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ガクチカで部活動についてアピールするには?部活動ごとのアピールポイントを例文と共に紹介 | ビズリーチ・キャンパス

就活の定番質問「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」に、部活動の経験を選ぶ学生は少なくありません。しかし、「ただ頑張った」「全国大会に出場した」だけでは、企業の心には響きにくいのもまた事実。大切なのは、部活動での経験から何を学び、どんな力を身につけたのかを具体的に伝えることなのです。 本記事では、体育会系や文化系など部活動の種類別に、アピールすべきポイントや企業が注目する視点を解説。実際の例文も交えて、「伝わるガクチカ」の書き方を紹介します。

目次

企業がガクチカを聞く理由について

企業がガクチカを通じて見ているのは、単なる成果だけではありません。どんな考え方で行動し、課題にどう向き合ったのか、その過程から「企業との相性」や「仕事に活かせる力」、「性格的な傾向」などを多角的に読み取ろうとしているのです。

【理由①】企業への適正確認
企業がガクチカを通じて見ているのは、その人がどんな環境や働き方に向いているかを含め、「企業への適正があるか」という点です。
例えば、チームで協力しながら物事を進めてきた経験があれば、周囲と連携して動く仕事にフィットする可能性があるでしょう。一方で、地道に一人で取り組むことを苦にしないタイプであれば、専門性の高い分野や研究職などで力を発揮できるかもしれません。
どちらが良い・悪いではなく、会社として「この人はうちに合いそうか」を見極める判断材料として、ガクチカが活用されているのです。

【理由②】学生の能力やスキルの確認
課題への取り組み方や、困難をどう乗り越えたかといった過程から、論理的思考力・行動力・継続力など、実際の業務に通じる力を見極めようとしています。単に「頑張ったこと」を聞いているのではなく、そこで培ったスキルが、入社後にどう活かせるかを探っているのです。
例えば、部活の主将経験からはリーダーシップ、アルバイトでの工夫からは課題解決力などが読み取られる傾向にあります。エピソードを通して、根拠ある“自分の強み”を自然に伝えることが大切なのです。

【理由③】学生の性格傾向の把握
どんな場面でやる気が出るのか、壁にぶつかったときにどう向き合うのか。ガクチカのエピソード内からは、人柄や価値観、行動スタイルなどの“性格傾向”が見えてきます。
例えば、周囲を巻き込むタイプなのか、慎重に計画を立てて動くタイプなのかは、エピソードの語り方にも表れます。企業は、そうした内面的な部分も含めて「この人はうちでどんなふうに働きそうか」をイメージしており、単なる実績以上に、”その人らしさ”を丁寧に見ようとしているのです。

ガクチカで部活動についてアピールするメリットとは?

部活動は、継続力や努力の姿勢、チームの中での立ち回り方など、社会人としての土台となる要素を具体的に伝えやすい題材です。特に目標達成への粘り強さや、リーダー経験を通じた統率力などは評価されやすく、他の学生とかぶりにくい独自のアピールにつなげられる点も大きな強みなのです。
「ガクチカで部活動をアピールするメリット」を知ってきましょう。

【メリット①】目標に対して継続的に努力できることをアピールできる
部活動は、明確な目標に向けて日々の練習や活動を積み重ねていく、長期的な取り組みの代表例です。たとえ毎日がうまくいかなくても、地道に努力を重ねる姿勢は、社会人として求められる“継続力”や“忍耐力”の証にもなります。
企業は、仕事を続けていく上で簡単には諦めない人材を求めています。そのため、「結果が出るまで何を意識し、どんな工夫をしながら頑張ったか」を伝えることで、入社後も粘り強く物事に向き合える人物だと評価されやすくなるのです。華やかな成果がなくても、目標に向かって努力を続けた過程自体が強みになるのが、部活動を通じたガクチカの大きな魅力でしょう。

