情報系専攻の学生さんであれば、一度は耳にした事があるであろうAmazon Web Services(AWS)。実際に使ったことがある学生も多いのではないでしょうか。先日、アマゾン ジャパン本社にて、AWSジャパン社員の方と19卒の情報系学生による座談会が開かれました。今回は 座談会の様子をお伝えしながら、AWSについて、AWSで行われるサマーインターンシップについてご紹介します。
代表社員プロフィール
今回座談会に出席していただいたAWSジャパン社員の方をご紹介します。
荒木 靖宏
所属:技術統括本部
役職:シニアマネージャー プリンシパルソリューションアーキテクト
経歴:
・1997年 東北大学工学部電子工学科卒業
・1999年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報アーキテクチャ専攻 修士
インターネット接続会社、ウェブサービスベンチャーを経て、外資系IT企業の研究所でモバイルネットワークおよびサービス基盤の研究に従事
・2010年 東京大学基盤情報学専攻 博士(科学)
・2011年 AWSジャパン入社。2014年よりシニアマネージャー
有賀 征爾
所属:技術支援本部
役職:クラウドサポートエンジニア
経歴:
・2002年 慶應大学 政策メディア研究科 卒業
日系大手通信会社にて国際インターネットのアジア地域の設計・構築を担当
その後米国支社へ出向し、国際インターネットのグローバルな設計を担当
帰国後は国内インターネットバックボーンの設計 (IPv6、セキュリティサービスなどの開発)に従事
・2015年 AWSジャパンに入社。 AWSをご利用の皆さまの技術的サポートを日々おこなう
参画企業概要
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
アマゾングループに属する一社。 アマゾンが総合オンラインストアの展開で長年培ってきたクラウドコンピューティング技術から2006年に生まれたアマゾン ウェブ サービス (AWS)。 以来拡大を続け、現在では低価格かつ高いセキュリティと拡張性、信頼性を兼ね備えたインフラストラクチャプラットフォームで、世界190ヵ国の100万以上に及ぶビジネスを支援。北米、南米、欧州、アジアパシフィック、日本などにおけるデータセンターで、あらゆる業界で活用されている。
日本においては2009年からアマゾン データ サービス ジャパンとしてサービスを開始。短期間で急成長を遂げ、すでに国内でも先進的な企業から大企業まで、幅広い企業に活用されている。
AWSとは、AWSがやっていること、クラウドサービスとは
AWSは、企業を対象にクラウドサービスを提供する事業です。
クラウドという用語を聞くと、ストレージやサーバーといったものをイメージされると思いますが、それだけではありません。
AWSにとってクラウドとは、必要な時に、必要なだけ、低価格でITリソースを提供することを指します。
現在、AWSでは80を超える(2017年6月時点)サービスを展開しており、ネットワーク・データベース・IoT関連など様々なサービスを提供しています。
そのため、みなさんプログラミングだったり、何かしらITの分野に興味がある方が多いと思いますが、みなさんの得意分野をAWSの何かしらのサービスで活かす事ができる、そんな会社になっています。
業務内容
今回は、今年のサマーインターンシップでも募集する、AWSでの仕事についてどんな業務を普段行っているのかご紹介します。
①ソリューションアーキテクト
これからお客様になり得る方、あるいは何かしらのサービスを使っている企業様のこんなことやりたい、こんな課題を抱えて困っているに対して、ソリューション(AWSのサービスを使った解決策を)、アーキテクト(構築する)する職種です。具体的には、例えば、AWSのどのサービスをどのように取り入れると解決できるかといった設計図をお客様にご提案しAWSをプロモートする営業職に近い仕事になります。
②クラウドサポートエンジニア
AWSのお客様として何か特定のサービスを使っている方々向けのサポートです。
ただし、サポートの有償契約を結んでいただいている方々向けのサポートになるので、サポート部門ではありますが、利益をあげています。
具体的には、お客様が一部サービスの使い方が分からないときや、エラーの原因が分からないときに、その説明や原因究明を行います。そのため、一つの技術を深堀していくような仕事になります。
単純にお客様からの質問に答えるだけではなく、こちらからアプローチする形で、より良い使い方や、良くある質問をまとめてお伝えしたりもします。
Q&A座談会ピックアップ会話
続いて、今回の座談会で学生側からされた質問をいくつかご紹介します。
①サービスが80以上あるとのことですが、働き始めると、どこか一つのサービスに配属されることになるのでしょうか?
