<プロフィール>
R・S 男性
一橋大学大学院
就職予定先:総合商社
参加したインターン:5社
OB/OG訪問人数:28名
ES提出企業数:17社
面接社数:15社
内定社数:3社
学部時代は、ロシアに留学
――Sさんは、ロシアへのこだわりが強いとのことですが、なにかきっかけがあったのですか?
学部時代の卒業論文は「日ロ外交史」という題名で書きました。日本に近いのにあまり実像が知られていない、報道で様々な情報が交錯する、そんな認識のズレはどこから来るのかと問題意識を持った事がロシアに興味を持ったきっかけです。
ちょうど自分の専門について悩んでいる頃だったので、誰もやっていないし、自分も知らないからこそロシアを専門にすることを決断。日本で得られる情報と現地での実体験を埋めていくことに貢献できればいいなと考えました。
――言葉は、大変ではなかったのですか?
英語力を伸ばそうとフィリピンに行った時に、世界では英語が当たり前に話され、加えて第2、第3外国語を平気で話す現実を知りました。そこで私も英語の上に何か一つ強みを持とうと強く決心したので、辛くても頑張りました。また、せっかく第2外国語を学ぶのであれば、日本では馴染みの薄いロシア語を専攻して、ユニークな存在になろうと決めていたので、その為のモチベーションは人一倍あったと思います。気づけば学部後半の長期留学に加えて、合計9回もロシアに入国するなどロシア一色の大学、大学院生活を送っていました。
影響を受けた商社の先輩
――留学時にはどんな方と交流されていたのですか?
ロシア留学時に現地の日本人ソフトボールクラブに所属していました。ソフトボールを楽しむ日本人は少なかったのですが、たまたま商社で働く日本人の方と出会うことが出来て、その方が、様々な方を引き合わせながら、ビジネスもプライベートも充実させている様子を知るにつれ、商社の働き方に惹かれていきました。
――商社を志望するようになったのは、その先輩がきっかけですか?
そうですね。その先輩の「商社は、民間の外交官なんだ」というフレーズが強く印象に残っています。商社の人たちが、民間の外交官として海外で活動し、日本の民間企業の進出や活躍を後押しすることで、結果として日本の良さを伝えることにつながっているのだと教えていただきました。大きなビジネスのプレイヤーとして国境を自由に行き来して仕事をする社会人に本当に憧れました。
――就職活動自体はどのように進めましたか?
就活を始めた当初から、総合商社、専門商社、金融を中心に見てまわりました。就職活動を進めていく中で、ロシアを筆頭に海外に関わることができる、海外に早いうちから駐在できる環境で働きたいという想いが溢れてきました。専門商社でロシア専門人材として働くチャンスをいただいたことをきっかけに、この頃からロシア一本にこだわり続ける事への迷いが生じてきました。その迷いを総合商社の選考のなかで解決することができ、最終的には総合商社への入社を決めました。
ロシア専門人材になることへの不安があった
――学部時代から関わり続けたロシアですが、就活でそこは変わりなかったのですか?
実際に採用面接でロシアに携わる業務を確約していただいた専門商社と幅広く海外と関わりを持つことになるであろう総合商社で悩みました。
今振り返って考えると、自分に嘘をついていた時期があったんですよね。
――と言いますと?
自分の強みとして、長らく学んで足を運んでいたロシアを押していたのですが、就活が進むにつれて他のこともやってみたいという思いが強くなっていきました。
実際、早い時期に専門商社の面接が始まってから自分がロシアだけでいいのかという不安を抱えていました。ロシアを強みとしたいけれど、他の分野もやってみたいというジレンマ状態に突中。ロシア以外に自分の強みはあるのだろうかと悩みました。
不安の中で、就活においてロシアという強みに安易にしがみついていたと反省しています。
――どうやってその状態を抜け出したのですか?
「ロシアだけなのか」という質問をずっと怖がっていたのですが、就職予定企業の社員から、もっと自由な発想力を前面に打ち出していいよ、というアドバイスをいただき吹っ切ることができました。最終面接ではロシアという自分の軸と他にもいろいろ挑戦したいという思いをぶつけたことで、内々定を獲得できたんだと思います。
影響を受けた、OB訪問で出会えた先輩
私の場合はOB訪問でお話させていただいた社員の方の影響が非常に大きかったです。 就活を始める前の自己分析で「人の影響を受けやすい」という特徴があると分かっていたのですが、振り返ると留学中にお会いした商社の先輩や、面接、OB訪問でお話しした方々に強く影響され、どんどん総合商社に惹かれていきました。
――その中でOB訪問はどのように活用していましたか?
社員さんに質問するだけのOB訪問にならないように、自分の想いをぶつけた上で社員の方の反応を見る場として活用していました。自分のイメージする働き方が実現できないと思った会社の選考には進まない決断をしていきました。
就活は、恋愛ではなく、結婚だと思う。
――最後に後輩たちにメッセージをお願いします。
「就活は恋愛だ」と言いますが、自分は「就活は結婚だ」と言いたいですね。会社の強みも弱みもひっくるめて選ばないといけない。弱みも含めてという点が恋愛とは大きく異なるところだと思います。40年、50年という長いスパンに渡って会社と向き合い、その弱みを一緒に克服するという情熱を持つ。それだけの相手を選ぶためにも慎重に見定めていかなければいけないと思います。
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