【メリット②】リーダーシップや引率力についてアピールできる
部活動では、主将や副将、マネージャー、練習メニューの担当など、何らかの形で「人を動かす立場」を経験する場面が少なくありません。自分ひとりで成果を出すのではなく、チーム全体をどう巻き込み、目標に向かって引っ張っていったかという経験は、まさにリーダーシップや引率力の証になります。
企業側は、将来的にチームを任せられる人材かどうかも見ており、特に若手のうちから周囲に働きかける姿勢があるかを重視しています。部活動でのリーダー経験は、そうした素養を自然に伝える絶好の材料になるのです。たとえ役職がなくても、後輩指導や練習改善の提案など、自分なりの「周囲への働きかけ」があるなら、それを丁寧に伝えることが強みになるでしょう。

【メリット③】アピールに内容が他者と被りにくい
部活動の経験は一人ひとりの立場や環境、役割が異なるため、アピール内容が自然とオリジナルになりやすいという強みがあります。
例えば「文化祭の実行委員をやりました」「アルバイトで接客を頑張りました」といった経験は、他の就活生と内容が重なりやすく、差別化が難しくなることも。一方で、部活動は競技や活動内容の違いだけでなく、自分のポジションや役割、乗り越えた課題も個性が出やすい分野です。そのため、「自分にしか語れない経験」として、面接官の印象にも残りやすくなるのです。
就活では“伝え方”が重要と言われますが、それ以前に「どんな経験を選ぶか」も、説得力や独自性を左右する大きなポイントでしょう。

【系統別】ガクチカで部活動についてアピールするポイント

部活動とひと口にいっても、取り組み方や評価されやすいポイントは活動の系統によって異なります。体育会系ならではのチームワークや精神力、文化部系ならではの探究心や発想力など、それぞれの強みをどう伝えるかが鍵となります。

体育会系の部活動の場合
体育会系の部活動では、目標に向かって地道に努力を続ける姿勢や、チームでの役割を果たす責任感が強みになります。厳しい環境で培った忍耐力や協調性は、仕事でも再現性のあるスキルとして高く評価されます。

【ポイント①】チームでひとつになり目標に対し努力できる向上心
体育会系の部活動では、個々の力だけでなくチーム全体が同じ方向を向くことが求められます。日々の練習では、自分の課題を克服する努力に加え、仲間と支え合いながら成長していく意識が欠かせません。勝敗がはっきりする環境だからこそ、結果を出すために試行錯誤を繰り返す“向上心”が自然と鍛えられるのです。
企業はこの「仲間と共に高い目標を追い続ける姿勢」を、組織の中で成長し続ける人材像として高く評価します。成果だけでなく、過程でどんな挑戦を続けたかを具体的に伝えることで、体育会系ならではの粘り強さと成長意欲を効果的にアピールできるのです。

【ポイント②】体力面・精神面共に強い忍耐力
体育会系の部活動は、厳しいトレーニングや勝敗に直面する日々の中で、体力だけでなく精神面の粘り強さも問われる環境です。試合に出られない悔しさ、怪我との向き合い方、思うように結果が出ない時期、こうした状況を乗り越える中で身につく「我慢強さ」は、まさに体育会系ならではの強みなのです。
企業にとって、困難な局面でも前向きに踏ん張れる人材は非常に魅力的です。特に社会人の仕事は、思い通りにいかない場面の連続ともいえるため、こうした忍耐力を示すエピソードは再現性のある力として高く評価されるのです。ただ耐えるだけでなく、そこからどう立ち上がり、何を学んだかまで伝えられると、説得力が一段と増すでしょう。

文化部系の部活動の場合
文化部系の部活動では、自分の興味を深く掘り下げる姿勢や、物事を多角的に捉える発想力が評価されやすいポイントです。地道な継続力や独自の視点を持って取り組んだ経験は、企業にとっても魅力的に映るのです。

