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業界研究

「外資系」だから英語は必須?外資系投資銀行に英語力は必要なの?(選考段階編)

高学歴就活生に圧倒的な人気を誇る外資系投資銀行、通称「外銀」。今回は外資系投資銀行で求められる「英語力」、そして英語力への対策についてフォーカスしてみました。

こんにちは。ビズリーチ・キャンパス編集部です。

毎年、毎年上位大学生が多くその門戸を叩く外資系投資銀行、通称「外銀」。
ビズリーチキャンパスではこれまで外銀の概観を紹介するとともに、投資銀行部門で必要とされる知識などを紹介してきました。
https://br-campus.jp/articles/report/106
https://br-campus.jp/articles/report/155
この外銀において、最もよく聞く質問が、「外資系投資銀行では英語力は必要ですか?」というもの。確かに、「英語力MAXな帰国子女じゃないと入社できなそう」、「社内では基本的に英語を話してそう」というイメージが流布しているのも事実です。

実際のところ、外資系投資銀行において、英語力は必要なのでしょうか。
今回は、そんな皆さんの疑問に答えてみたいと思います。

そもそも「英語力」って何?「必要」って何?

コンサルティングファームのケース面接ではありませんが、一応ここで、「英語力」と「必要」に関して、前提のすり合わせを行いたいと思います。

まず「英語力」について。
英語力とは一般的に「Reading」「Writing」「Listening」「Speaking」の4種類に大別されます。
大抵の日本人は、「『Reading』と『Listening』は得意だけど、『Writing』と『Speaking』は苦手」と言われています。

おそらく、「外資系投資銀行では英語力は必要ですか?」という質問の背景には、「入社したら、自分が苦手な英語を書いたり、話したりしなければならないのだろうか」という忌避感があるのではないでしょうか。

また、「必要」について。
英語が必要な機会という観点について、英語力が、「入社前の選考段階(面接など)」に求められるのか、それとも「入社後の業務段階」に求められるのか、という2点に大別ができるかと思います。

そこで、「入社前の選考段階」と「入社後の実務段階」のそれぞれにおいて、「Reading」「Writing」「Listening」「Speaking」のうち、どのような英語力が必要とされるのかを考えていきたいと思います。

今回は前編として、「入社前の選考段階」を述べていきます。

「入社前の選考段階」に英語力は必要なの??

結論から申し上げると、各企業によって多少の差異はありますが、
・資格としてTOEIC約750点以上、
・各選考において「Writing」「Listening」「Speaking」の3つの英語力、
が必要とされていると考えていいと思われます(Reading は選考段階で測りにくいため)。
一見すると、非常に高い障壁が目の前に立ちふさがっているように思われますが、正直に申し上げるとこれらの障壁は、事前の準備や対策で乗り越えることが十分可能です。

ここでは、各選考の段階で、どの程度の英語力が必要とされているのか、そしてその対策について記述していきます。

ES提出時におけるTOEICについて

東京大学や京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などトップ大学層の場合は、ある程度足切りラインは低下するようですが、それ以外の大学の学生の場合は最低でも750点、可能であれば900点以上を取っておいた方が無難でしょう。

通常、企業が選考の一環で点数の提出を求めるTOEICは、4種類あるTOEICのうち、「Reading」と「Listening」を測るテストを意味します。外資系投資銀行では、ESの足切り指標の1つとして、このTOEICの点数を利用しています。

外資系投資銀行には、毎年、その人気ゆえに莫大な量のESが送付されてきます。一方で投資銀行側に、そのES全てを精読するような余裕は全くありません。そのため、学歴(=偏差値)やTOEICの点数など、数値化され比較検討が可能な指標を元にして足切りを行うのです。

このTOEICに関しては、地道な努力以外に点数を伸ばす方法はないでしょう。

ES提出時における必要英語力とその対策

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外資系投資銀行では、応募者の「Writiing」力を測定するために、英語でESの記述を求める場合があります。

例えば、2017年のJPモルガンのサマーインターンのESでは、「あなたの挫折経験とそこで学んだこと」の英語での記述が求められていましたし、2016年度のゴールドマンサックスの本選考のESでは、「自己PR」の英語での記述が求められていました。
ですが、恐れることはありません。

普段日本語でESを書くように、
・結論ベースの構造化した構成で、
・「前年比」など相対化した具体的な数値を盛り込み
・抽象的な内容ではなく具体的な内容を
記述していけば大丈夫です。

