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企業研究

三菱重工業にOB訪問に行く前に|業界動向や最新ニュースを知ろう

国内最大級の機械メーカーである三菱重工業。三菱UFJ銀行などと同様の三菱グループであり、就職先として大変人気があります。三菱重工業への内定獲得のためには、OB訪問が有効です。OB訪問する前に、業界動向や最新ニュースなどを知っておきましょう。

三菱グループの三菱重工業

三菱重工業は国内最大級の機械メーカーであり、産業機械や船舶、航空機などを製造している企業です。軍事面でも活躍し、「三菱重工」という名前で親しまれています。
本記事では、三菱重工業の企業内容や利益推移、業界全体の動向、三菱重工業のOB訪問に行く方法などについて取り上げていきます。三菱重工業について知り、OB訪問の場を有効に活用しましょう。 画像

企業概要

三菱重工業では、さまざまな事業を展開していきます。具体的には、パワー(原子力)、インダストリー&社会基盤、航空・防衛・宇宙です。それぞれについて具体的にみていきましょう。

事業内容

国内最大級の機械メーカーである三菱重工業は、多彩な事業を展開しています。各部署の事業内容について解説していきます。

パワー
「パワー(原子力)」は、原子力事業を担っています。クライアントに対して、原子力プラントの開発、計画、アフターサービスなどを行っています。
三菱グループ各社により、品質保証・管理を徹底し、原子炉容器や原子力タービンなどの製品を、アメリカ、スウェーデン、韓国、スペイン、中国などに輸出しています。グローバル展開にも成功しているのがこの事業ドメインです。

インダストリー&社会基盤
「インダストリー&社会基盤」では、社会基盤となるような多彩な製品をリリースしている領域です。三菱グループ各社で行っており、三菱造船株式会社では船舶、三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社ではごみ処理施設、三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社ではエンジン、三菱マヒンドラ農機株式会社では農業機械に携わっています。

航空・防衛・宇宙
「航空・防衛・宇宙」には、航空機・飛昇体事業部、宇宙事業部、特殊車両事業部、艦艇事業部などの事業部があります。民間機セグメントにおいては、高い技術力を駆使して、グローバル航空機メーカーに主要となる胴体などを提供しています。

過去3年間の売上/利益推移

これからは三菱重工業の、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 40,468 39,140 41,108
営業利益 3,095 1,505 1,265
当期利益 638 877 704
営業利益率 2% 2% 2%

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2012年から2016年まで右肩上がりに売り上げ・利益を伸ばしていますが、2017年に入ると少し下降しています。三菱重工業などの重工業業界は、数年前まで低迷をしていたといわれていますが、現在では回復傾向に。上記の表にはありませんが、2017年の売り上げ・利益の落ちは、2018年3月には回復しています。

次年度の戦略

順調に売り上げ・利益を伸ばしている三菱重工業は、今後、自動車用ターボチャージャーに注力するとみられています。電気自動車の流行の兆しがありますが、中国をはじめ、他の国でも今までの自動車の販売台数が伸びるとされており、自動車用ターボチャージャーの拡大は無視できません。
この領域を担うのは、インダストリー&社会基盤ドメインであり、売り上げに大きく貢献しています。過給器のマーケットにおいて、グローバルでナンバーワンを目指しているという発表もあり、今後の動向は見逃せません。 画像

2018年の三菱重工業に関するトピックス

2018年、三菱重工業は経済の世界でどのような動きをみせたのでしょうか。ロケットの打ち上げや従業員削減のニュース、航空機の部材について説明していきましょう。

ロケット「H2B」の打ち上げに失敗なし|成功率97%以上

2018年8月、三菱重工業は、ロケットの打ち上げ成功率97%超えの実績をアピールし、今後はさらなる成功率の向上を目指すと発表しました。
国際宇宙ステーションから地球に物資を運搬する実験など、宇宙開発の進歩に向けて意欲をみせています。数年後に打ち上げを目指す「H3」というロケットの試験も進行しており、三菱重工業の宇宙事業から目が離せません。

子会社・三菱航空機の従業員削減の背景とは

「MRJ」という国産のジェットを手掛けている三菱重工業の子会社・三菱航空機は、一部の社員とは契約更新せず、おおよそ300人の社員を削減しました。削減した理由は、業務の効率化や人員の配置などによるもの。
2017年4月時点で1,900人ほどの社員が、2018年4月には1,600人程度まで減りました。型式証明取得の目標があり、今後も開発を進めていきますが、財務のテコ入れも無視できない状況のようです。

