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選考対策

大学院進学のための学習と就活の両立は可能?メリット・デメリットを徹底比較 | ビズリーチ・キャンパス

大学院進学のための勉強と就活、どちらも大事だと分かっていても「時間も気力も足りない…」と悩んでいる人は多いでしょう。大学院進学と就活を同時に進めるのは、正直とてもハードです。一方で、院進を見据えつつ就活もしておくことで、将来の選択肢が広がるというメリットもあります。 本記事では、大学院進学と就活を両立することは現実的に可能なのかを整理しながら、それぞれのメリット・デメリット、向いている人の特徴、実際に両立するためのスケジュールの考え方まで、具体的に解説していきます。

目次

院進か就活かで迷う理由

院進か就活か。どちらを選ぶべきか迷ってしまうのは、将来のイメージがまだつかめなかったり、周りの動きに心がざわついたりするからかもしれません。まずは、その迷いの背景にある代表的な2つの理由に目を向けてみましょう。

・将来のキャリアプランが描けない不安
・周囲の選択と情報不足による焦り

こうした不安や焦りの理由を知っておくだけで、落ち着いて迷いと向き合えるようになるものなのです。

将来のキャリアプランが描けない不安
「院に進むか、学部卒で就職するか」が決めきれない背景には、自分が将来どんな働き方をしたいのか、まだ具体的なイメージが持てない不安があります。
例えば、研究職なら、博士課程まで進むケースや企業研究所に入るルートなど、必要なステップがやや複雑です。一方で、総合職や営業職、企画職のように文理問わず幅広く募集している職種もあり、「院に進んだ方がいいのか、学部卒の方が動きやすいのか」が分かりにくくなりがちです。
キャリアパスが見えないと、「今ここで間違えたら取り返しがつかないのでは」と考えてしまい、決断にブレーキがかかります。このモヤモヤ自体は珍しいことではないので、まずは「どんな働き方をしてみたいか」を大まかに言葉にしていくことから始めてみると良いでしょう。

周囲の選択と情報不足による焦り
周りの動きを見て焦ってしまう、というのも大きな要因です。
友人から次々と内定報告が届いたり、「もう就活終わった」「第一志望に受かった」といった話を聞くと、自分だけ取り残されているような感覚になり、冷静に選択肢を比べる余裕がなくなりがちです。さらに、SNSでは内定報告やキラキラしたキャリアの投稿など、“うまくいっている人”の情報ばかりが目につきがちです。
一方で、院進と就活をどう両立しているのか、実際のキャリアパスはどうなっているのかといった、落ち着いて判断するための情報は見つけにくいのが実情です。信頼できる情報源の探し方が分からないまま、同調圧力や周囲の空気だけで決めてしまうことが、迷いや後悔につながりやすいポイントといえます。

大学院進学のメリット

大学院進学には、学生生活を延長するだけではない”大きな意味”があります。特に次の2点は、将来の選択肢に直結するメリットです。

・高度な専門性と研究スキルが身につく
・研究職・専門職への道が拓ける

就職との違いを意識しながら、冷静に比較してみましょう。

高度な専門性と研究スキルが身につく
大学院では、特定分野を「授業で聞いたことがある」レベルではなく、自分で問いを立てて掘り下げるところまで扱います。
例えば、材料工学なら、自動車部品の強度や軽量化の研究がそのままメーカーの開発職で活きますし、情報工学ならアルゴリズムの知識が新サービスの設計に直結します。文献調査やデータ分析、仮説検証を繰り返すなかで、企業の研究職・開発職が求める「自分で考え、検証し、形にする力」も自然と鍛えられていく点が、学部との大きな違いといえるでしょう。

研究職・専門職への道が拓ける
研究職・専門職をめざす場合、「院卒以上」が応募条件になっている求人も少なくありません。
例えば、メーカーの研究開発職、製薬企業の研究職、シンクタンクのリサーチャー、一部の公的研究機関などは、修士了が前提になっているケースがあります。学部卒だとそもそもエントリーできない、もしくは選考の土俵に乗りにくい職種に挑戦できるようになることは、大学院進学ならではの大きなメリットなのです。

