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業界研究

【金融業界】業界研究「銀行、保険、証券の違い、わかりますか?」

漠然と「金融業界を受けよう」と考えている方も多いのではないでしょうか?金融業界と一口に言っても、銀行・証券・保険と多岐に渡ります。金融業界について基本的な理解ができるようまとめてみました。

こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部です。

就職活動を控えた就活生の皆さんは、そろそろ業界研究をし始める頃でしょうか。
様々な業界について、わかりやすく解説する業界研究シリーズ。今回は「金融業界」です!
学生に人気の金融業界ですが、一括りに金融業界と言っても、銀行、証券、保険など、領域は多岐にわたります。
そこで今回は、金融業界の全体像から動向、各領域の違い、持っていると有利な資格など、金融業界の概要を理解して頂けるよう、情報を整理してみました!

金融業界の現状と動向

金融業界とは

金融業界と聞いて、まず思い浮かぶのは銀行ではないでしょうか。しかし、金融業界には銀行以外にも様々な領域が含まれます。
「金融」とは本来、「金」を「融資」することからそう呼ばれていましたが、
現代ではその取引が複雑になっており、様々な形でお金の流れが生まれるようになってきました。
そのため、金融業界には証券や保険、物を貸出するリースまで含まれます。

金融業界の業界規模・動向

平成27-28年の金融業界の業界規模は60兆5,125億円となっています。
そのうち約25兆円が銀行の領域となっており、全体の半分近くの規模となっています。

金融業界は、業界再編により統合されたり事業領域が重なっていたり、複雑化しているのが現状です。
また、国際化も進み、外資系金融機関も数多く進出しています。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーがその筆頭です。

さらに見逃せないのが近年急激に発展してきたフィンテック(金融-financeとテクノロジーの融合)による業界の変化です。
ブロックチェーン技術の確立によって、ビットコインというインターネット上の仮想通貨が誕生したり、
これまでアナログでやっていた作業がシステム化されたりなど、既存の金融システムを揺るがすような変化が起こりつつある、過渡期を迎えていると言えます。
そういった変化を敏感に察知し、進んでフィンテックを取り入れたり、独自に研究機関を設ける企業も出始めている一方で、
今後時流に乗り遅れる企業は、業界内での競争力を失っていくかもしれません。
特に金融業界の企業選びの際には、「どれだけ柔軟に変化に対応できているか」という観点で企業を見てみることをオススメします。

金融業界の代表的な領域

金融業界は、銀行、証券、損害保険、ローン・消費者金融、クレジットカード、リース、その他金融業界に分割することができます。
その中でも主要な、銀行、証券、損害保険、リースについて説明していきます。

銀行

銀行は、預金という形でお金を集め、それを融資することで利子を得るという仕組みで成り立っています。
銀行業界は、さらに以下のように大別することができます。
・メガバンク(都市銀行):全国で大規模展開し、極めて大きい預金・貸出金のやり取りを行う
・地方銀行(地銀):特定の地域を中心に営業活動を行う
・信託銀行(信託):現金だけでなく、顧客の株式や不動産の管理なども行う
・信用金庫(信金)/信用組合:特定の地域・業種を営業範囲とし、出資者である会員・組合員から預金を集め、相互扶助の理念のもと中小・零細企業や個人に融資する

<<企業紹介>>

↓↓以下、企業名のリンクは、ビズリーチ・キャンパスご登録後に閲覧可能となる、企業別情報ページとなります。OB/OG訪問が可能な方の一覧や、最新ニュースなどをご覧頂くことができます。↓↓

メガバンク(都市銀行):
株式会社三菱東京UFJ銀行
株式会社三井住友銀行
株式会社みずほ銀行 等

地方銀行(地銀):
株式会社横浜銀行
株式会社千葉銀行
株式会社福岡銀行 等

信託銀行(信託):
三菱UFJ信託銀行株式会社
みずほ信託銀行株式会社
三井住友信託銀行株式会社
野村信託銀行株式会社 等

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証券

証券会社は、顧客の株式売買を仲介することで手数料収入を得るという仕組みで、収益を生み出しています。
個人向け、法人向けでそれぞれサービスを展開しており、個人顧客向けには幅広い証券商品を案内するなどの動きが活発になってきています。
一方、法人向けには、企業の株式や債券を引き受けることによる資金調達支援や、M&A(企業の買収・合併)への助言・仲介といった「投資銀行業務」も行っています。

<<代表的企業紹介>>
みずほ証券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
野村證券株式会社
大和証券株式会社
SMBC日興証券株式会社
シティグループ証券株式会社 等

保険

保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、保険料を加入者が公平に負担しあい、万一の事故の備える相互扶助の精神から生まれた助け居合の制度です。
保険会社には、大別して生命保険と損害保険があり、生命保険は「人々の生存、または死亡による損失に対する保険」を提供しており、
損害保険は、自動車保険や火災保険、地震保険といった「モノに関する損失に対する保険」を提供しています。
そのほかに、医療保険やがん保険などもあります。

<<代表的企業>>
生命保険(生保):
株式会社かんぽ生命保険
日本生命保険相互会社
第一生命保険株式会社
明治安田生命保険相互会社
アフラック等

損害保険(損保):
東京海上日動火災保険株式会社
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
三井住友海上火災保険株式会社 等