ボーイング社「777X」の航空機部材|三菱重工業などが参画

ボーイング「777X」の機体部品の製造や開発において、三菱重工業から後部胴体パネルが採用されています。日本メーカーが20%を超える形でかかわり、「787」においては30%以上の参画比率を誇っていました。
航空機の場合、部品の数は自動車の100倍必要といわれており、高度な技術力が求められています。こうした状況の中で、日本企業の製造力を期待されているといえるでしょう。 画像

重工業業界の動向

三菱重工業などが分類される重工業業界の動向についてもチェックしましょう。重工業業界では、宇宙、航空、船舶などスケールの大きな製品を作っています。長年安定した業績を維持している業界に思えますが、決してそんなことはありません。重工業業界の業績推移や浮き沈みのディテールを解説していきます。

重工業業界の業績推移

9兆円を超える業界規模の重工業業界。船舶、鉄道、旅客機、原発、発電、宇宙、防衛など幅広い領域にコミットしている業界であり、おおよそ10年前までは、少なくとも船舶においては、拡大傾向にありました。
しかし、2008年、業界は大きなダメージを受けることになります。2013年ごろから業績は回復しているものの、安定した重工メーカーにおいても太刀打ちできない現象はあるのです。

リーマン・ショックで需要減少

「世界同時不況」ともいわれるリーマン・ショックにより、重工業業界にも影響がありました。この現象だけではなく、高騰した燃料価格の影響もあり、船舶などは業績が低迷したのです。
2008年~2012年ごろまでは下り坂でしたが、2013ごろから徐々に回復していきます。しかしながら、三菱重工業をはじめグローバルで活躍している国内メーカーも多いですが、他国との競争が激しくなっているのもまた事実でしょう。 画像

三菱重工業へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

上記でご紹介してきたことを頭に入れておけば、三菱重工業へOB/OG訪問に行く際に役立ちますが、せっかくの貴重な時間を無駄にしないためには、どのような質問を用意しておけばよいのでしょうか。おすすめなのは、重工業界の中で、三菱重工業はどのようなポジションなのか聞くこと。
これは現場の人でしかわからないことでもあります。また、三菱重工業の展望や独自のカルチャーなども質問してみましょう。こうしたOB訪問に行く前に準備すべき項目について解説していきます。

三菱重工業のポジションについて考える

OB/OG訪問に行く前に準備すべきことは、企業研究や業界動向をおさえることを前提にし、重工業界の中で、三菱重工業はどのようなポジションなのか考えておくとよいでしょう。就活する際、「なぜ弊社を志望したのか」という質問があり、それを答えるためには立ち位置について知る必要があります。
三菱重工業は業界のトップランナーといっても過言ではない存在だからこそ、しっかりとポジションについて理解しておきましょう。準備段階において、もしわからなければOB/OG訪問で質問してもよいですが、わかった上で質問できるのであれば、さらに有益な情報を手に入れられる可能性があります。

現場だからこそわかる将来の展望をまとめる

どの企業でもホームページ内などで将来の展望について記載していることがあります。もちろん、そうした内容に目を通しておくべきですが、OB/OG訪問した際に、より具体的に質問できるよう考えておきましょう。
例えば、「新規事業に取り組んでいる」とアピールし、その内容が判然としないのであれば、OB/OGに聞いてみるのもよいでしょう。現場の人だからこそ知っていることはたくさんあります。
しかしながら、会社の情報は口外を禁じられている可能性が高く、答えてくれない場合もあることを認識しておきましょう。三菱重工業のようにグローバルに躍進している企業であれば、海外展開についての質問もよいかもしれません。

独自のカルチャーや制度はあるのか知る

文字だけの情報ではわかりづらい企業内の雰囲気やカルチャーがあります。出来る限り情報を収集した上で、疑問点などをまとめておくとOB/OG訪問の際に役立つでしょう。「フレッシュな人材が活躍している職場」という情報を得たのであれば、平均年齢や部署によって相違があるのかなど、聞いてみてもよいです。
また、独自の制度や福利厚生があるのであれば、そのディテールを深堀りしてみましょう。三菱グループだからこそ感じられるメリットもあるに違いありません。OB/OG訪問に行く前に、採用ページなどは最低限目を通しておきましょう。 画像

OB/OGへの質問を準備

上記でも触れてきましたが、OB/OGへの質問はとても重要です。前述の内容をふまえ、どのような質問を準備すればよいでのしょうか。さまざまな質問が考えられますが、「三菱重工業だからこそ」という質問を準備しておきましょう。

