<企業紹介>
1879年、海運・貿易業を支える日本初の保険会社として、前身となる東京海上保険会社が誕生。1914年には日本で初めて自動車保険の販売を開始するなど、常に業界のパイオニアとして、時代の変化とお客様のニーズに対応した商品・サービスを開発し、様々な社会課題の解決に取り組んできた。世界44の国と地域に展開するグローバルネットワークで、個人や企業の成長と挑戦を支えている。
<人物紹介>
東京海上日動火災保険株式会社
人事企画部 人材開発室
採用チームリーダー
粟谷 龍二 (あわや りゅうじ)
2007年入社。日本国内で地域営業・企業営業を7年間経験し、2014年より米国・ロサンゼルスに駐在。日系グローバル企業の保険手配やリスクマネジメントの支援に従事する。2020年に帰任後、人事企画部にて新卒採用およびキャリア採用を担当。2024年4月より現職。
<東京海上日動の応募コース(26卒)>
●オープンコース:入社時点で特定の部門・業務に限定せず、幅広いフィールドで経験を積み、キャリアを描きたい方向けのコース
●EDGEコース:グローバルに広がるフィールドで、事業開発や経営管理などのミッションにチャレンジし、付加価値の高いビジネスリーダーへと早期に成長する志のある方向けのコース
●損害サービス:国内外における様々なリスクと対峙し、クライアントの有事を解決に導くプロフェッショナルとして安心安全な社会の実現を目指すコース
●オペレーションマネジメント:営業部門や本社企画部門において、高度なミドル・バックオフィス業務、ビジネスプロセス企画・設計、プロジェクトマネジメント等のプロフェッショナルを目指すコース
●SPEC(IT戦略):IT、AI・クラウド等のテクノロジーを活用したシステム開発や、IT戦略の企画・推進を通じて、ITのプロフェッショナルを目指すコース
●SPEC(資産運用):巨大な資産・豊富なアセットを活用した運用・投資実務を幅広く経験し、先進的なグローバル企業の財務企画・資産運用を司るプロフェッショナルを目指すコース
●SPEC(アクチュアリー):高度な保険数理・金融工学を駆使した保険商品の開発・評価・分析・プライシング、リスク管理、リスクモデル開発など、スペシャリストとしてのキャリアを目指すコース
早期の成長を実現する、「EDGEコース」の2つのキャリアトラック
―――まず、東京海上日動さまが新卒採用にコース別採用を取り入れている理由を聞かせていただけますか?
採用活動で学生と接していると、皆さん自立した考えを持たれていて、自分のキャリアは自分で選びたいという志向の方が多いように感じています。どんな仕事が経験できて、どんなキャリアを歩めるのかが明確であることを重視されている。そうしたニーズに応えるべく、これまで以上に、それぞれの志向に応じて、初期配属先で担う業務を選択できるコース別採用を導入しました。
―――26卒から新設された「EDGE(エッジ)コース」について教えてください。このタイミングで本コースを設置された背景は?
自身のキャリアについて自立的に考える学生が増えている中で、年々「本気で早期成長を望む学生」も多くなってきたと実感したことがきっかけです。そうした方々の想いやハングリー精神にもっとしっかり応えられる環境を用意していきたいと。
また、保険プラスαの事業開発・事業推進に注力する当社のビジネスモデルをドライブできる人材や、欧米の大型M&A等を通じて不可欠となっている高度なグローバル企業経営を担う人材の裾野を拡大したいという私たちの想いも重なって、今回新設したのが「EDGEコース」です。
このコースは、「東京海上グループのグローバルに広がるフィールドで、事業開発や経営管理等のタフなミッションにチャレンジし、付加価値の高いビジネスリーダーへと早期に成長する志のある方向けのコース」と位置付けており、他のコースと異なる特徴として、早期成長に資するスピード感を持ったキャリアパスと、そのための従来よりもタフな役割付与を想定しています。
―――「EDGEコース」という名前には、どんな意味があるのでしょうか?
4つのキーワードの頭文字を取ったものです。【Expand】:自らの可能性を最大限に拡げるチャレンジングな環境で、【Develop】:「事業開発」や「グローバル展開を加速させる経営戦略」のプロフェッショナルを目指し、【Grow】:高角度の自己成長を実現し続け、【Evolve】:東京海上グループの次の100年に向けた進化を牽引する人材。これらのビジョンに共感していただける方にチャレンジしてほしいという思いを込めています。
―――「EDGEコース」で採用されると、どんなキャリアが描けますか?
