<プロフィール>
Kさん/女性
慶應義塾大学/学卒
薬学部薬学科
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, インターン, サークル, 部活動, 部長・副部長, 学生団体幹部
就活開始:学部5年生の5月
初内定 :学部5年生の12月
OB/OG訪問:25人
内定取得先:総合コンサル, ITコンサル, シンクタンク・リサーチ
入社予定先:コンサル・シンクタンク・士業(シンクタンク・リサーチ)
#コンサル #製薬 #ワークライフバランス #医療
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部5年生の5月から(6年制のため、実質3年生と同様)。
研究室の先輩に早めに取り組んだ方が良いと言われたため。当初は選考が遅い製薬企業を志望していたが、第1志望に合格するために選考が早い企業でノウハウを習得した方が良いと考えたため。
製薬の中でも営業職を志望していたので、コンサルなどで選考経験を積もうと思っていた。
加えて、人生に一度の大イベントである新卒就活において後悔を残さないために、最初は幅広く受けようと思っていた。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サービスへの登録。
就活サービスを使用しないと就活は始まらないと思い、ひとまず色々なサービスをダウンロードした。
OfferBox、ワンキャリア、マイナビ、リクナビ、エンカレッジをダウンロード。
②研究室の先輩に話を聞いた。
就活を終えた先輩のノウハウを吸収したいと考えたため。
具体的には、ESの書き方を聞いたり、使っていたガクチカのテンプレートを見たりしてガクチカの書き方を学んだ。他にも、就活の進め方などを聞いた。
研究室に就活の記録が何年分も残っており、その中で先輩が受けていた企業、注意すべきポイント、受けておけばよかった企業などが書かれていたので、参考にした。
③ガクチカの作成と添削依頼。
最初の選考はESから始まるため、ガクチカのテンプレートを用意した。文章における言語化が苦手だったため、先輩のESを参考にしながら作成し、先輩と話しながらブラッシュアップした。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
製薬企業のMR(営業職)。
薬学部の経験を活かしたかったのと、周りが製薬業界志望だったため応募しようと思った。製薬企業の中でもMRを志望した理由は、就活を始める前に25卒以外も参加できる他業種のインターンシップに参加して、何か違うと感じたのが理由。
自分は営業に興味がある上に、人と話すことが得意だった。その上、外回りがしたかったため営業がしたかった。
加えて、自分の知識や技術などで勝負する研究の世界よりも、人柄やコミュニケーションの中で評価してもらえる点に惹かれて営業を志望した。
研究職は英語で議論したり、製薬の技術について話す中で評価されていくものだが、それには惹かれなかった。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①自己分析。
ESや面接は設問に向き合わないと分からないこともあるが、自己分析は就活が始まる前でも自分で取り組めると考えていたため。
ESは志望理由など、文章化は実際に設問に向き合わないとやりにくいと感じていた。
しかし自己分析は立ち止まって自分自身について振り返る機会を設けられる。
加えて、幼少期面接など過去から現在に向けてどのように自分が形成されていったのかを知ることで、一貫性のある回答を作るのに役立つと考えて、4、5月の時間がある時期から始めた。
週に4時間程度自己分析をした。
②業界を幅広く見ること。
製薬企業だけに絞るのではなく、自分の可能性を幅広く探ると、よりやってみたい仕事が見つかるかもしれないと考えたため。
この時期は製薬企業が第1志望であることに変わりはなかったが、周りに流されて製薬だけ受けるのではなく、本当に向いている企業を探す意味でも他の業界も調べるようにした。
企業の説明会に参加したり、YouTubeで業界のことを勉強したりした。他学部ですでに社会人になった人に業界について質問することもあった。
週に3回程度説明会に参加していた。
ーー応募までに困っていたことは?
