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就活生が語る

就活真っ最中にミスコン出場!そこで芽生えた就活の軸とは-私の就活 vol.5

履歴書に並ぶ華やかな経歴、受けた企業は軒並み内定…。そんな就活生を、人は「就活強者」と呼びます。彼らがフォーカスされる機会は数多くあれど、どこか自分とは違う世界の話のように聞こえてしまう。そこで本連載では、あえて、ごく普通~の大学生の就活体験記を集めました。すると、「就活無双じゃなくても、就活した人の数だけ、大切なストーリーがある」 ということが見えてきました。一足先に就活を終えた先輩の、等身大のお話を聞いてみましょう。

好きなことに打ち込んだ学生時代

――本日はどうぞよろしくお願いいたします!

郡司さん:青山学院大学文学部日本文学学科の郡司麻友子と申します。この度は貴重な機会を頂きどうもありがとうございます。よろしくお願いいたします!

――早速ですが、まずは簡単にどんな学生生活を送っていたか教えて頂けますか。

郡司さん:そうですね、4年間を振り返ってまず思い浮かぶのは、所属していたバレエサークルでの活動です。4歳のころからバレエをやっていて、大学でもバレエがやりたいなと思い、入学後すぐにサークルに入りました。サークルは週に3回程度練習があって、季節ごとに行われる発表会に向けて活動をしていました。
あとは、勉強もしっかりやっていたほうだと思います。私は文学部の日本文学専攻で、その中でも近代文学を専門に勉強していました。芥川龍之介とか太宰治とかですね。

――なるほど...!芥川龍之介とか文筆家についての勉強って、具体的にどんなことをやるんですか?

郡司さん:普通イメージ湧かないですよね。(笑)
私はゼミで芥川龍之介を研究していたのですが、簡単に説明すると、芥川の作品に関する先行論などを読んで自分なりの考えを出す、というようなことをやっていました。
なるほどこういう読み方があるのかと思うこともあれば、これって違うんじゃないかなと思うようなところもあって、人によって解釈が違うのが面白かったです。
他の人が考えていることが、必ずしも自分と同じだとは限らないんだということは、文学研究を通して学んだことの一つですね。

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――面白いですね!興味が湧きました!

郡司さん:あと、文学作品って読めば読むほど新しい気付きがあるんですよね。ぱっと一読しただけでは出てこない考え方とか解釈が、何度も読んでいくと見えてきたりするんです。この奥深さも文学の魅力だと思います。
この話は文学に限らず言えて、何事においても、さらっと表面的に理解するんじゃなくて、もっと深く、その裏の裏まで考えることによって見えてくることがあると思います。こういう思考が持てるようになったのも、文学を勉強したおかげですね。

――ありがとうございます。好きなことに打ち込んだ大学生活だったんですね。

郡司さん:はい。あ、あと、3年生の秋頃に「ミス オブ サークル」という、大学横断型のミスコンにも参加させて頂きました。これはもともと出たかったというわけではなかったのですが、たまたまご縁があって。これも大学生活の大きな経験の一つです。

「とりあえず」で動いてみた就活初期

――ミスコンに出たんですか!それは大変興味がありますが…。本筋から脱線してしまいそうなので一旦置いておいて、ここからは就職活動についてお聞かせください。

郡司さん:就活を本格的に始めたのは3年生の6月くらいですね。サマーインターンの募集と同時に初めていった感じです。
最初は友達に誘われて、インターンの合同説明会のようなものに行ったのですが…。
正直、全然意味が分かりませんでした。(笑)これまでビジネスとかに興味を持ったこともなかったので、人がただ多いだけで、もう行かないなとその時は思いましたね。(笑)
色んな会社のことを知れたらいいかなと思っていたのですが、逆に知らなすぎてどこに行ってもあまり話が入ってこなくて。もうちょっと知識をつけないと何もわからないなと思ったのを覚えています。

――そこから夏のインターン選考はどう進めていったのですか?

