BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close
選考対策

自己PRとガクチカの違いは?被らず一貫性のある書き方を解説! | ビズリーチ・キャンパス

「自己PRとガクチカ、結局どっちも同じようなことを書いてしまう…」と悩んでいませんか。どちらもあなたの人柄や強みを伝える項目ですが、役割や企業が見ているポイントは少し違います。 本記事では、自己PRとガクチカの違いを明確にし、内容がかぶってしまわないテーマの分け方や、同じ題材でも書き分けられる”書き方のコツ”などを解説します。 エントリーシートや面接で似た質問をされたときにも困らないよう、実例を交えながら「自分ならでは」の伝え方を一緒に考えていきましょう。

目次

自己PRとガクチカの違いは?

一見すると違いが分かりにくい”自己PR”と”ガクチカ”ですが、紐解いていくと違いがあることが分かります。
自己PRは「どんな強みを持ち、仕事でどう生かせるか」。ガクチカは「学生時代の経験を通じて、どう考え・行動してきたか」。この違いを押さえると、アピールするポイントや企業が見ている部分も整理しやすくなります。

①アピールするポイントの違い
自己PRとガクチカでは、そもそも“どこを評価してもらうべきか”が違います。
自己PRでアピールすべきなのは、あなたが持つ強みや行動特性そのものです。企業はその強みが、入社後の業務にどう結びつくかを知りたいと考えています。一方でガクチカで企業がみているのは、実際の経験から滲み出る姿勢や判断、工夫のプロセスなのです。どんな課題に向き合い、どのように状況を変えようとしたのか、その過程からあなたの価値観や行動傾向を読み取ろうとしています。
つまり、自己PRは「強みそのもの」、ガクチカは「経験のストーリー」が核。アピールの的が異なることを理解しておくと、同じ題材を使っても自然に書き分けができるようになります。

②企業が求めるものの違い
自己PRで企業が見ているのは、「この人は入社後にどんな場面で力を発揮してくれそうか」という将来の活躍イメージです。強みがどんな環境で発揮されるか、再現性がありそうか、といった点がチェックされています。
対してガクチカでは、「目の前の課題にどう向き合い、どんな工夫や粘りを見せたのか」といった姿勢や考え方が重視されます。結果の良し悪し以上に、困難な状況での踏ん張り方や周囲との関わり方から、その人らしさや成長の余地を測っているイメージです。
この違いを押さえておくことで、「期待される未来像」と「これまでの行動の背景」をバランスよく伝えられ、選考全体で一貫した印象をつくりやすくなるでしょう。

エピソードの探し方

エピソードを探す際には、今までの経験を振り返り、「どんな場面で自分の力が出たか」を整理するところから始めましょう。その上で、志望企業が求める人物像に近い場面を選び、自己PR用とガクチカ用でエピソードを分けておくと、内容がかぶらず整理もしやすくなります。

今までの経験を振り返る
自己PRとガクチカのエピソードは、いきなり「これだ」と決めるのではなく、まずは自分の経験を丁寧に振り返るところから始めると探しやすくなります。
自己PR用には、アルバイト・ゼミ・サークル・インターンなど、いくつかの場面で共通して発揮されてきた強みが分かる経験をピックアップすると◎。一方ガクチカ用には、「一番時間やエネルギーを注いだこと」「苦労しながらも続けたこと」など、プロセスを深く語れそうな出来事を選ぶのがコツです。
最初はざっくりでいいので、ノートに時系列で書き出してみると、自分でも意外な候補が見つかるでしょう。

※関連記事:自分史の記事リンク

企業が求めている人材を参考に考える
エピソードを選ぶときは、「企業が求める人材とはどういうものか」を前提にして考えましょう。採用ページや社員インタビューに書かれている“求める人物像”を読み込み、それに近い行動が表れている経験を自己PRやガクチカに当てはめていくイメージです。
企業側のニーズに沿ったエピソードを選べれば、「この会社で活躍する姿」がぐっと伝わりやすくなります。