大学院進学のデメリット

大学院進学には、大きなメリットがある一方で、見逃せないリスクもあります。特に次の2点は、事前にきちんと認識しておきたいところです。

・学費と時間の投資(機会損失)が大きい
・研究への不適応リスクと就職先の限定

メリットだけでなく、リスクについてもしっかり把握しておきましょう。

学費と時間の投資(機会損失)が大きい
大学院に進む場合、まずは学費と時間の「投資」が大きいことは避けて通れません。
国立大学院でも入学金と授業料で2年間でおおよそ百数十万円、私立では分野によってはさらに高額になることもあります。そのあいだ学部卒で就職していれば、2年分の給与に加えて、現場での実務経験や社内人脈、評価などを積み上げられたはずです。
つまり、単にお金が出ていくというだけでなく、「稼ぐ・経験する機会を2年間先送りにする」という意味でも、慎重に考える必要があるのです。

研究への不適応リスクと就職先の限定
研究が向いているかどうかは、実際にやってみないと分からない部分もあります。
テーマに長期間向き合う孤独感や、成果がすぐに出ないストレスに耐えられず、「思っていたのと違う」と感じる人もいます。また、特定分野の専門性を高めることは強みになる一方で、「その分野以外ではアピールしにくい」「採用側から見える職種が限定される」といった面もあります。結果的に、就職先の選択肢が狭まったと感じるケースもあることは、頭に入れておきたいポイントでしょう。

学部就職のメリット

学部卒でそのまま就職することにも、大学院進学とは違った大きなメリットがあります。

・早期の社会人経験と経済的自立
・ポテンシャル採用で多様な職種に挑戦できる

特に上記の2点は、キャリアのスタートを考える上で押さえておきたいポイントです。

早期の社会人経験と経済的自立
学部卒で早く社会に出ると、そのぶん早く実務のサイクルを経験できます。
仕事の進め方や社内での立ち回り方を体で覚えながら、2年早く評価や昇進の土台をつくれるのは、若手にとって大きなアドバンテージです。また、自分の給料で生活できるようになると、貯金や投資、実家を出るタイミングなど、人生の選択肢も広がります。現場で揉まれながら経済的にも自立していくこと自体が、その後のキャリアを考える上で貴重な成長機会になるはずです。

ポテンシャル採用で多様な職種に挑戦できる
学部卒の就活では、これまでの専攻よりも「今後どれだけ成長してくれそうか」を重視するポテンシャル採用が中心になります。専門知識がなくても、総合職や営業職、企画職、人事、IT系の職種など、幅広い業界・職種に挑戦できるのが大きな特徴です。
入社後の研修やOJTを通じて必要なスキルを身につけていく前提なので、「やってみたい仕事はあるけれど、まだ専門は決めきれない」という人にとって、選択肢を広く持てるスタートラインになりやすいといえるでしょう。

学部就職のデメリット

学部卒で就職する場合も、大学院進学組と比べたときに注意しておきたい点があります。

・専門性が求められる職種では不利になる
・初任給や生涯年収で差が出る可能性

とくにこの2つは、将来のキャリアを考える上で押さえておきたいデメリットです。

専門性が求められる職種では不利になる
メーカーの技術職や開発職など、特定分野の専門知識が重視される職種では、学部卒より院卒が優先されるケースもあります。
例えば、素材メーカーで新素材の研究開発を行うポジションや、自動車メーカーの先行開発部門などは、修士課程での研究経験を前提にしていることが少なくありません。同じ理系でも、大学院で論文を読み込み、自分でテーマを進めた経験があるかどうかで、採用側の評価が分かれる場面もあります。学部卒でも技術職に就けないわけではありませんが、応募できる職種や配属の幅が、院卒と比べるとやや狭くなる可能性がある点は知っておいた方が安心です。

初任給や生涯年収で差が出る可能性
学部卒と院卒では、スタート時点の給与に差がつくケースが少なくありません。
例えば、民間企業の初任給をみると、学部卒より修士了の方が月額でおおよそ3〜4万円前後高い水準に設定されていることが多いです。この差がボーナスや昇給にも反映されると、長い目で見たときの生涯年収にじわじわ影響してきます。
もちろん業界や企業規模、本人の評価によって変わる部分は大きいものの、「どのタイミングで社会に出るか」で、将来的なお金の面でも差が生まれうる点は、判断材料のひとつとして押さえておくとよいでしょう。