【ポイント①】自分自身の興味関心について突き詰める探求心
文化部系の活動では、答えのないテーマに対して自分なりに仮説を立て、試行錯誤しながら追求していく姿勢が求められます。
例えば、演劇部で役作りの背景に歴史や心理学を調べたり、文芸部で表現の幅を広げるために古典や現代作家の作品を研究したりと、自らの興味を深く掘り下げる経験が多くあります。こうした探求心は、仕事においても未知の課題に対して自発的に学び、考え抜く力として活かされます。
企業は「自走力のある人材」を求めており、誰かに言われなくても学び続けられる姿勢は大きな評価ポイントです。文化部特有の“自分で掘り下げていく力”は、他の活動ではなかなか代替できない貴重な強みといえるでしょう。

【ポイント②】発想力の高さ
そのほか文化部では、既存の枠にとらわれずに「どうすればもっと良くなるか」「自分らしさをどう表現するか」を日常的に考える機会が多くあります。
例えば、美術部で作品の構図を工夫したり、吹奏楽部で演奏の表現を仲間と話し合ったり、放送部で独自の企画を立てて構成を練ったりと、創造力と発想力が問われる場面が多々あります。
企業が評価するのは、そうした柔軟な思考をもとに新しい視点や工夫を提案できる力です。特に変化の多い現代のビジネス環境では、前例のない課題にも対応できる発想力が求められています。文化部での活動を通じて磨かれた“考える力”や“発信する力”は、十分に社会でも通用する価値あるアピール材料なのです。

ガクチカで部活動についてアピールする際の注意点

部活動の経験はアピール要素が多い一方で、伝え方を誤ると魅力が十分に伝わらないこともあります。結果だけを強調しすぎたり、関係者にしか伝わらない言葉を多用したりすると、せっかくの経験が評価されづらくなるため注意が必要です。

【注意点①】結果だけでなく努力した過程についても詳しく伝える
「大会で優勝した」「コンクールで入賞した」といった実績は目を引きますが、それだけを伝えてしまうと、あなた自身の魅力や人となりが伝わりづらくなってしまいます。企業が注目しているのは、結果そのものよりも、その成果に至るまでにどんな困難があり、どう乗り越え、何を考えながら行動していたかという“プロセス”です。そこにこそ、課題解決力や継続力、工夫する姿勢といった仕事にも通じる要素が詰まっているのです。たとえ目立った成果がなくても、努力の過程を丁寧に語れば、十分に評価される可能性があります。
エピソードは、過程にこそ価値が宿る。そんな意識で振り返ってみましょう。

【注意点②】専門用語を使いすぎない(必要な場合は補足を簡潔に入れる等)
部活動の中には、特定の競技や分野でしか通じない用語や略語が多く存在します。しかし、面接官が必ずしもその分野に詳しいとは限りません。伝えたい内容が専門用語だらけになると、本来アピールしたかった努力や工夫が伝わらず、印象に残らない原因にもなってしまうことも。
どうしても必要な言葉は使っても構いませんが、その場合は簡単な補足を添えるなど、相手の立場を意識した伝え方を心がけましょう。伝える目的は“わかってもらうこと”です。難しい言葉を並べるより、誰にでも伝わる言葉で自分の行動や考え方を表現したほうが、結果として説得力ある自己PRになるでしょう。

【系統別】部活動についてのガクチカ例文〇選

メリットやポイントを理解しても、実際に部活動の経験をガクチカとして言語化するには意外と苦戦することも。取り組んできたことの本質をきちんと伝えるには、それぞれの系統や活動内容に合った表現が欠かせません。
体育会系と文化部系に分けて、具体的な例文をもとにアピールの形を整理していきます。

体育会系の部活の場合
体育会系の部活の中からは、メジャーな下記の部活の例文をみていきましょう。

・サッカー部
・バスケ部
・野球部
・陸上部
・ボクシング部

順番に解説します。
【例①】サッカー部
【例文】
『大学ではサッカー部に所属し、週4〜5日の練習に3年間継続して取り組みました。特にこだわったのは、自分にできることを徹底しチームに貢献することです。私はスタメンではありませんでしたが、試合に出るメンバーが全力を出せるよう、対戦相手を分析して守備の傾向をまとめたり、練習後に自主練に付き合ったりと、縁の下で支えることに力を入れてきました。その積み重ねが評価され、最終学年ではベンチ入りを果たすことができました。華やかな役割ではなくても、目の前のことに真摯に取り組み続ける姿勢は社会でも活かせると感じています。』

