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OB/OGが語る

ビズリーチ・キャンパス社員がオススメする、大学生が読むべき本3選

「ビズリーチ・キャンパス事業部社員がオススメする、大学生が読むべき本3選」と題しまして、 弊社社員に、学生の皆様にぜひ読んでほしいという本を選んでもらいました!

こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部の秦です。

10月に入り、だんだん寒くなってきましたね。
本格的な秋の訪れを感じます。

さて、秋といえば、読書の秋!ですよね。

ということで今回は、
「ビズリーチ・キャンパス社員がオススメする、大学生が読むべき本3選」と題しまして、
ビズリーチ・キャンパスの事業を牽引する弊社社員に、
学生の皆様にぜひ読んでほしい!という本を3冊セレクトしてもらいました!

今回本を紹介して頂くのは、このお方!

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ビズリーチ・キャンパス事業部マーケティング部部長の小川晋一郎さんです!よろしくお願いします!!

小川晋一郎
ビズリーチキャンパス事業部 マーケティング企画部部長。
東京大学卒業後、リクルート(現リクルートキャリア)入社。新卒採用領域で営業、採用コンサルタント、データサイエンティストと、様々な職種を経験した後、現職。ビズリーチ事業のPMを経て、昨年からビズリーチキャンパスの事業責任者としてサービス立ち上げに従事。現在は新卒事業部のマーケティング組織を率いている。
社内での愛称は“おがわ~る”さん。

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こんにちは。ビズリーチキャンパスでマーケティングの責任者をしています、小川です。
今回は、僕が学生時代にどういうことを考え、今のマーケティングの領域に関わるようになったか、自分に大きな影響を与えてくれた本を3冊紹介したいと思います。


1.唯脳論(1989 養老孟司)



まず一冊目は、「唯脳論(1989 養老孟司)」です。
この本は、大学生の頃に読んで、社会ってなんなのかを考えるきっかけを与えてくれた本です。
本の内容を簡単に説明すると、「社会構造と、脳の構造は、同一である。」という斬新な筆者の主張の下、なぜ脳の構造が社会の構造と同じなのか。情報化社会になるにつれ、社会が脳に近づいていくとはどういうことなのか。その論理を筆者独自の視点で解説していくという本です。
僕がこれを初めて読んだときは、本当に衝撃的でした。当時、養老孟司の「バカの壁」という本が流行っていて、そこから興味を持って読んでみたのですが、社会で起こっている様々な事柄の背景を自分なりに理解するきっかけになりました。
社会というものは、その概念が生まれてからずっと、基本的には人間の欲望を元に発展しているんですよね。脳が求めるものに従って、社会が作られていく。そう考えると、社会構造も脳の構造と同質化していくというのはとても納得感がありました。
つまり、脳の構造を理解すれば、社会を理解できるのだと。
この、人間の「欲」を中心に据えて社会を捉えるというのは、マーケターとしてユーザーインサイトを考えるにあたっても、持っておいてよかったなと思う考え方ですね。


2.御伽草紙(1945 太宰治)


2冊目は、「お伽草紙(1945 太宰治)」です。
これは趣味の本ですね。物語の本でして、本当に大好きな本です。どのくらい好きかというと、これ文庫版で持ってたんで小さくて、いつもポケットに忍ばせて移動中とかにひたすら読んでいました。
太宰治の作品で、時代は戦時中。防空壕にいて、その暇な時間を使って子供に昔のおとぎ話をしてあげるという話なんですが、そのおとぎ話を、裏の心情というか、ストーリーの裏にはどんな人間模様があったのかみたいなことを洞察しながらドロドロしたエピソードに仕立てて語るんですね。
例えばカチカチ山。うさぎはなぜたぬきをここまでして懲らしめる必要があったのか。太宰のカチカチ山では、うさぎは超絶美少女で、いろんな男にモテる小悪魔的キャラ。たぬきはいかにもモテない下品なブ男なんです。話の顛末は同じなんですけど、両者がそういう性格だと思って読むと、めちゃくちゃしっくりきます。「あぁ今でもある構図だなあ。」と。

この想像力は本当にすごいと思います。「なんでこれってこうなっているんだろう?」という想像力を掻き立ててくれます。
この本を読んで、面白い!と思える人はマーケティングに向いていると思います。(笑)
なぜならマーケティングも、表層の裏にいろいろな人の欲求欲望があって、それを元に人というのは動いていて、それを可視化、イメージングするということをどれだけ深くやれるかだと思っているので。
僕もこれに触発されて、小説書いたりしましたもん。(笑)
マリオとルイージに焦点を当ててね。マリオが殺されそうになるんですけど、その裏にはルイージがいたと。できる兄への嫉妬ですよ。これを社会人になってから会社の中でにばらまいたら、「変態だな。」と言われました。

ね。今考えると相当恥ずかしいですね。(笑)


3.The Social Atom - 人は原子、世界は物理法則で動く(2009 マーク ブキャナン)



最後は、「The Social Atom - 人は原子、世界は物理法則で動く(2009 マーク ブキャナン)」。これも社会人のときに読んで、衝撃を受けました。
1冊目とちょっと近いですが、人間の社会は物理法則に従ってできているという話です。人間一人一人は異なる考えを持って、それぞれの意志で生きているはずなのに、マクロに見ると、ある一定の法則で生きているのではないかと。
例えば、白人と黒人は、お互いそこまで嫌いなわけじゃないのに、なんとなく白人同士、黒人同士の方が心地が良いと集まっていき、何年か後には住む場所がくっきり分かれていくとかですね。世の中いろいろなグラデーションを持った人がいますが、あらゆる事象で統計上ではきれいにデータがでます。超マクロに視点を引いて世の中を見ると、結局みんな、手のひらの上でワイワイやってるにすぎない。そう捉えることもできます。
2冊目のように、ミクロに入っていくのも大事ですが、こうしてマクロに見るのも面白いですよね。


以上、僕の選んだ3冊でした。
僕は、人間とか社会をどう捉えたらいいのかということに昔から強く興味があるんですね。たぶん、性格がビビりなんで、人の気持ちがとても気になるんですよ。だからこそ、人の行動に興味があるし、人の総体としての社会というものにも興味があるのかなと思います。
もちろん人は他人を100%理解することはできないんだけど、その上で、人間を突き動かす根源的な欲求ととことん向き合う。そしてそこから世の中のメカニズムを考察していく。
マーケターは、一人ひとりへの洞察、そして一歩引いた目線で世の中の流れを読むこと、このミクロとマクロの両方の視点を持つことが大切なんだと思います。
僕が選んだ本が、一人でも誰かの参考になっていれば嬉しいです。


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おがわーるさん、ありがとうございました!

いかがだったでしょうか。参考になりましたか?
特にマーケティング職を希望している方は、ぜひ読んでみてくださいね!

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