郡司さん:ちょうどその頃、1つ上のいとこが銀行に内定をもらって。6月中旬くらいだったと思うのですが、それでいとことやり取りをしていて、「就活はどう?進めてる?」と聞かれたときに、ギクっとしてしまって。やばい、何もやってない!と。
それでとりあえず「今からやろうと思ってるよ。」なんて生返事をして、わからないなりに色々調べながら、いとこに勧められた金融業界を中心に広くいくつかの企業にエントリーしていきました。
それで損保と教育系企業のインターンに参加することができました。

――実際にサマーインターンに参加していかがでしたか?

郡司さん:そうですね…。インターンに参加した会社のことはめちゃめちゃ好きになりましたね。(笑)
特に損保のほうは、人事の人も優しかったし、内定者の人がインターン後も就活の面倒を見てくれたり、企業のこともよく知れたりと、とても勉強になりました。5日間のインターンで、優秀な学生さんとも会うことができて良い経験になりました。

ふとしたきっかけから、ミスコンに出ることに

――そのインターンに参加した後はどう進めていきましたか?

郡司さん:秋は結構さぼってました。(笑) 
10月にバレエサークルの最後の発表会があったので、最後だしこれに全力で打ち込もうということで、一旦就活はストップしてそっちに時間を使っていました。
最後の公演が終わった後は、燃え尽き気味になっていたのですが、そのタイミングでご縁があって「ミス オブ サークル」というミスコンに出ることになりました。

――就活真っ最中にミスコンに出たんですね!どういうきっかけだったんですか?

郡司さん:11月に学園祭があったのですが、そこでスカウトされた感じですね。初めてスカウトされたときは適当に受け流していたのですが、しばらくしてまた別の人が声をかけてくれたので、これも何かの巡り合わせなのかなと思って、「やらないよりやってみよう!」という気持ちで出場してみることにしました。
この頃、就活もそうですけど、「とりあえずやってみる・とりあえず行動してみる」ということが大事だなと思っていたので、そういう想いで参加しました。
それで、就活の合間を縫って2月まで取り組んで、結果としてはファイナリストまで行くことができました。

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ミスコンを通して見つかった就活の軸

――すごいですね!下世話な質問ですが、ミスコンに出たことが就活に活きたということはありましたか?

郡司さん:んー、選考に活きたかという観点では、ほぼないですね。印象に残りやすいということはあるかもしれませんが、私的にはバレエのほうが頑張ったことだったので、そこまでミスコンの話はしていませんでした。特に女性人事の前では絶対話さなかったですね。(笑) 
だけど、就活をする上での自分の価値観に影響を与えたという点では、すごく良い経験になりました。
どういうことかというと、ミスコンに際して友達とか知らない人も含めて、損得なしにめちゃくちゃ私のことを応援してくれたんですよ。それが素直に嬉しかった。
そういう損得なしの応援というのを自分で受けてみて、「何かを頑張っている人を応援すること」ってすごく素敵だなと思うようになったんです。
ミスコンが終わって、一番得られたのはその気持ちでした。
これが後々の就活の軸にもなって、誰かを応援する、支える仕事がしたいと思うようになりました。その意味で、ミスコンに出たことは自分の人生においてすごくいい経験でしたね。

――なるほど、そうした活動を通してだんだん就活の軸が定まってきたんですね。

郡司さん:そうですね。最終的な私の就活の軸は3つでした。

1つ目が、「挑戦を支えたい」ということ。
これは今述べた話ですね。

2つ目が、「ワークライフバランスが実現できて、ずーっと働き続けられるような会社」ということ。
これは秋-冬くらいに参加した新聞の校閲記者のインターンで感じたことです。仕事自体は楽しそうだなと思ったのですが、朝刊・夕刊だけではなく、深夜の業務もあることを考えると、私は体があまり強くないこともあり、自分には無理だなと思ったんです。この時に、ちゃんと健康的な生活ができて、結婚や出産などのライフイベントがあっても働き続けられる制度がある会社がいいなと思うようになりました。

そして3つ目が、「大きな相手に対して、自分の信頼で成果を上げられるような仕事がしたい」ということです。
これは私の価値観ですが、ものにあまり興味がなくて、そういう製品を売るというよりは、自分で信頼を勝ち取って実績を得る、みたいな仕事がしてみたかったんです。それから、自分の力を試してみたくて、個人よりも大きな法人を相手に仕事をしてみたいという気持ちもありました。

――なるほど。では3月の就活情報解禁の頃にはある程度志望業界は定まっていた感じですか?