エピソードは被らないようにする
自己PRとガクチカでは、なるべく違ったエピソードを選んだ方が、企業に伝えられる情報量が増やせます。同じ話題を二度出してしまうと、「ほかに経験はないのかな?」と受け取られてしまうこともあるため、まずは候補となる出来事を複数ストックしておくのがおすすめです。
自己PRには、アルバイト・ゼミ・サークル・インターンなど、複数の場面で共通して出ている強みが分かる出来事を。ガクチカには、特に時間と労力を注いだ活動や、壁にぶつかりながらも乗り越えた経験を選ぶと、役割の違いがはっきりします。どうしても同じ分野になりそうな場合は、「自己PR=強みの特徴」「ガクチカ=その強みが表れた具体的な挑戦」というように、エピソードが似ていても”見せ方”を変える意識を持つようにしましょう。

自己PRとガクチカを差別化する方法

自己PRとガクチカをうまく書き分けるには、「どこを一番伝えたいのか」と「話の組み立て」を最初に決めておくと迷いません。
自己PRは自分の強みを軸に、具体例を添えながら仕事での活かし方までつなげるのが基本です。一方、ガクチカは取り組みの背景や工夫、試行錯誤の流れを中心に描くと、同じような題材でも違いがはっきり出てきます。

アピールするポイントを変える
自己PRとガクチカを分けて書くときは、まず“どこに光を当てるのか”を決めておくと整理しやすくなります。
自己PRでは、あなたがもともと持っている強みや人柄を軸に、「その良さが仕事のどんな場面で生きるのか」を描いていきます。一方、ガクチカでは出来事そのものよりも、取り組みを通して得た気づきや成長に視点を置く方が、話に厚みが出ます。
同じ学生時代の出来事を題材にしても、自己PRでは“強みの本質”を、ガクチカでは“経験から得た学び”を中心に据えるだけで、自然と役割の違いが浮かび上がります。

書く構成を変える
仮にエピソードが同じような内容であっても、「どの順番で伝えるか」つまり”構成”を変えるだけで、自己PRとガクチカは違ったものになります。
例えば自己PRでは、
「自分の強み→具体的なエピソード→その結果→どう生かすか」
という流れにすることで、強みを軸にして仕事での活躍イメージまで一気につなげやすくなります。
一方でガクチカは、
「結論→エピソードでの課題→どんな行動をしたか→その結果→今後にどう生かすか」
と、経験のストーリーを中心に組み立てるのがコツです。構成そのものを意図的に変えることで、「強みを語る自己PR」と「経験を語るガクチカ」という役割の違いが、読み手にも伝わりやすくなるでしょう。

自己PRとガクチカの例文

自己PRとガクチカを実際にどう書き分ければいいのか、ここからは場面ごとの具体例でみていきましょう。
ゼミ・学業、部活・サークル、アルバイト、ボランティアの4つを取り上げ、同じテーマでも「自己PRではこう伝える」「ガクチカではこう切り取る」という違いが分かるように紹介していきます。

【自己PR】ゼミ・学業の例文
【例文】
『私の強みは、曖昧な課題でも粘り強く答えを探そうとする探究心です。ゼミでは「地域のカフェ利用実態」を調べる小規模調査を担当し、統計の基礎知識を活かしてデータ整理を任されていました。ところが、最初の集計では仮説と結果が合わず、理由がつかめませんでした。そこで、回答者の年齢層や曜日ごとの利用目的など、分析軸を細かく分けて見直したところ、平日と休日でニーズが大きく異なることに気づきました。この経験を通じて、思い込みに頼らず、条件を変えながら丁寧に検証する姿勢が身についたと感じています。今後は、こうした探究心を仕事の課題解決にも活かしたいです。』

【ポイント】
ゼミや学業の経験では、研究テーマの規模や役割は大きすぎなくても問題ありません。大切なのは、「自分がどの部分を担当したのか」「どのように考えて工夫したのか」が読み取れることです。
この例では、最初に強みを提示し、次に小さなつまずきと見直しのプロセスを描くことで、思考の深さを示しています。最後に仕事での活かし方まで触れることで、自己PRとしての一貫性が生まれます。

【ガクチカ】ゼミ・学業の例文
【例文】
『私が特に力を入れたのは、ゼミで実施した「大学周辺エリアの満足度調査プロジェクト」です。ゼミ全体で集めたアンケートの自由記述欄が予想以上に多く、内容がばらついていたため分析が進まない課題がありました。そこで私は、記述内容を細かく分類し直し、共通点を整理する作業を自分から引き受けました。最初は基準づくりに苦労しましたが、担当教員やメンバーに確認しながらルールを整えていくことで、全体の傾向が明確に見えるようになりました。その結果、発表では「学生が感じている不便さ」の具体的な要因を示すことができ、提案内容にも説得力を持たせられました。この経験から、地道な作業でも目的を意識しながら進める大切さを実感しました。』