一つ一つのサービスに担当がいるかと言うとそうではありません。 始めたばかりの小さなサービスについては一人一人担当者がいますが、現在80以上のサービスを16ないし17くらいの領域に分けていて、それぞれの領域に人をアサインしています。
②仕事で英語はどれくらい使いますか?
所属するチームによって異なります。あるチームでは平均週2回くらいのアメリカとの電話会議があります。会議で使用されるビジネス英語はすぐに慣れると思いますが、会議などが終了した後のトークでは途端に分からなくなることも。笑
日本のお客様を担当する場合はほとんどが日本語ですが、お客様のエンジニアが半分以上外国人だったりすると英語を使う機会もあります。
③学生の間にどんな勉強をしておくと良いですか?
最近では技術的な分野が細かく分かれていて、この勉強をしておけば大丈夫だと言いにくい。ただ、もっと根本的な物事の捉え方として、サービスがどういう仕組みになっているのかを意識して考えることは大切だと思います。「システムが落ちても止まらないようにするためにどうすればよいか」を学んでおくと、技術系であれば割とどんな会社に入った後でも役に立つのではないかと思います。
④AWSで使用しているサーバーは、Amazon.comのビジネスで余っているサーバーですか?
AWSって、実はこうなんじゃないか といろんな噂がされていることがあります。そのうちの一つがこの質問です。
確かに、AWSを始めた当初は、Amazon.comの方がサーバーサイズは大きかったです。しかしながら現在、AWSはAmazon.comの数十倍から数百倍ものウェブトラフィックがきています。AWSのサービスを初めて1年3ヶ月後にはAmazon.comにくるトラフィックとAWSにくるトラフィックの数が逆転するような規模に拡大しています。そんなわけで、AWSは今Amazon.comと比較して圧倒的にデータセンターの規模も大きいです。
⑤日本語サポートが24時間ついているが、寝ずに働いているのですか?
徹夜で24時間頑張っているわけではありません。笑 シアトルとダブリンにも日本語のサポートチームがあるため、それぞれの国で日中の時間帯をカバーすることにより24時間365日サービスを提供することができます。
参加者の感想
- どんな目的を持って参加しましたか?
サマーインターンを探していたのですが、AWSのインターンの概要を知りたくて今回参加しました。
- どんな話が心に残ったか/印象に残りましたか?
アーキテクトのやりがいとして、たくさんのクライアントのシステムに関わる機会があるというお話に非常に面白みを感じました。
- 自分のキャリアを考える上でヒントになったことはありましたか?
技術職というと開発職しかイメージになかったが、それ以外の技術職であるAWSのアーキテクト・サポートエンジニアの職を知ることができてよかったです。今後のキャリアを決める上で、選択肢の一つとして考えることができます。
いかがでしたでしょうか。AWSの社員さんと話すことができる貴重な機会でしたので、参加した学生さんも積極的に質問をしていました。AWSのエンジニアとしての業務が気になった方、今年のサマーインターンシップに応募してみてはいかがでしょうか。
参画企業インターン概要
今回座談会を行ったAWSでは、2019年度卒向けのサマーインターンシップを開催します。記事を読んで少しでも興味を持たれた方、参加してみてはいかがでしょうか?
