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就活生が語る

「海外で働きたい」の一歩先へ  -海外で働く事を夢見て- #私の就活

大学・大学院合わせて3カ国に留学した間に出会った、海外で働く日本人は50人程でした。業界も様々で、国際協力機構、総合商社、専門商社、化学品メーカー、不動産、銀行、NGO、ボランティア、教員、人材派遣、飲食、運送、IT関係、コンサルとほぼ全ての業界の方がいました。

#私の就活 では就活を終えた先輩たちが自分の就活を振り返った体験記をお届けします。第四回は春から総合商社へ入社した19卒の先輩です。

実際に海外で働く先輩方との出会い

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 海外で働くならこういう業界でないと、という話をよく聞きますが、実際に留学先でほとんど全ての業界の方々と出会っている経験から思うのは、海外に行けない業界は今やほとんど無いに等しいのではないかということです。従って、「海外で働きたい」というワードだけで業界や企業を絞ることは難しいと思います。誤解がない様にもう少し細かく言うと、 「海外のどのような地域でいつどのような仕事をしたいか」 という一歩踏み込んだ地点まで落とし込めて初めて、業界や企業を絞り込んでいく事が出来るということです。
例えば“いつ海外で働きたいか”という点に関しては、海外の雰囲気が好きで将来移り住むことを考えていて、時期は遅くなっても海外で長く居られるような働き方がしたい人がいる傍ら、体力のある若手のうちに海外で仕事をして中堅の頃には日本で家族と共に過ごしながら仕事がしたいと考える人もいると思います。
次に“どのような地域で働きたいか”という点に関しては、今や先進国に追いつき追い越しのエネルギー溢れる新興国の中心部でその怒涛の渦に揉まれて仕事をしたい人や、今後目覚ましい発展が期待される途上国で可能性を見出していきたい人、冬の寒さに悩まされることのない常夏の地域で仕事がしてみたい人、仕事に励む傍ら日本とは趣の異なるアートに触れながら生活したい人、最先端の技術をタイムリーに得られる情報の集積地に身を置き成長したい人、モノや人影も少ないが資材と新たな建物建設により新しい価値を見出せる土地で使命感とロマンを感じながら仕事をしたい人など、様々な地域環境の条件を上げることができます。
こうして一段階「海外で働きたい」という漠然とした思いを深堀した時に、初めて企業を絞り込んでいく事が出来るようになると思います。

海外で働くリアルな現場を知るために

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 海外で働くリアルを知るために、一番確実で説得力のある方法は自分がその場所へ足を運ぶこと、すなわち留学をすることです。
留学で得られた人脈は就職活動において貴重です。ただおそらく、今後の人生においては更に貴重なものになると私は感じています。各会社の多忙な駐在員の方、中には役職のある方までが興味を持って話を聞いて下さり、留学生活やその後の将来を応援してくれます。そのこと自体が留学生活や就活の大きなモチベーションにも繋がります。特に途上国の首都の場合、情報の集約地が物理的にも狭い分、凝縮した情報が聞けることもしばしば起こります。というのも、例えば大きなビルの中に異なる会社がいくつも入っているのですが、日本よりも多くの会社が詰め込まれていることがほとんどで、それにより自社外との接点が物理的に近くなり関連情報をキャッチしたり、そこまでいかなくとも他業界への興味・関心が出たりする、といった具合です。そのような 広い視野を持たれる社員の方々に出会え、話ができる経験は非常に貴重な機会 となりました。
ただ、時間の問題も然り費用的な面でも大きな投資となる留学は誰もが容易に選べる手段ではありません。そこでよく聞くのが、 海外で働いた人に話を聞く機会を得ること だと思います。少しハードルは高いかも知れませんが、現地のコミュニティにコンタクトを取ってみることも日本にいながらリアルに働く先輩方と繋がるチャンスのある有効な手段ではないかと思います。

国際機構という選択肢

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私の就活についてお話します。医療の道を志し、途上国の医療現場で救いを求める人たちの為に働きたいという想いから、大学院の時にフィリピン共和国のNPOのインターンシップに参加して働きました。そこで感じたことは、確かにこうしたNPOでの活動は目の前の人々に直接影響を与えられるが、その影響範囲は限られているということでした。始めは目の前の貧しさに苦しみながらも懸命に生きる途上国の人々と直接顔を合わせ、やりがいを感じながら仕事をすることに満足していました。そのような状況下で、今の状況を少しでも改善しようと考えていくと、どうしても社会構造や国の医療制度といった大きな枠がボトムネックにあると感じました。この大枠に対するアプローチをしてみたい、という考えを持つようになり、同国に対して支援を行っている一政府系機関である独立行政法人JICAに興味を持つようになりました。

総合商社という選択肢

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 途上国での活動中、正直なところ営利的な活動に対して好意的な印象は持っていませんでした。しかし、その考えは次第に変わっていきました。(持続可能性のある非営利団体の活動も世の中に数多くある一方で)支援を受けながら行われている活動の多くは、持続可能性を有し援助の手を必要としない自立した状態に至るまでに、まだまだ多くの人材、ノウハウ、技術、時間、費用が必要になると感じられる瞬間がありました。持続可能性を有し、自立し尚且つ成長を続ける運営力を学びたい、そう感じるようになっていました。こうした持続可能性を有し、かつ成長を続ける運営を行っている業界として、総合商社に興味を持つようになりました。また、医療へのこだわりも強くもっていたことから、実際にアジアや北米でヘルスケア分野に注力している総合商社に興味を持ちました。総合商社について初めて知ったきっかけは、実は留学前のサマーインターンに参加した医療系企業が、アジアの医療情報サービスを手掛ける企業を総合商社と共同で買収しアジア医療に目を向けているという紹介を受けた時でした。こうして、 興味のある分野を狭くとことん突き詰めていくことで選択肢が逆に広がったり、さらに複数の異なる方面からのアプローチが共通地点に落ち着いたりする事で自分と企業との縁を感じる経験 ができました。

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 海外で働くことはもう決して珍しくない今の日本で、就活生の皆さんも海外で働く事をイメージしたことがあるのではないでしょうか。
そこに魅力を感じ、海外で働くモチベーションを就職活動の面接で見せる前に、ぜひ一度そのイメージを目一杯深掘りしてみて下さい。 理想を抱きつつも現実と向き合うこと。 私自身は理想を追って留学に挑戦し、そこで等身大の今の自分を知りました。こうして見えた現実と理想とのギャップを埋めるべく、目指す企業を絞りました。私の体験が少しでも参考になれば幸いです。納得いくまで考え、行動して、自分らしい答えを見つけられることを一人のOGとして心より応援しています。