<プロフィール>
Aさん/男性
国立大学/院卒
数学専攻
ガクチカ:学業/ゼミ/研究
就活開始:修士1年生の6〜7月
初内定 :修士1年生の3月
OB/OG訪問:0人
内定取得先:SIer
入社予定先:SIer
#理系院生 #専門職 #数学
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の6~7月。
5月くらいから友人の間で就活の話題が上がり、自分も周囲に流される形で学内の就職説明会に参加した。
ーー何からスタート・準備したか?
①メアドと証明写真の用意
②就活サイトに登録
外資就活ドットコム、ビズリーチ・キャンパス、OfferBox、理系ナビなどに登録。
③業界の情報収集
志望していた業界の情報をあまり収集できなかったため、個人のブログを読んだり、SNSを使って情報を集めたり、同期から話を聞いたりしていた。
この時期はあまり真剣に就活に取り組んでいなかった。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
クオンツ・アクチュアリー等の数理専門職、金融業界。
数理的な知識を活かし、専門性を身につけられる仕事に興味があった。
周りの友人も自分の専攻を活かす職に就く人が多かった。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
アクチュアリー志望の学生コミュニティに参加した。
大学で保険数理の講義を受けた際に社会的意義は感じたが、自分がやるイメージがつかなかったため、自分の中では生命保険のアクチュアリー職よりクオンツ職の方が興味深く感じていた。
コミュニティ内でのワークを通じて、本当にクオンツ職の方が興味深いか検証してみたかった。
実践的なワークを経て、面白さとアクチュアリー試験の厳しさを知った。
(アクチュアリー試験:1次試験は計算問題で2次試験は論述あり)
ーー応募までに困っていたことは?
①就職活動と研究の両立
平日は毎日研究の準備と講義で忙しかった。
②採用枠が少ない専門職に採用されるのかという不安
同じ道に進む先輩は居らず、情報がなかったので、個人のブログや就活情報サイトのコラムなどを読み、クオンツ・アクチュアリー就活の情報収集をしていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活に対して、あまり時間を割けていなかったため就活の解像度が低かった。
また、研究の準備や卒業単位の確保の方がより切迫した悩みで、漠然とした不安があった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
ガクチカのネタを考えておいたこと。
何となくこのネタを使おうと決めていたのは良かったと思う。
以後のエントリーシートや面接で迷う事が少なかった。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
①志望動機の深掘り
なぜその職種を志望しているのか、もっと明確にしておけば良かった。
②プログラミングの自習
クオンツ職はプログラミングのスキルが必要なため、1つでも何らかのプログラミング言語に習熟していれば、就活を有利に進められたと思う。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の8月〜9月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
金融業界、クオンツ職。
書籍を読み、情報収集する中でクオンツ職への憧れが増した。
ーー何社に応募したか?
金融系3社。
この時期は研究が忙しく、就活への無気力感もあったことからほとんど就活に時間を割けていなかった。
締め切りが遅かった企業に就活サイトから応募した。
2社に通過し、日程被りもあり1社に参加した。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
金融市場の予測の難しさとリスクヘッジの重要性を知った。
翌日の市場相場を予測するというグループワークで、経済学に詳しい人がいたにも関わらず、予測が外れてしまった。
ーー当時困っていたことは?
夏休みは精神的に参ってしまった。
夏のインターンシップにほとんど参加できていなかったことと、研究が上手く進められていなかったことで、就活と卒業への不安が大きくなっていた。
大学のカウンセラーと話したり、サークル仲間や高校の友人に会うなどして解決した。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
「健全な焦り」を抱けたのは良かったと思う。
この時期に危機感を抱けたことで秋以降、夏よりは真剣に就活に取り組めた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
夏インターンシップにはたくさん行った方が良いと思う。
理由は以下の2つ。
①採用枠が少ない場合、ほとんどの内定をインターンシップ参加者から出すから。
志望職種で本選考から内定を得られるのは、既に中途採用の募集要項を満たせるくらい優秀な人のみだと感じた。
②職種・仕事に対する理解・解像度を上げるため。
クオンツ職と言っても様々な業務があり、扱う理論や技術、仕事の取り組み方、近年ホットな課題は全く異なる。ネット記事や書籍も多少は参考になるが、就活時に一番参考になるのは圧倒的にインターンシップを通じた体験だと思う。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月〜1月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
クオンツ職。
銀行や証券会社のリスク管理部門、アセットマネジメント等のインターンシップを通じて、志望職種が定まっていった。
この期間で徐々にクオンツ職の中でもバイサイドからセルサイドに志望業務が移っていった。
ーー何社に応募したか?
