<プロフィール>
Kさん/男性
京都大学/院卒
工学研究科
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, 留学/海外滞在, アルバイト, サークル, ボランティア, 資格取得
内定取得先:化学・石油・素材
入社予定先:メーカー(化学・石油・素材)
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部4年生の3月。
学部4年生の4月に研究室に配属され、約1年が経っていた。
研究室の先輩達からそろそろやれば?と言われ、研究室みんなでじゃあやろうか~という雰囲気で始めた。就活するのか博士課程に進学するのかの決心はついていなかったが、とりあえず就活は始めようと思っていた。
ーー何からスタート・準備したか?
就活サイトへの登録。
先輩から紹介QRコード送られてきてひたすらそれを登録した。1番最初に登録したのはLabBase。その後ミキワメ就活、ワンキャリア、アカリク、OfferBox、キャンパスキャリア、キャリタス就活、リクルート、マイナビ、ビズリーチ・キャンパスを次々と登録。
企業探しができるし、紹介キャンペーンでお金もらえるから先輩たちはそれ目当てということもあった。就活を終えて今、自分たちも1つ下の後輩達にたくさん紹介している。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
化学メーカー。
大学の専攻が化学だから。そもそも化学系に進学したのも、将来は化学系の企業に就職しようと思っていたから。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
様々な就活サイトへ登録し、その中で企業探しをしていた。
企業名とその企業が行っている事業をキーワードレベルで調べる程度。細かくは調べていなかった。
この頃はLabBaseをよく使っていた。先輩からおすすめされたし、理系に特化している就活サイトだから。後々は変わっていた。
ーー応募までに困っていたことは?
特になし。
就活に対する実感、緊張感、不安は無かった。6月に学会があり、それが終わった後に就活をやればいいと先輩からも言われていたからゆるゆるとやっていた。「LabBaseからスカウトきた、やったー」程度の気持ち。学会後に就活に関する予定を入れ始めた。
先輩の中には早期に決まった人もいたが、この時期はまだ就活をしている先輩もいらっしゃったから大丈夫だと思っていたし、この時期は合否が出る選考も無かったから焦りもなかった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
学会とも重なり本腰を入れて就活をしていなかったため、就活に対する緊張感や不安など何もなかった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
(業界が決まっていても)企業探しをしたこと。
詳しくは調べていなかったが、どの企業が何に力を入れているのかであったり、自分の興味のある事業を行っている企業を探した。それにより、マイページの登録やESの提出で遅れを取ることが無かったからやっておいてよかったと思う。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
①ESの準備(自己分析なども含む)
締切直前に慌てる必要が無いから。初めてESを書く際、想像以上に苦戦した。特に志望理由やインターンシップ参加理由。今までの人生で「参加理由」というものを言語化する経験がなかったから。大学などで推薦入試を経験していれば変わったかもしれない。
②企業の名前だけでなく何をしているのかをもっと深く調べること
強いて言えば挙げられること。大学院に入ると新たに授業を取る必要があり、所属する大学の慣習として修士1年生の間に単位を取り終えなければいけなくてかなり忙しかった。そのため現実的に考えると調べる余裕はなかったと思う。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の6月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
化学メーカー、プラントエンジニア業界、宇宙業界。
当初は化学メーカーのみESを提出していた。しかし1週間以上の長期インターンシップのESが全て落ちたことにより、就活サイトで募集を行っていて少しでも興味を持った企業を探していた。それがプラントエンジニアリング業界と宇宙業界。「血迷いから来た選択」ともいえる。
研究室の同期が大手化学メーカーに合格しており、書類段階で落とされたのが同期で自分だけだった。
この時期のESは自分で書いていて、正直舐めていた部分もあった。
のちに、合格した同期に当時のESを見せてもらったところ、書き方が上手だった。「研究室で学んだことがあなたのところで絶対に活躍できる。それを確認していきたい」といった書き方をしていた。
ーー何社に応募したか?
