新卒採用の面接は、最初に就活生が自己紹介するケースが一般的です。自己紹介があるとわかっていても「何を話せばよいのかよくわからない」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。
自己紹介は、単に自分の名前や大学名が伝わればよいというものではありません。面接官は自己紹介を通して就活生をさまざまな面からチェックしています。
ここでは、面接官が自己紹介でチェックしているポイントや良い印象をもってもらうために意識したい点などについて解説します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【新卒の面接】自己紹介で面接官が見ていることは?
新卒の面接では、最初に自己紹介するよう求められることがほとんどです。面接官に好印象をもってもらうためには、就活生に自己紹介させる意図を把握し、チェックポイントを意識して自己紹介することが欠かせません。
ここでは、面接官が自己紹介を求めるおもな理由やチェックしているポイントなどについて解説します。
基本的なマナーが身に付いているか
面接官は、自己紹介での就活生の様子から、基本的なマナーが身に付いているかどうかをチェックしています。採用すればともに働くことになるため、基本的なマナーが身に付いているかどうかは重要なポイントになるためです。
マナーといっても難しいことはありません。以下のポイントを意識すれば十分です。
・明るくハキハキ挨拶する
・相手の目を見る
・簡潔かつ丁寧に話す
・正しい敬語を使う
・ハリのある明るい声で語尾まではっきり話す
緊張すると、顔がこわばったり早口で話したりしてしまいがちです。声がよく出ず小声になることもあります。十分に注意しましょう。
新卒の就活生の人柄
面接官は、話の内容と同じくらい姿勢や表情などもチェックし、新卒の就活生がどのような人柄なのかを把握しようとしています。これは、自社の社風やカルチャーと相性が良いかどうかを判断するためです。
たとえば、社員が積極的に行動することを重視する会社では、自信に満ちたエネルギッシュな態度で自己紹介する就活生は相性が良いと判断されやすいでしょう。伝統を重んじる保守的な社風の会社では、真面目な人柄が伝わる自己紹介のほうが高評価を得る可能性が高くなります。
どのような会社でも、自信がなくおどおどした様子が伝わるとあまり良い評価は得られません。姿勢を正し、明るい表情でハキハキ話すようにしましょう。
入社意欲や志望度の高さ
面接官は、自己紹介を通して就活生の入社意欲の高さをチェックしています。真剣に入社したいと考えている企業であれば、おのずと就活生の声のハリや話し方に表れるものだからです。
「自分についてしっかり伝えよう」「少しでも好印象をもってもらいたい」と考えると、自然と熱意の伝わる話し方になります。それが表れているかどうかを面接官はチェックしています。
反対に、以下のような様子ではあまり意欲が伝わりません。
・うつむいてぼそぼそと話す
・無表情で淡々と話す
・気の抜けた話し方をする
面接の自己紹介では、「ぜったい御社に入りたい」との熱意ややる気が伝わるよう、意識して話しましょう。
人前で話す力があるか知りたい
面接では、自己紹介を通して人前で話す力がどの程度あるかも判断しようとしています。仕事では、上司への報告や連絡、プレゼンなど分かりやすく話す能力が求められるシーンが少なくありません。新卒の段階で、人前できちんと話せるスキルがあるか否かは、採用側にとって重要なポイントです。
もちろん、たいていの就活生が緊張していることは面接官も理解しています。そのうえで、どれだけ落ち着いて伝えたいことを話せるかを見ています。
聞かれる可能性が高く、事前に準備できる自己紹介ですらしどろもどろでちゃんと話せなければ、高い評価を得ることは難しいでしょう。事前に入念に準備し、しっかり話せるようにしておくことが大切です。
対応力が知りたい
新卒の就活生に臨機応変な対応力があるかどうかも、面接官がチェックすることが多いポイントです。自己紹介では、たとえば以下のようなパターンで対応力が図られることがあります。
・「30秒で話してください」「1分で自己紹介してください」など、時間を区切られる
・自己紹介した内容に関して、突っ込んだ質問をされる
指示に従って適切な行動がとれるか、急な質問にも冷静に対応できるかなどがチェックされます。
焦るとなかなかうまく対応できません。事前にしっかり準備したうえで、面接本番ではとにかく落ち着くことを意識しましょう。
【新卒の面接】自己紹介はどのような内容がベスト?