【ポイント】
「レギュラーではない」という立場を逆手に取り、自分にできる貢献を模索した姿勢を強みに変えています。努力の方向性や継続力が伝わるため、チーム全体を見られる視野や裏方としての責任感をアピールしたい人におすすめの構成です。

【例②】バスケ部
【例文】
『大学ではバスケ部に所属し、週4〜5日の練習を3年間継続しました。私は身長が低く試合出場の機会は限られていましたが、その分、プレー以外の面からチームに貢献することを意識しました。特に力を入れたのは、練習メニューの記録と改善提案です。上級生のプレー内容を動画で分析し、反復練習の回数や順番を工夫することで、練習効率を高めました。その結果、チームのターンオーバー数が減少し、リーグ戦では過去最高の勝率を記録しました。目立つ役割ではありませんでしたが、周囲のためにできることを考え行動し続けた経験は、今後の仕事にも活かせると考えています。』

【ポイント】
「試合で活躍していないから不利」と思われがちな立場でも、周囲を支える姿勢や主体的な行動を伝えることで、高い評価につながります。工夫力や継続力をアピールしたい人に適した構成です。

【例③】野球部
【例文】
『大学では硬式野球部に所属し、週4〜5日の練習に3年間取り組みました。私は控えの内野手としてベンチに入る機会は少なかったものの、守備力を強みにチームに貢献したいと考え、自主的にノック練習を提案し、守備の連携強化に取り組みました。特に、内外野間の連携エラーが多かったため、実戦を想定したケース練習を繰り返すことで、連携の精度を高めました。その結果、練習試合での失策数が減り、チーム全体の守備力向上につながりました。この経験を通して、目立たない役割でも課題に気づき、チームのために行動する力を身につけました。』

【ポイント】
華やかな実績がなくても、「課題発見→改善提案→継続実行」の流れを丁寧に伝えることで、組織の中で主体的に動ける人物像を描けます。特に地道な努力やチーム視点を強調したい人におすすめの構成です。

【例④】陸上部
【例文】
『大学では陸上競技部に所属し、中距離種目(800m)で自己ベスト更新を目指して練習に励みました。記録が伸び悩んだ2年時、自分の課題を客観的に把握するため、練習内容・体調・走行タイムなどを毎日記録し、週ごとの振り返りを行う習慣をつけました。また、他校の強豪選手の走り方を動画で分析し、自身のフォーム改善にも取り組みました。その結果、3年秋の大会で自己ベストを3秒更新することができました。大きな結果ではありませんが、自分の弱さと向き合い、改善を積み重ねる姿勢は、仕事でも活かせる力だと感じています。』

【ポイント】
個人競技の特性を活かし、自ら課題に気づき改善策を実行する“自走力”を伝える構成です。特別な役職や実績がなくても、試行錯誤と継続の過程を丁寧に描くことで、高い評価につながります。

【例⑤】ボクシング部
【例文】
『大学ではボクシング部に所属し、週4〜5日の練習に3年間取り組みました。技術や体力だけでなく、減量管理やメンタル維持といった自己管理力も求められる競技で、最も苦労したのは減量期のコンディション調整です。特に試合前は過度な食事制限によるパフォーマンス低下に悩まされましたが、栄養学を独学で学び、食事内容を見直すことでエネルギーを保ちながら減量に成功。目標だった大会出場も果たせました。この経験を通して、自分で課題を分析し、必要な知識を取り入れながら粘り強く改善を続ける力が身についたと感じています。』

【ポイント】
ボクシング特有の「体調・メンタル・技術」のトータル管理に着目し、自己管理力や課題解決力を軸にアピールした構成です。個人競技ならではの“自分を律する力”を伝えたい人におすすめです。

