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就活生が語る

自己分析に始まり自己分析に終わった私の就活 #私の就活 #就活体験記

私は就活を終えた今、就活がただ進路を決めるための活動ではなく、人生において非常に大切な時間だったと感じている。それは、自己分析を通じて「自分がどんな人なのか」を知ることができたからだ。その上で、自分に向いている企業を見極めることができたし、面接官に自分を伝えられたと考える。このコラムでは、私の就活を振り返りながら自己分析の大切さを伝えられたらと考えている。

#私の就活 では就活を終えた先輩たちが自分の就活を振り返った体験記をお届けします。第十二回はITメガベンチャーの内定者です。

慶應義塾大学商学部2020年卒業
内定先:ITメガベンチャー
就活開始時期:大学3年の5月
サマーインターン参加企業:サイバーエージェント、アビームコンサルティング、野村不動産、NEC、Fringe81
志望業界/企業:ITメガベンチャー、商社
就活終了時期:大学4年の6月

初めは、就活を内定獲得ゲームだと思っていた

就活を始めた大学3年生の初夏、サマーインターンの面接にことごとく通ってしまった。
聞かれたことに答えただけで、よくわからないけど評価してもらえる。
やりたいことなんてなかったけど、面接官受けがよさそうなことをその場しのぎで言っていた。

慢心した私は、「なんだ、就活って話を少し盛って、すごい経験をしてきた優秀な学生だと面接官に思わせれば勝ちなんだ」と思ってしまった。
周りは「自己分析しなきゃ~」「本買って自己分析やってるよ」という会話をしていたが、「意識高くてすごいなあ。そんな時間かけなくても自分の経験くらい話せるでしょ」と斜に構えて特に何もしなかった。

<気づき>


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11月。
インターン経由で本選考に呼んでいただいた企業の、人事面談。
本選考を前に、模擬面接をやっていただいた。

「あなたのやりたいことってなに?」「会社に入ってなにがしたいの?」という質問に、いつも通りそれっぽいことを答えると
「うーん、あなたのことが全然わからなかった。面接としては模範解答で合格点かもしれないけど、自分を伝えるって点で言うと0点だよ」
「あなたの人生のことを思って、本当に働きたいと思う会社に入ってほしい。」
「自己分析をもっとやったほうがいいよ」
と厳しい口調で言われた。

恥ずかしい話だが、私はこの時はじめて、就活が単なるゲームでないことに気が付いた。
就活は有名企業や難易度の高い企業に入ることがゴールではなく、今後の自分の人生を考えて、自分に合った企業を探し、選んでもらえるように自分を伝える活動なのだとわかった。
そして企業だって本気で人材を探している。ただ優秀な人ではなく、会社に合う人、入社してから活躍してくれそうな人を必死で探している。だから膨大な時間とコストをかけているのだ。

それからは、「就活って甘くないぞ」と気を引き締め、ひたすら色々な方法で自己分析をした。

一例を紹介する。
・『メモの魔力』(前田裕二著)。巻末付録の自己分析のための1000問を紹介されているやり方でノートに書きだしていくと、そういえば私ってこういう人だったなという新しい発見をたくさんすることができた。

・ネットに転がっている性格診断
(エニアグラム、16Personarities、就活サイト、転職サイトの性格診断など)
客観的なデータとして自分がどのような人なのか分析するのに役立った。診断をいくつも受けてみると共通して出てくる特性があり、それは本当に自分の特性なのだと明らかにできた。

・他己分析
友達や家族に「私ってどんな人?なにが長所で何が短所だと思う?」と聞いてみた。人から見えている自分について聞くことは少し恥ずかしかったが、特に両親からの言葉は参考になった。

・人に話す
私の場合は人事の方が自己分析に付き合ってくれたので、ひたすら自分についてしゃべった。幼少期から現在まで、大きなイベントだけでなく日常生活でどんな子だったか、何がきっかけで変わったのか、その結果今どんな人に成長したのか。ひたすら自分の人生を振り返った。

こうしたことを繰り返すと、自分を伝えるために欠かせないキーワードがいくつか出てきた。
私の原動力は、「人」であること。
私の人となりとしての特徴は、際立った強みがないこと。(面接では、能力値を五角形のグラフで表すときれいな正五角形になるタイプです、と話していた)だからこそ、自分の長所である「人に頼ることができる」に繋がったこと。
それらが確立されたのは、中高の部活動での経験だということ。

材料が揃えば、面接でどんなことを聞かれてもきちんと自分の言葉で答えられるようになる。面接官受けの良いそれっぽいこと、ではなく、きちんと根拠をもって自分の意思を伝えることができるようになった。

<迷いと決断>


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自己分析のおかげで、3月にITメガベンチャー2社から内々定を頂くことができた。
内々定を頂いた後、もう一度自己分析をした。ここで就活を終える?と自分に問いかけた。
その結果、私は就活を継続するという決断に至った。
大学2年のころに総合商社の社員の方と出会ってからずっと心にあった総合商社へのあこがれや、2月から行っていたOBOG訪問を通じて感じた広告代理店への魅力も無視したくなかったからだ。
また、様々な業界の人と話す機会、そしていわゆる人気企業を受ける学生と出会える機会を逃したくないと思った。

そして、5月に広告代理店、6月に総合商社を受けた。
結果は、広告代理店は2次で落ちてしまったが、総合商社2社から最終面接合格をいただけた。

総合商社の選考がうまくいったのは、広告代理店での反省を活かせたからだと分析している。
広告代理店では、自分=○○と明確な印象付けができなかった。あれもこれも話したくて、面接官から「一言で言うとあなたはどんな人なの?」と聞かれてしまったからだ。
また、熱意が足りなかった。「志望動機を教えてください」と言われなくても、たとえば「最後になにかありますか?」と言われた際に自分からアピールできたかもしれない。

そうした反省を経て、商社の面接に挑んだ。商社の面接官がとても聞き上手な方々だったということもあり、自分のことを正直に、かつ簡潔に伝えられたと手ごたえを感じた。

そうして嬉しい結果を頂いたとき、ITメガベンチャーに行くか、総合商社に行くかで本当に悩んだ。
文化と人に惹かれたITメガベンチャー、ずっとあこがれの職業であった総合商社。
「悩みすぎるとおなかが空かないって本当なんだな」とこのとき実感した。
両親を含めて色々な人に助言を頂いたが、最後はやはり自己分析に行きついた。
もう一度自分の就活を振り返り、就活の軸を改めて見直したところ、私の中で「20代のうちは思いっきり好きな仕事を好きなだけしたい」という思いの優先順位が高いことがわかったため、私はITメガベンチャーに就職することを決めた。

<まとめ>

私の就活は自己分析とともにあった。自己分析をしっかりとしたからこそ、納得のいく結果になったと思っている。
自分の人生だからこそ、自分の納得いくかたちで就職先を決めるべきだと思う。
就活では、捨てざるを得ない選択肢もたくさん出てくる。
私のように、感覚でここだ!と決めきれない人は特に、自己分析によって選ぶ選択肢、捨てる選択肢を根拠をもって決めることが大切だと思う。

さらに、自己分析は今後社会人になってからも役に立つだろう。
高い壁にぶつかった時、決断に迷ったとき、自分のことを自分でわかってあげることは、大きな力になると考えるからだ。
就活は終えたが、これからも自己分析は続けていきたいと思う。