進路選択の判断基準

院進と就職のメリット・デメリットを整理しても、「で、結局どっちが自分に合うの?」というモヤモヤは残りがちです。大切なのは、一般論よりも自分の志向や性格、今後やってみたいことと照らし合わせて考えること。
「院進向きの人」「就職向きの人」の特徴を整理しつつ、自分はどちらに近いのかを見極めるための自己分析のポイントをみていきましょう。

院進が向いている人の特徴
院進が向いているのは、「もっと深く知りたい」「このテーマをここで終わらせたくない」と感じるタイプの人です。
授業で習った内容に物足りなさを感じたり、自分で論文を読みあさったりしているなら、研究生活との相性は悪くありません。将来、大学や研究機関、企業の研究職として専門分野に長く関わっていきたい人にとっても、大学院はほぼ必須のステップになります。また、すぐに結果が出なくても粘り強く試行錯誤できることや、一人で考える時間を苦にしないことも大切な要素です。
「好きなテーマに腰を据えて向き合う時間を持ちたい」と思えるかどうかが、院進を前向きに続けられるかどうかの大きな分かれ目になります。

学部就職が向いている人の特徴
学部就職が向いているのは、「まずは社会に出て経験を積みたい」「実際のビジネスの現場を早く見てみたい」と感じている人です。
特定のテーマを深掘りするよりも、いろいろな部署や業務を経験しながら、自分に合う仕事を探していきたいタイプにも向いています。また、部署や職種をまたいで多くの人と関わることが多いので、チームで動くことが好きだったり、価値観の違う人と協力しながら成果を出すことにやりがいを感じる人にとっては、大きな成長の場になるはずです。
「現場で学びながら、自分のキャリアを形にしていきたい」という気持ちが強いなら、学部就職という選択肢を前向きに検討してみる価値があります。

自己分析で自分の価値観を明確にする方法
院進か学部就職かを考えるときこそ、自己分析が本気で役に立ちます。
まず「過去」から振り返ってみてください。なぜ今の学部・学科を選んだのか、どんな授業やゼミ・研究テーマが特におもしろかったのかを書き出してみます。次に「現在」。大学生活やアルバイト、サークルなどで、どんなときにやりがいを感じるのか、逆にどんな環境だとストレスを感じるのかを言葉にしてみましょう。最後に「未来」として、どんな働き方をしたいか、5年後・10年後にどんな状態だと納得できるかを考えてみます。こうして過去・現在・未来を一続きで眺めると、自分が大事にしたい価値観や、研究を深める道と社会に出る道のどちらがしっくりくるのかが、少しずつ見えやすくなっていきます。

大学院進学と就職活動の両立は可能?

結論から言うと、大学院進学と就職活動を同時に進めること自体は「可能」であり「不可能ではありません」。ただし、かなり計画的に動く必要があります。
例えば、3年生の終わり〜4年生春までは、平日は院試対策や研究計画のブラッシュアップ、休日や空き時間で企業研究やインターン情報の収集、といった形でざっくり時間を分けておく人もいます。一方で、面接や説明会の日程と院試の勉強・試験日が重なりやすく、どちらにも全力を出しにくい難しさがあるのも事実です。
ただ、院試が不合格だった場合や、就活で志望企業に届かなかった場合の「保険」として両方を進めておくことには、戦略的な意味があります。進路がゼロになるリスクを下げられることはもちろん、「どちらか一つに賭けている」状態より気持ちの逃げ道があり、結果的に落ち着いて選考や試験に向き合える人も少なくありません。

まとめ

院進か学部就職か、そして両立か。どの選択にもメリットとリスクがあり、「正解」は人それぞれです。大切なのは、周りの声やイメージだけで決めるのではなく、自分が何にやりがいを感じ、どんな働き方を望むのかを丁寧に考えること。大学院で専門性を磨く道も、早く社会に出て経験を積む道も、きちんと納得して選べば、その後のキャリアに活かすことができます。迷っている段階だからこそ、自己分析と情報収集を通じて「自分なりの答え」を言葉にしていきましょう。

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