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選考対策

面接で「尊敬する人」を聞かれた際の答え方とは?回答例から注意点やポイントも解説 | ビズリーチ・キャンパス

面接でよく聞かれる質問の一つ「尊敬する人はいますか?」。 一見すると雑談のようにも思えますが、実はあなたの価値観や仕事観、人柄を見極めるための重要な質問なのです。「身近な人でもいいの?」「有名人を挙げた方が評価が高そう…」と迷っているうちに、なんとなくそれっぽい答えを用意してしまう。そんな人も少なくないのではないでしょうか。 この記事では、面接で「尊敬する人」を聞かれた際の考え方から、具体的な回答例、避けた方がよい答え方などを解説します。自分らしさが伝わる答え方のコツを押さえておきましょう。

目次

「尊敬する人」を聞かれるのはなぜ?

面接で「尊敬する人」を尋ねられる背景には、あなたの価値観や物事の捉え方などを知りたいという企業側の意図があります。また、その人物像が企業の考え方と大きく離れていないかも測られています。
単なる好き嫌いではなく、企業側が知りたいことの背景を汲み取り、”自分の言葉”で説明できるかどうかがポイントでしょう。

【理由①】人柄・思考を知りたい
この質問で見られているのは、「誰を挙げたか」そのものではありません。尊敬している人のどんな行動や考え方に惹かれているのか、その理由をどう言葉にするか。その過程に、その人の人柄や思考のクセがにじみ出るのです。
例えば、コツコツ努力を続ける姿に共感するのか、周囲を巻き込んで挑戦するスタイルに憧れるのか。どこに魅力を感じるかによって、「この人は仕事でこういう強みを発揮しそうだ」と面接官はイメージしているのです。

【理由②】説明力を知りたい
「尊敬する人」の質問は、説明力をチェックする場面にもなっています。相手がその人を知らなくてもイメージできるように、
『背景→尊敬しているポイント→具体的なエピソード→自分への影響』
と、筋道立てて話せるかどうか。限られた時間のなかで要点を整理し、聞き手に伝わる順番で説明できる就活生は、仕事でも報告・相談やプレゼンがスムーズにできそうだと判断されやすくなるのです。

【理由③】ロールモデルの方向性が会社と大きくズレていないか知りたい
また、就活生の「理想像」が自社の価値観とかけ離れていないかを見る狙いもあります。
例えば、成果のためならルールや周囲を犠牲にしても構わないタイプばかりを称賛していると、組織で働く上では不安材料になります。一方で、周囲と協力しながら結果を出す人や、長期的な信頼を大切にする人を尊敬しているなら、自社のカルチャーともフィットしそうかどうかをイメージしやすくなるでしょう。

「尊敬する人」の質問が良くないとされる理由について

就活の場面では、「尊敬する人」という質問自体があまり良くないと指摘されることもあります。
理由の一つは、かなり漠然とした問いであるため、何を基準に評価されているのか学生側から見えにくい点です。「親と答えると幼く見られるのでは」「有名人を挙げないと印象が弱いのでは」といった余計な不安を生みやすく、本音を話しにくい質問ともいえます。

また、回答次第では家庭環境や思想・価値観といった、プライベートな領域に踏み込みやすい面もあります。
面接官の好き嫌いや主観が評価に影響しやすく、公平性の観点からもグレーになりがちな質問です。本来は、仕事に必要な能力や経験を問う他の質問で代替できるため、「あえて聞く必要性が高くない」という意味でも疑問視されることがあります。

人物別|「尊敬する人」を聞かれた際の回答例8選

「尊敬する人」を聞かれたとき、多くの就活生が挙げやすいのは、両親や恩師、部活・アルバイトの先輩、歴史上の人物やスポーツ選手、有名な実業家・作家などではないでしょうか。同じカテゴリーでも、どこに注目しているかで答え方は変わります。
人物のタイプ別に、実際の面接で使いやすい回答例と、その伝え方のポイントをみていきましょう。

【回答例①】両親
【回答例】
『私が尊敬しているのは両親です。共働きで忙しい中でも、仕事と家庭の両方に誠実に向き合う姿勢をずっと見てきました。父はトラブルが起きても人のせいにせず、自分の行動を振り返って次に生かすタイプでした。母はどんなに忙しくても周囲への気配りを忘れず、家族や親戚との関係を丁寧に保っていました。二人の姿から、結果だけでなくプロセスや人との関わり方を大切にする姿勢を学び、私自身もアルバイトやゼミ活動で迷ったときは“どう行動すべきか”を冷静に見つめ直すことを意識しています。』