文化部系の部活の場合
文化部系の部活の中からは、メジャーな下記の部活の例文をみていきましょう。

・吹奏楽部
・放送部
・美術部
・茶道部
・軽音楽部

順番に解説します。

【例①】吹奏楽部
【例文】
『大学では吹奏楽部に所属し、ホルンを担当していました。私が力を入れたのは、部内のアンサンブル練習の質を高めることです。練習では個人の技術差が響き合いに影響することが多く、特にテンポや音量のズレが課題でした。そこで、自主的にパートごとの録音を集めて全体で聴き返す機会をつくり、具体的にどこでズレが生じているのかを全員で共有するようにしました。その結果、音のまとまりが格段に向上し、定期演奏会では指導者から「一体感が増した」と評価を受けました。自分だけで完結しない音楽だからこそ、周囲と調整しながら目標に向かう姿勢を大切にしてきました。』

【ポイント】
「音をそろえる」など一見抽象的なテーマでも、工夫や働きかけを具体的に語ることで、問題解決力や協調性が伝わります。文化部らしい丁寧さやチーム志向をアピールしたい人におすすめの構成です。

【例②】放送部
【例文】
『大学では放送部に所属し、放送原稿の企画・制作に力を入れてきました。特に苦労したのは、学園祭で流す校内放送の特集番組の制作です。限られた放送時間の中で、聞いてもらえる構成にするため、事前に学生数十名にアンケートを行い、関心の高いテーマを選定。さらに、飽きさせないようにBGMのタイミングや話し方にも工夫を重ねました。本番では多くの生徒が足を止めて耳を傾けてくれ、「面白かった」との声をもらえたことが自信につながりました。地味な作業の積み重ねでも、相手を意識しながら丁寧に届ける姿勢は、仕事でも大切にしたいと感じています。』

【ポイント】
放送部は裏方の作業が多い分、企画力や情報の伝え方、聞き手への配慮といったスキルを具体的に示せると効果的です。相手目線で考え抜く力をアピールしたい人に適した構成です。

【例③】美術部
【例文】
『大学では美術部に所属し、油絵を中心に創作活動を行ってきました。中でも力を入れたのが、3年次の学園祭展示に出品した作品です。それまで私は「丁寧に描くこと」を重視していましたが、作品が“きれい”止まりで印象に残らないことに課題を感じていました。そこで、普段はあまり使わない鮮やかな色彩や大胆な構図に挑戦し、自分の殻を破るような作品づくりに取り組みました。完成までに何度も描き直しましたが、結果的に来場者から「印象に残った」と言ってもらえる作品になりました。この経験を通じて、現状に満足せずに試行錯誤を続ける姿勢の大切さを学びました。』

【ポイント】
美術部ならではの“表現の探求”を軸に、自発的な課題設定と改善のプロセスを具体的に伝える構成です。創造力に加えて、地道に試行錯誤できる粘り強さをアピールしたい人に適しています。

【例④】茶道部
【例文】
『大学では茶道部に所属し、週2回の稽古と年数回の呈茶会に取り組んできました。特に心がけていたのは、相手を思いやる所作や空間づくりです。部内での練習では、作法だけでなく、季節の花の選び方やお菓子の盛り付け、道具の配置など、細やかな気配りが求められました。私は呈茶会の準備担当として、お客様に心地よく過ごしてもらえるよう、動線や座布団の並べ方にまで工夫を加えました。その結果、来場者の方から「細部にまで心配りが感じられてよかった」との声をいただきました。表に出すぎず、相手の立場を想像しながら動く姿勢は、どんな職場でも活かせると感じています。』

【ポイント】
茶道部は派手さはないものの、「礼儀・配慮・丁寧さ」といった社会性の高いスキルを具体的に伝えられる題材です。控えめな中でもしっかりと主体性や工夫を示すことで、落ち着いた印象の中に芯の強さが伝えられます。

