一橋大学とは
一橋大学は、森有礼が1875年に開いた商法講習所をもととする日本で最も古い社会科学系の大学。自由主義的な学風のもと、日本における政治経済社会の発展とその創造的推進者を育成しています。人文科学を含む研究教育の水準は非常に高く、国内だけでなく海外でも活躍。
教育理念には、独創的に富む知的・文化的資産を開発・蓄積して広く公開し、社会や文化との積極的な連携を通じて日本や世界に貢献することを掲げています。一橋大学では、構想力のある専門人や理性ある革新者、指導力ある政治経済人の育成を目指しています。
一橋大学の就職・就活状況
一橋大学では、平均97%と高い就職率を維持しています。その背景には、就活生向け「就職活動情報提供サイト」や就活生向け就職活動支援サイト「Hit-uナビ」、キャリアアドバイザーによる個別相談、同窓会組織である如水会など学生の就職活動に対する支援制度の手厚さがあります。
一橋大学の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
商学部 | 金融、ITなど | みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJ銀行、伊藤忠商事、監査法人トーマツ、アクセンチュア、サントリーホールディングス、ベイカレント・コンサルティング、丸紅、三井住友銀行、三井不動産など |
経済学部 | 金融 | 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、アクセンチュア、東京海上日動火災保険、みずほフィナンシャルグループ、三井住友信託銀行、日本郵船、農林中央金庫、伊藤忠商事、楽天など |
法学部 | 金融、公務員など | みずほフィナンシャルグループ、国際協力銀行、財務省、川崎市職員、双日、日本生命保険、JNC、アクセンチュア、パナソニック、りそなグループなど |
社会学部 | 物流、製造、金融など | 住友電気工業、東京都職員各、ヤマト運輸、三井住友銀行、新日鐵住金、日本生命保険、日本放送協会、富士通、トヨタ自動車、みずほフィナンシャルグループなど |
どの学部にも共通しているのが、みずほフィナンシャルグループや三井住友銀行といった金融業界の有名企業への就職。特に経済学部では、その知識をいかに生かして就職しているかがわかるほど、金融業界の有名企業名が並んでいます。
一橋大学が金融業界に強い理由
一橋大学の特色として、学部同士の垣根が低くほかの学部の開設科目の履修も可能なことから、視野を広く持ち深い知識を得ることができることも影響。
また、7人から8人ほどの少人数で行われる少数精鋭のゼミナール制度で授業の質を高め、必修科目にすることで学生の知識欲を高めています。一橋大学が金融業界に強い理由には、このような授業姿勢が指導力ある政治経済人の育成に成功していると考えられます。
一橋大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み
就活生向け「就職活動情報提供サイト」や就活生向け就職活動支援サイト「Hit-uナビ」、キャリアアドバイザーによる個別相談、同窓会組織である如水会など手厚い就職支援制度を整えている一橋大学。一橋大学が実施しているOB訪問に向けた取り組みについてみてみましょう。
企業別OB・OG名簿
キャリア支援室では「企業別OB・OG名簿」、「卒業生進路一覧」を保管・閲覧できます。閲覧時には、学生証の提示が必要になります。
「企業別OB・OG名簿」は、会社説明会に参加した会社がOB・OG訪問の対応を承諾している社員のみをリストアップ。各企業の協力のもと作成しています。また、キャリア支援室にはOB・OG名簿のほかに「内定者名簿」もあり、学生同士が個別に連絡を取り合って相談・質問することもできます。
如水会WEB名簿
一橋大学の同窓会組織である如水会では「如水会WEB名簿」を提供。如水会カードおよび生協マーキュリーカードの番号と生年月日を入力してログインすると、個人情報を会員限定で公開しているOB・OGの個人情報を閲覧することができます。
個人情報の項目は、氏名・卒業年度・学部・勤務先部署・電話番号・自宅住所になりますが本人の希望のもとでの掲載のため、未掲載になっていることもあります。
如水会に入会しているか不明な場合やログインできないときは、キャリア支援室に問い合わせましょう。如水会への入会手続きは、ウェブサイトで行うことができます。
就活生向け就職活動支援サイト「Hit-uナビ」
