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企業研究

日本生命保険のOB訪問の準備のポイント|事業内容や業界をチェック

日本生命保険は日本を代表する保険会社の1つです。総資産が約80兆円と世界でもトップクラスの水準を誇ります。そんな日本生命保険に入社したいという就活生も多いでしょう。そのために重要なのが、OB訪問。そのポイントを押さえましょう。

相互扶助を大切にする日本生命保険相互会社とは

日本生命保険の情報収集の方法として、ホームページなどをチェックするのもよいでしょう。ただ、ホームページを見て全てを理解するのは、なかなか難しいこと。情報収集としてOB訪問をすればライバルが知らないことも理解できます。ただ、事前に質問内容を考えたり、どんな目的でOBを訪問をしたいのかじっくり考えることが重要です。OB訪問へ行く前のポイントを把握しておきましょう。 画像

企業概要

日本生命保険の正式名称は日本生命保険相互会社です。相互扶助の精神に基づいており、保険会社でしか相互会社という形態は認められていません。あくまで社団法人となります。1889年(明治22)に有限責任日本生命保険会社として創立されました。2009年に創業120周年を迎えています。 従業員数は74,557名(2019年度末単体)。生命保険業はもちろん、資産運用や付随業務など、さまざまな業務を行っています。支社は108で営業部は1,526、代理店は18,266と巨大規模。さらに海外事業所も4社あり、子会社として保険関連事業が17、資産運用関連では41、総務関連では10の子会社があります。

事業内容

リーディングカンパニーである日本生命には多様な業務フィールドが存在し、各領域でダイナミックな事業を展開しています。

リーテイル
個人のお客様を中心に保険商品を販売するほか、約5万名もの全国の営業職員、銀行等の販売窓口、来店型店舗「ニッセイライフプラザ」といった販売チャネルのマネジメントも行います。同時に、ニーズに対応した保険商品の開発や企画や販売促進を実施。企画販売セクションが練り上げた販売戦略に基づき営業職員が販売活動を行います。

ホールセール

上場企業をメインに大企業から官公庁まで顧客です。企業や団体従業員が亡くなった時、医療費に関することの保障を行います。年金分野の制度や商品を提供すること、企業活動で生じるリスクに対しての保障、損害保険の提供や、融資などの取引、不動産事業などに対応します。また、ニーズや顧客の環境に対応した提供商品のカスタマイズ、コンサルティングなども行います。

資産運用
顧客からあずかった資産を運用します。日本生命保険では国内でも最大級の機関投資家です。総資産は、実に80兆円(連結)。長期的に安定した利益と、社会性や公共性を踏まえた資産運用を行います。市場を見通したポートフォリオの策定、資産分配を実施、資産について各セクションで運用しています。日本国内だけではなく、株式や融資、不動産の投資を行います。常に情報を集め、社会や経済情勢をチェックしつつ、融資先を探す仕事です。



海外事業
海外事業も大きな事業です。海外での収益に関する取り組みを行います。欧、米、アジアなど9カ国に15の現地法人、事業所は4つです。具体的に、保険事業や、資産運用、調査や人材交流を展開しています。さらに、海外の企業との間でグローバルネットワークを構築しています。
中長期的な視点から、米国をはじめ、中国や、タイ、インドネシアやオーストラリアなどで保健事業を展開。資産運用でも、子会社のニッセイアセットマネジメントを中心に置き、海外企業への出資などに取り組んでいます。
他にも出資先保険会社の専門家を集めてフォーラムを開催しています。相互に取り組み事例を学び合い、収益力の向上を図っています。また、提携先から人材を受け入れる取り組みなども行っています。



コーポレートスタッフ
コーポレートスタッフの業務は、多岐に渡ります。社内の各部門や経営陣と連携し、経営戦略を策定。経営戦略を実現する取り組みを行っています。アクアチュアリーでは、保険経理、確率統計に基づき、保険料や配当金の算出を行います。法務では、法律や規制、コンプライアンスに照らした契約の締結から審査まで行います。
システムでは保険加入の対応、支払い、保全、管理や戦略的な活用も業務です。人事や総務に関することにも対応し、人材育成や環境整備も重要な仕事の1つです。

