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OB/OGが語る

三井住友銀行×三菱商事「今だから伝えたい人事の本音」~前編~

これから就活を始める学生たちに向けて、ビズリーチキャンパス主催の特別企画『三井住友銀行×三菱商事「今だから伝えたい人事の本音」』を開催いたしました。メガバンクと総合商社、それぞれから人事代表者をお招きし、ご自身の経験も踏まえて本音で「キャリア選択とは?」を語っていただきました。様々なキャリアを積んできたからこそ見えてきた「人事の本音」とは?厳しい世情の中で就活を頑張る学生たちに向けて、エールを送ります。

<登壇者>
■三井住友銀行
人事部 採用グループ長
持田 恭平
【経歴】
2003年に入行。国内法人営業部、米州統括部(NY勤務)、人事部でのグローバル人事室の立上げ、異動や人材育成の担当も経て、2019年より現職。

■三菱商事株式会社
人事部 採用チームリーダー
田中 裕美
【経歴】
2003年に入社。金属資源事業でのキャリアが長く、チリ駐在も経験。IR部への分野超えた異動も経験し、2019年に人事部へ異動。現在は、採用チームリーダーとして採用業務全般に携わっている。

早速ですがお二方の経歴を伺い、、、たまたまということなんですが、お互い18年目の同期でいらっしゃるんですね(笑)

持田(三井住友銀行):
そうなんです、私もびっくりしました(笑)

田中(三菱商事):
部署も同じく人事部で、イベント前は同期トークで盛り上がりました(笑)

メガバンクと総合商社かつ同期の人事部ということで、これはもう白熱したトークが期待できるなと思っております(笑)事業やキャリアの変化など様々なことをお聞きしたいなと思っておりますが、まずは、「たくさんの会社がある中でなぜ今の会社を選んだのですか?」という質問についてお答えいただけないでしょうか。

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持田(三井住友銀行):
18年前ということもあり、そもそも私たちの時代と今の時代では、就活そのものが全く違ったものだと思ってますが、、、私が三井住友銀行への就職に決めた理由は2つあります。一つは、仕事が多岐にわたるので性格的に飽きっぽい自分に合っているなと感じたところ。銀行の業務では、様々な業界の企業を担当し、幅広いビジネスに携わることができるので、色々な知識を吸収しながら仕事ができると感じ、そこが自分の性格にマッチしていたことです。もう一つは人の魅力です。お会いした先輩たちの人柄や雰囲気ですね。そういったことから総合的に「ここなら働いていて楽しそうだ」と思えたので、入社を決意しました。

田中さんはいかがですか?ご自身の就活時代を振り返ってみて。

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田中(三菱商事):
まず、就活時代には「仕事を通じて世の中に貢献したい。でも、そのためにはまず自分が成長することが第一」という思いがありました。その中で、三菱商事には、社員訪問などを通じて、「この人のようになりたい」と思える人と多く出会うことが出来ました。私は大学でスペイン語を学んでいたので、語学を活かした仕事に就きたかったものの、「こういうビジネスがしたい」「こういう働き方をしたい」ということは、そこまで具体的に決まっていなかったんです。その中で、三菱商事には「この人のようになりたい」と思える方が多く、深く知れば知るほどその気持ちがより強くなっていったため、入社を決めました。

就活中の学生さんからすると、メガバンクや総合商社となると「こういうことがしたい!」と明確なビジョンがある方が入る組織というイメージがあるかと思いますが、実は必ずしもその限りではないと。やりたいことがまだ決まっていなかったところからのスタートで18年間走り抜けてこられたということなんですね。ちなみに、メガバンクや総合商社の中で、今の会社を選んだ理由はありますでしょうか?

持田(三井住友銀行):
本音ベースでお話しますと、たしかにメガバンクはいくつかありますが、私は三井住友銀行の人としか会っていないです。他のメガバンクの方にお会いする前に「ここに決めよう」と思うチャンスに恵まれたので、そこで私はある意味「エイヤ!」の気持ちで決めました。商社さんや保険会社さん等も同様に幅広い仕事に携われるなと思いつつも、関われる業界や企業様が幅広いという意味で銀行かなと。かつ、最初の出会いが三井住友銀行だったので、これはもう運命だといった感じで決めていきました。

田中さんはいかがですか?

田中(三菱商事):
私は逆に、各商社の社員訪問などもしました。お会いする中で、もちろん皆様魅力的な方ばかりなのですが、「ここの会社は自分に合いそうだ」「ここはちょっと、、、」みたいなことが、完全にフィーリングなんですけど感じるんですよ。きっとそれが社風ということなんだと思うんですけど。その自分の感覚で、三菱商事が一番自分に合っているなと感じたことが大きな決め手ですね。その自分の直観を信じようと思い、決めさせていただいたという感じです。

お二方共に、ご自身の直観を信じて決められた節が強いのかなと感じるのですが、実際ご入社されていいかがでしたか?

