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就活生が語る

出口のない迷路に迷い込んだ僕に青い海が教えてくれたこと―私の就活 vol.6

履歴書に並ぶ華やかな経歴、受けた企業は軒並み内定…。そんな就活生を、人は「就活強者」と呼びます。彼らがフォーカスされる機会は数多くあれど、どこか自分とは違う世界の話のように聞こえてしまう。そこで本連載では、あえて、ごく普通~の大学生の就活体験記を集めました。すると、「就活無双じゃなくても、就活した人の数だけ、大切なストーリーがある」 ということが見えてきました。一足先に就活を終えた先輩の、等身大のお話を聞いてみましょう。

ダイビングに没頭した大学時代

――本日はどうぞよろしくお願いいたします!

今井さん:初めまして、今井潤と申します。2018年に早稲田大学スポーツ科学部を卒業して、今はアソビュー株式会社で働いています。よろしくお願いいたします!

――スポーツ科学部ご出身なんですね!何かスポーツをされていたのですか?

今井さん:大学に入るまでは、ずっと野球一筋でやってきました。だけど、中高とケガに悩まされ、思うようにプレーできない期間が長くて。
この時期が人生で一番つらかったのですが、あるとき、「このケガって防げたな」と気づいたんです。そこで、自分と同じような思いをする人を少しでも減らしたい、という思いが湧いて、トレーナーの勉強ができるスポーツ科学部に入りました。

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――そうだったんですね。では、大学ではどんなことをしていたのですか?

今井さん:ケガの影響もあって野球を続けるのが難しかったので、新しくフットサルとダイビングを始めました。
1年生の最初のうちはフットサルにばかり注力していたのですが、夏ごろになって「このまま続けていても自分の大学生活には何も残らない」と思いはじめて。それで、「何か他に没頭できるものはないか」と考えたときに、サークルに入ったっきりほとんどやっていなかったダイビングを極めようと決心したんです。結果的に、インストラクターのライセンスを取るところまでいけました。そんな感じで、僕の大学生活はダイビングが中心になっています。

――すごい!プロを目指すまでの道のりが知りたいです!

今井さん:一般的には、「ダイビングって楽しい!」から「この楽しさをもっと色んな人に伝えたい!」という思考の変化を経て、プロになる人が多いのですが…。僕の場合、友達に誘われてなんとなくダイビングを始めたということもあって、ダイビング自体の楽しさはそこまで感じていなかったんです。だから、「没頭するならプロでしょ」という短絡的な考えでプロを目指しました。(笑)
ただ、やるからには誰にも負けないダイバーになろうとは思っていましたね。ダイビングは、定量的に成果を測れるものではないので、相手が楽しめるかどうかは、インストラクター自身の技量に依存する部分が多くて。だからこそ、「僕についてくれば間違いなく楽しめる」と思ってもらえるようなダイバーになろう、と心がけていました。

――プロに至るまでに苦労したことはありますか?

今井さん:僕は他のダイバーに比べて経験や知識が浅かったうえ、先にも述べたように、それほどダイビングの楽しさを感じないままプロを目指したので…。教える側になるにもかかわらず、ダイビングのことをよく分かっていない状態が続いたのには苦労しました。
自分自身が楽しみ方を知らないから、それを人に伝えるのがめちゃくちゃ難しかったです。

――なるほど…。でも、最終的にプロになれたのはやはり「楽しい」という気持ちが芽生えたからかな、と思うのですが、何かそのきっかけになる出来事はあったのですか?

今井さん:うーん…。僕の場合、ダイビング自体の楽しさを知った、というより、教える側としての楽しさを知ったことが転機かな。僕は、自分のしたことが起点となって相手が新たな感動や楽しさを得ることに喜びを感じたんです。
そんな感じで、ダイビングを通じて、誰かに新しい何かを「与える」ことのやりがいを知ったことによって、自然と自分の進みたい道も絞られてきました。最初に、「トレーナーの勉強がしたい」という理由でスポーツ科学部に入ったと述べましたが、トレーナーは新しいものを「与える」というより、誰かを「支える」側面の方が大きい仕事だと思うんです。だから、途中でトレーナーという選択肢は消えました。

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――ほうほう。ちなみに、そのままダイビングインストラクターとして生きよう、とは思わなかったのですか?

今井さん:そう考えたこともあったのですが、ある理由からインストラクターになるのはやめました。
自分がここまでダイビングに没頭できた訳を深堀りしていったところ、一番やりがいを感じていたのはダイビングそのものではないということに気づいたんです。僕がしたいのは「僕自身が媒介となって何かの魅力を人に伝え、その人の心や生活を豊かにすること」だったので、その「何か」はダイビングじゃなくたって、スノーボードだろうがパラグライダーだろうが、何でもよかったわけです。だから、そういう仕事ができる会社ってどこだろう?という考え方になっていきました。

就活って楽しいかも…そう思っていた時期もあった

――自分をきちんと見つめ直したからこそ得られた気づきですね!さて、ここからは就職活動についてお聞きしていきたいのですが、今井さんはいつ頃から就活を意識し始めましたか?

