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業界研究

Special Career Talk −京都開催− 有名人事責任者が語る、新時代のキャリア選択のススメ

成長企業の人事責任者は、何を考え、どうキャリアを選んできたのか。新時代のキャリア選択のススメ方について各人からのリアルなメッセージが贈られました。

4月12日に、「Special Career Talk」が開催されました。
今をときめく人気成長企業の人事責任者にご登壇頂き、これまでどのようにキャリアを選んできたのか、今だからこそ言える、これからの学生はどのようにキャリア選択していくべきだと思うのか、採用のプロとして、そして一人の社会人として語って頂きました。その様子を、書き起こし形式でお伝えします。

人事としての掛け合わせのキャリア

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▼株式会社GAテクノロジーズ
【清家 良太氏】
皆さん、こんばんは。
GAテクノロジーズは現在7期目の会社で、不動産とテクノロジーを融合した事業を扱う急成長中の企業です。
今回は新時代のキャリア選択というテーマですので、十数年のキャリアで少しだけ分かってきた覚悟のしどころや、そんなに縛られる必要はないということを私自身の実体験からお話しさせてください。

2003年 神戸大学入学
2007年 旭硝子株式会社(※現AGC株式会社)入社(人事として採用され5年ほど経験)
アクセンチュア株式会社(戦略コンサルの組織人事)
2014年 株式会社ディー・エヌ・エー(人財企画部にてビジネスパートナー)
2016年 株式会社ビズリーチ(人事部長と事業の責任者)
2019年 株式会社GAテクノロジーズ

人事に興味を持ったのは、大学時代のフィギュアスケート部がきっかけでした。大学入学後、ロールモデルになるような人に出会い入部を決意。3年目で主将になり、「部の存続と成長」を考える日々を送りました。フィギュアスケート部の部員を採用することは難易度が高く、500名に声をかけて1名入部してもらえる程度。その上、入部してくれてもその後の育成はさらに難しく、モチベーション管理などを含めて一人一人にカスタマイズしたプログラムを作成する必要がありました。このような経験を通して、「人事として人と向き合うことを仕事にしたい」と思うようになったのです。当時珍しかった職種別採用で、2007年に人事として旭硝子に入社し、一生この会社で働くつもりでキャリアをスタートしました。しかし、その後のリーマンショックで300名の解雇を経験。いつか自分もその対象になるのではないかという危機感をきっかけに、変化の大きいビジネスモデルのある会社への転職を考え始めました。その第一歩の修行期間として、課題解決能力をつけるべくアクセンチュアへ入社。その後、メガベンチャーのDeNAに転職し、キャリアを積んできました。さらに、事業作りに興味を持ちビズリーチへ転職。現在はGAテクノロジーズで「日本一社員が幸せな会社を作りたい」という思いを抱いて挑戦中です。

これまでを振り返ると、いくつかの職種を経験しながらキャリアの掛け合わせで強くなっていく方法は良かったと思っています。一方で、初めから人事をやりたいと決めている方って少ないかもしれません。その場合は、最初に与えられた仕事を徹底的にやり切ってほしいですね。そうすることによって新しいキャリアが見えてくると思います。
また、キャリアは物件探しと似ていて、何が譲れないかを考えた上で企業選びをしていくと良いと思います。合わせて、これからの時代は「会社が変化を許容してくれるかどうか」も重視することをおすすめしたいですね。

座談会

Q 事業を作りたいと思ったきっかけは何ですか?
A DeNAで事業長と仕事をしていて、自分が正論を語ってしまっていることに気付いたことがきっかけ。それまで、コンサルと人事の経験はあったので、事業を創る経験をプラスすることで組織づくりに活かしたいと思ったんです。その経験は現在のGAテクノロジーズでの組織づくりに非常に役立っています。経営者と人事では意思決定の軸が微妙に異なるので、複数の職種を経験して掛け合わせた強みがあるのは良いことだと思っています。

Q 職種で企業を探す方法は?
A 当時とは就活の仕方が違うと思いますが、人事に直接聞いていましたよ。旭硝子だけが人事として採用してくれました。探したのではなくポジションを自ら作ったと言った方が正しいかもしれません。

Qこれまでのキャリアで一番大変だった経験は何ですか?
Aアクセンチュアでの経験ですね。未経験での転職であっても高いレベルの成果を求められたので、成長する環境としては良かったですが、当時のアクセンチュアは厳しかったので、給料も下げて1からのスタートは大変でした。


