ビズリーチ・キャンパスは2021年12月にInternet Explorerのサポートを終了します。別ブラウザでのご利用をお願いいたします。

詳細を確認

BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close
業界研究

【メーカー業界】業界研究「メーカーは、○○業。わかりますか?」

様々な業界について、わかりやすく解説する業界研究シリーズ。今回はメーカー業界です!就活生の志望先として大人気の「メーカー業界」。人気だし、面白そうだしとりあえずメーカーに行こうかなという学生の方も多いのではないでしょうか。 しかし、一口にメーカーといってもその種類や求められる人材は様々です。

こんにちは!ビズリーチキャンパス編集部です。様々な業界について、わかりやすく解説する業界研究シリーズ。今回はメーカー業界です!

就活生の志望先として大人気の「メーカー業界」。人気だし、面白そうだしとりあえずメーカーに行こうかなという学生の方も多いのではないでしょうか。
しかし、一口にメーカーといってもその種類や求められる人材は様々です。
そこで今回は、メーカーとは?から業界の中でも特に人気の高い食品・化粧品・自動車・製薬に絞って業界内の分類、仕事内容、大手企業、必要とされる能力まで憧れのメーカーにもう1歩近づく情報をお届けします!

そもそもメーカーとは?

画像

メーカー業界とはそもそも何を指すのか。大まかにいってしまうとモノを作る業界、つまり製造業です。では、何を作っているのか。一般的にはこの製品分野によってメーカー業界は分類されます。

例えば自動車メーカー、化粧品メーカー、製薬メーカーといった具合です。
さらにもう少し詳しく見ていくとメーカーは、素材メーカー、加工組立メーカー、自社生産・加工メーカーの3つに分類されます。

①素材メーカー

化学や鉄鋼メーカーなど、主に他の産業で使用される素原材料を供給するメーカーを指します。

②加工組立メーカー

加工組立メーカーは、素材メーカーが生産した素材材料と部品の加工との組合せによって製品を生産する、自動車・食品などのメーカーを指します。

③自社生産・加工メーカー

そして自社生産・加工メーカーは、素材となる材料の研究・開発・生産から、加工して最終製品に仕上げ、消費者に販売するまでを自社の中で一貫して行うメーカーになります。代表的な企業として化粧品メーカーや医薬品メーカーが挙げられます。

食品メーカー・化粧品メーカー・自動車メーカー・製薬メーカーの市場規模・動向

画像

それでは、各メーカーの市場規模と最新の動向について見てみましょう。

食品メーカーの市場規模・動向

■市場規模 19兆2940億円

■伸び率 +4.2%(直近3年間の業界規模の増加率)

■平均年収 585万円

■最新トピック
味の素株式会社は東南アジアに積極展開、日本ハム株式会社はオーストラリアや米国などに生産拠点を作るなど、頭打ちの国内市場に対して海外への進出が顕著です。

■主要企業紹介
日本ハム株式会社
明治ホールディングス株式会社
味の素株式会社

化粧品メーカーの市場規模・動向


■市場規模 2兆1516億円

■伸び率 +7.0%(直近3年間の業界規模の増加率)

■平均年収 568万円

■最新トピック
富士フイルム株式会社を筆頭とした異業種からの参入が目立ちます。味の素株式会社、サントリーホールディングス株式会社、第一三共株式会社、江崎グリコ株式会社なども参入し競争は激化。また国内市場の低迷を受けて海外進出も進んでおり、株式会社資生堂は中国やベトナム、株式会社コーセーはアラブ首長国連邦などに進出し市場開拓を進めています。

■主要企業紹介
株式会社資生堂
花王株式会社
株式会社コーセー

自動車メーカーの市場規模・動向

■市場規模 68兆1730億円

■伸び率 +5.7%(直近3年間の業界規模の増加率)

■平均年収 716万円

■最新トピック
生産数において国内市場は低迷にあるものの、世界的には堅調に伸びています。GDPが3000ドルを超えるといわれているインドネシアやフィリピンで市場拡大が見込まれています。中でも今後人口が世界1位になるといわれているインドでのシェア争いが過熱しており、現在のインドのシェアNO.1はスズキ株式会社です。(37%)