約15社応募。
うち10社は化学メーカー、その他5社。10社通過。うち1社は大手化学メーカーの(インターンシップではなく)技術交流会。化学メーカーは2、3社落とされてしまったが、他業界は全通過。実施形態は6社:対面、4社:オンライン。
大学院の授業、研究、学会を優先しながら可能な限り提出した。研究室の先輩や同期、企業の個別オンライン説明会、就活サイト等から情報収集していた。就活サイトに関してはこだわりはなく、特定のものを利用していたわけではなかった。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
①大手精密機器メーカーの1dayオンラインインターンシップ
今振り返っても、自分が就活全体で参加したインターンシップの中で1番よかったと思う。インターンシップで行ったゲームが非常に面白く、かつ企業の仕事に対する情熱を感じることが出来たから。
②タイヤメーカーの3days対面インターンシップ
規模的には大きくなく、「血迷っている時期(化学メーカーの長期インターンシップにESで落ちまくった後)」に見つけた企業。
1次募集は終了していてその埋め合わせのような募集だった。研究職は花形だから人気で、生産技術職は残っていて軽い気持ちで応募した。
しかし、社員の方が優しいだけでなく、「この仕事がないと研究職の仕事の意味ないじゃん」「この仕事がないとメーカーはやっていけないな」と生産技術職の魅力を知ることができた。
全体的な感想として、様々な企業に行けてよかったと思う。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
ESの提出では、いくつも同時に手をつけるのではなく、締切が早いものから1個ずつ取り組んでいった。
9月は特に就活に全振りしていた。インターンシップ、企業説明会(夏インターンシップの募集がなかったり、締め切りが過ぎていて応募できなかった企業など)、就活サイトのES対策講座などにひたすら参加していた。
就活サイトの講座については特に特定のサイトを利用していたわけではなく、案内メールが来て日程が合えば参加していた。
研究室はほぼ行っていなかった。所属する研究室の教授も、節目節目の発表等をしっかりやっていれば平日研究室を休んで就活していても何も言われることはなかった。
教授と就活の状況を話したら、「社会人になったら企業秘密とかでなかなか他の企業の内情について知れる機会ないから、学生のうちに色んな企業見た方がいいよ」と言ってくださった。
ーー当時困っていたことは?
ESが通過しないことによるメンタルブレイク。
ESの結果が返ってくる7~8月頃。化学メーカーの長期インターンシップを中心に応募していた中で、研究室の同期の中で自分だけES選考の段階で落ちてしまったから。
この時期に海外の学会に参加していたし、学業の面でかなり忙しかった。だから就活の準備が十分に出来なかったんだ、仕方ない、と言い聞かせメンタルを保った。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
メンタルブレイク→楽しい!
9月は毎週短期で(大学から)遠方の企業のインターンシップに参加しており、旅行をしていたようなものだったから。
化学メーカーに落とされてしまった後、もっと色々な業界、企業を見ようと思い、「遠方(東京や九州)で交通費が出る企業」に絞った。そこで知り合った学生とご飯に行ったり、中には前泊と後泊の費用も出してくれる企業もあり、めちゃくちゃ楽しめた。実際に企業に行って直接社員から色々お話を聞けたのもよかったと思う。
メンタルブレイクから一変、夏後半は就活の面でもプライベート的な面でも非常に充実していた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
ESが通過しなくても、就活サイトで遅くまで募集しているインターンシップに応募したこと。
自分の興味、知識、交流が増えて、思わぬ発見もあるから。せっかくやるなら楽しむことも大切だから。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
ESの準備。
全ての企業に書類で落ちるとメンタルにダメージを負うから。自分は夏インターンシップで落ちたから練り直して秋冬インターンシップに繋げたが、夏に受かるに越したことはない。夏の時期に受かると、「自分のESはある程度戦えるんだ」という証明にもなる。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月から。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
化学メーカー。
夏インターンシップで化学メーカー以外も多少見たが、やっぱり化学メーカーで化学(自身の専攻)を生かしたいと思ったから。そもそも化学が好きだし、ファーストキャリアでは化学を生かしたかった。
ーー何社に応募したか?