過去5年間の売上/利益推移

単位/億 2015年度 2016年度 2017年度
経常収益 77,448 64,526 76,098
経常利益 5,375 4,584 4,718
当期利益 2,880 2,686 2,439
当期利益率 4% 4% 3%

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【参考:https://www.nissay.co.jp/kaisha/annai/gyoseki/kessan.html
2015年には77,448億円まで経常収益はアップしていましたが、2016年に64,526億円に減少し、2017年には76,098億円まで戻しました。
(端数は四捨五入) (営業利益率は経常利益÷経常収益で出しています)

次年度の戦略

日本生命保険は中期経営計画「全進-next stage-」(2017-2020)を策定しています。

基本情報

- 超低金利下での収益向上
- 日本生命グループの社会的役割の拡大
- グループ事業の着実な収益拡大
- ERM
- 先端IT活用
- 人材育成
日本生命の経営戦略/中期経営計画の概要より引用

「人生100年時代をリードする日本生命グループに成る」ことがスローガンとして掲げられました。強化する内容は超低金利でも収益性を向上させること、社会的役割を拡大すること、グループ事業で着実に収益を拡大するという成長戦略を取っています。その基盤として、ERMや先端ITの活用、人材育成が掲げられているのです。
国内事業は、ニーズに対応できる商品やサービスの開発。保険の領域を超えた付加価値の提供などが掲げられています。子育て支援、ヘルスケア、高齢社会のような課題にも取り組むことが盛り込まれているのです。
他にも事業推進や開発のためAIなどの先端技術にも注目しています。そのため総合企画部内にイノベーション開発室が新しく設けられました。このように事業全般で、新しい視野での戦略のもと、2020年までの成長に向かっています。

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2018年の日本生命保険に関するトピックス

企業研究の一環として日本生命保険に関連するニュースをご紹介します。

北海道地震の被災者を対象にした利息免除の貸付を実施

2018年9月6日、北海道胆振地方中東部を震源とした地震が発生しました。震度は7で、北海道では初の観測となるほど巨大なものです。
日本生命保険は、北海道地震を受け、被災した契約者を対象にした新規貸付を発表しました。また、この新規貸付では、2019年の3月末まで利息が免除されます。受付期日は11月30日までとなりました。
住宅ローンについても、被災者なら返済条件の相談にも対応します。地震で怪我をした場合、契約者は診断書がなかったとしても病院の領収書の提出だけで、入院給付金の支払いに対応する取り組みです。

生体認証を活用したスマートフォンの提供がスタート

日本生命は9月からスマートフォンの手続きに「生体認証」を導入しました。従来、パソコン、スマートフォンからマイページにログインする場合、IDやパスワードを入力しなければなりません。今回、生体認証に対応したことで入力不要になります。
ログインはOSで異なります。iOSでは指紋や顔、Androidでは、Polarifyアプリと連携し、指紋や顔や声でログインが可能です。

代理店でスピーディに商品を提供する新会社設立

代理店に対し、スピーディに商品を提供するための新会社を設立します。この背景には、生活環境の変化により、生命保険に対する人々の意識が変わり始めたことが考えられます。生命保険へのニーズが高まるに連れ、保険ショップや代理店も含めマーケット全体が成長の流れです。
日本生命保険が設立する準備会社は「ニッセイ生保設立準備株式会社」です。100億円の資本金によって、準備会社を通して設立を進めていきます。

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生命保険業界の動向

生命保険業界では、近年、どのような動向が見られていたのか知っておく必要があります。企業研究をしっかりしたとしても、業界全体で日本生命がどのような位置にあるのかは知っておいて損はないでしょう。OBへの質問でも役立つ情報です。

金融業界の業績推移

平成17年から19年までは好調で業績は増加しました。ただ、平成20年になると減速し平成22年まで横ばいの状態です。平成23年になると多少アップ。そこから26年まで上昇しました。しかし平成27年になると若干減少となっています。極端な下降はなかったものの、好調だったのは平成17年から19年まででした。それでも平成23年から26年まで堅調な上昇を見せています。