【ポイント】
両親を挙げる場合は、抽象的な“尊敬しています”では評価されにくく、行動のどんな点に惹かれたのかを具体的に示すことが重要です。また、自分の現在の行動や考え方と結びつけて説明すると、単なる美談ではなく“仕事でどう生かせる価値観なのか”が伝わるでしょう。

【回答例②】恩師
【回答例】
『私が尊敬しているのは、高校時代の担任の先生です。進路に迷っていた時期、私の意見を否定することなく丁寧に聞き取り、「自分が本当に納得できる選択をしなさい」と寄り添いながら背中を押してくれました。クラスでも、一部の意見に偏らず、生徒全員の声を拾いながら方針を決めていく姿が印象的でした。先生の姿勢を見て、相手の話を最後まで聞き、その人の力を引き出す関わり方の大切さを学びました。私も今後、チームで働く際には、周囲の意見を尊重しながら前に進める役割を担いたいと考えています。』

【ポイント】
「先生」を尊敬する理由を話す際は、好意的なエピソードだけで終わらせず、どんな場面で何を感じたのかを具体的に示すことが大切です。また、その経験が今の自分の行動や価値観とどうつながっているのかを添えると、単なる感謝ではなく“社会人としての強みの源泉”として説得力が出ます。

【回答例③】先輩
【回答例】
『私が尊敬しているのは、アルバイト先のリーダーの先輩です。忙しい時間帯でも焦った様子を見せず、周囲の状況を見ながら指示を出していて、「あの一言でだいぶ助かった」と感じる場面が何度もありました。ミスをしたスタッフに対しても感情的にならず、「次どうすれば防げるか一緒に考えよう」と伝えていた姿が印象的でした。その姿を見て、私もシフトに入る前には全体の動きを意識して準備したり、後輩に声をかけたりするようになりました。将来は、チームの雰囲気を整えながら成果を出せる社会人を目指したいと考えています。』

【ポイント】
先輩を挙げる場合は、「面倒見がいい」「かっこいい」といった抽象的な表現だけでは弱くなりがちです。具体的な場面を一つ取り上げ、「その言動から何を学び、自分がどう変わったのか」まで話すと、職場での行動イメージにつながりやすくなります。

【回答例④】実業家
【回答例】
『私が尊敬しているのは、大学時代に講演を聞いたある実業家の方です。その方は新規事業で何度も失敗しながらも、「失敗のたびに仮説の精度が上がる」と前向きに捉え、挑戦を続けていました。また、事業の話だけでなく、「社員や取引先の家族も含めて幸せにしたい」という言葉が印象的で、数字だけでなく人を大切にする姿勢に共感しました。この考え方に影響を受け、私もゼミのプロジェクトでうまくいかなかったとき、原因を分析して次の提案に生かすことを意識するようになりました。』

【ポイント】
実業家を挙げるときは、単に「成功しているから尊敬している」だけだと表面的に聞こえてしまいます。どんな言葉や行動に心を動かされたのか、それを聞いて自分の考え方・行動がどう変わったのかまで触れると、憧れで終わらない“学びとしての尊敬”を示すことができるでしょう。

【回答例⑤】経済界の著名人
【回答例】
『私が尊敬しているのは、経済界の著名人である〇〇氏です。企業経営だけでなく、社会課題や国際情勢まで踏まえて意思決定している姿勢に影響を受けました。特に、著書で語られていた「景気の波に左右されず、投資と撤退の判断基準を明確にしておく」という考え方が印象的でした。短期的な成功に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で価値を積み重ねていく姿勢は、大学のプロジェクトでも参考にしています。成果が出るまで時間のかかる取り組みでも、目的を見失わず粘り強く続ける意識が持てるようになりました。』

【ポイント】
経済界の著名人を挙げる場合は、「事業の成功」よりも社会の動きや長期戦略に対する考え方に触れると、実業家への憧れとは違う深みが出ます。発言のどの部分に共感し、自分の判断軸にどう影響したのかを丁寧に示すことで、“ニュースで知っている人”ではなく、自分の価値観を形づくった存在として伝えられます。