今井さん:ダイビングサークルを引退したあとだから、3年生の11月頃ですね。本当にずっと潜っていたので、サマーインターンには一切行っていません。

――そうなんですか!それは何か理由があってのことなのでしょうか?

今井さん:はい。サマーインターンに行かずとも、今自分がしていることは胸を張って人に語れることだと確信していたからです。もちろんサマーインターンを否定しているわけではありませんが、僕にとってはそっちよりも、ダイビングに全力を尽くすことのほうが大事でした。

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――自分のしていることに揺るぎない自信を持っていたんですね。では、ダイビングがひと段落したあとは、どう動いていったのですか?

今井さん:いきなり水中から陸に上がったので、どうしようどうしよう、という感じだったのですが…(笑)とりあえず、広く色々な業界のことを知れる就活イベントに行ってみて、自分がどのあたりで働きたいのかなということを考え始めました。
そのときは、まだ自分のことを全然深掘りできていなかったので、漠然と「イケてる仕事がしたいな~」くらいにしか思っていなかったんですけどね。(笑)そんな中で、場数を踏む意味も込めて、早期から選考をしている外資系企業やベンチャー企業を受け始めました。

――受けた企業の中でも、業界にこだわりはあったのですか?

今井さん:いや、それが全くといっていいほどなくて。イベントでなんとな~く興味を持った広告・コンサル・サービスあたりの企業や、名の知れている企業を受けていただけでした。

――この時点ではまだ自分のやりたいことがあまり見えていなかったんですね。選考中は、どんなことを考えていたのでしょう?

今井さん:就活をしていると、自分が働く姿を想像するようになるじゃないですか。それが、自分の未来を探しているみたいで、すごくワクワクしました。だから、「就活楽しいな~」って思っていましたね、この時期は…。

僕は結局何がしたい?答えが出ず苦しむ日々

――「この時期は」…?ということは、これ以降は苦しい時期だったのですか?

今井さん:はい。きっと、就活前半は苦しくなるほど深く考え込んでいなかったから、就活の表面的な楽しさばかりが見えていたのかな…。
人間って、考えれば考えるほど答えが出なくなることってあると思うんです。だけど、あのときの僕は、そのレベルまで自分を掘り下げられていませんでした。適当なところで答えを見つけた気になって。今思うと、能天気でしたね…。

――なるほど…。その時期に、一体どんなことがあったのでしょう?

今井さん:前半に選考を受けた外資系企業から内定を頂いたことで、心の余裕が出て、それを機に真剣に自分の将来について考え始めたのですが…。いくら考えても、自分が何をしたいのか分からなくなってしまったんです。先輩に「結局あなたは何がしたいの?」と聞かれても、何も答えられず…。そこで初めて、自分がいかに自分のことをよく知らないまま、ぼんやりとキャリアを選ぼうとしていたかに気づきました。
そこからは、自分の芯にあるものを突き止める、自己分析という名の自問自答の日々が続きました。「なんで?」を繰り返し問うては行き詰って、を繰り返していると、出口のない迷路を彷徨っているみたいで…。かなりしんどかったですね。

――答えが見つからなくなる感じ、すごくよく分かります…。今井さんは、どうやってその状況を脱却したのですか?

今井さん:言語化の上手な友達に自分のことを洗いざらい話して、僕という人間について整理してもらっていったんです。その結果、「自分自身が媒介となって、人々の心や生活を豊かにしたい」という価値観が見つかって、やっと迷路から抜け出すことができました。
もしその友達がいなかったら、僕は今ここにいないと思います。就活を始めたころは、自分がこういう会社で働いているイメージを全く持っていなかったので…。

――そのお友達のおかげで、可能性が広がったんですね!

今井さん:はい。ただ、僕以外の人に僕のことを語ってもらうと、「え、僕ってそんな風に見えてるんですか?」と思うこともあって。だけど、そういう意外な部分も全部含めて「自分」なんだなということに、自己分析をしているうちに気づきました。
人間って、驚くほど多面的で、自分では把握しきれないくらい色々な側面を持っているんですよね。どの面が色濃く出ているかによってその人が特徴づけられるわけで。だから、絶対に一つの面を見ただけでは言い表せないんです。そういうことに気づけたのも良かったなと思います。

選択肢は3つ。どうする、自分。

――さて、そんな中で、アソビューと出会うまでにどのような経緯があったのでしょう?