クオンツ職と地元の地方銀行に10〜15社。
クオンツ職が大半だが、地元の銀行の運用部門も検討していた。
出遅れを何とかしようと、ようやく多少意欲的に活動した。7社程度通過し、5社に参加した。
落ちてしまったところは、志望動機が原因だったかもしれない。インターンシップの志望動機は、”勉強しに行きたい”と書くより"自分の力をどのようにその会社で活かせるか"を書くことが重要だったかもしれない。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
また、古典的理論と実務には乖離があり、プログラミングの知識は必要不可欠だと感じた。
実践的なプログラムが用意されていたので、社員も実践力を重視している人が多かった気がする。
アセットマネジメントは機械学習などを専攻している人の方が向いていると感じたので、自分には違うかもという印象だった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
講義がほとんどなくなり、研究も落ち着いたので、就活に使える時間をある程度確保できるようになった。
インターンシップの選考で落ちる事は依然として多かったが、時間が無くエントリーできないという事態は減った。
企業のリストはExcelを用いて管理していた。
ーー当時困っていたことは?
各種のクオンツ職のうち、どれが最も興味深く、自分に適性があるかわからなかった。
インターンシップに参加して情報を得ることで判断していった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
早く内定を確保したいという気持ちがあった。
サークルの同期で既に内定を持っている友人と少しだけ情報共有していた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
ガクチカのブラッシュアップ。
外資就活ドットコムやビズリーチ・キャンパスのガクチカ添削やセミナーなどに参加した。
ガクチカがエントリーシートで問われる意味等を考え、字数に応じて何を盛りこむか多少考えられるようになった。
個人的に、ガクチカが問われる意味は、どのようにその会社で活躍できるかの確認だと感じた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
他業種の情報収集。
金融機関だけではなく、監査法人やSIer、電力会社など他業種でクオンツ職に似た業務に関われる、あるいは数理的な専門性を磨ける仕事に対しても積極的に情報収集をすれば良かった。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の2月〜修士2年生の5月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メガバンクとIT(SIer)業界。
インターンシップで銀行クオンツ職に最も興味を持ち、働き方としても魅力を感じていたため。
ーー何社に応募したか?
銀行3〜4社、アセットマネジメント2社、IT数社の計9社。
就活情報サイトから、基本クオンツ職への応募を軸としてアセットマネジメントにも応募した。
書類通過は8社。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
先輩内定者や既に他企業で内定を持っている同期に面接対策をしてもらった。
面接対策に力を入れている人の面接を見て、凄さを感じたため。
ーー当時困っていたことは?
同期が内定をもらっていく中で自分だけ上手くいっていないという焦りがあった。
インターンシップ経由の早期選考で内定をもらい就活を終えているという羨ましい状況と自分を比較してしまっていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
早く就活を終わらせたいという気持ちがあった。
1社内定を頂いた後は、他の企業の面接にあまり身が入らなかった。
内定をもらった企業でも良いなと思った。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
数年後、どうありたいかを考えたこと。
一旦立ち止まって自分の志望動機を深堀り・言語化し、数年後どうありたいか考えた。
なぜこのタイミングで社会に出て、なぜ今受けている会社に行きたいのか、または行っても良いと思っているのか、自分なりに立ち止まって考えることが出来た。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
証券会社や監査法人などにもエントリーしても良かったと思う。
クオンツ職志望でも、後悔を生まないため受けてみるのも良いかも。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士2年生の4月〜5月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
IT(SIer)1社。
キャリアプランを考え、一部は選考中に辞退。
内定を頂いた企業は自分の理想像に近いと思い、意思決定した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
内定をもらった安心感と、総合職に近い形での採用に不安感があった。
しかし、総合職はたくさんのことに挑戦できるため、やってみておもしろいものを見つけたいという気持ちになった。総合職への不安は完全には払拭できていないが、同期に尊敬できる人がいて、安心した。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
就職偏差値的な価値観や、大学の同期が証券会社クオンツ職に内定を得ていると知って劣等感を抱いた。
また、未経験からシステムエンジニアとして技術力を磨いてやっていけるのかという不安もあった。
どちらも完全に悩みが解消した訳ではないが、前者は、ブロックチェーンや金融ドメインに限らず、機械学習を用いた案件等、自己実現の場が必ずしもクオンツ職に限らないと考え、他の内定者と関わる事で解消していった。
後者は、内定者研修が充実している事や今後の自習、実際に働く事によって少しずつ解消していくと予測している。
人事に相談したり、現場社員からおすすめの文献・サイトを教えてもらったりした。また、内定者研修含め他の内定者との交流・懇親の機会が多い会社である事もラッキーだった。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
専門性をなぜ活かしたいのかを早めに明確にした方が良い。
研究が忙しかったり、仕事に対しての意欲が薄いと就活が後回しになってしまう気持ちも分かるが、仕事は自己実現・他者への貢献の手段として避けては通れないと思うので、後輩には早めにファーストキャリアを真摯に考える機会を持ってほしい。
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