面接の自己紹介で話す内容はある程度決まっています。奇をてらわず、基本に沿って誠実に伝えることが大切です。また、自己紹介と自己PRは異なるもののため、混同しないよう注意しましょう。
ここでは、伝える内容(項目)や適している長さ、自己紹介と自己PRの違いについて解説します。
新卒が自己紹介で伝えるべき内容
新卒が自己紹介で伝えるべき基本の項目は以下の3点です。
・基本的なプロフィール(大学名や学部、自分の氏名など)
・学業や部活、アルバイトなどのパーソナルな情報
・意気込み
まずは、在籍する大学や学部学科、自分の氏名といった基本的なプロフィールを伝えましょう。
次に、人柄や人間性が伝わるようなパーソナルな情報を説明します。たとえば、学業でとくにがんばったことや部活・サークルでやったこと、アルバイト経験などです。
最後に「志望企業にどのように貢献したいか」「今日の面接ではどうしたいか」など、意気込みが伝わる内容を述べて締めましょう。
なお、面接では、30秒や1分など時間が制限されるケースも珍しくありません。パーソナルな情報を伝える際のエピソードを省いたり詳しく説明したりして長さを調整しましょう。
関連リンク:【本選考の前に読みたい】自分の武器になるエントリーシートの書き方
https://br-campus.jp/articles/report/959
自己紹介の最適な長さ
面接で自己紹介をするときは、時間無制限の場合と長さを指定される場合とがあります。時間制限があることも想定して、30秒・1分・2分のパターンを事前に準備しておきましょう。
それぞれの文字数の目安は以下の通りです。
長さ
30秒
1分
2分
とくに時間の指定がなければ、1分程度が目安です。時間の指定があったときは、きちんと従いましょう。緊張して早口にならないように注意し、聞きやすいよう「ややゆっくり」を意識して丁寧に話すことも大切です。
自己紹介と自己PRの違い
面接では自己紹介の後で自己PRについて聞かれることもよくあります。自己紹介と自己PRの基本的な違いは以下の通りです。
自己紹介
自己PR
自己紹介のなかで強みやアピールポイントを説明することがありますが、それは自分がどういった人物かを伝えるためです。一方、自己PRは自分の強みやアピールポイントにフォーカスして伝えます。
自己紹介を求められているにも関わらず、自己PRをしないよう、注意してください。
関連リンク:【内定者の例文あり】エントリーシート(ES)で使える採用担当に響く自己PRの書き方
https://br-campus.jp/articles/report/154
【新卒の面接】好印象を与える自己紹介とは?
ただ思いつくままを述べるだけの自己紹介では、面接官に好印象をもってもらうことはできません。いくつかのポイントを意識することで、ぐんと魅力が伝わる内容になります。
ここでは、好印象を与えるために押さえておくべきポイントを5つ紹介します。面接官の心に響く自己紹介にするため、ぜひ参考にしてください。
姿勢や表情を意識する
自己紹介に限らず、面接で話すときは姿勢や表情を意識することが大切です。とくに自己紹介は面接の最初におこなわれるため、就活生の印象を決定づける大きな要因となります。明るくはつらつとした印象をもってもらうよう、以下の点に十分注意しましょう。
・背中はまっすぐに伸ばす
・視線は面接官に向ける
・表情はにこやかにする
背中を丸めたり、椅子の背もたれにもたれたりするのはやめましょう。視線は話を聞いている面接官のほうに向けます。じっと凝視するのではなく、視線を適度に動かすのもポイントです。表情は明るく、軽く微笑む感じにしましょう。
正しく気持ちよい言葉遣いをする
正しく気持ちの良い言葉遣いをすることも、重要なポイントです。言葉遣いが悪かったり誤った敬語を使っていたりする場合、高評価を得ることはできません。
敬語の使い方に自信がない場合は、以下のステップで慣れておきましょう。
1 サイト、アプリ、本などで敬語の基本ルールを把握する
2 敬語練習用アプリなどを活用して練習する
3 大学の教授や先輩、アルバイト先の社員などを相手に実践する
また、「あの~」「えーっと」などのつなぎ言葉を多用しないように注意しましょう。つなぎ言葉を連発すると、聞きづらく自信がなさそうに見えるためです。つなぎ言葉を使いそうになったら、一呼吸置くイメージで1、2秒沈黙するとよいでしょう。
要点を簡潔にまとめて話す
自己紹介では、伝えたいポイントを簡潔にまとめて話すことも大切です。意欲をアピールしようと、強みやアピールポイント、入社後の意気込みなどを長々と話すと、かえって評価が下がりかねません。面接官に「要点をまとめる能力に欠けている」「状況に即した対応ができていない」などと思われる恐れがあります。