【ポイント】
ガクチカでは、「どんな課題に直面し、どのように乗り越えたか」を具体的に描くことが鍵になります。この例では、

①取り組んだテーマ
②課題の発生
③自発的に行った工夫
④得られた成果と学び

という流れでストーリーを組み立てています。派手な成果でなくても、課題に向き合う姿勢や主体性が読み取れれば、十分に評価されるガクチカになります。

【自己PR】部活・サークルの例文
【例文】
『私の強みは、異なる意見を整理し、合意点をつくる調整力です。所属しているテニスサークルでは、学園祭で行う試合イベントの企画を担当しましたが、「本格的な試合にしたい派」と「初心者でも楽しめる内容にしたい派」で話し合いが平行線のままでした。そこで私は、両者の意見を聞き直し、前半をトーナメント戦、後半を初心者向けのペアマッチにする二部構成を提案しました。この形式が好評で、参加者数も前年比で増加しました。相手の意見を受け止めながら形にしていく姿勢は、チームで進める業務でも強みとして活かせると考えています。』

【ポイント】
自己PRでは、まず強みを提示し、その力が伝わる具体的な場面を紹介する流れが効果的です。この例では、対立状況をどう整理し、合意案を導いたかを示すことで、調整力の再現性をイメージしやすくしています。最後に仕事での活かし方につなげることで、サークル活動の話が“社会人としての強み”として納得感を持って伝わります。

【ガクチカ】部活・サークルの例文
【例文】
『学生生活で最も力を入れたのは、大学のバスケットボールサークルでの活動です。最後の大会で「全員がコートに立つ」ことを目標にしましたが、メンバーの実力差が大きく、このままでは出場時間に偏りが出てしまう状況でした。そこで私は、基礎練習の日と試合形式の日を分け、経験が浅いメンバーには個別に残ってシュート練習に付き合うなど、相談しながらメニューを工夫しました。その結果、全員が試合出場できただけでなく、ベンチからの声かけも増え、チーム全体の雰囲気が良くなりました。この経験を通じて、目標から逆算して役割や練習方法を見直す大切さを学びました。』

【ポイント】
ガクチカでは、「どんな場面でどんな課題があり、どう動いたのか」をストーリーとして見せることが大事です。この例では、

①取り組みの概要
②直面した課題
③自分から取った具体的な行動
④結果と学び

という流れで構成しています。あえて「協調性」などの言葉を全面には出さず、行動からにじませることで、読み手に自然に伝わるガクチカになります。

【自己PR】アルバイトの例文
【例文】
『私の強みは、状況を見て自分から動ける主体性です。大学1年からカフェでアルバイトをしており、忙しい時間帯にはレジが混みやすいことが課題でした。そこで、レジ担当とドリンク担当の動き方を時間帯ごとに整理し、「注文が3組以上並んだら一人はレジに専念する」など簡単なルールを提案しました。実際に運用してみると待ち時間が短くなり、「前よりスムーズになったね」と社員の方からも声をかけてもらいました。この経験から、現場を観察しながら小さな改善を積み重ねる姿勢が身についたと考えています。御社でも、周囲と連携しながら、自分から課題を見つけて行動していきたいです。』

【ポイント】
アルバイトを題材にした自己PRでは、「単に長く続けた」だけでなく、仕事の中でどんな価値を出そうとしたかを示すことが重要です。
この例では、最初に“主体性”を打ち出し、具体的な工夫とその結果をセットで描いています。最後に「職場でどう活かすか」まで書くことで、学生時代の経験と社会人としての活躍イメージが自然につながる構成になっています。

【ガクチカ】アルバイトの例文
【例文】
『私が学生生活で最も力を入れたのは、個別指導塾での講師アルバイトです。担当していた中学3年生の生徒は勉強習慣がなく、模試の成績も伸び悩んでいました。そこで私は、1週間の学習計画を一緒に作成し、授業の最初に小テストを行う流れを取り入れました。また、できた部分は具体的に褒め、変化を実感できるよう声をかけ続けました。その結果、家庭学習の時間が増え、直前の模試で偏差値が上がり、第一志望校に合格することができました。相手に寄り添いながら継続を支える姿勢の大切さを学んだ経験です。』