このコースで入社される方には、2通りあるキャリアトラックのどちらかに進んでいただくことになります。一つは、クライアントの事業課題解決や高度なリスクマネジメント、新たな事業・マーケットを創造する事業開発のプロフェッショナルを目指す「Business Development(ビジネス・デベロップメント)」。そしてもう一つは、世界トップクラスのグローバル企業で経営のプロフェッショナルを目指す「Global Intelligence(グローバル・インテリジェンス)」です。どちらも、1~2年目で損害保険ビジネスの基礎となる実務を経験した後、各領域のハイレベルな業務にチャレンジできる機会を用意します。入社直後からこのようなキャリアパスを歩み、早期成長を実現したいという強い意志がある方はEDGEコースに応募いただければと思います。
ただし、このコースで入社しないと同様のキャリアパスを歩めないということではありません。 初期配属を特定の部門・業務に限定しない「オープンコース」で入社しても、その後のキャリアの中で事業開発や経営管理を担う部署で働くことは十分にあり得ます。
事業開発のプロフェッショナルを目指す「Business Development」
―――でははじめに、キャリアトラックの一つである「Business Development」について、より詳しく教えていただけますか?どんな人に向いているのでしょうか。
Business Developmentは、社会課題の解決に繋がる、つまり世の中の役に立つ新しいビジネスモデルや付加価値を創り出すプロを目指すキャリアトラックです。リスクマネジメントや保険によるリスクヘッジを中心とする提案営業に留まらず、旧来の保険の枠組みを超えたアプローチで、「『0→1』や『1→10』の事業開発・事業推進ができるビジネスパーソンへと早期に成長したい」「他社とアライアンスを組みながら新しい価値を生み出したい」といった想いを持つ方にフィットします。 キャリアを通じて様々な社会課題・事業課題の解決を実現し、社会にインパクトを与え続けることができる人材へと成長してほしいと思っています。金融業界を志望する学生さん以外にも、是非興味を持っていただきたいですね。
―――どんなキャリアが想定されるのでしょうか。
まず入社後は、主に企業や官公庁をクライアントとする営業部門や戦略企画部門で、リスクマネジメントや事業協創の基礎を習得してもらうことになります。3年目以降で、さらに社会課題の重点テーマ別(例えばカーボンニュートラルやグローバルサプライチェーン再編など)のプロジェクト案件の組成を手掛けたり、海外駐在員として海外マーケットに飛び込み、グローバルスタンダードのスキル/マインドセットを身につけるなど、従来よりも前倒しでヘビーな経験を積み、早期に事業開発や事業推進に関わる専門性・スキルを習得していただくことを想定しています。
―――クライアントと協創する事業開発というと、どういう仕事でしょうか?
最近の例をあげると、たとえば民間で月面探査プロジェクトを手がける企業、空飛ぶクルマ「エアタクシー」を運営する企業、街中で急速に普及している電動マイクロモビリティのシェアリングサービス事業会社などとの事業共創がわかりやすいでしょうか。クライアントが新規事業を始めるとき、保険も活用したリスクマネジメントで事業そのものを支えると同時に、リスクに関する専門性とグループの持つ広範なケイパビリティを活かして事業そのものをドライブしていくというのが我々の役割です。 その他の特徴的な事例でいうと、自治体・食品事業者・物流事業者など様々なステークホルダーと、当社がハブとなり構築したコンソーシアムが提供する食品ロス削減に向けた支援サービスの展開や、総合電機メーカーと協業し、海外生産拠点やサプライチェーン(供給網)のリスクを可視化するソリューションの開発・販売も行っています。世の中が大きく変わるような新たなビジネスに、なくてはならない存在として貢献しています。
―――将来的なキャリアとしては、どんな部署で活躍することが考えられるのでしょうか?