AWSのインターンシップについて
2019 年 3 月卒業の方を対象にアマゾン ウェブ サービスジャパン株式会社では初めてのインターンシップを開始致します。AWSのインターンシップは、正社員につながる可能性が非常に高いプログラムであると思っていただいていいと思います。今回募集するのは、ソリューションアーキテクト、そしてクラウドサポートエンジニアです。どちらも技術職、つまりエンジニアの仕事です。エンジニアというと開発をイメージされると思うのですが、実際にAWSの開発に関しては、基本的に海外で行われているので、日本国内にAWSの開発職というのはありません。その代わり、エンジニアとして技術を生かすことができる職種がこの二つになっています。共に短期のインターンシップがあり、ソリューションアーキテクトだと、一週間の間にAWSの主要なサービスについて技術的に学んでいただき、いくつかのケーススタディを個人もしくはグループで解決していただくワークショップ形式のものです。成績がよかった方に関しては、有給の長期インターンシップにご招待させていただきます。
インターンシップ詳細
ソリューションアーキテクト(短期インターンシップ)
概要:
世界190ヵ国の数十万に及ぶビジネスを駆動しているAWSのサービスについて実践的な研修を受け、実際のビジネス利用で想定されるケーススタディに取り組んでいただきます。成績優秀者にはソリューションアーキテクトのメンバーと共に実務を体験していただく長期インターンシップにご案内いたします。
開催情報:
応募締め切り:
2017年7月14日(金)
※ただし定員に達した場合は、期日前に締め切りとさせていただきますのでお早めにご応募ください
応募条件:
▷2019年3月に大学もしくは大学院を卒業予定の方
▷専攻不問 ただし、エンジニア職に興味のある方
▷インターン期間中、ご自身のPCをご持参いただける方
▷全日程でご参加いただける方(インターンシップ中の欠席は認められません)
応募方法と選考の流れ:
1. こちら より必要事項をご入力
2. 書類選考に合格された方はオンラインの技術試験をご案内します
3. 採用担当者と面談(遠方の方は電話にて行います)
4. 1~2週間以内に合否の連絡をいたします
ソリューションアーキテクト(長期インターンシップ)
日々のソリューションアーキテクトの実務を体験いただきます。顧客へのヒヤリング、サービスチームへのフィードバック、実証システム開発、パフォーマンスチューニング、提案活動等含みます。
※東京開催のみ
※こちらのインターンシップは、ソリューションアーキテクト(短期インターンシップ)にご参加いただいた中で成績優秀者に対してご案内いたします。
※長期インターンシップご希望の場合は必ずソリューションアーキテクトの短期インターンシップに参加いただきますようお願い致します
日程:
2017年9月1日(金) – 9月29日(金)
平日 9:00 – 18:00 (休憩1時間含む) ※土日祝日はお休みとなります
待遇:
時給2400円(関東圏外の方は、ご自宅から本社までの往復交通費支給)
クラウドサポートエンジニア(短期インターンシップ)
概要:
AWSのサービスについて実践的な研修を受け、個人及びグループ課題に取り組んでいただきます。ご自身の技術力をいかすことはもちろんのこと、スキルアップを目指す1週間となります。また新入社員や海外で活躍する日本人エンジニアとのオンライン座談会も予定しておりますのでAWSの社風、将来のキャリアパスについて自由にお話いただけます。
開催情報:
応募締め切り:
第1回 2017年7月28日(金)
第2回 2017年8月11日(金)
※ただし定員に達した場合は、期日前に締め切りとさせていただきますのでお早めにご応募ください
応募条件:
▷2019年3月に大学もしくは大学院を卒業予定の方
▷専攻不問 ただし、エンジニア職に興味のある方
▷インターン期間中、ご自身のPCをご持参いただける方
▷全日程でご参加いただける方(インターンシップ中の欠席は認められません)
応募方法と選考の流れ:
1. こちら より必要事項をご入力
2. 書類選考に合格された方はオンラインの技術試験をご案内します
3. 採用担当者と面談(遠方の方は電話にて行います)
4. 1~2週間以内に合否の連絡をいたします
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します! 対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。