呼ばれる人材になること

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▼株式会社ディー・エヌ・エー
【ヒューマンリソース本部 人材開発部 部長 風早亮(カザハヤ アキラ)氏】
第二新卒としてDeNAに入社。ゲーム・エンターテインメント事業の広告営業、パートナーアライアンスを担当したのち、各所でのマネジメントスキルが評価されヒューマンリソース本部に異動。現在は、新卒から中途までDeNA全体の採用および人材育成を統括している。19年4月より現職。

これからの時代、労働集約的な仕事はAIに取って代わられていき、ひとつの会社でずっと働くこともなくなっていき、プロジェクト単位での働き方に変わっていくと思っています。これから社会に出て、自分がやりたいことや、自己実現を成し遂げたいと思える何かに出会えた時に、そのプロジェクトに呼ばれるか?もしくは自分の指に仲間が止まるか?というのは重要ですよね。なので、まずは最初のステップとして、プロジェクトに呼ばれる人材になり、どこでも高い能力を発揮できる状態になることが重要。そして、事業のリーダーや起業経験等を通して、「呼ばれる人材」から「呼ぶ人材」になっていったり。そういう意味で最初の会社選びは重要だと思います。

「呼ばれる人材」に共通する優秀さ
▼逃げずにやり切る力
困難な状況でも最後までやり切ることができるというのは意外と難しいです。学生の間は自分一人の責任範囲において意思決定をしてきたことが多かったかもしれませんが、社会人になりチームで働くということは異なる価値観や利害関係を持った人たちと働くことになりますので、しっかり自分の考えを論理的に言語化して伝えられる力、また困難にぶち当たりながらも推進できる力が重要です。どんな優秀な企画があっても形にしない限りは価値がないので、強い意志を持ってやり切ることが大事です。
▼思考の独立性
周囲の人や環境に左右されず、自分の考えや意見を持ち、発言すること。また、一見意味を見出せないような課題や作業にも「いかにして取り組むか?それを実現できたらどういう世界になるか?」など視座高くを考えられるような柔軟かつ前向きな思考も大切です。
▼自分の軸
意思決定する場面で、自分の軸があることは強みになります。そのためには、何を大切にして、どうありたいのかを日ごろから考えて自己分析しておくことは有効だと思います。

そもそも、いきなり呼ばれる人材になることはないですから、選り好みをして可能性を潰さずに様々な経験をして、いざ異なる分野に挑戦することになった際に再現性をもって取り組めるかどうかが大事です。そのためにも、最初のキャリア選択でどんな環境を選ぶべきかを考えた時、「たくさん挑戦できて、たくさん失敗できる環境か」というのは「呼ばれる人材」になるために必要だと思います。経験したことを抽象化し、構造化して再現するという話と同じで、挑戦して成功や失敗の数だけ成功を再現するための引き出しが豊富になるので、「呼ばれる人材」に近づいていけると思います今後、多くの社会人に会っていくかと思いますがその際、失敗経験を聞いて挑戦できる環境かどうかの見極めをしてください。失敗の数が、多くの裁量や挑戦できる環境の目安になると思います。

座談会

Q 色んな部署があると思うのですが、入社後の配属希望は通りますか?
A もちろん本人の意思があるので、無視はしないです。ただ、実際にその理由とどういうビジネスマンになっていきたいのかについて、長く時間をかけて一緒に深掘りしていくと当初の希望ではなく別の部署がそれを叶える場所だったりします。目先のことだけではなく、最終的に長い目で見たときに本人の人生が一番輝くキャリアを築けるように一緒に考えていきましょう。

Q そもそも新卒採用している理由は何ですか?
A 今足りないパズルを埋めるのであれば中途で即戦力を採用すれば良いですよね。あえて、新卒採用しているのは、5年後には大きく成長してもらい、社員を突き上げ、文化を牽引して、DeNAをDeNAたらしめる存在になっていて欲しいという期待です。

Q DeNAは「こと」に向かうと聞いたのですが、どうやって「こと」に向かうのですか?
A まず、「こと」に向かうの意味ですが、過去のやり方や独力でやり遂げることに固執していないか、自身の評価や誰かの機嫌に向かわず、顧客をデライトすることや本質的な価値を追求できているか、ということです。自分も昔は人にだけ向かっていたような時期がありました。ただ、お客様や関係者が何を求めているかだけをシンプルに考えていったら、結果的に「こと」に向かうことになり、自然と働きやすくなりましたね。

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