Hit-uナビは、キャリア相談や講座・セミナーの予約、体験談の検索・閲覧、 求人票・インターン募集情報の検索、進路決定届・活動報告書の提出ができるウェブサイト。キャリア支援室からのイベントや募集情報などを登録したメールアドレスに送信します。日頃からこまめにチェックするメールアドレスを登録しておくことで、見逃しを防止。
就職活動に必要な情報を手軽に入手することができます。また、予約不要の就職サポーターズが就職活動に関する漠然とした疑問や自己分析、業界研究、エントリーシートなどの相談に乗ってくれます。
一橋大学のOB訪問に対する考え方
就職活動支援が手厚い一橋大学では、各企業にOB・OGの情報開示を求めています。就職活動を行ううえで円滑に進めるためにも必要なOB訪問。一橋大学のOB訪問の目的・注意点・その他の大学との違いに対する考え方についてみてみましょう。
OB訪問の目的
日本国内のみならず世界にも通用する学生を多く輩出し続けている一橋大学では、各企業に勤務しているOBを訪問することで最新のよりよい情報を得られると考えています。OB訪問のアポイントを取りやすい環境が整っていることからも、OB訪問を積極的に行って欲しいという大学側の思いが感じられます。
通常、接点を持つ機会がなかなかない卒業生と在学生。接点のなかった卒業生と在学生がOB訪問という機会で接点を持つことで、人と人との繋がりが生まれ就職後の環境も過ごしやすくなります。
OB訪問をするときの注意点
OBとの接触の機会を作りやすい一橋大学。連絡の取りやすさから緊張が薄れてしまいがちですが、OBは友人ではありません。すでに社会にでて働いている先輩です。
OB訪問を行うときは、自分の都合ばかりを優先してアポイントを取るのではなく相手の都合に合わせましょう。また、初対面となる可能性が高いOBとの対話は馴れ馴れしくならないように注意が必要。どんなに話が盛り上がったとしても、プライベートのことを聞いたり馴れ馴れしい口調になったりしないようにしましょう。
一橋大学とその他の大学の違い
多くの大学がOB訪問の方法として、キャリア支援センターに保管されている企業別OB・OG名簿閲覧を推奨しています。しかし、一橋大学では企業別OB・OG名簿の閲覧だけでなく、卒業生の同窓会組織である如水会でのOB・OGの情報公開や内定者による学生同士の相談など、OBだけでなく在学生同士とも話し合いできる環境が整っています。
特に、卒業生の個人情報が記載されている如水会WEB名簿は貴重な存在。企業に対し取り次ぎの電話をするのはとても緊張しますが、同じ大学の先輩に電話やメールをするとなれば少しは緊張も緩和されます。また、内定が決まっている在学生からアドバイスを得ることができるシステム作りも珍しく、同じ学生同士で話をするため相談しやすい環境が作られています。
OB訪問前へ行く前に準備すべきこと
OB訪問を行う際は事前準備が大切。OBとのアポイントを取ったあとに、安心してのんびり過ごしてしまうと貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。OB訪問のアポイントが取れたら、準備しておく事柄についてみてみましょう。
事前学習をする
OB訪問で行う質問を、企業のホームページやパンフレットなどで確認できることにしてしまうのは貴重な時間を割いてくれたOBにも失礼。あらかじめ、企業のホームページやパンフレットを確認して概要を理解しておきましょう。おおまかな企業情報を頭に入れておくことで、当日の対話もスムーズに行うことができます。
また、OB訪問を行う前に質問を作成しておきましょう。OB訪問当日に質問を考えていては、限りある時間の中で聞きたい情報をすべて聞くことができなくなる可能性があります。あらかじめ質問を準備しておき、OB訪問当日、時間に余裕があるときはその場で質問を追加しましょう。
OB訪問前日に確認メールを送信
OB訪問前日には、日時や待ち合わせの確認メールを送ります。日々、業務に追われて慌ただしく過ごす社会人にとって学生との約束は重要度が低く忘れてしまうこともあります。OB訪問当日にドタキャンなどで不快な思いをしないためにも、予定の変更などはないかの確認を込めたメールを送信しましょう。
また、このときのメールには考えていた質問も一緒に書いておきます。質問を共有しておくことで、OB側も返答を用意しやすくなり対話の時間を短縮。用意していた質問以外の質問をする時間ができる可能性が高まります。さらに、あらかじめ質問を送信しておくことでボリュームのある深い返答がもらえる可能性も高まります。
待ち合わせの場所の確認
