脈々と受け継がれてきた青学ブランド
明治7年、アメリカのメソジスト監督教会から派遣された宣教師たちが設立した3つの学校を母体とする青山学院大学。ミッションスクールであるため、現在でもキリスト教信仰に基づく「建学の精神」に沿った、一貫する「青山学院教育方針」のもと教育・研究が行われています。
キリスト教という宗教を背景としたコネクションが強いのはもちろんのこと、校友会活動も非常にさかんで、青山学院大学のOB/OG組織は約200、校友会登録会員数は約35万人にもおよびます。
また、幼稚園・初等部・中等部・高等部・大学・大学院と一貫校の流れを汲み、脈々と絶えることのない青学ブランドが形成されてきました。そのため、OB訪問を受け入れる土壌も育っており、毎年多くの学生が多くの先輩と関係を構築しています。
青山学院大学の就職・就活状況
渋谷区に青山キャンパスを構える青山学院大学は、「おしゃれ」、「都会的」といったブランドイメージが確立されており、人気・知名度ともにトップクラスの大学です。また、ビジネスパーソンからの評価も高く、これまでにも経済界に影響のある人物を多数輩出してきました。
就職率はどの学部においても80%前後を維持し続けており、とりわけ女子学生の就職率は高水準で、人気職種および優良企業への就職を果たしています。古くから英語教育に熱心で「英語の青山」と謳われ、生きた英語を学ぶ教育制度が整っているため、グローバルに活躍する人材も送り出しています。
青山学院大学の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
(文学部 ) | 金融・保険 運輸・通信 卸・小売 製造 サービス 不動産 生活関連サービス・娯楽 公務員 | みずほフィナンシャルグループ、全日本空輸、 三井住友銀行、JTBグループ、三菱東京UFJ銀行、 楽天、日本航空、松竹、第一生命保険、日本生命保険…など |
(教育人間科学部) | 建設 製造 電気・ガス・水道 情報通信 運輸・郵送 卸・小売 金融・保険 不動産・物品賃貸 学術研究・専門・技術サービス 宿泊・飲食サービス 生活関連サービス・娯楽 教育・学習支援 医療・福祉 複合サービス 公務員 その他 | 三菱東京UFJ銀行、三井住友信託銀行、りそなグループ、 日本生命保険、損保ジャパン日本興亜、大和証券、 早稲田アカデミー、河合塾マナビス、河合塾、 リクルートジョブズ、パソナグループ、 リクルートマーケティングパートナーズ…など |
(経済学部) | 金融・保険 運輸・通信 卸・小売 製造 サービス 不動産 公務員 建設 | みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、 三菱UFJ銀行、日本政策投資銀行、新生銀行、 大同生命保険、東京海上日動火災保険、 あいおいニッセイ同和損害保険、大和証券グループ、 あいおいニッセイ同和損害保険、野村證券、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、東日本電信電話、 日本航空、ソフトバンク、東海旅客鉄道、日本通運、 全日本空、日本経済新聞社、丸紅、住友商事、 キヤノンマーケティングジャパン、豊田通商、 トヨタ自動車、新日鐵住金、富士通、TBSテレビ、 アクセンチュア、日本郵政グループ、楽天…など |
(法学部) | 金融・保険 公務員 運輸・郵送 製造 サービス 卸・小売 情報通信 不動産 | みずほファイナンシャルグループ、東京都特別区、横浜市、 みずほ証券、第一生命保険、日本生命保険相互会社、 日本郵政グループ、野村證券、東京都庁、 ANAエアポートサービス、あいおいニッセイ同和損害保険、 パーソナルプロセス&テクノロジー、りそなグループ、 千葉銀行、損害保険ジャパン日本興亜、日本航空、富士通…など |
(経営学部) | 建設 製造 電気・ガス・水道 情報通信 運輸・郵送 卸・小売 金融・保険 不動産・物品賃貸 学術研究・専門・技術サービス 生活関連サービス・娯楽 教育・学習支援 医療・福祉 複合サービス 公務員 その他 | 三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、 三井住友銀行、大和証券、野村證券、、日本生命保険、 日新火災海上保険、あいおいニッセイ同和損害保険、 バンダイ、ニトリ、リコージャパン、富士通、 楽天、NTTデータ…など |