郡司さん:そうですね。以上の軸、特に働き方の軸で、80%くらいは金融に決めていました。
だけど、実際に働いてからやっぱり違ったと後悔はしたくなかったので、まだ絞らずに、広く見ていました。この頃から本腰を入れ始めた感じですね。

ほぼ毎日就活。ストレス発散方法は...

――なるほど。では3月は結構忙しかった感じですか?

郡司さん:確か、1日を除いて毎日スーツを着ていました。金融業界を志望している人はだいたいそんな感じになると思いますが、かなり忙しかったですね~。1日4社の説明会とかに行くときは、爆発しそうになりましたね。(笑)

――すごいですね...そこで折れずに続けられる原動力って何だったんですか?

郡司さん:んー、私は大学受験は失敗したと思っていて、就活は逃げずにやり切ろう、100%努力したと思えるくらいやろうという気持ちがあったというのがまず一つ。
それから、一緒に頑張れる友達がいたことも大きかったですね。高校時代からの友人だったのですが、励まし合いながら就活を進めていくことができました。
周りにいる人って本当に大事だと思いますね。私ももし就活を頑張っている友人が側にいなかったらどうなっていたかわかりません。

あと、私はあまり溜め込みすぎない性格で。色々発散する手段を自分で開発していました。(笑)
Twitterとかで結構遊んでました。落ちた企業の前で満面の笑みで写真撮ったりとか。(笑)

就活の軸に基づいて志望企業を絞り込み

――いいですね。(笑) では、今の内定先を決めるまでの経緯を教えて頂けますか?

郡司さん:4月頃からは徐々に本選考も始まっていきました。そして5月上旬ごろに、2社ほど金融業界ではないですが内定を頂くことができました。それですごく心が楽になりましたね。
内定を頂けたので、そこからは本命の金融業界に絞って選考を進めました。
金融業界はメガバンク、損保、生保などを見ていったのですが、その中で先に述べた自分の軸と照らし合わせて、損保が第一志望でした。

ちょっと細かい話になってしまうのですが、私はできるだけ東京で働きたかったので、エリア総合職志望でした。銀行はエリア総合職だと個人と中小企業相手の営業が中心になります。それは「大きな相手に対して、自分の信頼で成果を上げられるような仕事がしたい」という軸とは合わず。
損保はエリア総合職であっても代理店か大きな会社への営業が中心になります。また、「挑戦をする人の支えになりたい」という観点でも、損害や失敗のセーフティーネットになる保険というものが魅力に感じました。同じ保険でも生命保険は、挑戦というよりはもっと大きな枠組みの命の保険なので、ちょっと違うかなと。
そんな感じで損害保険会社が第一志望になりました。

そして、ありがたいことにそちらから内定を頂くことができ、そのまま内定承諾をして、私の就活は終わりました。
折れずに動き続けて、やり抜いたからこそ、納得のいく結果で終わることができたのかなと思っています。

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「意識高い系」と言われたって気にしない!

――ありがとうございました。では最後に、学生生活を振り返ってひとことコメントを頂けますか?

郡司さん:んー、何がいいかな。私は高校まで茨城県で、地方学生だったのですが、東京に出てきて「世界は広いな」ということをすごく感じました。ミスコンに出られたこともそうですけど、やっぱり地元とは比べものにならないほどいっぱいチャンスが転がっているなと。だけど、それを掴むかどうかは自分次第です。
私はそんなに意欲的に活動してきた方ではないけど、自分がいいなと思ったことはいち早く始めるべきだと思います。なんか、大学生で頑張っている人を「意識高い系」と呼ぶような風潮がありますが、そんなことで小さく収まっているのはもったいない
もちろん、私も後悔していることはありますが…。迷ったらとりあえずやる!動いてみたことによって、何かしら得られるものがあると思うし、色々新しいことが見えてくると思います。

ぜひ、色んなチャンスを掴んで、充実した学生生活を送って欲しいと思います!

――貴重なお話ありがとうございました!

取材:椿山和希・秦正顕
編集:秦正顕

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