持田(三井住友銀行):
先ほどの回答とちょっと違うかもですが、本当に、色々な人がいます。思っていたタイプの方ばかりではないと(笑)三井住友銀行というと結構「体育会系」なイメージが強めな印象なのですが、実際に入社して色々な部署の方と仕事をしていくと必ずしもその限りではないなと。本当にいろんな人がいますね。

そこ、非常に推しますね(笑)

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持田(三井住友銀行):
ただ、みんな自分の想いを持っているというか。自分はこういう仕事をするんだという当事者意識といいますか、プロ意識が強く頑固な方も多いです。色々なタイプの方が多いですが、そういうところは皆さん共通して持ってらっしゃるかなという印象です。もちろん、皆さん仕事に熱意を持って取り組んでいる方ばかりですけどね。

同じく、総合商社も体育会系なのかなと感じているのですが、田中さんから見て実際はいかがですか?

田中(三菱商事):
そこはよくご質問いただきます(笑)結論、体育会出身の社員もいますが、そうではない社員ももちろんいますので、偏りはないですよ。おそらく就活中の学生さん達の中では「総合商社=体育会系」みたいなイメージがあるかもしれませんが、私自身も違いますし、実態はイメージとは少し異なるかなと思います。

では、お二方が就活時に感じていたイメージと、実際ご入社されてからのギャップはございますか?

持田(三井住友銀行):
私の例で申し上げると、そもそも法人営業がしたくメガバンクに入社したわけですが、特にギャップはありませんでした。経営者の方と並走して課題を解決していくと、そこにはあまりイメージしていた内容とギャップはなかったですね。しかし、一つ良い意味でのギャップで言うと、想像していた以上に色々な仕事があるというところです。銀行の様々な部署の色々な方と一緒に仕事をする機会があるので、仕事の幅広さとか手掛けている業務の多さというのは、良い意味でのギャップでしたね。想像していたよりも、自分を待っていた仕事の幅が広かったです、とでも言いますか(笑)

田中さんはいかがですか?実際入ったときのギャップなどについて。

田中(三菱商事):
「三菱商事には幅広い仕事が『ある』」ということは理解していたんです。しかし、実際はその想像を超えた「幅広い仕事を自分が『やる』」ことには驚きました。弊社は、入社後5~10年を現場のプロ育成期間としており、平均3~5年ほどでジョブローテーションしていきます。ある程度異動が想定される期間の中で自分で目標を決めて成果を出していかないといけないので、それは大変です(笑)。経験を積んでいく中で、「自分の適性にあった仕事に軌道修正していける」ことも大きな魅力だと思います。商社というと、一度配属されるとそこの分野でスペシャリストになるというイメージが強いかもしれないですが、個人のキャリアパスとして幅広い道があるというのは、入社前とのギャップでしたね。

ありがとうございます。続いて事業に関しての質問がきたのでピックアップします。メガバンクと総合商社、どちらも経営に関わる業務内容とは思いますが、関わり方に違いはありますか?という質問です。ではまず、持田様に。メガバンクとしてのビジネスや経営への関わり方はどのようなものになるのでしょうか?

持田(三井住友銀行):
我々のアプローチとしては、まず幅広いお客様がいる中で「そのお客様のことを知り尽くす」ということが第一歩です。お客様が気付いてらっしゃらない課題へも伴走しつつアプローチするといいますか、課題解決まで含めて一緒に考えていくというところですね。また、ここ最近では特に銀行とお客様とでビジネスを共創するというアプローチも増えています。

総合商社としての関わり方だと、田中様いかがですか?

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田中(三菱商事):
お客様の業界や業種、さらにはバリューチェーン全体を深く鑑みて、付加価値を付けたり、事業価値を高められる先を探します。そこに投資などをして、実際に社員がそのビジネスに入り込んでいくという形ですね。私たちの強みは「業界を俯瞰する総合力」という部分です。今まで携わってきた業種業態が広いからこそ、分野を超えた知見・ノウハウの蓄積があります。そういったバックグラウンドから、事業価値を高めていく点が、総合商社の強みであり、経営の本質だなと思っています。

クライアントへ価値を提供しようと真剣にコミットすると、従来ではよしとされていたやり方だけでは対応できないと。時代の変化にも柔軟に対応しつつ、お客様を深く知っていく中で最適化された提案をしていかなければ結果にはつながらないということですね。ちなみに、総合商社のビジネスモデル自体、田中さんがご入社された十数年でも変化があったと思うのですが、ご入社されてから現在までで感じられた「商社の在り方」に関する変化はありますか?