(国際政治経済学部) | 建設 製造 卸・小売 金融・保険 不動産 運輸・通信 サービス 公務員 その他 | 日本航空、三菱UFJ銀行、日本アイ・ビー・エム、 三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ、 近畿日本ツーリスト、サイバーエージェント、 日本生命保険、ANAエアポートサービス、鹿島建設、 大和証券グループ、中日新聞社、テレビ朝日、 日本銀行、日本政策金融公庫、野村証券、博報堂プロダクツ、 日本ヒューレット・パッカード、丸紅、三菱UFJ信託銀行、 楽天、文部科学省、外務省、国際協力機構…など |
(総合文化政策学部) | 建設 製造 情報通信 卸・小売 金融・保険 不動産・物品賃貸 学術研究・専門・技術サービス 宿泊・飲食サービス 生活関連サービス・娯楽 教育・学習支援 医療・福祉 複合サービス 公務員 その他 | 三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、 三井住友銀行、SMBC日興証券、大和証券グループ、 野村證券、東京海上日動火災保険、日本生命保険、 あいおいニッセイ同和損害保険、DTS、 博報堂プロダクツ、アイ・ティ・フロンティア、 TBSテレビ、TBSビジョン、Jストリーム…など |
(理工学部) | 金融・保険 運輸・通信 卸・小売 製造 サービス | NTTデータ、キヤノン、ホンダ、パナソニック、 SCSK、LIXIL、アルファシステムズ、インテック、 NEC、日立製作所、三菱電機、伊藤忠テクノソリューションズ、 NECソリューションイノベータ、NTTコムウェア、 全日本空輸、東京電力、トヨタ自動車、東日本旅客鉄道、 日立ソリューションズ、日野自動車、富士通、 みずほフィナンシャルグループ…など |
(社会情報学部) | 情報通信 金融・保険 サービス 卸・小売 製造 教育・学習支援 運輸・郵送 建設 公務員 不動産・物品賃貸 医療・福祉 | SCSK、ヤフー、KDDI、野村総合研究所、 NTTコミュニケーションズ、LINE、 ソフトバンク、みずほフィナンシャルグループ、 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、三井住友カード、 PwCあらた有限責任監査法人、帝国ホテル、 JTBグループ、アクセンチュア、ニトリ、 三越伊勢丹グループ、NEC、スズキ、キリン、 ヤクルト、ベネッセコーポレーション、 小学館集英社プロダクション、日本航空、 清水建設…など |
青山学院大学の2017年度就職決定状況をみると、就職者実績状企業にはずらりと大手金融機関の名前が並びます。また、航空会社および航空関連会社の名前をみつけることもできるでしょう。国際事業や外資系企業とのやりとりが多いグローバル企業に多く採用されているこの結果には、「英語の青山」の力が見事に発揮されているといえます。
青山大学が金融および航空業界に強い理由
青山学院大学の卒業生が金融および航空業界での採用実績が多い理由として、注目したい点が2つあります。ひとつは「青学女子」の新卒市場における強さです。男子学生の方が就職率のよい大学も多いなか、青山学院大学では女子学生の就職率が男子学生を10%近く上回っている学部も見受けられます。
また、2017年度就職決定状況において、上位企業への就職者の半数以上が女子学生となっています。つまり、大手金融機関に採用された青学生の大半は女性なのです。
これは、ふたつめのポイントと合わせて考えると理解度が増します。青山学院大学は英語教育に定評があり、英語を活かした仕事に就きたいと考える学生が多いのです。CAを目指して青学に入学する…という例も少なくないほど、青山学院大学の航空関連業への就職率は高く、同レベルの私大と比較しても目を見張るものがあります。
金融機関においても、海外ファンドやM&A、トレードファイナンスなどグローバル市場での取引が多いことから、かなりの英語力を求められます。女性の方が語学を武器に仕事をしたいと考える傾向にあることもあり、こうした背景が青山学院大学を金融および航空に強い状況へ導いたと考えられます。
青山学院大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み
青山学院大学では、早期から将来の進路を考える機会を設けています。青山スタンダード科目として、全学共通でキャリアデザインに関連する科目を用意。就職関連プログラムは年間400回にもおよび、学内企業説明会には1年で1,200社以上が参加。もちろん、OBとのコネクション作りもサポートしています。
