就活|折り返し電話はいつかけるべき?
就活中に企業へ折り返し電話をかける際は、タイミングを誤ると迷惑に思われてしまうことも。折り返し電話をかけるのに適した時間帯について知っておきましょう。
①当日の営業時間内
就活中に企業からの電話に出られなかった場合、折り返しの連絡は「できるだけ当日中」、それも「営業時間内」にかけるのが基本です。企業側は業務の合間に電話をしているため、すぐに折り返すことで「迅速に対応できる学生だ」という良い印象を持ってもらいやすくなります。
一般的に営業時間は9時〜18時頃が目安とされており、その範囲内で連絡するのが望ましいでしょう。遅い時間帯にかけてしまうと、担当者がすでに退勤していたり、電話の引き継ぎなどでほかの社員に手間をかけてしまう可能性もあります。特に面接日程の調整や選考連絡などは早めの確認が必要な内容も多いため、気づいた時点でなるべく早く、かつ常識的な時間内に折り返すよう心がけましょう。
②当日中が間に合わない場合は翌日以降の営業時間内に
万が一、その日のうちに折り返し電話ができなかった場合は、翌日以降の営業時間内にかけ直すのが適切です。たとえ少し遅れてしまっても、「丁寧に対応しようとした姿勢」は十分に伝わります。
重要なのは、時間が空いたとしても何も連絡せず放置しないこと。音信不通は企業側に「連絡を怠る学生」という印象を与えてしまいかねません。翌日にかけ直す際も、午前10時〜12時や午後13時〜16時の間など、担当者が比較的電話に出やすい時間帯を選ぶとスムーズです。また、始業直後や終業間際、お昼休憩の時間帯(12時前後)は避けるのが無難です。
丁寧に落ち着いた声で、前日の着信に気付かなかったことへのお詫びを添えると、より誠実な印象を与えられるでしょう。
折り返し電話を行う際のポイント〇選
就活中に企業へ折り返し電話をかける際は、ただかけ直せばよいというわけではありません。周囲の環境や時間帯への配慮、丁寧な言葉遣い、そしてメモの準備など、基本的なポイントを押さえておくことで、より誠実で印象の良い対応が可能になります。
折り返し電話をかけるときに気をつけたいポイントについてみていきましょう。
【ポイント①】電話をかけなおす環境を確認する
企業へ折り返し電話をかける際は、まず「どんな環境で電話をかけるか」を確認することが大切です。周囲が騒がしい場所や電波が不安定なエリアでは、相手の声が聞き取りづらくなったり、こちらの声が届きにくくなったりして、円滑なやりとりができません。特に就活の電話では、面接日程や選考に関わる重要な話が含まれることも多く、聞き間違いや伝達ミスが後々トラブルにつながる可能性もあります。
また、周囲の雑音が入り込むと、相手に「落ち着きのない印象」を与えてしまうことも。駅構内やコンビニの前などではなく、静かで電波の安定した場所を選び、立ち止まった状態でメモが取れる体勢を整えてからかけるようにしましょう。丁寧なやりとりの第一歩は、環境選びから始まるのです。
【ポイント②】かけなおす時間を気に掛ける
始業直後は社内対応などで忙しく、昼休みや終業間際は不在になっていることも多いため、電話をかけるタイミングには注意が必要です。比較的つながりやすく、相手の手を煩わせにくいのは、10時〜12時、13時〜16時あたりの時間帯。逆に9時台や12時前後、17時以降は避けたほうが無難です。
また、月曜日の午前中や連休明けは業務が立て込んでいるケースもあるため、あえて少し時間を置いてからかけるのも一つの配慮でしょう。こうした細やかな気遣いは、電話の内容以上に「常識がある学生だな」という好印象につながることがあります。電話をかける前に、相手の立場に立ってタイミングを考える習慣をつけておきましょう。
【ポイント③】ゆっくり・丁寧に適切な敬語を使用する
折り返し電話では、声のトーンや言葉遣いがそのまま自身の印象に直結します。早口でまくしたててしまったり、敬語が不自然だったりすると、「落ち着きがない」「社会人としての準備ができていない」と受け取られることも。特に電話は表情が見えない分、言葉の丁寧さがより重要になります。「お世話になっております」「○○大学の○○と申します」「先ほどはお電話いただき、ありがとうございました」など、基本的なビジネスマナーを押さえた言い回しを心がけましょう。
また、緊張していても焦らず、意識して少しゆっくりめに話すことで、聞き取りやすく丁寧な印象になります。普段から敬語を声に出して練習しておくと、本番でも落ち着いて対応できるはずです。