田中(三菱商事):
総合商社に対しては、過去「商社不要論」といった厳しい見方がされることもありましたが、事業環境に対応してビジネスモデルを変化させることで生き残ってきました。「常に変化し続ける」ことを求められており、社会の変化を柔軟にとらえつつビジネスをシフトし続けてきているという実感がありますね。

なるほど。世の中の変化という点では、メガバンクも国内だけではなく海外シェアを伸ばしているように感じるのですが、どうでしょう?

持田(三井住友銀行):
様々な世界の経済成長を取り込みたいという意図があります。海外では企業のお客様相手のビジネスが中心ではありますが、例えばインドネシアで既に始めているように、その国の個人、中小零細企業含め、日本と同じようにあらゆるユーザーがSMBCグループの銀行を日常的に使っている。特に、経済成長が著しい国ではよりそのような取り組みを強化していけないと常に考えていますね。

総合商社、メガバンクと、いずれも競合が多くレッドオーシャンな分野だと思うのですが、そういった中で皆様が感じられる「自社の強み」はどのような点でしょうか?

田中(三菱商事):
大きく2つあります。一つは、これだけ色々なビジネスを展開しているので、自社ならではの経験に基づくエビデンスが多々あります。それぞれのビジネスを掛け合わせることで引き出せるシナジーによる「付加価値」への知見が深い、というところです。現状弊社で生き残って結果を出しているビジネスというのは、そういった掛け合わせから発しているものも多いので、経験則に基づいた掛け算には自信も実績も豊富です。もう一つは、中長期的な視点です。瞬間風速的に利益を出すビジネスは確かにありますが、私たちが目指しているビジネスはそういう分野ではありません。世の中が何を求めているかということを中長期的に見据え、確実に結果に繋げていく点は、弊社ならではの強みだと思っています。短期的な視点だけで物事を考えていないところですね。

すごく意地悪かつ直接的な質問で恐縮なのですが、先ほどおっしゃってた「商社不要論」についてはどう思われますか?

田中(三菱商事):
事業環境に応じた変化をすることができなければ商社はなくなってしまうかもしれない、という危機感は常にあります。商社は「この商品」「このビジネス」を扱わなきゃいけないという概念が全くないので、自分たちで今何が必要とされているのかということを考えてそこに仕掛けていかないとダメなんですよ。仕組の部分で収益を出していかないといけないんです。数年前には機能していた仕組でも今では全く通用しないなんてことはザラにある話なので、常に時代を読んで変わり続けていかないといけないという感覚はあります。

なるほど、、、現状維持だけでは商社はおそらくもうなくなっていく実感があるゆえに、常に進化を意識していかないといけない危機感を皆様持ってらっしゃると。では持田さん、メガバンクはいかがですか?自社の強みについて。

持田(三井住友銀行):
銀行も商社も共通なのですが、特定の「モノ」を取り扱っているビジネスモデルではないので、結論「人」が勝負なんですよね。いかにお客様から信頼されるか、その上で独自の情報を引き出せるか、そして自分だからこそ発揮できる価値を提供できるかが重要です。一人一人の従業員の「個人力」こそが自社の強みなんだと思っています。そういった個人の強みを育てていく会社風土も、もちろん強みです。

三井住友銀行さんって、どんどん新しいことに挑戦されているイメージがあるんですよ。例えば農業とかもやられていましたよね。それはどのような戦略でやられているんですか?

持田(三井住友銀行):
色々なパターンで新しいことが始まります。もちろん全体的な戦略でスタートするケースもありますし、実は一人の従業員からボトムアップで始まるケースも多いです。最近ではこのボトムアップで全く新しいことがスタートするケースが増えていますね。こういうベンチャー気質を持っているカルチャーは強みだと自負しています。挑戦して仮に失敗しても、次の新しい何かの種にはなりますし。失敗してもいいから新しいことや面白いことをやろうよっていう空気感は、特に最近は強くなっていますね。

なるほど。逆に、失敗を懸念して何もしない方がよろしくないという社風だと?

持田(三井住友銀行):
ですね。そもそも銀行のビジネスにとっては、リスクをいかにマネジメントしていくかを考えることが重要なんです。もちろん動くことによるリスクもありますが、むしろ今は現状維持や何もしないということのリスクも大きいので、今までのやり方に固執しないということは会社として意識していると思います。

後編はこちら↓

https://br-campus.jp/articles/report/981