広告業界の仕事
広告代理店の仕事は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4大メディアを始め、近年ではインターネットなどのインフラを含めたメディアを使用して広告をつくり提供することです。
広告代理店の仕事には大きく分けて4つの職種があります。 志望動機を書く上で重要になる、それぞれの仕事内容や求められる能力をご紹介します。
①広告営業の仕事内容 広告営業とはさまざまなメディアの広告枠やCM枠をクライアントに提案し販売する仕事です。 ただ販売するのではなく、クライアントの要望を聞き取った上で使用する媒体を選び、プランナーなど他のスタッフとともに広告を提案します。 最も頻繁にクライアントとやりとりする職種なので、コミュニケーションをとることが好きという方におすすめです!
ネット広告の営業の仕事内容 広告営業の中でも特にインターネットを媒体としたネット広告の営業をする仕事です。 ネット広告はWEB広告とも呼ばれ、バナー広告やテキスト広告を含めたWEBサイトなどの提案や販売を行います。
②コピーライターの仕事内容 コピーライターの仕事は広告や商品パッケージのキャッチコピーを書くことです。 テレビCMやラジオCM、雑誌やポスターなどの広告では必ずといっていいほどコピーが存在します。 「一目で義理とわかるチョコ」というコピー覚えていませんか?チョコ菓子「ブラックサンダー」の商品パッケージのコピーが広まりましたね。
③広告プランナーの仕事内容 広告プランナーは広告を企画する仕事です。 クライアントのニーズに応えるには表現力だけでなく、マーケティングや消費者のリアルタイムな動向などの幅広い知識が必要です。
ただ「広告の企画」と聞いても漠然としたイメージしか湧かないと思いますので、身近な広告であるテレビCMを例に挙げてみます。 一言でCMといっても色々ありますので、こちらの記事でどの会社がどのような記事を作っているかご確認ください!
このようなCM一連に関わる仕事がしたい方であれば、広告プランナーがベストでしょう!
④クリエイティブディレクター クリエイティブディレクターは広告などの制作現場における責任者で、広告制作の全ての過程を監督する仕事です。 その業務はクライアントからの要望の聞き取り、企画案の決定、他の専門スタッフの選定、打合せや制作の管理など多岐にわたります。 さまざまな立場や職種の大勢の人と関わるため、コミュニケーション能力や管理能力が求められます。 スタッフをリードして広告制作の全てに関わりたいという方は挑戦してみましょう!
広告業界の志望動機を書くときの注意点
その企業の中でどんな役割でいたいか?
ただ興味があるので広告業界で仕事をしたいという志望動機では全く説得力が感じられません。 4つの職種でどのような仕事をしたいのか、どのような立ち位置になりたいのかを明確にして、採用担当者の心に響く志望動機を考えてみましょう!
広告業界の志望動機の書き方
志望動機は4つの「なぜ?」で構成するとまとめやすくなります。 「なぜ?」の答えは必ず自身の経験にあるので、過去を振り返ってみましょう。
①なぜ広告業界なのか? どのように広告と関わりこの業界で仕事をしたいと思ったのか、実際の体験を交えて書きます。 自分なりの業界の展望に触れるのもいいでしょう。 業界の将来を考えている就活生であると採用担当者にアピールできます。
②なぜその職種なのか? 広告業界の仕事で何をしたいのかということをもとに理由を説明します。 仕事に活かせる経験やスキルがあれば合わせて書きましょう。
③なぜその会社なのか? 志望企業の情報や特徴を書くだけでは、志望動機にはなりません。 会社説明会やインターンなどの企業研究で知り得たその企業ならではのサービスや強みなどに触れた上で、なぜ自分にとって魅力があるのかを説明しましょう。
④なぜ自分がその会社に入るべきなのか? その会社で働くことでどのようなメリットがあるのか、ということです。 仕事で力を発揮できる人材になるには、その会社でなければならないと思う理由を書くといいでしょう。
・キャッチコピーってあった方がいいの?
あった方がいいです。 キャッチコピーを使えば、採用担当者に一言で自分の印象を伝えることができ、後の説明が分かりやすくなります。 こちらの記事にキャッチコピーの例を参考に、ぜひ自分のキャッチコピーをつくってみてください。
【職種別】内定者の志望動機
4つの職種ごとに、「なぜ?」のポイントを抑えた志望動機の例文をご紹介します。
・広告営業の志望動機 学生時代に飲食店でアルバイトをしていた際に、広告配りの仕事を経験しました。 これから食事をするであろう方に直接お店のサービスを紹介して呼び込みをするという仕事にやりがいを感じるとともに、広告の持つ力の大きさを実感し、広告業界の仕事に携わりたいと思うようになりました。企業研究において、貴社の強みは消費者の視点を読み解いてサービスを提供すること、クライアントの要望に沿うために積極的に直接やりとりをすることであると知りました。 飲食店でのアルバイトで身に着けた、消費者のニーズに合わせた提案を行う方法や、臨機応変にお客様の要望に受け答えするコミュニケーション能力で貴社に貢献できると考え、応募いたしました。
・コピーライターの志望動機 以前、貴社がデザインした広告のコピーを見て、強い衝撃を受けました。 それからはコピーライターの仕事に興味を持つようになり、名作コピー集を読み、コピーライターの仕事について詳しく調べるにつれ、この仕事に携わりたいと思うようになりました。
コピーライターの仕事について学ぶ内に、インターネットの普及でネットメディアによる広告の需要がこれからも大きくなるであろうという広告業界の展望を知りました。 そのような世相の中、時代の動向に対応したサービスの提供をいち早く始めた貴社に魅力を感じ、応募いたしました。 時代をリードするコピーで社会を動かすライターになりたいと考えております。
・プランナーの志望動機 広告は視覚に強く働きかけ、人の行動に影響を与えるものであると知り、広告業界に魅力を感じるようになりました。 きっかけは在学時に塾講師のアルバイトです。 その塾では指導について大きな権限が与えられており、授業を自由に企画することができました。 授業にさまざまな工夫を施し、生徒の成績を上げるという目標を達成することにやりがいを覚えました。 そこで目に見える掲示物による指導が功を奏したことで、広告の企画をしてみたいと思うようになりました。他社と差別化を図れるユニークな企画の提案を喚起するため、プランナーに対して裁量を任せている貴社だからこそ、塾講師の経験で身に着けた柔軟な発想を活かせるのではないかと考え、応募いたしました。
・クリエイティブディレクターの志望動機 クリエイティブディレクターに求められることは、管理能力とコミュニケーション能力であると思っております。大学時代に演劇サークルの舞台監督を経験し、役者、演出、音響、照明、広報など、舞台をつくる大勢の役職と関わり舞台をつくることでそれらの能力を養ってきました。 そして、広報による集客の絶大な効果に気づき、広告業界で仕事をしようと決意しました。貴社は店舗や大型施設など、空間演出に関わる事業に注力されているので、その業務は演劇と通じるものがあり、クリエイティブディレクターという職務にあっては、自身の経験が役立つのではないかと考え、応募いたしました。
まとめ
志望動機では、ただその広告代理店が魅力的だからというだけでなく、どのような理由で広告業界に興味を持ったか、なぜその代理店でなければいけないのかという理由が必要です。 つまり、どのような動機からその代理店を選ぶのかを考え、その経緯を具体的に書いていけばいいのです。 志望動機を練ることは面接選考の対策にもなります。 これらを踏まえて、ぜひご紹介した例文を参考に志望動機を考えてみてください!
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