■主要企業紹介
トヨタ自動車株式会社
日産自動車株式会社
本田技研工業株式会社
マツダ株式会社

製薬メーカーの市場規模・動向


■市場規模 10兆7684億円

■伸び率 +4.9%(直近3年間の業界規模の増加率)

■平均年収 734万円

■最新トピック
国内の製薬業界は再編・統合・買収を繰り返しています。その背景には 海外メガファーマの存在が挙げられます。世界に売上高3兆円を超える巨大製薬企業が10社もあるなかで、日本最大手の武田でも世界18位というのが現状。
※メガファーマとは:メガ・ファーマシーの略。 日本語では巨大製薬企業と訳され、主に海外の巨大な製薬企業を指す言葉
また高齢化に伴う社会保障費の抑制による薬価の引き下げの傾向も業界にとっては逆風になっています。

■主要企業紹介
武田薬品工業株式会社
アステラス製薬株式会社
第一三共株式会社

参考サイト http://gyokai-search.com/3-syokuhin.htm

メーカー業界・主要企業の特徴

画像

続いて、各メーカーの特徴と、主要企業をまとめてみました!

食品メーカー 

■概要
生鮮物などの原材料を購入し、工場などでそれらを用いて食品・飲料の製造を行い、製造した製品を販売することで収益を得るものをいいます。

■特徴
原材料・半製品・製品が生ものであるという点が最大の特徴。これを踏まえてさらに特徴を挙げると、生産数量が原料の豊凶に左右されることや安全性が厳密に求められることが挙げられます。

■主要企業紹介
<日系>:国内売上高ランキング(平成27~28年)
1位 日本ハム株式会社 1兆2,407億円
2位 明治ホールディングス株式会社 1兆2237億円
3位 味の素株式会社  1兆1,859億円

<外資>:
マース・ジャパン・リミテッド
ネスレ日本株式会社

化粧品メーカー 

■概要
化粧品の開発、製造、販売などを手掛ける企業を指します。化粧品の種類はスキンケア化粧品からボディケア化粧品まで様々です。

■特徴
化粧品メーカーは大手企業であれば、材料の研究や開発から商品企画、工場での製造、ブランドイメージの確立、販路の開拓までといったすべての工程を自社で手がける点が最大の特徴です。また、海外進出やECへ積極的な動きを見せていることも特徴として挙げられます。

■主要企業紹介
<日系>:国内売上高ランキング(平成27~28年)
1位 株式会社資生堂 7,630億円
2位 花王株式会社  6,076億円
3位 株式会社コーセー 2,433億円  

<外資>:
P&G Japan
日本ロレアル株式会社

自動車メーカー 

■概要
自動車メーカーは自動車の新規開発とエンジンなどの中核パーツを製造を行う一方で、多くの下請け業者からの部品供給を受けて、自動車を組み立てることが主な内容になります。

■特徴
素材メーカーから販売・サービス、金融まで関連する業界が多く、グローバル展開もしていることから、各国の景気に大きな影響を及ぼす業界であることが特徴です。

■主要企業紹介
<日系>:国内売上高ランキング(平成27~28年)
1位 トヨタ自動車株式会社 28兆4,031億円
2位 日産自動車株式会社  12兆1,895億円
3位 本田技研工業株式会社    10兆6,254億円

< 外資>:
フォルクスワーゲン
ゼネラルモーターズ

製薬メーカー 

■概要
製薬メーカーは医薬品の製造・販売が主な内容になります。

■特徴
製薬メーカーは潰れる可能性がほとんどない、安定した企業であることが最大の特徴です。一方で近年の製薬業界は合併や統合、買収などの業界再編が顕著になっており、就職活動の際は企業の財務状況や市場動向のチェックは重要だと考えられます。

■主要企業紹介
< 日系>:国内売上高ランキング(平成27~28年)
1位 武田薬品工業株式会社 1兆8,073億円
2位 アステラス製薬株式会社  1兆3,727億円
3位 第一三共株式会社    9,864億円

< 外資>:ファイザーロシュ

参考サイト
https://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/food-and-beverage/2009-09-16.html
http://gyokai-search.com/4-iyaku-uriage.htm
http://career-edu.nikkeihr.co.jp/Research/disp/industry_01.html#07

メーカーに向いている人って?