【ポイント】
アルバイトのガクチカでは、「どんな職種か」よりも、「目の前の課題にどう向き合ったか」が伝わることが大切です。この例では、生徒のやる気・習慣づくりという課題に対して、

①状況の把握
②具体的な工夫(計画づくり・小テスト・声かけ)
③変化と結果
④そこから得た学び

という流れで書いています。自己PRのように強みのラベルを前面に出さなくても、行動の積み重ねから人柄や姿勢が自然と伝わる構成になっています。

【自己PR】ボランティアの例文
【例文】
『私の強みは、相手の立場に立って行動を変えられる気配り力です。地域の子ども食堂のボランティアでは、最初は配膳や片づけだけを担当していましたが、初めて来る親子が緊張している様子が気になりました。そこで、席まで案内しながら簡単に会話をしたり、子ども向けの折り紙コーナーを提案して準備したところ、滞在時間が伸び、「また来たい」と言ってくれる家庭が増えました。この経験から、相手の小さなサインに気づき、場の雰囲気が良くなるように先回りして動けるようになったと感じています。御社でも、お客さまや周囲のメンバーの立場を想像しながら行動し、チームに貢献していきたいです。』

【ポイント】
ボランティアの自己PRでは、「いいことをした」自慢ではなく、そこで発揮した自分の強みを軸に語ることが大切です。最初に強みを一言で示し、その後に行動と変化(場の雰囲気や相手の反応)を具体的に書くと、仕事の場面にもイメージをつなげやすくなります。

【ガクチカ】ボランティアの例文
【例文】
『私が力を入れたのは、地域の花火大会での来場者案内ボランティアです。当日は想定以上に人が集まり、同じ質問が繰り返されて案内が滞る場面が続きました。そこで私は、よく聞かれる内容を簡単にまとめたメモを作り、スタッフ同士で共有できるようにしました。また、高齢の方には歩きやすいルートを一緒に確認するなど、状況に合わせた案内も意識しました。その結果、混雑が徐々に解消され、「丁寧で分かりやすかった」と声をかけてもらえることが増えました。現場の状況を見て動き方を変える大切さを学んだ経験です。』

【ポイント】
ボランティアでは、立場の異なる人と接する中で“相手に合わせて動く力”や“その場で判断する柔軟さ”が表れます。この例では、来場者の不便さに気づき、自分の行動だけでなくスタッフ全体の動きを良くする工夫をした点が評価につながります。

まとめ

就活の選考では、自己PRもガクチカも「どんな人か」を伝える大事なパートですが、果たしている役割は少しずつ違います。自己PRでは、あなたの強みや人柄を軸に「仕事でどう活かせるか」を。ガクチカでは、学生時代に力を入れた経験を通じて「どう考え、どう動いたか」と、そこで得た学びを伝えましょう。
その上で、エピソードのテーマや構成を変えて書き分ければ、内容がかぶらず、一貫性のある印象にまとめることができます。迷ったときは、「この経験から見える自分の良さは何か」「それを入社後にどうつなげたいか」を出発点に、あなたなりの言葉で整理してみてください。

よくある質問

自己PRとガクチカが被るのはNGですか?
自己PRとガクチカが「同じ経験」でも、必ずしもNGではありません。ただし、そのままコピペのような内容になるのは避けたいところ。
同じエピソードを使う場合でも、自己PRでは「強み」を、ガクチカでは「取り組みのプロセスや学び」を中心に見せ方を変えると印象がかぶりにくくなります。

自己PRとガクチカがどちらも部活なのはどうですか?
どちらも部活でも、完全にNGというわけではありません。ただ「どちらも同じ話」だと印象が薄くなりがちです。自己PRでは部活全体を通じて見えた強みを、ガクチカでは特定の大会やイベントに絞った取り組みを語るなど、テーマや切り口を変えると安心です。

人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!

ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
・誰もが知る人気大手企業から、特別座談会・選考免除・特別選考ルートなどのスカウトが届く
・人気大手企業によるビズリーチ・キャンパス限定のインターンシップ
・人気大手企業による各業界特化型の限定イベント
・難関企業内定者による就活対策講座を毎日開催
・先輩が『いつ・何をして・何に悩んだのか』を綴った就活体験記。就活全体像や時期別の悩みの具体的な解消方法がわかる

ぜひビズリーチ・キャンパスご活用し皆様にとって最適なキャリア選択を実現してください。

登録はこちら

https://br-campus.jp/register/campus