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OB/OGが語る

企業の変革を担う業務システムのスペシャリスト。PwCのITソリューションコンサルタント職

就活生に人気の外資コンサルタント。中でもグローバルに活躍できる総合コンサルタントは、コンサルタントに興味がなかった就活生でさえも、就活を始めるとすぐに話題になります。PwC Japanグループもその一つですが、さまざまな職種を募集していて、その違いがなかなかわかりづらい現状があります。そこで、各職種の採用リクルーターに「担当している職種の魅力」や「PwCの組織の魅力やキャリアアップについて」などを取材。今回は、ITソリューションコンサルタント職を担当している太田さんにインタビューを実施しました。

<企業紹介>
PwC Japanグループは、日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社の総称です。各法人は独立した別法人として事業を行っています。 複雑化・多様化する企業の経営課題に対し、PwC Japanグループでは、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、そして法務における卓越した専門性を結集し、それらを有機的に協働させる体制を整えています。また、公認会計士、税理士、弁護士、そのほか専門スタッフ約8,100人以上を擁するプロフェッショナルサービスネットワークとして、クライアントニーズにより的確に対応したサービスの提供に努めています。

<取材対象者>
太田 瑞葵
Mizuki Ota
2017年11月入社
新卒採用リクルーター
これまで大手からベンチャーまでさまざまな企業の採用を行なってきた。趣味は舞台・映画鑑賞と旅行、ピアノ。

<担当職種>
ITソリューションコンサルタント
~職種説明~
ITを武器に業務変革を支援するコンサルタント。ビジネスにおけるあらゆる業務を統合管理する業務統合管理システム(ビジネスアプリケーション)を用いて、クライアントの業務変革を戦略から実行・実現に至るまで一貫して担う。

多様で自立した組織であることに魅力を感じて転職

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―2017年に転職してきたとのことですが、前職ではどのような仕事をしていたのでしょうか?

さまざまな業界・規模の会社の採用に関するお手伝いをしていました。刻々と変化する環境やひとりひとりの就労観に合わせ、学生はもちろん、企業も変化が求められていると思います。その変化の中で「最も良い採用」とはどんな姿なのか、採用戦略のご相談から、説明会等のイベント設計、紹介といった実行支援も含めて担当していました。 転機は、前職にて自社採用を担当したことでした。仲間と一緒に描いた「より良い採用」の結果を、よくも悪くも受け止めきる当事者としての意義を感じた時に、それまでお客様としてみていた「企業の人事」に興味をもちました。もちろんそのまま採用担当を続けるのも考えましたが、せっかくなら環境の違う場所で人事という仕事を突き詰めたいと思い、転職活動を始めました。

―PwCを志望されたのはなぜですか?

個人の力が強まってきたと言われるこの時代。企業に就職することが全てではないこの時代において、わざわざ組織に属する一番の意味は、シンプルに一人ではできないことが成し遂げられることにあると考えています。量的なもありますが、自分とは違う人たちが集まることで化学反応が起きる、掛け算の要素を持つのが組織の奥深さだとも思います。 そうした時に、PwCがグローバルネットワークを持っているということだけでなく、職員が本当にさまざまな専門性とバックグラウンドを持っているということで志望をしました。

―いろいろな企業がある中で、どういうところが決め手だったのでしょうか?

二つあります。 一つは、人が価値の源泉となるプロフェッショナルファームであるということ。会計士、税理士、弁護士、そしてコンサルタント。どれも規定の商品パッケージという商材があるわけではなく、働く職員の成長が企業の発展に直結します。そういった業種の人事はきっと大変で、やりがいがあるだろうと思いました。