何から始めたら良いのかわからなかった。
相談できる先輩は数人いたものの、何から始めるかや始める時期は人によって違い、誰を参考にすれば良いかわからなかった。
この時期は情報解禁されていないこともあり、内定までの道筋のようなものが見えず漠然と不安だった。
まずは内定確定までの順序を確認し、1ヶ月ごとにおおよその計画を立て、何から取り組むべきかを考えた。
先輩は製薬企業を目指していたが、自分は年内に納得できる企業への内定が目標だった。
そのため、先輩の進め方を模倣せず、自分なりに進め方を組むべきだと思った。
そこで、いつまでに書類を作り、いつまでに何を準備するかなどを事前に頭の中で考えていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
①自己分析で自分のことを振り返ることが楽しかった。
過去を見直す中で、自分が大事にしている判断軸が過去のエピソードに起因していることを知った。過去の経験が今の自分を形成していることに気づく瞬間が、就活というイベントに関係なく面白いと思った。
②自分が出遅れていないか不安だった。
周りは製薬志望でスタートダッシュが遅かったため、他の文系志望の人がいつから始めているのかわからなかったから。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
色々な企業、業界をまずは見てみること。
最初は製薬志望だったが、就活を終えた際には、製薬よりも自分が楽しめそうな企業を見つけることができたため。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
テストセンターの勉強はもっと早くやればよかった。
ESや面接、実習で忙しく、テストセンターの勉強が大変だったため。
先輩から話を聞く中でもテストセンターについては聞けなかったため、早い時期から完成させることができなかった上に、SPIに翻弄されることもあった。
適性検査は、自己分析同様企業が情報を公開する前から対策可能であるため、早い時期から対策を進めるべきだった。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部5年生の6月から応募を開始し、9月まで参加した。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
製薬、コンサル、化粧品、保険、広告など幅広く興味があった。
自分の視野を狭めないようにするため。
製薬とコンサルはそもそも業界として興味があった。
それに対し、保険、化粧品、広告などは、説明会で話を聞いたり、周りの人から話を聞いて調べたりする中で事業を面白いと感じ、興味を持った。
ーー何社に応募したか?
30社応募。20社程度通過。参加は15社程度。
製薬のMRに中堅から大手まで出した。コンサルは総合を中心に出した。メガベンチャー、シンクタンクも数社出した。化粧品、医療機器、広告、保険は1社ずつ気になる企業に出した。
1つでも多くのインターンシップに参加したかったため、自分のキャパがある限りで受け続けた。
製薬MRは第1志望だったので幅広く出した。それに対しコンサルは、製薬MRに受かるための経験を積むために受ける意味合いもあったため、総合コンサルの大手に絞って出した。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
自分の興味のある企業が分かってきて嬉しい。自己理解が深まった。
実際に参加することで、自分に企業の事業と業務、社員の人柄が合うかを実感できたため、理解が深まったと感じた。
多く出した中で参加できたのは製薬MRとコンサル、メガベンチャーだった。
受からなかった企業は、面接の中で求められる人物像と自分自身が合わないと思って、受ける必要はないと思った。
ワークの中でも、社員が活き活きしている企業は自分と合うと感じた。それに対し社員が淡々と業務をこなしている企業は合わないと思った。
業界ごとの感想としては、コンサル・製薬MRは両方とも面白かった。
参加前はコンサルのような自分の能力が評価される企業には合わないと思っていたが、課題に対して深く考えていくプロセスには面白みを感じた。
製薬MRは元々やりたかったことなため、ギャップはなかった。
ただ、周りは文系就活生も多く、製薬に対する知識は自分の方があった点から、物足りなさを感じることもあった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
面接対策。
面接で失敗することが多かったが、本選考では面接が大事だと考えたため。
週に4回ほど先輩との模擬面接を繰り返した。
具体的な方法としては、直近に受ける企業の面接を想定し、ワンキャリアで過去の質問を見ながら面接を行い、先輩からFB(フィードバック)をもらった。
ーー当時困っていたことは?