【回答例⑥】スポーツ選手
【回答例】
『私が尊敬しているのは、プロスポーツ選手の〇〇選手です。華やかな成績だけでなく、結果が出ない時期でも地道なトレーニングを続けていた姿勢に惹かれました。インタビューで「うまくいかないときこそ、基本に戻る」と語っていたのが印象に残っており、私自身もゼミやアルバイトで失敗したときは、原因を振り返り、小さな改善を積み重ねることを意識しています。プレッシャーのかかる場面でも、自分がやるべきことに集中する姿勢は、仕事で成果を求められる場面でも生かせると考えています。』

【ポイント】
スポーツ選手を挙げる場合は、「活躍していてかっこいい」だけだと浅く聞こえてしまいます。試合での発言や態度、スランプとの向き合い方など、どんな考え方に共感し、自分の行動にどう結びつけているかを具体的に示すことが大切です。根性論ではなく、仕事にも応用できる考え方として語れると、説得力が増すでしょう。

【回答例⑦】歴史上の人物
【回答例】
『私が尊敬しているのは、歴史上の人物である〇〇です。大きな逆境の中でも、自分の信じる方針を貫きつつ、周囲の人材をうまく生かしながら道を切り開いていった点にひかれています。授業でその人物のエピソードを知ったことをきっかけに、「状況のせいにするのではなく、その中で何ができるかを考える」という視点を意識するようになりました。ゼミ活動でも、計画通りに進まない場面で不満を言うだけで終わらせず、メンバーそれぞれの得意分野を整理し直し、役割分担を見直したことで、最終的に発表の評価を高めることができました。』

【ポイント】
歴史上の人物は距離感が出やすいので、「偉業そのもの」よりも、考え方や決断の仕方など、現代の仕事にも通じる部分に焦点を当てるのがおすすめです。また、学んだ姿勢を自分の経験にどう取り入れているかをセットで語ると、単なる知識ではなく、価値観として根付いていることが伝わります。

【回答例⑧】作家・小説家
【回答例】
『私が尊敬しているのは、作家の〇〇さんです。登場人物の立場の違いや感情の揺れを丁寧に描き分けている点に惹かれました。ある作品のあとがきで、「自分と意見が違う人の背景を想像することから物語が始まる」と書かれていたのが印象に残っています。それ以来、ゼミやアルバイトで意見がぶつかりそうなときも、相手の置かれている状況や考え方を一度立ち止まって考えるようにしています。仕事でも、異なる価値観を持つ相手と協力しながら、より良い答えを探っていける社会人になりたいと考えています。』

【ポイント】
作家・小説家を挙げる場合は、「文体が好き」「世界観が好き」だけでは趣味の話で終わってしまいます。作品や言葉から学んだ「相手の立場を想像する姿勢」や「物事を多面的に見る視点」など、ビジネスにもつながる要素を切り出しましょう。
その上で、自分の行動や人との接し方がどう変わったのかまで触れると、単なるファンではなく、価値観のロールモデルとして尊敬していることが伝わりやすくなるでしょう。

「尊敬する人」を答える際の注意点やポイント4選

「尊敬する人」は、誰を挙げるかよりも“どう語るか”が大事です。ただ有名人のエピソードをなぞったり、「すごい人です」と紹介だけで終わってしまうと、あなた自身の人柄が伝わりにくくななってしまうことも。また、賛否が分かれやすい人物や、宗教・政治と結びつきやすい話題は評価がブレる原因にもなります。
面接で、この質問に答える際に気をつけたいポイントをみていきましょう。

【注意点①】エピソードが浅い
「尊敬する人」を聞かれたときに多いのが、エピソードが浅くなってしまうパターンです。例えば「部活の先輩で、いつも優しくて面倒見がよかったから尊敬しています」だけだと、どんな場面で何を感じたのかが伝わりません。
エピソードを話すときは、

①いつ・どんな状況での出来事か
②相手がどんな行動をとったのか
③それを見て自分はどう考え、どう行動を変えたのか

までセットで話すのがポイントです。「その経験を通じて、今の自分の考え方や行動にどうつながっているか」まで語れると、ぐっと説得力が増してくるでしょう。

【注意点②】人物の説明のみにならないよう気を付ける
「尊敬する人」を聞かれると、その人がどれだけすごいかを一生懸命説明してしまいがちです。しかし、経歴や受賞歴など“人物紹介”だけで終わってしまうと、面接官が知りたいあなた自身の人柄や価値観が見えてきません。
意識したいのは、「その人がどんな人か」よりも、「その人をどう受け取り、自分はどう変わったか」を中心に話すことです。人物の説明は必要最低限にとどめ、「どんな考え方に共感したのか」「自分の行動にどう生かしているのか」といった、自分側の話を厚めにすることで、答え全体にオリジナル性が出てくるでしょう。