リース

リースとは、わかりやすく言うと、レンタル事業のことです。顧客が要求する物的財産を購入し、それを期限付きで貸し付けることで利益をあげています。
扱う商材は航空機、医療機器、工作機器、パソコン、楽器、太陽光パネル、船舶、店舗設備など、多岐に渡ります。
そのリース取引をメインとして事業を行っている企業をリース会社と言います。

<<代表的企業>>
オリックス株式会社
三井住友ファイナンシャル&リース株式会社
三菱UFJリース株式会社
東京センチュリー株式会社
芙蓉総合リース株式会社 等

金融業界で求められる能力

ここまで金融業界の概要を紹介してきました。
では、就活生が金融業界で求められる能力とはどのようなものなのでしょうか?
金融業界は、就職活動では大量採用が特徴ですが、大量採用とはいえ求められる人材のレベルは高いです。
求められる能力として、3つの能力が挙げられます。


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①コミュニケーション能力

多くの仕事で対人のやり取りが必要となります。顧客の悩みを解決するためには、円滑なコミュニケーションを取れる能力が必要です。
顧客が本当に困っていることや、隠れた潜在ニーズを引き出すには、的確な質問や相手の考えを引き出すような会話力が必要です。
また、領域の性質上、まじめで礼儀作法のしっかりした人柄が好まれる傾向があります。

②正確性

金融業界の仕事は、その事業の性質上、一つのミスが特に大きな過失につながりやすいといえるでしょう。
そのため、大雑把な性格よりは、着実に正確な仕事ができる人材が好まれる傾向があります。
逆に言うと、緻密な作業が苦手な人は向いていないかもしれません。

③信頼関係構築力

顧客にお金に関する悩みや困りごと、企業であれば経営の内情を話してもらうためには、顧客と信頼関係を築くことが大切です。
顧客を第一に考えて行動できる誠実な人柄であることが求められます。

この他にも、フィンテックの台頭など変化の激しい業界だからこそ、
新卒の人材には変化に柔軟であったり、情報感度を高く持って自分の頭で物事を考えて行動できるというような素質が求められています。

金融業界への就活に役立つ資格

金融系企業で仕事をするにあたり持っていると役に立つ資格を紹介します。

ファイナンシャルプランナー

ライフプランニングを行うことができる資格です。
個人だけではなく、家庭向けに資産などの情報を元にしてどのくらいのお金が必要となってくるのか、ということも相談に応じます。
ファイナンシャルプランナーは金融業界で仕事をしている人がもっとも目指す資格でもあります。

宅地建物取引主任者

金融機関というよりも、不動産業で需要の高い資格ではありますが、不動産信託に関わってくる業務を行う場合には、取得をしておくと良いです。
投資会社への勤務を希望している場合、専門的な知識が必要となってくるので、宅地建物取引主任者の資格があるとスムーズな契約を行うことができます。

銀行業務検定試験

金融業界全般の仕事に関わる知識が求められる資格です。業務別に20系統35種目に分かれています。
銀行での勤務を希望する人であれば、取得をしておいたほうが良い資格です。
難易度はファイナンシャルプランナーよりも低く、誰でも受験をすることができる資格です。

証券アナリスト

証券取引のスペシャリストの認定が証券アナリストです。近年、将来への不安から株式や債権などに投資をする人が増加しており、高い需要があります。
そういった人に対して、相談にのることができます。
民間の資格の中ではかなりレベルが高いので、合格率も低いです。しかし難関だからこそ、取得をしていれば就職の際にはアピールになります。

中小企業診断士

財務、会計、法務、IT、経営理論などの幅広い知識が必要となる資格であり、金融業界では推奨資格になっていることが多いです。
企業のコンサルティングを行うことができますが、融資を行う場合にはその企業の業績などをチェックする必要があるので、
融資関連の仕事を希望する場合には、様々な視点から融資を行う企業を見ることができるので、取得をしておくと良い資格でもあります。

本で金融業界の情報を集めるなら

本で金融業界の情報を集める際に、おすすめの本を紹介します。

金融業界大研究 (著者:齋藤 裕)



先輩に聞いてみよう! 金融業界の仕事図鑑 (著者:加藤孝治,小林博之,西村優里)



おわりに

いかがだったでしょうか。今回は金融業界の業界研究をしていきました。
くくりが広いだけに、もやもやとしたイメージを持ちがちですが、この記事を読んで少しでも金融業界の理解が深まっていれば幸いです。
しかしながら、今回紹介したのはほんの表面的な情報のみです。
自分が働く場所を決める際には、実際にそこで働く社会人の方に会って、リアルな情報を集めるのが一番です。
ぜひビズリーチ・キャンパスを通してOB/OG訪問をして、志望業界への理解を深めてみてくださいね!

一次情報を得て、自分の未来を見つけに行こう

採用ホームページやニュースなどのメディアを読んで、業界・企業研究に励むことはとても大事なことです。 しかし、それらの多くは二次情報に過ぎません。何かしらのバイアスがかかっており、正しい情報であるかどうかは自身で選択していかなければなりません。

情報収集で重要なことは、「どれだけ新鮮な一次情報」を得られるか、ということ。 そしてその一次情報を得る手段としては、「とにかく人と出会う」ことが重要になります。

ビズリーチ・キャンパスでは、様々な社会人と出会える機会をご用意しています。 学生ならではの特権を使って、今しか聞けない話を聞きに行ってみませんか?