【ポイント④】スケジュール帳等簡単にメモを取ることができるものを用意する
電話をかけ直す前に、スケジュール帳やメモアプリ、ペンとメモ帳など、すぐに書き留められるものを手元に用意しておくことが大切です。というのも、面接日時や会場、担当者名など、大事な情報がその場で伝えられるケースが少なくないからです。「あとで確認しよう」と思っていても、聞き逃したり、うろ覚えになったりするとトラブルのもと。電話中に「少々お待ちください」と慌てて準備を始めるのは、相手にとってもあまりスマートではありません。あらかじめメモを取る体制を整えておけば、落ち着いて対応でき、必要な情報も正確に記録できます。
小さな準備かもしれませんが、こうした姿勢が信頼感や安心感にもつながるのです。
折り返し電話の流れについて
就活中に企業へ折り返し電話をかけるときは、あらかじめ基本的な流れを把握しておくと安心です。担当者への取り次ぎ依頼から始まり、要件の簡潔な伝達、メモの活用、最後のお礼まで、一つひとつ丁寧に対応することが求められます。
慌てずに落ち着いて話すためにも、電話の流れをイメージして準備しておきましょう。
①学校名・氏名を伝えた後に担当者に繋いでもらいたい旨を伝える
企業が折り返し電話を受ける際、まず最初に対応するのは受付や総務など、採用担当者とは別の部署の方であることが多いです。そのため、いきなり要件を伝えるのではなく、まずは自分の「学校名」と「氏名」をはっきり名乗り、どのような目的で電話したのかを簡潔に伝えた上で、「採用ご担当の○○様にお繋ぎいただけますでしょうか」と丁寧に依頼しましょう。相手が担当者名を知らない場合もあるので、「先ほどご連絡いただいた件での折り返しです」と補足することで、スムーズな対応につながります。
このとき、早口になったり声が小さすぎたりすると、名前が聞き取りづらくなり、何度も確認される原因になります。相手に安心感を与えるためにも、明るく、ゆっくり、聞き取りやすい声で話すようにしましょう。また、企業によっては複数の採用担当者がいることもあるため、可能であれば電話を受けた時間や相手の苗字を控えておくとスムーズです。
最初のやりとりは電話全体の印象を左右する大事な一歩。丁寧な言葉遣いと落ち着いた対応を心がけましょう。
②担当者に繋がり次第、学校名・氏名を伝え要件を簡潔に伝える
担当者に繋がったら、まずははっきりとした声で「○○大学の○○と申します」と学校名と氏名を名乗りましょう。その上で、「先ほどお電話をいただいた件で折り返しご連絡いたしました」と、用件を簡潔に伝えることが大切です。この時点では詳細を長々と話す必要はなく、要件の概要が伝わればOKです。採用担当者も多忙な中で対応しているため、結論から要点を述べる“ビジネス的な話し方”を意識するとスムーズです。
また、相手が名乗っていない場合でも「○○様でいらっしゃいますか?」と確認するひと手間も忘れずに。いきなり本題に入るのではなく、丁寧な確認と導入を挟むことで、礼儀正しさが伝わります。
この最初のやり取りは、話の内容だけでなく、相手への気配りやマナーも見られている場面です。緊張していても、内容を整理しつつ、落ち着いた態度で対応することを心がけましょう。もし緊張しがちな場合は、電話前や保留中に何回か深呼吸するなど、自分なりの”落ち着けるルーティーン”を設けることも手です。
③メモを取りながら要件を聞き、大切な内容は必ず復唱し確認をする
電話中、面接日程や提出書類の締切など、重要な内容は必ずメモを取りながら聞くようにしましょう。口頭でのやり取りは記憶に頼るには不確かで、聞き間違いや勘違いが後からのトラブルにつながることもあります。書き取りに集中しすぎて沈黙が続くのも避けたいので、「メモを取りますので少々お待ちください」など一言添えると印象が良くなります。
聞いた情報のうち、特に日時・場所・担当者名などの重要事項は、メモを取ったあとに復唱して確認を。例えば「復唱させていただきます、○月○日(○)の午後2時に、貴社会議室にお伺いする、という認識で間違いございませんか?」のように確認すると、双方の認識にズレがないことを明確にできます。うろ覚えのまま切ってしまうと、自分だけでなく企業側にも手間をかける結果になりかねません。
スマホのメモアプリでも問題ありませんが、手書きのメモ帳の方が即座に書き込めるため、電話の際はそばに置いておくのがおすすめです。情報の正確な受け取りと、丁寧な対応のためにも、メモと復唱はセットで行いましょう。