日本人が作る英文は概して、難解な単語と平易な表現が併存してしまい、英語圏の人にとっては読みづらい文章になりがちです。
そのため、インターネットや書物で英文ESの例を探し、その表現を参考にしましょう。実際に英語圏の人に読んでもらい、添削をしてもらうのも良いかもしれません。

英語ESは、英語力の審査というより、「英語ESを提出する労力を惜しむ様な、志望度の低い学生を排除する」という意味合いの方が強いです。臆することなく、挑戦していきましょう。

面接時に必要な英語力とその対策

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多くの外資系投資銀行では、選考中の面接段階において英語での面接を行い、「Listening」と「Speaking」の能力を測定し、判断材料とします。
選考プロセスにおいて、どのタイミングで英語の面接を行うかは各企業によりますが、外資系投資銀行において英語のスピーキングチェックが実施されない企業は聞いたことがありません。
まず実施されると考えておいて間違いは無いでしょう。

英語面接の内容としては、通常の日本語での面接で問われる内容とほぼ相違ありません。
自己紹介や大学の研究内容、学生時代頑張ったこと、自分の強みと弱み、過去の挫折経験とそれをどう乗り越えたか、投資銀行業界を志望する理由、その企業を志望する理由、などです。
また、簡易なケース問題が出題されることもあります。

一見、非常に難解な選考のように思われますが、恐れる必要はありません。その理由は2つあります。

1つ目の理由は、質問内容が限定的で事前に回答を作成しておくなどの入念な準備が可能だからです。
先述の通り、結局のところ問われる内容としては普段日本語で尋ねられるようなオーソドックスな内容が多いです。
つまり、質問に対して普段日本語で答えている回答を事前に英訳しておき、それを暗記しておけば、ある程度の対応が可能です。
また、事前に外国人の友人などと面接の練習を行い、不自然な表現を訂正してもらう方が良いでしょう。

筆者がオススメする暗記方法は、一文を丸ごと暗記するのではなく、回答の要所部分の重要単語・重要表現のみを暗記しておく方法です。
外資系投資銀行で英語面接までたどり着けるような学生は、概して高学歴層であり、基礎的な英語文法は身についていると思われます。
そうであるならば、文章を丸ごと暗記する非効率的な方法ではなく、要所の名詞や動詞のみを記憶しておき、あとは自分で文章を組み立てる方法が準備時間の短縮につながります。
また暗記した内容をただそらんじていた場合、面接官にその準備を看破され、こちらが想定していない質問が飛んでくる可能性もあります。
多少は、自分で英語の文章を考えて発言しているような雰囲気を醸し出していた方がいいのです。

2つ目の理由は、面接官は英語能力だけでなく、こちらの「慣れない英語面接に果敢に挑戦し奮闘する姿勢」、つまりガッツも見ているからです。

正直、英語面接を完璧に乗り切れるのは、帰国子女をはじめとする一部の学生くらいです。
もちろん彼らが英語能力的に優れているのは間違いありませんが、その差異は、入社前の英語研修や入社後の実務の中で、自然と埋まっていきます。

企業側もはじめから完全な回答を期待している訳ではありません。むしろ、英語の能力だけでなく、与えられた困難に対し果敢に立ち向かい、努力し、克己していく姿勢も見ているのです。

余談ですが、筆者は某外資系戦略コンサルティングファームで「年間の皇居ランナーの数を算出して英語で発表して」と問われ、「皇居」の英語がわからずに「天皇’s house」と答えてしまい、面接官に爆笑されたことがあります。ですが、中学英語を組み合わせて自分の論理を発表し、必死に食らいついていった結果、最終的にそのファームから内定をもらうことができました。

外資系投資銀行では「Listening」と「Speaking」を測定する英語面接がありますが、事前の入念な準備を行い、果敢に困難に対して挑戦してく姿勢を見せていけば、決して越えられない壁では無いと言えるでしょう。

終わりに

いかがだったでしょうか。今回は外資系投資銀行の選考段階において、どのような英語力が必要なのかについてまとめてみました。確かに外資系投資銀行の選考では、決して簡単とは言えないレベルの英語力が要求されます。しかしながら、十分な対策を講じれば、突破できないことはありません。是非挑戦してみてください!!

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