【注意点③】賛否が分かれやすい人物は避ける
「尊敬する人」を答えるときは、世間的に賛否が大きく分かれている人物はできるだけ避けた方が無難です。スキャンダルの多い著名人や、価値観が極端だと受け取られやすいインフルエンサーなどを挙げると、あなたの意図とは別のところで面接官の感情が動いてしまう可能性があります。
面接はあくまで、あなた自身の人柄や仕事観を伝える場です。人物そのものへの好き嫌いで評価がぶれないように、「社会的に大きな対立を生んでいない人」「仕事への向き合い方や人柄に共感しやすい人」を選ぶと安心です。その上で、具体的なエピソードと自分への影響をセットで語るようにしましょう。

【注意点④】宗教や政治に触れる内容は避ける
宗教や政治に直結する人物・テーマは避けた方が安全でしょう。
面接の場で特定の宗教観や政治的立場が強く伝わってしまうと、相手の価値観によって受け止め方が大きく変わり、「一緒に働くイメージ」を持ちづらくなることがあります。
どうしても影響を受けた思想や本が宗教・政治に関わる場合でも、その名称を前面に出すのではなく、「多様な考え方を尊重する姿勢」など、ビジネスの場でも共有しやすい価値観に言い換えて伝えるのが無難です。面接では、対立を生みやすいテーマよりも、多くの人が共感しやすい考え方・行動に絞って話すことを意識しましょう。

「尊敬する人」の見つけ方とは?

面接対策を進める中で、「そもそも尊敬する人が思いつかない…」と立ち止まることもあるでしょう。そんなときは、これまでの人生で印象に残っている出来事や、自分が伸ばしたい力、普段大事にしている価値観から逆算して考えてみるのがおすすめです。
「尊敬する人」をゼロから見つけていくためのヒントを整理してみましょう。

【見つけ方①】人生のターニングポイントから考える
大きな決断をしたときや、つらい時期をどうにか乗り越えたとき。その場面を思い出してみるのがおすすめです。
受験や部活の引退、進路変更など、今振り返って「転機だったな」と感じる出来事のそばには、必ずと言っていいほど誰かの存在があります。そのとき背中を押してくれた人、厳しくも本音で向き合ってくれた人の言葉や行動をたどっていくと、「この人のこういうところを尊敬している」というポイントが見えやすくなります。
まずは自分のターニングポイントを書き出し、「その場にいた大人や友人」をセットで振り返ってみるとよいでしょう。

【見つけ方②】自分の伸ばしたい能力から考える
「尊敬する人」が思い浮かばないときは、自分がこれから伸ばしたい力から逆算して考えてみるのも一つの方法です。
例えば「巻き込み力を身につけたい」「粘り強くやり抜く力を伸ばしたい」と思うなら、その能力を体現している人が身近にいないか探してみます。ゼミで議論をまとめてくれる人、アルバイト先でどんな状況でも手を抜かない人など、「こうなれたらいいな」と感じる姿は、尊敬のヒントになります。その人のどんな行動に惹かれているのかを言葉にしていくと、自分の目指す方向性も整理しやすくなります。

【見つけ方③】自分の好きなことや大切にしていることから考える
自分の「好きなこと」や「大事にしている考え方」に目を向けると、尊敬する人も見つけやすくなります。
例えば、コツコツ続けるのが好きなら、長年同じ仕事を続けている人や、地道に練習を重ねるアスリートに惹かれているかもしれません。逆に、人の話を聞くのが好きなら、周囲の相談役になっている友人や先生が思い浮かぶはずです。普段どんな場面で「この人いいな」「自分もこうありたい」と感じているのかを振り返ることで、自分の価値観とつながった“尊敬する人”が見えてくるでしょう

まとめ

面接での「尊敬する人」は、名前当てクイズではなく、あなたの価値観や考え方を伝えるチャンスです。誰を挙げるかよりも、その人のどんな行動や姿勢に影響を受けて、自分がどう変わったのかまで話せるかがポイントでした。両親や先生、先輩、有名人など、答えやすい相手は人それぞれです。ただしエピソードが浅くならないこと、宗教・政治や賛否が分かれやすい人物を避けることも忘れないようにしましょう。
本記事で紹介した見つけ方や回答例をヒントに、「自分らしい一人」を言葉にしてみてください。

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