三菱グループで仕事する上でのやりがいや問題点

三菱重工業、あるいは三菱グループという巨大な組織で働くやりがいや問題点について、現場の先輩たちに質問することで、履歴書やエントリーシートの作成に活かすことができます。

- ○○という部署で仕事をするやりがいをお教えください。

宇宙、航空機、防衛、発電など、多岐に渡る事業を展開している三菱重工業。こうした事業領域の会社は、身近な生活とかけ離れており、仕事のイメージがしずらい可能性もあります。
そのため、OB/OGが配属されている部署の仕事内容やそこでのやりがいを聞いてみると具体的にイメージできる可能性が高まるでしょう。自分の興味のある分野であれば、なおさら話が弾みそうです。

- ○○さんの部署において問題点とされていることはなんでしょうか。

仕事のイメージがしずらい領域だからこそ、問題点について深堀りすることもわるくありません。業界イメージ、社内での立ち位置、グローバルとの関わり方、労働環境問題、人工知能の導入など、トップクラスの機械メーカーで働く光の部分だけではなく、闇と感じられるようなところも確認しておきましょう。ただし、こうした質問は聞き方次第では相手を不快にさせてしまいますので、十分ご注意ください。

OB/OGから見える10年後の三菱重工業

どの会社も売り上げや業績を伸ばす目標を掲げていますが、三菱重工業ではどのようなビジョンが社内で共有されているのか知りたいものです。また、AIへの向き合い方も質問してみましょう。

- 御社の10年後はどのように進化しているのでしょうか。

自動車用ターボチャージャーに注力し、ロケットや航空機部材での領域でも活躍の目立つ三菱重工業は、多くのビジネスパーソンが注目している会社です。
ビッグカンパニーのOB/OGからみえる10年後のビジョンについて質問することもおすすめします。こうした質問をすれば、現場の人だからこそ知っている情報を返してくる可能性があり、自身の進路を考えるうえで、役に立つのではないでしょうか。

- 御社のAIへの向き合い方をお教えください。

話題のAI(人工知能)は、産業を大きく変える装置として注目されています。業務の効率化や雇用問題などに関わるAIに対して、会社としてどのように向き合っているのか質問することもよいでしょう。
三菱重工業のような大規模な企業の社員がなにを考えているのか、活用する・しない理由などが聞けると展望の兆しが把握できるかもしれません。

職場環境の実態

大手企業を志望する際に、気になる福利厚生や職場環境。求人情報などでも、詳しい内容が記載されていますが、現場の先輩たちがどのように感じているのかも知りたい情報です。

- 産休・育休制度を無理なく活用できる環境でしょうか。

三菱重工業では、「チャイルド・プラン休業」、「産休・育休制度」、「育児・在宅勤務」、「キャリア・リターン制度」など、数々の家庭を守るための制度を整えていますが、実態はどうなのか、OB/OGに聞いてみることをおすすめします。

- 御社の独身寮についてお教えください。

三菱重工業は、独身寮を整えています。同じ世代の仲間が集まり、食堂、トレーニングルーム、クリーニングサービスなどの設備があり、快適に暮らせます。もちろん、字面だけでは、実態はわかりません。もし、OB/OGが独身寮を利用しているのであれば、詳細を聞いてみてください。 画像

三菱重工業に失礼のないように質問しよう

国内最大級の機械メーカーである三菱重工業は、産業機械、船舶、航空機などを製造し、宇宙や防衛に携わっているグローバル企業です。OB訪問に行く前に、三菱重工業や業界について見識を深めておきましょう。
自動車用ターボチャージャーに注力し、ロケットや航空機部材など、数々の領域において目立つ企業です。「三菱」という名前を聞いて、国内に知らない人はほとんどいないでしょう。リーマン・ショック時は下降気味ではありましたが、現状では安定した業績ともいえます。他の国との競争が直面していることも頭にいれておきましょう。
OB/OG訪問する際は、三菱重工業についてとことん調べて、他社と同じような質問をすることは避けましょう。グローバル企業である三菱重工業だからこそメリットや悩みについて聞きだすことで、就活に活かすことができます。
三菱グループで仕事する上でのやりがいや問題点、OB/OGからみえる10年後の三菱重工業、職場環境の実態などは、ぜひ質問してみてください。OB/OG訪問する前には企業研究、業界動向を把握し、その上で質問を作成するようにしてください。いずれにせよ、三菱重工業に失礼のないように質問し、賢く正しく就活しましょう。