たとえば、営業部門で特定の企業担当からスタートし、その後、異なる業界の大企業を担当して幅広いビジネス領域での価値創造を手掛けていくのもいいし、社会全体もしくは特定インダストリーの課題解決を専門的に手掛ける経験を積んでいくのもいい。活躍できる事業フィールドは日本国内に限りません。海外マーケットにチャレンジするという道も拓かれています。そのほかにも、会社全体の営業戦略を立案する営業企画部やマーケット戦略部、保険以外の新規事業を創造するビジネスデザイン部などで活躍いただく可能性もあります。活躍できる部署は幅広くありますね。
経営やマネジメントのプロフェッショナルを目指す「Global Intelligence」
―――では次に、「Global Intelligence」のキャリアトラックについて具体的な内容を聞かせてください。
東京海上グループは、欧米の大型M&Aと買収後とのインテグレーションがハイレベルで成功している数少ない企業として、国内外の投資家から高い評価をいただいています。「Global Intelligence」は、そんな日本有数のグローバル企業の経営の舵取りを担う人材を目指す方向けのキャリアトラックです。
初期配属で基本的な保険ビジネスの実務を経験するまではBusiness Developmentと同じですが、2部署目以降は、国内外のコーポレート部門を軸としたキャリアに進んでいただく予定です。本気で大企業の経営を手掛けるにあたっては、コーポレート部門で得られる経営企画や経営管理に関わる経験・スキルが大きな武器になるからです。グローバルなフィールドでの実践経験が得られる点において、MBAよりもリアルな企業経営力が鍛えられる環境を用意できるのではないか思っています。
―――経営に必要となる、リアルなスキル・経験を確実に身に付けていけるということですね。
グローバルスタンダードの中でも先進的な企業経営を担う人材へと成長できるよう、海外で勝負することに重点を置いているのも、このキャリアトラックの特徴です。2部署目以降の早期の段階で、アメリカを起点に世界を股にかけて進行する複数年のグローバル研修プログラム「Management Associate Program(MAP)」へ選抜することも予定しています。私自身もアメリカにいた時、各国のグループ会社の中堅社員が参加する「リーダーシップ研修」に参加したことがあるのですが、日本人が一人もいない環境に身を置いて初めて、当社は本当にグローバルな企業だなぁと実感すると同時に、これだけグローバルに成長した大きな会社の舵取りは一筋縄ではいかないだろうと痛感しました。MAPでの経験は、そのような難易度の高い仕事に携わるキャリアにおいて、非常に大きな糧になると自信を持っておすすめしたいです。
―――MAPはどんな内容になるのですか?
チャレンジングな環境下での成長にフォーカスしたプログラムで、2年間で4~5拠点の海外現地法人をまわりながら、経営企画・財務会計・内部監査などの基礎を学んでいきます。直近のプログラムでは、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロンドン、南アフリカなどの現地法人を舞台に研修を実施しました 。世界各国のトップ大学を修士・博士で卒業後、当社米国法人に新卒入社した外国籍の同僚とグループをつくり、互いに切磋琢磨しながら仕事をします。グローバルスタンダードの実務に従事しながら基礎を学び、その上で経営の本質に迫る経験もをしていくため、厳しい環境の中で大いに鍛えられます。
―――MAPに参加した後は、どんなキャリアが待っているのでしょうか?
研修に参加する現地採用の社員は、海外の現地法人に配属となりますが、これまで東京海上日動から参加した社員は、日本に戻ってきて、それぞれのキャリアビジョンに応じた部署に配置される人が多いです。数理の専門家であるアクチュアリーなど、該当する専門部署に行く人もいます。ただ、今回の「Global Intelligence」でイメージしているのは、スペシャリストというよりもゼネラリスト。MAP終了後は、実践フェーズとして海外現法の経営に関わるポストを担ったり、日本に戻り東京海上ホールディングスでグループ全体の経営管理に携わったりすることを想定しています。
社会的価値の高いビジネスパーソンになる近道
―――グローバル企業の経営か、マーケットに価値を生み出す事業開発か、どちらかに興味のある人にとっては絶好の成長機会になりますね。
これまでは10年で3部署を経験するとか、15年目ぐらいでマネージャーになって・・・というのがよくあるキャリアパスでした。これまでの通例にとらわれず、早期成長に資するチャレンジングなキャリアパスを目指して本コースを設計しました。米国グループ会社を中心に、若手でもグローバルスタンダードの実務経験を積める舞台があるので、1年目からの海外配置も検討していたのですが、就労ビザ等の関係もあって、早くても2年目以降になってしまうのが残念です。
―――成長するために必要な厳しい環境になるかもしれませんが、チャレンジのしがいがありそうです。
2つのキャリアトラックはどちらもハードではありますが、本気で早期成長を望む人の想いにお応えできる環境を用意できたと思っています。採用人数が限られる狭き門ではありますが、世界で通用するビジネスパーソンへの近道として、是非チャレンジしていただいたいと思います。
―――どちらのキャリアトラックに進むかは、どのように決まっていく予定でしょうか?
選考を通じて互いにすり合わせを行い、「EDGEコース」の内定者には、内定時に想定するキャリアトラックを通知します。面接の際に、こんなことがやりたい、こんなビジネスパーソンになりたいという想いを、どんどんぶつけてほしいですね。本人の希望はもちろんですが、適性や事業環境に応じて、他のコースの方が向いているのではないかと提案し、別のコースでの内定を通知させていただく場合もあります。また、EDGEコースで入社後、実際に働く中で見えてくる適性や事業環境を踏まえて、トラックが変わる可能性もあり得ます。一人ひとりの想いに応えられるよう、あらゆる可能性の中で、本人と当社の双方にとってベストな姿を実現できる採用活動にしたいと思っていますので、少しでも興味のある方は話を聞きに来ていただければと思います。ご応募お待ちしています。
―――早期成長を志す方には、この機会を逃すことなくチャレンジしてほしいですね。本日はお忙しい中、ありがとうございました!