イベント概要
「社会は、期待を持てる舞台だ」。そのことを正しく伝えていく使命感を持つ各業界のトップ企業が集結し、それぞれの「働く」を一度に見て、聞いて、体験できるのが「業界CAMP」。各業界が社会で担う役割や働き方を深く理解することで、就活生の皆さんに期待と覚悟を持ってキャリアを選択できるようになってほしいと考え、3日間の体験型インターンシップとして企画されました。
内容は3日間、毎日異なる業界(1社)のインターンシップに参加することで、3つの業界を一度に体験できるインターンシップ。合同説明会等の座学では到達できないような深さで業界を理解できます。23卒向け「業界CAMP」では、2ターム合計で、文理、地域、経験、志望業界などにおいて多様な個性を持った60名の方々にご参加いただきました。
【23卒向け「業界CAMP」 参加企業】
<Aターム>
-day1:JR東海(インフラ業界)
-day2:三井不動産(不動産業界)
-day3:日本政策投資銀行(金融業界)
<Bターム>
-day1:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ(広告業界)
-day2:NTTデータ(IT業界)
-day3:三井物産(商社業界)
参加者紹介
(2022年3月取材当時)
S.Sさん
東京大学大学院経済研究科 1年
H.Hさん
早稲田大学文化構想学部 3年
T.Sさん
一橋大学法学部 3年
一度に3社を体験できる「効率的な」インターン
―――まずは自己紹介をお願いします。あわせて、どんな軸を持って就職活動をされているのかも聞かせてください。
S.S:僕は大学院でデータサイエンスの研究をしています。大学では応援部だったこともあり、人の役に立っていると実感できる仕事がしたいという思いで就職活動をしてきました。また、チームスポーツをやってきた経験が長いので、チームで取り組んでいく環境であること、そしてグローバルに活躍できるという軸を大事にしています。今はすでに金融機関から内定をいただき、就活を終了しました。専攻領域とは全く違うのですが、社員の方の雰囲気も含めて組織風土が自分に合っていると感じられたことが最終的な決め手になりました。
H.H:私は大学で「パブリックディプロマシー(広報文化外交)」について研究しています。就職活動では、多角的に幅広い視野で組織の支援ができる仕事であることと、チームで成果を追求する環境があることの2つの軸を持っていました。主に希望していたのは人材・教育・コンサルティング業界です。思い描いていた軸を満たし、さらに自分でキャリアを描いていける点に強く引かれたコンサルティングファームに内定をいただき、私も就職活動を終えています。
T.S:僕は法学部でロシア法を専攻しています。もともとロシアや中央アジアが好きだったこともあり、日本と世界をつなげるような仕事がしたいという思いで就職活動をはじめています。グローバルな活躍ができる総合商社や専門商社を志望業界にしているので、まさにこれから採用活動がはじまるタイミングになります。
―――もう就活を終えている方もいるんですね! これからの方も、忙しい時期にお越しいただいて本当にありがとうございます。では早速、「業界CAMP」に参加した理由を教えていただけますか?
S.S:視野を広げたいという理由で参加しました。当時からマーケティング職や金融機関を検討してはいたのですが、それ以外の選択肢も見ておかなければと思っていて。「業界CAMP」に出会って、先輩が入社していた企業が参加していることを知り、この機会に参加してみようと思ったのがきっかけです。
H.H:私は当時、企業の最終面接を控えていました。面接対策をしていくなかで、なぜITでも商社でも広告でもなく、コンサルティング企業なのかという質問にはっきりと答えが出せなかったんです。たしかに、私が軸にしていた「多角的に組織を支援する」ことと、「チームで協働する環境」はコンサルティング以外の業界でも当てはまります。そもそも他の業界と接点を持とうとしてこなかったことに気づき、複数の業界を体験できる「業界CAMP」に参加しました。このイベントを通じて、自分の軸をさらに磨いていくチャンスにしようと思っていました。
T.S:僕は先ほど話したように商社を志望しているので、参加企業を見て参加を決めたのが理由の一つです。もう一つは、一度に3社のインターンシップが体験できるので、「効率的だな」と思いましたね。興味のある業界の会社だけでなく、他の会社も見られることで、自分の視野を広げることもできるなと感じました。
毎日新しい体験ができる、凝縮された3日間
―――実際に参加してみていかがでしたか? 率直な感想を聞かせてください。
T.S:正直、すごく疲れましたね(笑)。それぞれの会社が1日に詰め込んだインターンシップを3日連続でやるので、かなり頭を使い続けたなっていう印象があります。
H.H:私も思っていた以上に凝縮された3日間だったなって思いました。よくある1日間のインターンシップだと、長い会社説明と座談会で終わってしまうことが多いなと感じていたんですが、このイベントは内容が濃くて、さらに毎日別の会社の体験ができるので、新しいなと思いました。もっと早期に出会いたかったです。
S.S:これまで全く見てこなかった業界だったんですが、どの会社もすごく魅力的に感じて、イベント直後には全社応募したいと思うぐらい楽しかったです。内容の濃さもそうですが、参加学生の数が少なく、企業との距離が近かったことも、すごくよかったと思います。
―――「業界CAMP」に参加して得られたこと、学びになったと感じられたことは何ですか?