9社応募。
4社通過、参加。対面1dayが3社、オンラインと対面合わせた4daysが1社。
元々20社ほどは出したかったが、締め切り日との兼ね合いで志望度順で数を絞って質を上げようと思った。この時期に出せなくても3月の本選考で応募すればいいかという感じ。ESは1週間に1本書く程度のスピード感。
研究室の先輩(内定先などを聞く)、研究室の同期(この企業出す?と聞いたり)、企業のオンライン個別説明会、就活サイト(ワンキャリアで通過ESのチェック)で情報収集していた。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
研究職といっても企業によっては開発業務に近い場合があるということを知った。
某大手化学メーカーの研究部門のインターンシップに参加したが、実際に体験したことは基礎研究に近い業務ではなく組成比の変更による化合物の評価であり、自分の想像と違っていた。
実際にこの企業から内定をいただけたのだが、雰囲気や福利厚生、立地もよかったため、もし研究内容が自分の理想だったら入社を決めていたかも、とも思う。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
ESを書く際は量より質を意識した。
本選考も近いため、このタイミングで提出できなくとも焦ることは無いと思っていたから。
研究室の先輩、大学のキャリアセンター、親に添削してもらった。大人に見てもらうことは大事だと思った。たくさん指摘をいただけたし、最終的にはジャッジするのは大人(企業の社員)だから。
ーー当時困っていたことは?
面接。
夏インターンシップの選考ではほとんど面接を経験していないから。
エンカレッジのメンターに1度面接対策をしてもらった。1回対策しただけで、自分の中でよくなったと思ったし、メンターにもかなりよくなったと言われた。面接に対して苦手意識はなかったが、メンターからは「話したいことを全部話さない方がいい、伝えたいことを1つにして話しなさい」とアドバイスを頂いた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
「いよいよ就活が本格的に始まったのだな」「でも研究が進んでないから就活めんどくさいな、早く終わりたいな」。
また、説明会に参加した際に早期選考の話題が出始めていたから、早期選考に乗れたら気持ち的には楽だろうなとも思っていた。
ーーこの期間の内定は?
1月、化学メーカーの技術職に2社。
秋冬インターンシップ経由の早期選考。
両者とも第1志望群。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
面接対策、ES対策、WEBテスト対策(結局自分は無かったが、青本で対策はしていた)。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
特に後悔はない。
やりきったと思う。ただ実際に企業で働いてみないとわからないところはあると思うが、、、
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の1月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
化学メーカー。
ーー何社に応募したか?
0社。秋冬インターンシップ経由の早期選考で第1志望群の企業2社から内定を獲得したから。
本当は他に有力な第1志望だった某大手化学メーカーがあったが、早期選考で落ちてしまった。その後の選考にも参加できたが、その企業を過去に受けた先輩からの話では結果が返ってくるのがかなり遅いらしく、内々定をいただいた2社の承諾期間が過ぎてしまうため、応募しなかった。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士1年生の2月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
2社。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
どちらの企業にするのか決め切ることがなかなかできず、悩んでいた。
1つは研究力があるが福利厚生が手薄で実際に企業に行ったことがなかった。
もう一方の企業は研究にそこまで力は入れていないが冬インターンシップでの雰囲気がとても良く、福利厚生も良かった。「社会一般として浸透している社会人として生きるならここだな」とも思っていた。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
2社のみの内定のため、その2つで迷った。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
①教授に相談
1つについては共同研究などで知っていたが、もう一方についてはわからない、と言われた。「化学メーカー(入社予定先)の方でいいんじゃない?」という感じだった。
②研究室の2個上の先輩の同期で、化学メーカー(入社予定先)に就職している方に相談
先輩を介して(名前もお互い伏せて直接顔を合わせることはなかった)、その同期の方から企業についてたくさん聞いた。
「大企業はどこに行っても配属ガチャ。もう1つの企業は雰囲気良かったかもしれないけど別の部署ではそうではないかもしれない。」と言われた。
だから、「雰囲気」で決めるのは良くないと思った。大企業であればあるほどなおさら(部署も多くなるから)。それなら色々な事業を展開していて研究力のある化学メーカー(入社予定先)にしようと思った。
③家族からのアドバイス
家族は皆理系で父親が化学系メーカーに就職していたから。化学メーカー(入社予定先)の方でいいんじゃないか、という雰囲気だったが、特にあまり言われなかった。
最終的には、②就職している方のお話が決め手となって、そちらの化学メーカーに入社先を決めた。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
研究力を重視するか、福利厚生や雰囲気を重視するか。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
学校の授業や研究との両立が大変だった。特に研究は進まなかった。
①見直すことは研究概要の背景部分。第1志望の早期選考で落ちた理由が研究内容のイントロの部分でうまく話せなかったから。
②周りと比べないことも大事。自分は一喜一憂してしまったが、する必要は無い。
③秋冬インターンシップには参加した方がいい。早期内定どうこうより、この時期にESなどを完成させることが大事だから。
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