日本屈指のOB/OG組織を有する青山学院大学の校友会。青学のスクールカラーであるダークグリーンが由来となり、通称アイビーグループとも呼ばれ、約35万人にもなるネットワークは、「マスコミ青山会」、「金融青山会」、「青山法曹会」、「青学会計人クラブ」など、業界ごとの親交も深めています。在校生支援にも力を入れており、多くのOBが大学側と連携し、学生の就職活動を支えているのです。
校友会「在校生就職支援委員会」による支援
青山学院校友会には「在校生就職支援委員会」というものがあります。毎月、OB/OGとの「交流カフェ」をはじめ、「業界研究会」、「模擬面接会」などを開催しており、時には休日返上でイベントにOBが駆けつけてくれるそうです。
「業界研究会」では業界ごとにブース立ち、OBが実体験をもとにしたオリエンテーションを実施。志望業界の裏事情を垣間見るだけではなく、OB訪問の足掛かりを得ることもできますので、ぜひ参加してみましょう。
青学オリジナルの進路就職支援システム『Web Ash』の活用
青山学院大学では、就職課でOB/OG名簿を閲覧するだけではなく、学内システム『Web Ash』で一部のOB/OG情報を検索することができます。個人情報保護の観点から、学外では閲覧することはできませんが、名簿を閲覧しに行くよりもかなり効率的です。
ほかにも「Web Ash」では、求人票やインターン情報、学内で開催する各種行事の案内や、進路・就職に役立つ機関へのリンクなど様々な情報を提供しており、就活中は活用すべきものだといえます。
青山学院大学のOB訪問に対する考え方
青山学院では積極的にOB訪問を行うことができるよう、大学側から卒業生に対し協力を働きかけています。その上で、キャリアセンターも校友会も、学生側からアクションを起こしやすいよう、学内でOB/OGと交流ができる機会を創出しており、こうした背景から就職活動中には100人以上の先輩を訪問したという学生もいるほどです。
青山学院大学には在校生・卒業生ともに、OB訪問に対する積極的で寛容な姿勢が見受けられます。これは、「愛と奉仕の精神」を持つキリスト教に基づく教育方針が、人格を尊重し、他者と社会に貢献する姿勢を失わない人材の育成をモットーとしているからかもしれません。
OB訪問の目的
青山学院大学は、最近の就職活動がインターネットに頼りすぎる傾向にあることを危惧しています。そのため、志望する業界・企業のOB訪問をすることで、実際に働いている先輩たちから直に話を聞き、情報収集することを現役学生たちに推奨しているのです。OB訪問は、企業・仕事内容の深い理解につながる貴重な機会であり、大変大きな意義があると位置づけています。
OB訪問をするときの注意点
OB側から赴いてくれる交流カフェなどで話をする場合と異なり、学生からアポイントメントを取る場合は、事前準備や身だしなみを整えるように気をつけましょう。
OB側が情報を発信してれる学内でのイベントとは異なり、自ら話題を提供し、質問の優先順位をつけて発言していかなければなりません。限られた時間を悔いなく使えるよう、質問項目は整理して臨むようにしましょう。
青山学院大学とその他の大学の違い
OB等による就職支援が熱心な青山学院大学では、OB訪問を受け入れることに抵抗のない卒業生が多いのが特徴。そのため、リクルーターに会うときのような気負いは必要ありません。しかし、先輩方の貴重な時間を割いていることは間違いありませんので、迷惑をかけない言動に努めましょう。
また、校友会の各団体での集まりに参加することも有効です。例えば、志望業界の集まりに参加することができれば、一度にさまざまなOBの話を聞くことができ、また、競合会社を比較することもできるでしょう。
OB訪問前へ行く前に準備すべきこと
青山学院大学では、就活にはOBとの交流が欠かせないと考えています。インターネットの情報は表層的なものにすぎません。志望動機や就業意識を向上させるためには実際に働いている人の声が重要なのです。
青学の進路・就職センターおよび進路・就職課では3つの支援を約束しています。「進路・就職行事の開催」、「進路・就職情報の提供」、「個別相談」です。なかでも、専任職員による個別相談やキャリアアドバイザー講座の受講は、OB訪問前の不安点などをひとつずつクリアにしていくヒントを与えてくれるでしょう。
訪問企業の最新トピックスをチェック
インターネットでの情報収集は当然やるべきことのひとつです。会社のホームページや会社案内、四季報などに書かれた基本情報は網羅したうえで、OB訪問当日も最新のプレスリリースやニューストピックに目を光らせておきましょう。