画像

メーカーは販売している商品ごとに、欲しい人材像が異なってきます。エントリーシートや志望動機を考える際の参考にしてみてください。

食品メーカーに向いてる人


まずは食が好きであること。幅広い食への興味は、新商品の企画やマーケティングなど仕事を進めるうえで重要な要素となります。そして、ただ食が好きというだけではなく「食を人々に届けたい」という想いがあることが何より大切です。

なぜなら、食品メーカーは「おいしい食を安全に届けること」を使命としているからです。食への情熱はもちろんですが、何よりもそれらを受け取る消費者への想いを持てる人であることも重要でしょう。

また、誠実な人物であることも重要です。食品業界は一回の不祥事だけでも大きく信頼を損ねてしまう業界です。だからこそ、安心や安全を常に意識し真摯に仕事に向き合える誠実な人が食品メーカーには向いているといえるでしょう。

化粧品メーカーに向いてる人


化粧品メーカーに向いてる人は、まず化粧品やメイク、美容が好きだという人でしょう。そしてその中でも、自社製品だけではなく世の中の様々な化粧品やメイクなど、トレンドに対して高いアンテナを張れる人が化粧品メーカーには求められています。

また、化粧品メーカー社員には「人の美に貢献したい」という気持ちも求められます。
こうした想いを持っているからこそ、消費者側の目線に立つことができ、そのニーズに敏感に気づくことができます。

そして、強い責任感と使命感を持てる人。食品と同様に、安心と安全が強く求められる化粧品業界においては、日頃から業務に対して責任をもって向き合うことが求められます。一見華やかに見える化粧品業界ですが、求められるのは誠実な人柄と真摯に物事に取り組む姿勢だといえます。

自動車メーカーに向いてる人


自動車業界は日本が誇る「ものづくり」の頂点ともいえる業界です。その中心である自動車メーカーでは社員として、人々の暮らしや社会を変える「ものづくり」への使命感や誇りを持つことが求められます。「ものづくり」にとことん携わりたいという人は自動車メーカーに向いているといえます。

また、自動車メーカーにはマーケティングから経理まで様々な仕事があるのが特徴です。理系で入社する人は専門職となるのが一般ですが、文系の場合だと数年間で幾つもの部署を経験するケースがほとんど。そのため自動車メーカーの社員には、自動車メーカー自体に興味を持ち、様々な業務に対して積極的に取り組めることが重要になります。

さらに自動車メーカーに求められるのは、チームで協力して目標に取り組める人でもあります。自動車メーカーのほとんどは大企業であり、社内では企画から生産に至るまで様々な人と連携してプロジェクトを進める必要があります。チームプレイが得意な人は自動車メーカーに向いているでしょう。

製薬メーカーに向いてる人


まず、製薬メーカーでは医薬品に関する知識は必ず必要になります。そして研究職・開発職は理系の出身でなければ採用されません。
製品の情報提供や販売をするMRの場合は文系採用もありますが、出身学部に関係なく入社後に医薬品の勉強は必須となります。

「医学」「薬学」や「農学」の分野との結びつきが強いので、こちらの分野に興味がある人にはやりがいのある仕事だといえます。

そして製薬メーカーは何よりも人の命に関わるので、真面目さといった面を強く求められます。一つのミスが重大な問題に繋がる製薬メーカーでは、何よりもまず確実に仕事を行うことができ、かつ高い責任感を持てる人が向いているといえるでしょう。

さらに製薬メーカーは高い倫理観を持つことが求められます。利益ではなく、社会の幸福や患者の健康を常に優先できる人がこの業界で理想的な人物となるでしょう。

参考サイト:http://careergarden.jp/seiyakukaisha/tekisei/

メーカーって○○?