落ち込んでいた。
文系職で出した企業は特に面接対策が間に合っておらず、たくさん落ちたため。
製薬企業はES通過が難しいため、ESのブラッシュアップやWEBテストに力を入れた。加えて、どの選考でもグループディスカッション(以下、GD)が重要だと考えたため、そればかり対策していた。
しかし、実際には面接が重視されていた。
具体的には、面接で志望理由を聞かれたり、他社との比較を把握できていなかったりしたことで落ちてしまったことがあった。
志望理由は秋冬から聞かれると思っていたが、実際には夏から聞かれた。
周りに比べて受けている企業数が多い分落ちる数も多かったため、落ち込むこともあった。
対策方法として、以下2つを行った。
①落ちた会社のことは気にしない、見る目がない会社だと思い込む。
周りからのアドバイスで、過去に失敗したことを悔やむのではなく、過去の失敗を未来に生かす方が大事だと考えて対策を進めることを志した。
②先輩と模擬面接を進めた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
辛い。
自分が受かるビジョンが見えなかった上に、実習が大変な中で落ちるのがきつかった。
学部の実務実習が朝の8:30~17:30まである上に日誌なども書かなければならず、その合間でさらに就活をしていたため、かなりハードワークだった。
それにもかかわらず、結果が振るわなかったときにはかなり辛く感じた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
とにかく夏インターンシップにたくさん参加して落ちることへの耐性をつけ、自分のできていないことを見つめなおすこと。
この時期に周りよりも自分が1番頑張ったと思うことができて、夏以降は自信をもって面接に臨めるようになったため。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
学部5年生の10月に応募を開始し、12月まで参加した。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
シンクタンク、医療系のメーカー。
製薬MR志望だったが、ライフプランを考えると転勤は合っていないと気づいたため。
MRは全国規模で転勤がある上に、地方にも配属のリスクがある。夏以降にもう一度自己分析をした際に結婚や出産などのライフイベントにおいて、全国転勤はネックになると思って秋インターンシップ参加後にMRは諦めた。
しかし、医療に関わりたい思いはあったため医療機器メーカーを見るようになった。
ーー何社に応募したか?
14社(シンクタンク、製薬MR、医療機器メーカー)応募。11社通過。9社参加。
ESの締切や、そもそも募集している企業数を考慮しつつ、出せる企業は全て出した。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
自分自身の大切にするべき軸がより明確になった。
実際にインターンシップで社会人になってからやることに近い業務を経験し、自分に向いているかそうではないかを知ることができたため。
大事にしたいと思ったことは以下の3つ。
①医療に関われること。
②転勤がないこと。
ライフプランを見つめなおしたとき、全国転勤は合っていないと考えた。
③挑戦的な風土であること。
MRの中でも保守的な企業と挑戦的な企業があって、挑戦的な方が刺激的で面白いと思い、挑戦を支えてくれる企業を目指そうと思った。
コンサルでも医療に関われる可能性はあったが、多種多様な業界と関わるコンサルの中で医療系の案件を持てるかは確実ではなかった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
面接対策。
夏の反省を生かして、しっかりと余裕をもって対策しようと思ったため。
夏同様に、模擬面接を週に5回程度行った。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活が楽しい。自分は優秀かもしれないと思っていた。
面接もGDも夏以降は1回も落ちなかったため。
元々学生団体に所属していた経験や、ケース面接の経験、様々な企業を受けた経験から、各企業で求められることを想定して議論できた。上手く議論を進める手法が分かっていたため、GDは得意だった。
面接は繰り返し練習することで自分は受かると自信を持って臨めたため、上手くいったと思う。
ーーこの期間の内定は?