金融危機を乗り越えて堅調に業績アップ

平成20年度は世界全体で不景気でした。リーマンショックによる世界的な金融危機が発生したことなどが大きな要因です。それまで好調だった輸出が減少し、金融業界だけではなく日本の企業全体で収益の悪化が見られました。結果、設備投資なども減り、同時に雇用や所得の不安から個人消費の減速があったのです。
平成21年は新興国など海外経済が多少なりとも回復が見られました。設備投資も少し回復しており景気によい影響を与えました。平成22年も海外経済が少し改善を見せ、徐々にですが回復しています。しかし年末頃は円高の影響を受けてあまり伸びなかったようです。平成23年には東日本大震災がありました。
平成25年には消費税アップ前の駆け込み需要、26年も個人消費が増加傾向にあり、景気全体で持ち直しが見られます。生命保険業界で見ると、昨今、入院、手術保障に関する医療保険やがん保険の需要が高まっています。また、少子高齢化による影響も見逃せません。

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日本生命保険へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

OB訪問は、事前準備だ重要です。どんな目的でそのOBに会いたいのか。どんなことを聞きたいのか。しっかり確認しましょう。

志望動機や自己紹介の整理

日本生命保険のOBに「どうしてうちがよいの?」と聞かれた時、どのように回答するか。回答方法はさまざまですが、その時点でのあなたなりの答えを出す必要があります。自己紹介と合わせて、しっかり準備しましょう。志望動機は、OB訪問に限らず本選考の面接でも聞かれることが多い質問です。自己紹介も就活では絶対に必要なってくるので、OB訪問前に自分で話せるようになっておくことが重要です。

生命保険のことを理解しよう

日本生命保険のホームページには採用情報が掲載されています。そこに生命保険とはなにかが記載されています。基礎知識を丁寧に解説しているのでチェックしましょう。 日本生命保険の正式名称は、日本生命保険相互会社です。生命保険の原点は助け合いの精神です。また、単純な貯蓄との違いについての解説、生命保険にはどんな種類があるのかも丁寧に説明されています。原点や仕組みを詳しく知った上で行う質問は深いものになりやすいです。

求める人物像もチェックしよう

ホームページの求める人物像をチェックしましょう。OBも、日本生命にふさわしい就活生と出会えることを楽しみにしています。 例えば、相互扶助に共感し世の中に尽くせる人が、求められる人物像として掲げられています。しかし自分さえ幸せならそれでよいと感じさせる言動や行動をOBの前でしたらどうでしょうか。マイナス評価になるのは必然です。そうならないよう、細かな部分もチェックしておきましょう。

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OB/OGへの質問を準備

OBOGへの質問はOB訪問で最も重要です。ホームページではなかなか得られない日本生命保険の実情をしっかり理解しておきましょう。

マッチング度をはかれる質問 

自分と相性がよい企業かどうかマッチングを確かめる質問をしましょう。相性がよければ長期的に働ける可能性が高いからです。

- 日本生命保険で働いている人は、どのような人が多いと感じられるでしょうか?求める人材像以外でよく見られる特徴などがあれば教えてください。

一緒に働く人のことも知っておいたほうがよいでしょう。ホームページに掲載されている求める人材像や企業理念をチェックすればある程度、分かります。
しかし、日本生命で働く社員は非常に多いです。その中には、企業研究で勉強した以外の価値観を持っている人もいるかもしれません。OBにどんな特徴を持った人が多いか、実情を知る上でも有効です。自分が働いている時のイメージがしやすくなります。

- 日本生命保険で行われている人材育成制度の中で、特にこれはよかったと思えるものがあれば教えてください。

日本生命保険では、人材育成に力を入れています。新入社員として入社した時は、誰でも研修を受けるでしょう。それ以外にも、専門人材育成や、グローバル人材育成などが設けられています。
特に個人のスキルアップを目指す人は、その企業がどんな人材育成制度を設けているか知っておいたほうがよいでしょう。研修を受けたとしてもスキルアップのためにはあまり役立たないというものでは意味がありません。OBは人材育成制度の恩恵を受けている立場です。そのことを踏まえ、聞いてみましょう。

- 資産運用部門を志望しています。資産運用部門で働く場合、一番プレッシャーを感じること、やりがいを感じることはなんでしょうか?