OB訪問時に該当企業の最新情報に関する質問をすることができれば、非常に志望度が高く、意欲がある印象を残すことができます。また、インターネットで調べられる情報に満足せず、常に疑問を持つようにしましょう。他の学生と異なる視点に立った質問をすることで、OB/OGから深い話を聞ける可能性がぐんとUPします。
当日のシミュレーションおよびOBへの連絡は丁寧に
OB訪問の時間は限られています。与えられた時間を有効に使えるよう、時間配分や質問の優先度は整理しておきましょう。また、電話でしかアポイントを取れない場合は仕方がありませんが、メールでコンタクトを取れた際には、訪問日の前日までに主な質問内容をお知らせしておくことをおすすめします。
これにより、OB側が参考資料を用意してくれたり、関連した内容を追加で教えてくれる可能性も。ただし、メールに記入する質問は精査してください。多すぎる質問数は、印象を悪くしかねないのでNG。訪問日当日でも質問はできますので、ポジティブな印象を与える質問を3つほど記入してみましょう。
訪問企業に対する印象を整理
企業概要や質問内容だけではなく、OB訪問前に感じている会社や職種に対する印象を箇条書きにしてみてください。文章ではなく簡潔な言葉で、キーワード的な書き方で問題ありません。事前に書き出しておくことで、訪問後の気持ちの変化やハッとしたこと、誤解していたことや新たな魅力に気が付きやすくなります。
同時に、OBとの会話で印象に残ったキーワードをアウトプットしておくことも重要。事前の情報・印象と後からの感想・評価を対比することで、自己PRや志望動機の確度を詰めていきましょう。
青山学院大学の学生がOBに聞いている質問内容
OB訪問で生きた情報を先輩より引き出すためには、どのような質問をすればよいのでしょうか。
仕事にやりがいを感じる瞬間は?
働くことの醍醐味を知ることは、就活のモチベーションを自然と高めてくれます。まずは、ポジティブな質問をすることで、志望する気持ちを後押ししてもらいましょう。OB/OGにとっても、自分の仕事の成果を語ることができるのは嬉しいものです。
仕事のやりがいを語る中で、上司や同僚と関係や会社の風土や魅力を知ることができると思います。就活性の期待に満ちた明るい表情は、OB/OGに好印象を残すことにもなりますので、意識的に前向きな質問を盛り込んでください。
1日にどのような人と何人くらい会いますか?
質問内容が具体的であればあるほど、もらえる回答も想像しやすく腑に落ちやすい答えが返ってくるものです。学生の身で、メールの文面や作成書類の内容、取引先との打ち合わせといった仕事内容について、具体的にイメージすることは難しいと思いますが、会う人の人数であれば自分の生活と対比して考えることができます。
この質問を通して、コツコツ自分と向き合う業務なのか、人とのコミュニケーションが要となる業務なのか、実感できると思います。なお、内勤の方への質問する場合は、「1日にどのくらいの人と関わって仕事をしますか?」などと言い換えてみましょう。
職場の雰囲気を教えてください。
学生が知りたいと考えている要素のうちのひとつが「職場の雰囲気」だといわれています。非常に漠然とした印象の質問ではありますが、アイスブレイク的に尋ねることができれば効果的です。身近な話題や毎日の過ごし方など、先輩の人柄をうかがい知ることができ、打ち解けるきっかけになるかもしれません。
また、些細なテーマで会話をすることで、思わぬ裏話や深い話題にシフトすることも。あわせて、これまでに経験した配属先との違いや他部署と異なる点なども確認してみましょう。
青学コネクションの可能性
青山学院大学では学生たちに、自らの能力に気づき、優れた専門性を携え、日本および国際社会の中での自己の役割を自覚した人に優しいリーダーとして活躍してもらうことを望んでいます。そのために、就労支援においても、早い時期から職業観や勤労観を醸成するためのサポート体制を築いているのです。
青学の卒業生は大学を離れたあとも、共に学んだ仲間、育んでくれた学校との繋がりを大切にしています。この姿勢は時代が移ろっても変わることなく、在学生へも手を差し伸べ続けています。青山学院大学の人気や就職率を支えているのは、各地で活躍する青学の卒業生の存在が大きいでしょう。OB訪問を通して、青山学院大学にしかないコネクションの素晴らしさを実感してください。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。