S.S:いわゆる「食わず嫌い」はよくないなと思いました。全く関心のなかった広告業界のインターンシップは、金融系とは頭の使い方が全然違ったので面白かったです。でも、自分には向いてないということもわかりました。自分はアイデアを出すよりも、分析して論理を組み立てるほうが得意だということを認識し、やりたいことがクリアになったのは、大きな学びです。
T.S:僕は商社業界への漠然とした興味から、一気に具体化できたことがよかったです。商社の就活時期は他業界に比べて遅めではあるんですけど、その出だしとして、とてもいい経験になったと思います。今回の3社のインターンシップは1日目の博報堂さんがコンセプトづくり、2日目のNTTデータさんが事業を進めるうえでの具体的な戦略立案、3日目の三井物産さんが実行まで含めたビジネス全体のワークとそれぞれやることが異なり、3日間を通してステップアップしていくような内容に感じたんです。終わった後に、「そういう意図なんですか?」と聞いてみたら、「偶然ですよ」と言われてしまったんですが(笑)。結果的に理解度が深まって、とてもいい経験になりました。
H.H:私も、自己認識が深められたなと感じています。各社ともグループワークの内容がそれぞれ違っていて、私はアイデア出しや戦略立案よりも、それを実現させるための情報整理や実行部分が得意なんだと気づきました。他のメンバーからも助かったよという声をもらえることが多く、自信にもなりました。仕組みを作って可視化する、言語化して伝えていくという自分の適性や、興味・関心のある分野を改めて認識でき、「なぜコンサルティングなのか」という自分への問いにも、裏付けができた3日間だったと思います。
就活の軸を固めた人も、そうでない人にも、自分を知るチャンス
―――イベントに参加していたまわりの学生は、どんな人が多い印象でしたか?
S.S:まわりは、自分とは違う業界を志望する人たちだったので、すごく新鮮でした。自分が狭い範囲でしか企業を見ていなかったなと改めて感じたのを覚えています。いろんな人がいろんな軸を持って就活をしていることを感じられて、得るものが大きかったです。
H.H:参加している企業を志望している人と、私と同じように視野を広げたいという理由で参加している人と、半々ぐらいだったのかなと思います。志望度が高い学生さんは、その企業の内容になるとぐっと強みが発揮されるのが印象的でしたね。「この業界を志望する人はこういう強みを持っている人が多い」というように、学生を通して業界分析ができる一面もあって、面白かったです。
T.S:東京で開催されるイベントだと参加者は東京近辺の人が多くなると思うんですが、その他の地域の方もたくさんいたことがオンライン開催のいいところだなと感じました。住む場所が違う人、志望する業界が違う人、いろんな人と話ができて視点が広がる経験もできたことが、とてもよかったです。
―――最後に、こういう人におすすめ、というポイントがあれば紹介してください!
T.S:すでに企業研究を終えて志望企業を決めている人よりは、まだどこがいいのか決めきれていない人におすすめしたいですね。短期間にいろんな会社を比べられるので、見えてくるものがきっとあると思います。僕自身は志望業界を決めてはいましたが、企業研究がそこまで深まっていなかったこともあり、とても参考になりました。
H.H:ある程度業界を絞っているつもりでも、まだ見ていない業界があるんじゃないか、抜けている視野があるんじゃないかと感じている人は多いと思うんです。そういう方には、参加企業に直接興味がある場合も、そうでなくても、参加することで得られる経験は大きいと思います。
S.S:自分の強みや就活の軸が定まっていない人にはいいきっかけになると思います。一方で僕が感じたように、得意なことや自分の軸を持っていたつもりでも、相対化されて軸が固まったり、得意だと思っていたものが苦手だったと気が付けたりすることもある。とても良いチャンスになると思います。
―――今後も就活生にとって意義のあるインターンシップイベントになるよう、企画していきたいと思います。今日はありがとうございました!
今年も開催決定!
▼エントリー締切日:2022年8月11日(木) 23:59