二つ目は最終的な決め手ですが、PwCの文化と価値観に共感したことです。さまざまな組織を担当する中で、働き方も、お給料も、福利厚生も、言ってしまえば仕事内容でさえ、市場の変化や時代で変化してゆくことを目の当たりにしたときに、企業において最も変えづらいのは、実は目に見えないもの、即ち価値観や風土だと考えるようになりました。 最終面接、中途としての即戦力、自らの専門性を問われると身構えていた私に、面接官はPwCとして大切にする価値観を話してくれました。その後、あなたの価値観はどう? それはどうして? と。そんな話を30分くらい続けました(新卒はともかく、中途でこの会話がなされたのはPwCが初めででした)。 PwCの価値観とは、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPurpose(存在意義)を大前提とし、多様な専門性を活かし合い、それぞれがコラボレーションし合うという組織観。そして「Grow your own way」という、自分でキャリアを描き、自分で実現していくという、すなわち、自らの人生は自らが決めよという個人観から成り立っていると理解しています。一言でいうなら、「大人な会社」だというのが第一印象でしたね。直観で、この組織に所属したい、この組織をもっと素敵にしたいと思うことができました。

ITという専門を駆使して業務課題を根底から解決する

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―担当しているITソリューションコンサルタントとは、どのような仕事でしょうか?

一言で言うと、ITという武器を身に付けて、業務の変革を実現するコンサルタントです。 といっても、ご存知のとおりITやテクノロジーの範囲は多岐にわたります。この職種で主に扱うのは、クライアントの業務変革をするにあたって、あらゆる企業が導入をしている「業務管理システム(ビジネスアプリケーション)」です。

この前提として、私たちの仕事・業務は単独で存在しているのではなく、相互に密接に関わり合っているということです。例えばある会社さんで、急にある商品が売れるようになったとします。その影響は販売部だけではなく、物流、マーケ、製造、調達…とさまざまな部門に渡ってゆきますよね。

しかし、実際の企業は、バリューチェーンの各段階で組織が分かれていたり、事業ごとにチームが違っていて、本来即時共有され、一丸となって見てゆくべき情報がなかなか共有されていないという現状があります。この現状を引き起こしている原因の一つが、そもそも業務戦略が部門によってさまざまであり、個別部門ごとに最適化されている(と思われている)管理手法存在するため、色んな情報がバラバラになったまま走ってしまっていることにあります。

ビジネスアプリケーションは、本来つながり合うクライアントの業務を、ITの力を使って統合管理しようとする仕組みのことで、業務の効率化に大きな役割を果たします。 部門間のリアルな情報連携をスムーズにし、社内外の変化に即座に対応できるようにする事はもちろん、会社全体として目指す戦略と現在地をシステムで見える化することにより、メンバー、マネージャー、経営層、それぞれの階層で、全体戦略に沿った業務へと変えてゆけるという効果もあります。

ITソリューションコンサルタントは、このシステムをただ企業に導入するのではなく、そもそも目の前のクライアントの業務課題は何か、そのために取り組むべき施策は何かというところから出発します。ですから、時には「このシステムは御社の業務変革には使わない方がよい」ということも、システムを深く理解するプロフェッショナルとして伝えなければなりません。

―どのようなタイプの方がこの職種に適しているのでしょうか?

第一に、課題提案屋ではなく課題「解決屋」としてクライアントの課題を解決させきるところまで並走したいという方。第二に、ITという自分の「武器」を身に着けて活躍したいという方。そして最後に、様々な利害をもつクライアントやベンダー企業とも協働し「チームで」物事を成功に導きたい方。そんな方に来ていただきたいですね。

―他の職種との違いを教えてください。

他職種といっても沢山あるので…一番分かりづらそうな、テクノロジーコンサルとの違いに絞ってお答えさせてください。

テクノロジーコンサルとの違いは、クライアントの変革に向けて提案する「ソリューション」とクライアントの「担当部門」が異なります。 テクノロジーコンサルの場合は、サイバーセキュリティやデータアナリティクスといったテクノロジーの専門領域を扱い、基本的にIT部門の方を相手に仕事をします。 一方で、ITソリューションコンサルタントの場合は、先述したビジネスアプリケーションを扱い、IT部門だけでなく、システムを使って解決したいさまざまな部門(営業やマーケ、人事や経理等々)の方にも接する仕事です。