OB訪問では、待ち合わせに遅刻しないことは必須条件。あらかじめ、待ち合わせの場所や交通機関などを確認し時間に余裕を持って到着できるように確認しておきましょう。OB訪問で多く使われる時間帯がランチタイム。
そのため、企業の周辺を熟知していれば問題ありませんが、ランチをしながら対話となると初めて行くお店である可能性も高まります。初めて行く場所を「あの辺」とだけ認識していると、当日時間に間に合わなくなる可能性もでてきます。また、雨など天気が悪い日にも慌てることがないよう対策を講じておきましょう。
一橋大学の学生がOBに聞いている質問内容
就職率97%を誇り、OBの連絡先を知る手段が多い一橋大学。一橋大学の学生がOBに聞いている質問内容はどのようなものなのでしょうか。
エントリーシート作成や面接の際のアドバイスはありますか。
入社後の心配よりも、まずは内定をもらうことが重要。自己PRや志望動機を書くエントリーシートの作成や自分の印象を左右する面接は大事なポイントになります。エントリーシート作成や面接の際のアドバイスは、すでに入社しているOBにだからこそ聞けること。
実際に「どのような自己PRや志望動機を書いていたのか」や「面接の際に気をつけたことはなにか」などを聞くことで自信を持ったエントリーシートを作成したり面接を受けたりすることができます。
また、エントリーシート作成についてのアドバイスでOBの志望動機や自己PRを聞くことで、企業がどのような人材を求めているのかをイメージすることも可能。エントリーシート作成については、自分が作成した自己PRや志望動機をOBに確認してもらうのもおすすめです。
転勤はありますか。
金融業界へと進出する割合が多い一橋大学の学生。金融業界は、転勤が多いことでも有名な業界です。そのため、就職後に結婚を考えていたとしても数年以内に転勤しなければいけないという事態になりやすく、ゆっくりその土地に腰を据えるということをしにくくなります。
希望する企業が、本当に転勤が多いのかは実際に働いている人しか分からないこと。OB訪問で転勤の有無やどのくらいのペースで転勤になるのかなどを聞いておきましょう。金融業界の転勤は三年を目処に行われることが多くなりますが、企業によりペースは異なるので聞いておいたほうが確実です。
上司や同僚との付き合いは多いですか。
上司や同僚との付き合いを聞く質問は、少々他愛もない話をする間柄でないと難しいかもしれません。しかし、上司や同僚との付き合いの頻度を聞くことは業務終了後の飲みの誘いの有無や休日のスポーツの誘いの有無などを確認できる重要ポイント。
上司や同僚との付き合いが多い場合、率先して参加しているなら問題はありませんが半ば強制的な参加は、職場内の雰囲気をイメージしやすくなります。
また、上司や同僚との付き合いを聞くことに抵抗がある場合は、社内イベントの頻度を聞くのがおすすめ。どこの企業も社内イベントを少なからず開催しています。社内イベントの頻度や欠席は可能なのか、OB自身は楽しいと感じているかを聞くことで、職場内の雰囲気を想像することができます。
産休・育休を取りやすいですか。
転勤が多い金融業界では、結婚や妊娠、出産を機に辞めてしまう女性も多くなります。そのため、産休・育休を取りやすい企業であるかどうかを知ることはとても重要なポイント。
学生のうちは、結婚や妊娠といった転機はまだ先のことと感じるかもしれませんが、いざ結婚したいと思ったときや子供が欲しいと思ったときに仕事が足枷となってしまう状況は避けたいところ。
また、産休・育休を取りやすい企業でも復職しにくい雰囲気を醸し出す職場では困ってしまいます。産休・育休だけでなく、子育てにどの程度理解のある企業かを聞いておきましょう。産休については女性主体の質問になりますが、すでに結婚を考えているパートナーがいる場合は男性も育休の取りやすさを聞いておくと安心です。
手厚い支援制度を利用してOB訪問しよう
企業別OB・OG名簿の開示・閲覧に加え、如水会WEB名簿の開示・閲覧、就活生向け就職活動支援サイト「Hit-uナビ」による体験談の検索・閲覧など、OB訪問しやすい支援制度が手厚い一橋大学。他の大学では珍しい、内定者の名簿も用意されキャンパス内で就職活動に関する濃密な相談をすることができます。
一橋大学ではOBと学生、内定者と在学生の繋がりを濃く作っていくことで就職率97%を維持。一橋大学ならではの手厚い就職支援制度を利用してOB訪問。就職活動を成功させましょう。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。