<企業紹介>
野村證券株式会社
野村グループは、グローバルに拠点をもつ金融サービス・グループです。その中核企業である野村證券は、「営業部門」と、インベストメント・バンキング、グローバル・マーケッツ、リサーチによって構成される「ホールセール部門」が両輪一体となって、個人・機関投資家、企業等、様々なお客様のニーズに応え、付加価値の高い金融サービスの提供を行っています。各部門がそれぞれの強みを発揮するとともに、30を超える国と地域でビジネスを展開しています。
<インターンシップ概要>
グループワークを中心に業務理解を行うことで、野村證券のビジネスを体感してもらうことを目的として実施。2週に渡り合計約100名がオンラインで参加しました。
テーマは「社長の夢を叶えるべく、本業支援せよ」というもので、事業支援・事業承継という点で野村證券のソリューションを活用し、お客様に最適な提案を行いました。
取材時期:2020年9月
<学生>
S.T(写真:真ん中)
横浜国立大学 経済学部 3年生
留学生を支援する団体の運営を経験し、グローバルな仕事がしたいと総合商社に興味を持っている。今後、他の業界研究のために広告、銀行のインターンに参加予定。
F.K(写真:一番左)
東京大学 教育学部 修士1年
心理統計を専攻しているため、お金や数字関係、あとは人に興味がある。具体的には、金融関係、調査会社を希望している。今後、他の業界も研究する予定。
O.Y(写真:一番右)
一橋大学 社会学部 3年生
自分がやりたいことをしながら生きていきたいので、職種別採用のような自分の仕事が決まっている会社に就職したい。コンサル、ユニコーン系のベンチャー、金融業界に興味を持っている。
「圧倒的成長」と「営業のプロ」
―――――本日はありがとうございます。まずは、インターンに参加した理由を教えてください。
S.T:大阪出身ということもあってかお金が好きで(笑)、投資もやっているので金融に興味がありました。あと、もともと自己研鑽に関心があり、サイトに「圧倒的成長」という文言が目立つ位置に載っていて「これは面白そうだな」と思い、応募しました。
F.K:就活を始めたときから金融に興味がありました。あとは、投資で財を増やすという手段をもっと詳しく知りたいというのと仕事としてお客様と一緒にお金の運用を考えていける立場っていいなと思い、応募しました。
O.Y:以前に野村のワークショップに参加したことがあり、金融と野村をもっと理解したいと思ったんです。あと在学中に起業して、いま法人営業をしているので営業のプロはどんな世界でどういう現場なのか体験してみたく、応募しました。
――――オンラインのインターンシップは大変でしたか?
O.Y:時間配分が難しかったことはありました。自分がチームのリーダー役だったので、みんなのスケジューリングが大変で。オフラインなら会議室にこもってずっと作業しているので、みんなの予定が調整しやすいのですが、そうもいかないので苦労したことはありました。ただ、会社の文化や社員さんの雰囲気は十分に感じることができました。
S.T:自分のゼミは週5オンラインでやっていて、普段と同じ環境なので特に不自由さは感じませんでした。ドキュメント作成、企画書作りと作業はオンラインでやるものなので、問題なくできました。
F.K:苦労は特に感じませんでしたが、あえて挙げるとすれば、ホワイトボードを使った作業ができないという点です。アイディアをみんなで書いてブラッシュアップする作業ってホワイトボードのような一つの場所でやるから、意味があると思うんです。一つのアイディアに対してどんどん拡散したり、似たアイディアをグルーピングしたりと全体を見渡せるからこそできる作業なのかなと。オンラインの画面上だとそういう作業の代替案がないので、アイディア出しは少し滞った気はします。一方で、野村證券のインターンシップはメンターの社員さんが手厚くフォローしてくれるので、他社と比較しても具体的な仕事内容などがとてもよく理解できました。
――――なるほど。オンラインならではの難しさはありながらも、企業の雰囲気や仕事の内容は理解できたということですね。
滲み出たボトムアップ企業
――――では、参加した感想を教えてください。
S.T:すごく濃密な時間でした。インターンシップでは、顧客に対して事業承継の提案と新規事業提案の2つを行うのですが、事業承継については全く知らなかったので、資料とネットで研究してすごく勉強になりました。知識量が足りないと感じ、インターン以外の時間も勉強していたので、終わった後の充実感はすごかったです。
F.K:自分もS.Tくんと同じでとても勉強になり、楽しかったです。チームメンバーに経済・金融に明るい人が一人しかいなかったのでみんなで分担して勉強しました。事業承継提案チームと新規事業提案チームの2チームに分けて、お金のこと、税金のこと、相続のことと色々な知識が身についた実感があります。
―――――今回、O.Yくんが所属するチームが優勝したとのことですが、いかがでしたか?