今井さん:自分のしたいことがようやく見つかったので、次は受ける企業を決めるステップに入り、自分は何の魅力を人に伝えたいんだろう、と考え始めました。すると、スポーツやレジャー、地方など、自分が好きなものの魅力を伝えたいということに気づいたんです。それが出来る場所を受けよう、ということで、広告業界を見始めました。アソビューに出会ったのは、ちょうどその頃です。
先輩が働いていたので、アソビューという名前くらいは知っていたのですが、何をしているかは正直よく分かっていませんでした。だけど、よくよく話を聞いてみたら、まさに僕のしたいことをやっている会社だと分かって…。それで、広告代理店を受けながら、アソビューを並行して受けることにしました。

――ドンピシャだったというわけですね。ちなみに、具体的にどんなことをしている会社なのですか?

今井さん:一言でいうと、「魅力的な遊び・体験を提供する会社」です。例えば、日本全国の体験、アクティビティなどが予約購入できるウェブサービス「asoview!」を運営したり、「非日常の体験」を贈れるギフトサービス「asoview!GIFT」を展開したりしています。
僕たちは、魅力的な体験を通じて、心を満たすことで人を幸せにし、社会をよりよくしていきたいと考えています。

――おお!まさに今井さんの価値観にピッタリですね。そんなアソビューの選考の中で、印象に残っていることはありますか?

今井さん:今振り返ると、アソビューは会社の提供している価値と僕のやりたいことが完璧に一致していたので、どの企業よりも自然体の自分で選考に望めたな、と思います。あとは、アソビューの最終面接で言われたことも印象に残っています。
そのときはすでに2社の内定を頂いていたので、「外資コンサル、広告、アソビューで迷っていて、もしここの内定が出ても迷い続けると思う」と、社長に正直に話したんです。すると、「迷っているのは判断材料がないからだよ。色んな人に話を聞いて、自分の考えを整理してから答えを出しな」と言われ、内定承諾まで1か月ほど猶予をもらいました。

――実際に話を聞いて、何か新たな気づきはありましたか?

今井さん:広告やコンサルで僕のやりたいことができるかというと、運よくそういうクライアントと手を組めれば…という感じで、確実ではないんだなということに気づきました。
あとは、そうだなあ…。アソビューには「ワクワクを、すべての人に。」というミッションに沿って生きている人が多くて素敵だなと思いました。なんというか、これをやりたいからここにいる、っていう人ばかりで、仕事を仕事と捉えていない感じなんですよね。
そんな感じで、色々な話を聞いた結果、だいぶ気持ちはアソビューに傾いていました。だけど…

誰が何と言おうと、僕の人生は僕が決める

――だけど…?

今井さん親に反対されたんです。ベンチャーに行くのは今じゃない、あとからベンチャーに入ったって遅くないでしょ、と。親は僕よりも社会のことをよく知っているからこそ、僕がベンチャーをファーストキャリアとして選ぶことに不安を感じていたんだと思います。
とはいっても、僕もここで引き下がるわけにはいかないので、親を納得させるために話し合いの場を設けて、自分の思いを全てぶつけました。

アソビューが社会に提供している価値は、僕のやりたいことと一致している。
アソビューにいれば、僕は素の自分でいられる。
アソビューなら、僕は没頭できる。
これは僕の人生だから。
僕は、僕の人生を生きたい

そう親に言いました。そしたら…

――説得の甲斐あって、親御さんの理解も得られた、と。

今井さん:はい。僕の思いが届いて、「分かった、応援する」と言ってくれたので、悩みだらけだった僕の就活も、きちんと納得できる形で終わりました。
漠然とした未来予想図を形にしていく過程は、決して楽なものではなかったけど、折れずに向き合ったからこそ、今自分はこうやって楽しく過ごせているんだなと思います。

――今井さん自身が一番輝ける場所を見つけられてよかったですね!ところで、実際に働き始めてみて、「こう生きたい」という思いは学生時代と変わったりしましたか?

今井さん:「自分を媒介として物事の魅力を伝えたい」という、根っこの部分は今も同じです。だけど、今は視点が内向きなところがあって。どういうことかというと、自分がいることによって物事がドカンと盛り上がるくらいの存在になりたいと思っているがゆえに、今は自分の価値を上げるためだけに働いている部分があるんです。
そういうところはこれから働いていく中で変わってくるんじゃないかなと思っています。

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自分自身から目をそらさないで

――ありがとうございます。では最後に、この記事を読んでくださった学生さんに、何かメッセージをお願いします!

今井さん:就活って正直めちゃくちゃ大変じゃないですか。だから、妥協して終わってしまう人とか、考えることから目をそらしてしまう人も、たくさんいると思うんです。
だけど、それはしてほしくないなと思っていて。自分が何をしたいのか、とことんまで突き詰めて、「これだ!」と思えるものを見つけてほしいなって思います。

――貴重なお話ありがとうございました!

取材:菊池優・中野はな
編集:中野はな

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