メーカー就職って文系は不利?


一般的にメーカーと聞くと、どうしても開発などのイメージから理系が就職すると考えている人が多く、文系はメーカーに就職できないという噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。

しかし、この疑問に対する答えはNOです!実際には文系でも多数の学生がメーカーに就職しています。これは日本最大のメーカーであるトヨタ自動車の2014年度の大卒男子採用数126名のうち、81名が文系で45名だったという事実からも明らかになっています。

というのも、メーカーは理系社員のみから成り立つものでなはいからです。例えばメーカーにとって必ず必要になるものが工場です。この工場を建設する際に必要なのものは、主に財務や経営といった文系の知識となります。

また直近では企業買収がトレンドになるつつある中で、法律の知識なども不可欠になってきます。このように、メーカーといえど文系の知識が求められる場面は多く存在し、ポジションによっては文系の方が向いていることも十分にあります!

メーカー業界と商社の違い


メーカー業界と商社。この2つは一見モノを扱う業種として同じにみえるという人もいると思います。ただし、この2つの会社には決定的に違うポイントがあります。

それは、「商社はモノを右から左に流すビジネス、メーカーはモノをつくるビジネス」であるということです。つまり、メーカーが作ったモノを商社が顧客に届けるということになります。

もう少し具体的に説明してみると、メーカーはモノを作ることを主としています。この場合メーカーの営業は顧客にモノを届けるノウハウはそれほど持ち合わせていません。そこで商社がこの営業を引き受け、メーカーの製品を最大限に広げます。いわばメーカーと顧客の仲介として存在するのが商社となります。

以上からメーカーはモノを作り、商社はモノを売るといった明らかな違いがあることがわかったと思います。

メーカー業界と小売業の違い


さらにメーカー業界と小売業の違いについても、まだよくわからないという人がいると思います。こちらについても、説明します。

メーカー業界と小売業の違いはつまり「小売業はモノをセレクトして売るビジネス、メーカーはモノをつくるビジネス」ということになります。この場合、小売店は商社とは異なります。例えば、電気屋はあらゆる電機メーカーの中から売れそうな商品を選んで店頭に並べます。これが小売業です。そして、メーカーは自社で作った製品を小売店で売ってもらえるように営業をかけます。この際に営業を代理で行うのが先に挙げた商社ということになります。

このようにメーカーは主にモノを作っており、そのモノを厳選して売り場に出すのが小売業という関係が見えてくると思います。

参考サイト:http://toyokeizai.net/articles/-/61811?page=3

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はメーカーの業界研究ということで、特に人気のある分野の特徴や業務について紹介してきました。メーカー業界について少しでも詳しくなれたと感じて頂ければ幸いです。また、気になる企業が見つかったら企業のホームページを見るだけではなく、OB/OG訪問をして実際に働いている社会人の声を聞いてみるといったことがメーカーの現場を知る上で非常に重要となります。メーカーによって求められる人材や雰囲気も異なるので、是非それらを実際に感じることで1番自分にあった企業を見つけて下さい!


OB/OG訪問で得られる情報というものは、分野が多岐にわたるメーカー業界について何よりの情報となります。ビズリーチ・キャンパスを使って、是非メーカー業界で活躍する先輩に話を聞いてみてください!


一次情報を得て、自分の未来を見つけに行こう

採用ホームページやニュースなどのメディアを読んで、業界・企業研究に励むことはとても大事なことです。 しかし、それらの多くは二次情報に過ぎません。何かしらのバイアスがかかっており、正しい情報であるかどうかは自身で選択していかなければなりません。

情報収集で重要なことは、「どれだけ新鮮な一次情報」を得られるか、ということ。 そしてその一次情報を得る手段としては、「とにかく人と出会う」ことが重要になります。

ビズリーチ・キャンパスでは、様々な社会人と出会える機会をご用意しています。 学生ならではの特権を使って、今しか聞けない話を聞きに行ってみませんか?