【例⑤】軽音楽部
【例文】
『大学では軽音楽部でドラムを担当し、バンド活動に3年間取り組みました。中でも特に思い出に残っているのが、学園祭ライブの準備です。少しでも多くの人に来てもらおうと、SNSでの発信に加えて、演奏風景の動画をつくって事前に投稿したりと工夫を重ねました。本番に向けては、曲のつなぎやMCの内容も何度もメンバーと話し合い、「聴くだけじゃなく楽しんでもらえるステージ」を意識して構成を練りました。その結果、例年より非常に多くの観客に来ていただき、SNSにも好意的なコメントが多く寄せられました。この経験を通して、自分たちで企画を動かし、ひとつの場をつくり上げていく面白さと、それに伴う責任の重さを実感しました。』

【ポイント】
軽音楽部は自由な表現ができる一方で、企画・広報・調整など多くの実務経験を積める場でもあります。表現力だけでなく、目的達成のために“どう仕掛けたか”を具体的に語ると、説得力が増すでしょう。

ガクチカで部活動についてアピールする際のNG例〇選

部活動経験は伝え方次第で大きな武器になりますが、ポイントを外すと逆効果になることもあります。曖昧な表現や成果の不明確さ、自己中心的なアピール、さらには事実の誇張など、意外と見落としがちな落とし穴も。
やりがちなNG例と注意すべきポイントについて知っておきましょう。

【NG例①】具体性の不足
「部活動で努力しました」「仲間と協力しました」などの表現は、一見すると前向きなアピールに見えますが、具体性がないと何をどのように頑張ったのかが伝わらず、印象に残りません。採用担当者は、その経験から“どんな行動をとり・何を考え・どう結果につながったのか”といったプロセスを知りたいと思っています。抽象的な言葉だけでは、自分の強みや仕事への再現性が伝わらず、「よくある内容」で終わってしまう可能性が高くなるのです。
実際の行動やエピソードを交えて語ることで、あなたらしさがグッと際立つようになるでしょう。。

【NG例②】成果が不明確
頑張った過程を丁寧に語っていても、最終的にどんな結果を得たのかがぼんやりしていると、評価にはつながりにくくなります。「工夫しました」「努力しました」で終わってしまうと、面接官はその先が知りたくても判断できません。
たとえ大会で優勝したなどの大きな実績がなかったとしても、「練習参加率が向上した」「失敗の回数が半分に減った」など、小さな変化でも“何がどう変わったか”成果が明確になっていると説得力が増します。伝える際は、「行動した結果、どんな影響や変化があったか」まで意識して話すことがポイントなのです。

【NG例③】自己中心的な内容となっている
部活動での経験を語る際、自分の頑張りや成果ばかりを強調しすぎると、「周囲との協力はどうだったのか?」「チームにどう貢献したのか?」と疑問を持たれることがあります。就活では、個人の力だけでなく、組織の中でどのように動けるかも重視されるため、「自分が、自分が」といった一方通行のアピールは逆効果になりがちです。
「自分が引っ張った」という表現ばかりでなく、「どんな工夫で周囲を巻き込んだのか」「仲間との連携をどう築いたのか」といった視点を入れることで、チームの中で活きる人材としての印象が強まるでしょう。

【NG例④】嘘や誇張をしない
ガクチカではつい印象を良くしようと、少し話を盛ったり、実際には経験していない役割を語ったりしたくなることがあります。しかし、面接では深掘り質問を通じて内容の真偽が見抜かれることも多く、不自然な回答は信頼を損ねる原因になります。また、仮にその場を乗り切れたとしても、入社後に期待とのギャップが生じるリスクもあります。
自分が実際に経験した範囲で、等身大の努力や学びを丁寧に伝える方が、かえって誠実さや信頼感につながります。見せ方の工夫は必要ですが、事実をベースにすることが大前提なのです。

まとめ

部活動の経験は、取り組み方や視点を工夫することで、どんな立場でも十分なアピール材料になります。大切なのは、成果だけでなく努力の過程や周囲との関わり方を具体的に伝えること。体育会系ならではの継続力やチーム意識、文化部系の探究心や創造力など、活動の特性をうまく活かせば、あなたらしい魅力がしっかりと届くでしょう。
例文やNG例も参考にしながら、自分の経験を「言語化」していきましょう。

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