④お礼・挨拶を伝えた後に電話を切る
内容の確認が終わったら、電話を切る前に必ずお礼と挨拶を伝えることが大切です。例えば「本日はご丁寧にご対応いただき、ありがとうございました」「どうぞよろしくお願いいたします」といった一言を添えるだけで、電話全体の印象が大きく変わります。伝える内容そのものよりも、最後の姿勢が相手の記憶に残る場面は意外と多いものです。
また、電話を切るタイミングにも注意が必要です。相手が先に切るのを待つのがマナーとされており、話し終えたからといって自分から先に切ってしまうと、「礼儀がない」と思われてしまうこともあります。会話の締めくくりには、「失礼いたします」と一呼吸おいてから切ることで、落ち着いた印象を残すことができます。
就活における電話対応は、話の内容だけでなく、所作やマナーも評価の対象になります。話し終えたあとも気を抜かず、最後まで丁寧な対応を心がけることで、信頼感や誠実さを伝えることができるでしょう。電話を切る瞬間までが“選考の一部”という意識を持つことが大切なのです。
折り返し電話で困った場合の対処法について
就活中に折り返し電話をかける際、「担当者の名前を覚えていない」「不在で繋がらなかった」「留守電になってしまった」など、予想外の状況に戸惑うことも少なくありません。そんなときでも慌てず落ち着いて対応できるよう、よくあるケース別の適切な対処法を知ってきましょう。
【ケース①】担当者の名前が分からない場合
担当者の名前がわからない場合でも、慌てる必要はありません。電話に出た方に対して、落ち着いて「お世話になっております。○○大学の○○と申します。先ほど、採用ご担当の方からお電話をいただいたため、折り返しご連絡いたしました」と状況を丁寧に伝えましょう。担当者名がわからなくても、日時や用件の概要を伝えることで、相手がスムーズに対応してくれることがほとんどです。
また、発信履歴の時間帯や、何についての電話だったか自分なりに整理しておくと、よりスムーズに取り次いでもらいやすくなります。「○時ごろに着信がありまして…」という伝え方も有効です。無理に名前を思い出そうとするよりも、わかっている情報を的確に伝えることで、丁寧な印象につながるのです。
【ケース②】かけなおした際に担当者が不在だった場合
担当者が不在だった場合は、無理に何度もかけ直すのではなく、丁寧に伝言をお願いするのが基本です。例えば「○○大学の○○と申します。本日○時ごろにお電話をいただいた件で、折り返しご連絡いたしました。ご担当の○○様に、その旨お伝えいただけますでしょうか」と、落ち着いて依頼しましょう。
加えて、「本日中にもう一度お電話差し上げた方がよろしいでしょうか」や「折り返しをお待ちした方がよろしいでしょうか」といった一言を添えると、相手側の都合に配慮した印象になります。電話を切った後、すぐに再度連絡を試みるのではなく、相手の対応を待つのがスマートです。相手の状況を思いやる姿勢も、就活中の評価にしっかりとつながっていきます。
【ケース③】留守番電話に繋がった場合
留守番電話に繋がった場合は、落ち着いて要点を押さえたメッセージを残すことが大切です。まずは「○○大学の○○と申します」と名乗り、何の件で連絡したかを簡潔に伝えましょう。その上で、「お忙しいところ恐れ入りますが、折り返しご連絡いただけますと幸いです」といった丁寧な一言を添え、最後に電話番号をゆっくりとはっきり伝えます(番号は2回繰り返すと親切です)。
話し慣れていないと途中で言葉に詰まりやすいため、あらかじめメモに内容をまとめておくと安心です。録音は何度もやり直せるわけではないため、丁寧かつ簡潔な言い回しで、聞き取りやすさを意識しましょう。
まとめ
企業からの電話に出られなかったとき、折り返しの対応は印象を左右する大切な場面です。
当日中の営業時間内にかけ直すのが理想ですが、難しい場合は翌営業日以降の適切な時間帯を選びましょう。通話時は静かな環境を選び、敬語や話し方に気を配りつつ、メモを取りながら正確にやり取りすることが大切です。万が一困った場面に直面しても、落ち着いて丁寧に対応すれば十分に誠意は伝わります。
電話対応も立派なビジネスマナーの一環として、準備と心構えを忘れずに臨みましょう。
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