立命館アジア太平洋大学のOB・OG訪問を成功させよう
立命館アジア太平洋大学、通称APUは大分県別府市に位置する大学です。留学生と日本人の在籍数が約半数ずつであり、日本語と英語の二言語教育を行っているという特色があります。早期卒業プログラムなどもあり、卒業生の進路もさまざまです。
他の大学と比べてもかなり国際色の豊かな立命館アジア太平洋大学においては、OB・OG訪問においてどのような特色があるのでしょうか。卒業生の進路や気をつけておくべきポイントをおさえておくことでスムーズにOB・OG訪問をスタートさせて周りに差をつけましょう。
立命館アジア太平洋大学の就職・就活状況
まずは立命館アジア太平洋大学の卒業生に多い就職先や就職活動の様子からみてみましょう。留学生が多いことも影響し、日本人学生の進路も多様性のあるものになっています。
APUのキャリア・オフィスでは、一年生の時から全学生を対象として希望している進路や取得済みの資格を記入した「キャリア・チャート」を作成させることによって三年次以降の就職活動時に履歴書をスムーズに書けるような支援も行っています。
また一年次からキャリア開発プログラムを展開し、学生のスキルアップやキャリア形成への意識づくりを積極的に主導しています。APUでは一年生からインターンへの参加も支援しています。
また、九州という立地から東京や大阪のみで行われる会社説明会に参加することが困難な学生の状況を鑑みてオンキャンパス・リクルーティングと呼ばれるイベントを開催し、キャンパスの中に複数の企業を呼んでAPUの学生のみに向けた会社説明会なども行っています。
エクステンション授業として公務員国家試験対策、SPIの対策講座を準備したり、キャリアデザインに関する正課の授業も公開していますので、OB・OG訪問とともにこれらも活用していくとより企業研究に業界研究に関する見識が深まるでしょう。
国際色が豊かなことから、近年急成長を魅せるアジア各国の状況も鑑み、キャリアオフィスでは中国(上海)、韓国、インドネシア、タイ、ベトナムでの就職活動支援にも力を入れているそうです。全体的な就職決定率も96.7%と非常に高く、早期からのきめ細かい指導が行われていることがうかがえます。
立命館アジア太平洋大学の学部別就職状況
企業名 |
アクセンチュア株式会社 |
アビームコンサルティング株式会社 |
イケア・ジャパン株式会社 |
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
株式会社エイチ・アイ・エス |
ANAエアポートサービス株式会社 |
SMBC日興証券株式会社 |
株式会社NTTドコモ |
大塚製薬株式会社 |
カタール航空 |
卒業生の主な就職先としては以上のような企業が一例としてあげられます。業種別の割合でみると、サービス業が 36.7%、製造業が15.9%、卸売・小売業が12.6%、情報・通信業が10,1%、金融が7.7%となっており、サービス業に対して圧倒的に強いことがわかります。
タイ | 15 |
中国 | 14 |
ベトナム | 9 |
インドネシア | 7 |
韓国 | 3 |
台湾 | 2 |
米国 | 2 |
フィリピン | 1 |
オランダ | 1 |
英国 | 1 |
ウズベキスタン | 1 |
また海外での就職に成功した人に注目してみると、タイ、中国、ベトナム、インドネシアなど東南アジアを中心に世界のさまざまな場所で就職活動に成功した先輩がおり、多様性が非常に高いことがわかります。
グローバルに活躍する先輩に話を聞く機会ができたら自分の将来のキャリアデザインを描く上でも参考になりそうですよね。大学側でもアジアでの就職にかなり力をいれているため、今後も海外での就職や国の数も増加の一途をたどっていきそうです。
立命館アジア太平洋大学がサービス業界に強い理由
立命館アジア太平洋大学は日英の二言語教育を展開していることもあり、在籍する学生のほとんどが日英のバイリンガルかそれ以上の多言語を話せることになります。
コミュニケーションや多文化への適応スキルに関しては他の大学と比較してかなり優れているといえますので、それらを活用した仕事として考えられるサービス業界に特に強いというのがAPUの特徴として挙げられます。
立命館アジア太平洋大学が実施しているOB・OG訪問に向けた取り組み
このように国際色豊かで進路も様々な立命館アジア太平洋大学で行われているOB・OG訪問に向けた支援制度にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