総合コンサル2社、医療系メーカー1社。
医療系メーカーは当時第1志望だった。
採用人数が少なく、若手から裁量権がある働き方な上に、事業にも伸びしろがあったため。
それに対し総合コンサルは大量採用であるため、医療系部門に必ず行けるとは限らない点でネックだった。
コンサル1社と医療機器メーカーは夏インターンシップからの早期選考経由で、もう1社は本選考だった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
OB/OG訪問。
OB/OG訪問で多くの社員と話したことで、志望度の高さをアピールできたため。
志望理由を自己紹介時に話すことで、志望理由が企業に適しているかなどの意見をもらえたりした。いわゆる壁打ちをしていた。
企業によるが、人事と現場社員のつながりが強いところもある。
そのためOB/OG訪問数が見られたり、現場社員だけが知るような情報を面接の回答に盛り込むことでより高度な回答ができるようにしていた。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
学部5年生の1月から応募を開始し、学部5年生の3月まで選考を受けた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
第1志望だった企業は合格していたため、シンクタンク1社だけ出した。
医療メーカーに行きたかったが、夏インターンシップで落ちたシンクタンクに冬インターンシップで通過できてうれしかったため、本選考でも受け続けた。
ーー何社に応募したか?
1社。書類通過。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
医療業界の課題を考えた。
コンサルの面接の中で自分の興味のある業界の課題を解決するために何をするべきかなどを聞かれるため、業界の知識を深めることが必要だと思っていた。
そこで自分が興味ある医療系の業界の知見を深めた。
それに対し、GD対策や面接対策など、基礎的な能力を磨く練習はこの時期には必要ないと思ったためあまりしなかった。
ビスリーチ・キャンパスのOB/OG訪問機能を活用してOB/OG訪問の中で情報を集めた。
2週間に1度くらいのペースで面談。
計8人くらい面談できた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
純粋に楽しかった。
既に志望度の高い企業から内定をもらっていたため、安心感はあった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
面接対策を徹底的にしたこと。
その中でも、自分の興味がある業界に関するものをやったことが良かった。
自分が受けたコンサルの中で1番鬼門なのが、「自分の興味ある業界の課題は何で、どのような解決方法があるかの考察」だった。そのため、業界の知見をつけて自分なりに課題と対策をしっかりと練って臨めたことが良かった。
そのおかげで落ちなかった。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
学部5年生の3月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
総合コンサル2社、シンクタンク1社、医療メーカー1社。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
自分にとっての大きな意思決定であるため、どうしようかと悩まされる感覚だった。
実際に働いてみないとその会社が自分に合うかどうかは分からない。自分で情報収集をして、それをベースに意思決定することが難しいと感じていた。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
医療機器メーカーとシンクタンクで悩んだ。
どちらに入っても自分のやりたいことを叶えられるし、楽しみながら仕事をすることができると考えた。
それぞれの内定先でやりたいことは違った。
医療メーカーなら日本の生活者の健康意識を変えること。シンクタンクなら業界全体の課題感に取り組める点に魅力を感じていた。
そのため、どちらに入ってもやりたいことはできると思っていた。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
自分の最終的なゴールを考えたときにどちらの経験が役に立つかを考えた。
どちらも自分に合うと思っていたため、キャリア形成について考えることにした。
最終的にやりたいことは薬剤師になって地域や国全体の医療課題を解決することだった。その中でファーストキャリアをどうするかが就活でのテーマだった。
シンクタンクでできる人とのつながりでは、医療の現場だけでは解決できない課題に取り組んでいけると思った。
それに対し、メーカーは自分の商材に対する知見や人脈は広がるものの、広範な知識を得ることはシンクタンクの方が可能なため、シンクタンクを選んだ。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
どこの会社に内定承諾することがベストであるかを悩んだ。
迷った2社はどちらの会社も良いと感じていた。
多くの社員の人に会わせてもらい、自分自身の大切にしている軸が当てはまっているかどうかを確認した。
社員面談の中で大事にしたことは以下の2つ。
①内定をもらった2社の人事に多くの社員を紹介してもらった。
②自己分析をして自分の将来像をより明確にした。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
特になし。
自分の就活はベストだったと考えるから。
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ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業がを利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
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