O.Y:事業承継の方は、とくに良い提案ができました。新規事業提案の方は、正解がないので自由な発想が良かったのかなと。自分なりに優勝できた要因を分析すると、チーム分けが早かったことだと思っています。F.Kくんも、2チームに分けていましたが、私たちはそれをインターン開始後すぐに実施。優勝した結果よりも、各々の強みや得意なことが違うので、それをみんながちゃんと発揮できたことが良かったです。いい経験になりました。
S.T:いい経験とはちょっと違うかもしれないですが、自分は、視座の高い就活仲間ができたのが嬉しいです。やっぱりこういうインターンに応募している人たちってみんな自己成長欲とか達成意欲が高いので議論が建設的に行われる。こういう議論ができる友人ができたのは一番の収穫です。
―――――参加してみて野村證券への印象は変わりましたか?
S.T:正直参加前は、ガツガツの営業組織で目標を達成しなかったら叱咤激励されるイメージだったんですが(笑)、社員の方と接してみると全くそんなことなくて、気さくに話してくれました。インターンシップの中で、話を聞く機会もたくさんありましたが、皆さん自ら率先して良い仕事がしたいという想いから仕事をしている印象を受けました。
F.K:自分もノルマがあって厳しいイメージだったのですが、全然違いました。S.Tくんが話したように、自ら律して努力する。お客さまのために本気で考える、本当にためになることをやるという強い意志を感じて、ネットの情報とは大きく違っていましたね。
O.Y:自分の中でインターンシップって、会社の素を感じる場だと思っています。会社は、見せたい姿を見せたいですが、結局、節々から文化や雰囲気が漏れ伝わってきてしまう。その両方を感じられるのがインターンシップなのかなと。野村證券の見せたい姿は、「トップダウンの会社ではない」ということだと思ってて、実際、本当にボトムアップの会社だということが理解できました。 仕事はハードかもしれないけど、それはお客さまや自分の成長のためにやっている。野村の文化は、いかに泥臭くやるか。難しく考えるより一回失敗してもいいからやってみようという風土が広がっている気がしました。
―――――O.Yくんは、営業のプロを感じたいからインターンシップに参加したと話してましたが、どうでしたか?
O.Y:自分が起業してやっていた営業が、いかに学生レベルだったかを痛感しました。野村證券の社員の方は、圧倒的な顧客視点があるんです。社員の方と話しているときに、自分たちがしていることは自分たちがやりやすいことをやっているだけだってハッとした瞬間があって。すごく勉強になりました。
リーディングカンパニーとしての誇りと自信
―――――では、「野村ならではの良さや魅力」があれば教えてください。
F.K:メンターの方以外に、税制や相続の専門の部署の方と話す機会があったのですが、みんな教えるのが本当に上手かったです。答えを教えてくれるのではなく、どう考えるのかどのように捉えるのか指針を教えてくれるので新人育成に長けた企業だと思いました。
S.T:他の企業と比べて、自己成長に対する意欲がすごかったです。他社は和気あいあい感を大事にしていましたが、野村はリーディングカンパニーとしての誇りと自信がひしひし伝わってくるんです。業界や社会を自分たちが率先して変えていくんだという強い意志は素晴らしいと思いました。
O.Y:ベンチャーや戦略コンサルのインターンに参加したことがあるんですが、学生の能力を見ることに時間を割いている印象を受けたんです。野村は、学生の能力を引き出そうと本気になっている。野村の真摯な社風が伝わってきて良いと思いました。
―――――最後に今後の就活について教えてください。
F.K:研究職の道も検討していて、あまり就活に割く時間がないので絞って業界・企業研究を進めていきたいです。バランス良く進めながら、将来をじっくり考えます。
O.Y:ベンチャー、コンサルにもともと興味があり、モノづくりやサービス開発に携わるのと同時に将来的には起業も検討しています。さまざまなキャリアプランを考慮してお金に強くなるのはすごく重要なので、金融機関への入社は非常に魅力的だと思いました。 実はいま、グローバル・マーケッツにも興味を持っています。野村の文化はよくわかったので、そちらのインターンシップにも参加してみたいです。
S.T:野村證券の営業が合っているかは判断できたので、O.Yくん同様、グローバル・マーケッツのインターンにも参加してみたいです。今後は業界を絞って業界トップの企業を調べてみる予定です。今回このインターンに参加して、業界トップの人たちが持っているプライドや自信はすごく刺激になったので、他の業界トップ企業のインターンも参加できればと思います。