OB・OG訪問に際したマナーの紹介
APUのキャリアオフィスは独自に「就職活動ハンドブック」を作成しており、OB・OG訪問の項目で電話やメールでのアポイントの取り方、お礼状の書き方などを紹介しています。
またOB・OG訪問の方法としては、APUのキャリアオフィスでは知人や家族に聞いてみる、ゼミやサークルの先輩に聞いてみる、APUの教員に聞いてみる、企業担当者に聞いてみる、といった方法を推奨しています。
APU校友会サイトの卒業生データベースの活用
立命館アジア太平洋大学の校友会サイトでは卒業生のデータベースが在校生向けに公開されており、そこからOB・OG訪問したい先輩の情報を検索することができるようになっています。自分で話を聞いてみたい先輩を探して、卒業生データベースの情報を基に学生側から連絡をとる、といった形が主流になっています。
立命館アジア太平洋大学の特徴の一つとして、OB・OGのネットワークがかなり強いということが挙げられます。慶應義塾大学の三田会で知られているような強固な卒業生ネットワークが形成されつつあるため、これを活用しない手はありません。
立命館アジア太平洋大学のOB・OG訪問に対する考え方
そんな立命館アジア太平洋大学ではOB・OG訪問に対してどのような考え方、姿勢をもっているのでしょうか。その目的や注意点、立命館アジア太平洋大学以外のその他の大学との違いからみてみましょう。
OB・OG訪問の目的
立命館アジア太平洋大学では、OB・OG訪問は会社のパンフレットや会社説明会だけでは知ることのできない社員からの生きた情報を聞けることができ、また就職活動について全般た社会人としての基本的なマナー、考え方を学ぶことが出来る非常に貴重な体験ととらえ、積極的に推進しています。
普段から積極的にキャリアオフィスを訪れるようにしておけば顔を覚えてもらうことができ、OB・OG訪問に際して先輩を紹介してもらえるチャンスが増える可能性もあります。
OB・OG訪問をするときの注意点とは
大学の先輩ということでより身近な話を聞けることがOB・OG訪問の魅力である一方で、OB・OG訪問自体が就職活動の一環であると考えている企業も多いため、相手からも自分の態度、姿勢が常にみられているのだということは念頭においておきましょう。
事前リサーチを入念に行っておくことはもちろん、自分からリマインドのメールをおこなうことやお礼の連絡など社会人として扱われているということに注意しましょう。キャリアオフィスが発行している「就職活動ハンドブック」を参考にしてみるとよいでしょう。
立命館アジア太平洋大学とその他の大学の違い
キャリアセンターの側から卒業生の紹介を行ったりする制度のある大学と比較すると、立命館アジア太平洋大学のキャリアオフィスはどちらかというと生徒の自主性に任せている傾向にあります。
自分で話を聞きたい先輩を決めて自分で探して連絡を取る、というのがメインになっているのも、国際色が豊かで卒業生の進路に多様性があることを考えればうなずけます。
OB・OG訪問前へ行く前に準備すべきこと
OB・OG訪問に行く前にはどのような準備をしておくべきなのでしょうか。社会人にとっては、学生のために多くの時間を割いて業務以外の時間帯にOB・OG訪問に応じることは決して容易なことではありません。
また訪問はあなただけではなく、複数の学生から頼まれている場合もあります。そのため、OB・OGの先輩も仕事で忙しい中後輩のために貴重な時間を割いてくれていますので、くれぐれも失礼のないように入念な事前準備が必要です。ここではOB・OG訪問の前段階でいくつか気を付けるべきポイントについてご紹介しておきます。
就職活動全般に関するの事前リサーチを入念に行う
OB・OG訪問の醍醐味は、会社説明会では聞けないような社員の方々の生の声や、卒業生という親近感の枠存在だからこその就職活動の裏話や苦労話を聞ける非常に貴重な機会だということです。そのチャンスを友好的に活用するためにも、相手のプロフィールだけでなく、在籍している企業の詳細情報や業界研究を入念に行っておく必要があります。
また、自分が働くことに対してどのようなイメージをもっているのか、社会人に対してどのようなイメージをもっていると考えているのか、自分の強みはどんな部分だと考えているのかなど就活全般に対して生かせるような自分の軸についてもしっかりと定めてから臨みましょう。それに対してOB・OGの先輩からフィードバックをもらうことも可能です。
質問を事前に相手に知らせておく