日本生命保険は、国内最大の機関投資家としての側面を持っています。資産は約80兆円もの規模があり、なおかつ社会性や公共性のある所に投資を行うのが特徴です。それが社会貢献となっています。
そのため投資金額も大規模です。プレッシャーを感じるかもしれませんが、同時にやりがいもあるでしょう。その点を深く聞くことで、資産運用部門でやっていけそうかどうか見えてきます。

企業研究に役立つ質問

企業研究に役立つ情報もOBから得ましょう。日本生命で働いている人にしか分からない情報を知ることで、企業研究を深められます。

- 総合職を志望しているのですが、具体的な1日の業務内容と1年の業務の流れを教えてください。

日本生命保険では、営業総合職や総合職、法人職域ファイナンシャルコーディネーターなど、さまざまな職種があります。ただ、具体的に業務の流れなどは外からでは分からないことも多いです。OBに質問してどんな業務をするのか流れを理解しましょう。

-日本生命保険に入社して、良かったことや悪かったことを教えてください。また、覚悟をしておいたほうがよいことがあれば教えてください。

マッチングにも関係する質問です。日本生命保険に限らず、どんな所でも良い面と悪い面もあるでしょう。主観で良い、悪いの印象が変わるのは間違いありません。しかし企業風土などを知る上でも、OBがどんな所を良いと感じているか、悪いと感じているかは重要な情報です。
また、責任ある仕事をする上で覚悟をしなければならないこともあるかもしれません。どんな情報でも先に知っておけば、入社して後悔することが少なくなります。事前に確認しましょう。

- グローバル事業について非常に興味があります。特に保険事業、資産運用、調査、人材交流の推進を展開していることを知りました。すべて重要な事業と感じますが、この中で、最も重視して推進している事業はなんでしょうか?

日本生命保険ではグローバル事業について積極的な動きを見せています。海外事業は収益方法の幅が広がるだけではなく、本業の強化という面からも重視されているのです。
すべて重要な事業ですが、その中で最も重視されている取り組みはなにか聞くことは大切でしょう。自分が実際に入社し、海外事業に関わった時、やりたかった仕事ができるかどうかの判断材料になるからです。

選考に役立つ質問

どうしたら日本生命の就活を有利に運べるかも、就活においては重要です。OBは就活を突破した先輩です。その先輩に、どのような人間なら日本生命にふさわしいか聞いてみましょう。

- 求める人物像として、ハートフルな人という記載があるのを見ました。日本生命保険の社員の方で、ハートフルな人と感じられるような人のエピソードなどがあれば教えてください。

ハートフルとは心温まるなどを意味する和製英語です。優しい人や、思いやりのある人、穏やかな人というイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。
ただ、具体的にどんな人がハートフルなのかはなかなかむずかしい部分があります。具体的に聞くことで、ハートフルな人とはどんな人か、イメージを明確にするヒントになるでしょう。

- 可能性を信じて夢を実現しようと努力する人を求めていると感じました。どんな夢を持って、どのように努力しているのか教えてください。

OBがどのような夢を持ってどんな努力をしているのか知ることは、日本生命保険が求める人物がどのような人か理解する助けとなります。
例えば、夢を実現するといっても「貯金を1000万貯める」と答えたらどうでしょうか。確かに夢かもしれませんが、日本生命保険が求める人とずれる可能性があります。どんな夢を持ったほうがいいのか、そして、どんな努力をすればよいのかOBが教えてくれるでしょう。

- 日本生命保険には毎年、新人がやってきます。新人や後輩を教育する時、なにを大事にして、なにに注意をし、どんな新人が望ましいのか教えてください

日本生命保険は、研修も充実しています。ただ、研修だけが教育の場ではありません。日頃の業務の中で教育をされることも多いです。新人にどのような教育をしているのか把握しておきましょう。
同時に、日本生命保険ではどんな新人を求めているのか教えてもらうことも重要です。マッチングや企業研究にもつながる質問です。

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助け合いを重視する日本生命保険相互会社

日本生命保険は創立以来、相互扶助、共存共栄の精神を重要視しています。自分の可能性を信じ、努力して夢を実現しようとしている人、相互扶助に共感して、世に尽くせる人や、ハートフルな人を求めています。
もちろんそれ以外にも、求められている人物像があるでしょう。その点はOBに聞くのが一番早いです。日本生命保険ではどんな人が求められているのか、OB訪問で得られた情報なども材料にして考えてみましょう。