―ITソリューションコンサルタントならではの魅力を教えてください。

「明確な武器を身に付けることができること」と、「キャリアの広がり」でしょうか。

昨今、DXの重要性が叫ばれ、どんなビジネスもITやデジタル変革と分けて語れなくなってきています。学生さんの中には、さまざまなIT技術を既に勉強されている方も多いでしょう。しかし、業務システム(ビジネスアプリケーション)の領域は、なかなか日本の大学等で勉強している方は少ないのが現状です。 そこで、ITソリューションコンサルタントでは、約2年をかけて徹底した教育を行います。プログラミングから構想に至るまでを一気通貫して身に着けるとともに、入社1年目から海外研修を実施するなど、ビジネスの世界で大きなインパクトをもたらすこの領域を、PwCの国内外の資産を使って習得していただきます。若手であっても「これができます」という武器を身に付けていただけるのはこの職種の魅力ではないでしょうか。

また、キャリアの広がりは、ビジネスアプリケーションの特性が大きく関わっています。 まず、このITソリューションコンサルタントとして、業務システムのスペシャリストになるという道。システムは常に新しいものに刷新されていきますし、今は無いシステムが世界のどこかで誕生することもあるでしょう。この領域を極め、市場価値を高めていただけたらと思います。

次に、ビジネスコンサルにキャリアを広げるという道。 業務システムは、あらゆる業務データを集約します。つまり、業務(ビジネス)の関連性を若手の内から体験できるというメリットがあります。また、データというクライアントの生々しいリアルをつかめるということは、今後仮にキャリアをビジネス側へ広げたい! となった時に、他のコンサルタントにはない武器をもってキャリアを広げることができるでしょう。

最後はテクノロジーコンサルにキャリアを広げるという道。 集まってきたデータを解析し、その道のプロになりたいとか、そもそも業務システムに関わらず全社的なIT戦略を描きたいとなった時、テクノロジーコンサルタントへキャリアを広げることも可能です。

PwCでは気づきが広がり、仕事を任せてくれる深さもある

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―太田さんにとってPwCとはどのような存在でしょうか?

「広さと深さをくれる場所」です。PwCでは、成長しようと思ったときに広い視点から多くのことを学べるのはもちろんのこと、自分が何か突き詰めたいテーマがあるときには、その意志を尊重してくれる上司や仲間がいます。

―広さと深さを実感したのはどのような瞬間でしょうか?

「広さ」を実感したのは、このITソリューションコンサルタントの採用を担当することになってしばらく経った頃でした。1期生の立ち上げということもあり、前例がない状況で、行きづまっていた私に、現場のコンサルタントや他人事、他部門の方、更には他国のPwC職員等、本当に多くの方が色んな視点からアドバイスや意見をくれました。その観点があったか!と。同じ組織の中でも世界が広がっていくというのは有難いことですね。

「深さ」を感じたのは、大変な業務でも任せてくれる上司や部門の方々の姿勢に対してですが、PwCでは仕事をちゃんと任せて、あなたはどう思うのかと、当事者であることが常に求められます。自分から手を挙げて、責任を持ってやる、そのために人を巻き込む。冒頭当法人の組織観と個人観に触れましたが、PwCが大事にしている考え方が体現されていて、その一貫性を体感しています。私もそんな人になりたいですね。

―最後に今後の目標を教えてください。

採用のゴールがあるとすれば、内定数でも、入社数でもなく、入社した後の皆さんの活躍がゴールです。この瞬間を、まずは見届けたいと思います。

ただ、正直なところ、今目の前のことを全力で行う中でその先にキャリアは開けると信じてしまうタイプなので、あまり先の事は考えていないというのが本音です。これまでの人生を振り返っても、私は人や組織といったものに魅了されていて、このテーマは本当に奥が深いと思っています。ですから、さまざまな角度から「組織」や「人」というテーマに携わっていきたいとは思っていますが、その方法はまだまだ模索中ですし、常に考え続けていきたいなと思っています。

―本日はお忙しい中ありがとうございました。

PwCコンサルティング合同会社

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