OB・OG訪問で聞きたい内容が決まったら、3日~前日までには相手にメールなどで質問事項を知らせておきましょう。相手にとっても事前に質問内容に対する答えを考える時間ができるのでその場で考えてもらうよりもより深い答えをしてもらえる可能性があるというメリットがありますし、質問の内容に合わせてまた違ったOB・OGや企業の社員を紹介してもらえる可能性も増えます。
また前日までにメールで連絡することによって、OB・OG訪問自体のリマインダーをすることもできます。社会人は忙しい場合も多いのでリマインダーはかなり重要になってきますし、忙しい中時間を取ってもらっていることへの感謝の気持ちを伝えることもできますので、誠実さのアピールにもなります。
訪問時の様子をシミュレーションしておく
最後に、実際の当日の流れをおさらいしておきましょう。特に注意したいポイントが待ち合わせの時間に間違えはないのか、待ち合わせ場所への行き方はあっているのかなどといった点です。当日直前になって慌て、遅刻してしまったなどといったことがないように余裕をもった行動を心がけましょう。
立命館アジア太平洋大学の学生がOB・OGに聞いている質問内容
それでは、実際に立命館アジア太平洋大学の先輩たちはこれまでOB・OG訪問でどのような質問をしてきたのでしょうか。
初めてのOB・OG訪問など何を聞けばよいのか誰しも戸惑ってしまうものですが、何度も回数を重ねていけばよりよい質問がその場で臨機応変で出来るようになっていくでしょう。実際の先輩方の質問例をもとに考えていきましょう。全く同じ質問をする必要はないので是非参考にしてみてください。
海外経験や留学での体験を就職活動にどう生かしましたか。
立命館アジア太平洋大学の大きな特徴として学生の多様性の高さや留学の機会の提供などがあげられ、中には帰国子女や在学中に数か国で留学を経験したという人もいます。しかし、留学をした、という事実だけではなく実際にはその中のエピソードから自分が実際に何を得ることが出来たのかをプレゼンテーションする必要があります。
実際に就職活動に成功した先輩に留学や海外での生活を就職活動における軸やアピールポイントとしてどのように活用したのか質問し参考にするのもよいですし、自分の経験を相手に聞いてもらい客観的にみてそれがその企業の求める人材像と一致しているのかアドバイスをもらうのがよいでしょう。
就職活動における姿勢について、考えをお聞かせください。
立命館アジア太平洋大学の学生の中には、海外での就職や海外勤務のあるグローバル展開している日系企業で働きたい人も多いかと思います。
日本の就職活動とプロセスが違ったり、企業の求める人材像とのマッチングがなかなか難しい場合もあるかもしれませんが、そのような場合にどのように対応したのか、また精神面をどのようにキープしていたのかなどを聞くことによって自分がどのような姿勢でそれぞれのプロセスに臨めばよいのかの参考になることでしょう。
自分のOB・OG訪問時の態度へのフィードバックをお願いします。
自分の大学の先輩だからこそ聞けるのがOB・OG訪問時の自分の姿勢へのフィードバックをもらうということです。特に留学生活や海外生活が長い場合は日本のビジネスマナー独特の決まりや敬語の使いまわしになれていない場合にもあると思いますので、話している間の自分の態度はおかしくなかったか、喋り方や敬語の使い方は適切であったかどうか、内容は適切であったかどうか、など自分の改善すべきところがないかを聞いておくとよいでしょう。
他の先輩にOB・OG訪問したり、その後のプロセスで人事担当の社員と面接をする際に改善点として生かしていくことができ練習にもなるため、有意義に時間を使うことが出来ます。
立命館アジア太平洋大学のOB・OG訪問で差をつけよう
OB・OG訪問は、普段の一斉に開かれる合同会社説明会などでは聞けないような社員の仕事に対する姿勢を知ることのできる大きなチャンスです。
特に立命館アジア太平洋大学の卒業生は進路にかなり多様性があり、また現在の在校生のキャリアの選択肢が今後アジアへの進出とともにさらに広がっていくことが考えられるため、自分から積極的に気になる先輩のもとへ話を聞きに行き、働いている自分としてどのような姿が思い描けるのかをはっきりとさせておきましょう。
自分がどうありたいのか、どのような仕事に取り組みたいのか伝えるとともに、相手についてや企業についてしっかり調べてきたこともアピールできるようにしましょう。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
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