一般に、新卒の面接では自己紹介の後に自己PRやガクチカ(学生時代にがんばったこと)を含め、さまざまなことが問われます。意欲や熱意をアピールする機会はいくらでもあるため、自己紹介では要点のみにフォーカスして話すようにしましょう。
人柄が伝わる情報を盛り込む
新卒面接の自己紹介は、自分の人物像や人となりを知ってもらうためにおこなうものです。そのため、人柄が伝わる情報を盛り込むことも大切です。
大学名や学部学科、氏名、学んでいる内容などの基本的な情報のみを伝え、「よろしくお願いします」で締めてしまうと、面接官には就活生がどういう人なのか伝わりません。学業や部活動、アルバイト、趣味の活動といった学生時代におこなった取り組みから、人柄が伝わるエピソードを簡単に述べるとよいでしょう。
複数のエピソードを入れると長くなってしまうので、一つにしぼり、端的に紹介することを意識します。
熱意や意欲が伝わる一文を入れる
自己紹介の最後は、熱意や意欲が伝わる一言を伝えるとよいでしょう。今日の面接や入社後の仕事に対する意気込みを伝えるのがおすすめです。面接官に、入社に対する本気度が伝わります。
たとえば、以下のようなフレーズです。
・(選考への意気込み)今日の面接では、○○の経験を通して身に付けた強みをお伝えできたらと思います。
・(入社への意気込み)強みである○○を活かし、御社で活躍できる人材になりたいと思います。
意気込みを述べる例文は1~2文程度にとどめ、「本日はよろしくお願いいたします」と続けると、スムーズな流れで締められます。
【新卒の面接】自己紹介の回答例文12選!
自己紹介でおさえるべきポイントを理解しても、実際に内容を考えるとなると、どうまとめればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは新卒の自己紹介の例文を12個紹介しますので、参考にしてください。
なお、相手企業を示すときは、書く場合は「貴社」、話す場合は「御社」と使い分けます。エントリーシートに書くときは貴社、面接で話すときは御社を使い、混同しないように注意しましょう。
例文1.学業にからめた自己紹介
○○大学農学部の○○です。大学では農業経済学を専攻しています。
大学の研究の一環で、地元の農家の方と協力して産直野菜の販売促進プロジェクトを企画・運営しました。このプロジェクトを通し、課題解決力を磨くことができました。
貴社は農業振興や地域社会への貢献を理念として掲げており、その点に強く共感して志望しました。プロジェクトを通して養った課題解決力を活かして貴社に貢献できればと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文では、大学のプロジェクトを通して磨いた課題解決力を活かしたいとの内容をコンパクトにまとめた内容です。
学業にからめた自己紹介として、ただ学んでいる内容を述べるのはNGです。上記の例文のようにどのような経験をして、どのような成果が出たか、何を得たかなどを述べるとよいですね。単純に自分のステータスを挙げているわけではないため、より一層、人柄が伝わりやすくなります。
例文2.学業にからめた自己紹介
○○大学観光学部で観光経営について学んでおります○○と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
私は地元に豊富に残る史跡や名所が好きで、観光資源として外国からの観光客を呼び込み、地域経済の活性化に貢献できないかとの思いがあります。大学のゼミでは観光名所の魅力を発信する英語のガイドブックを制作しました。この経験を通し、情報収集力やわかりやすく必要な情報を提供する力を身に付けました。
積極的に海外に地元の魅力を発信している貴館に魅力を感じ、ゼミでの経験を活かして貢献できればと考えております。本日の面接は、どうぞよろしくお願いいたします。
「観光客を呼び込み地域経済の活性化に貢献したい」という思いを述べることで、仕事への意欲や価値観が伝わる内容です。志望した理由にもスムーズにつながっており、面接官の印象に残る自己紹介です。
上記のように自分が何に興味を抱いているのか、その興味をどのような活動に向けているのか、といった点を明確にすることで、現在の自分のイメージが確立できます。
例文3.部活・サークルにからめた自己紹介
○○大学○○学部○○学科の○○と申します。大学では○○を専攻し、○○について学んでいます。
大学ではダンスサークルに参加し、2年生からは副リーダーを務めてきました。サークルでは、メンバーが活動しやすい環境を整えることをもっとも意識していました。その結果、メンバーが団結し大会で準優勝を飾ることができました。
サークル活動を通じて磨いた気配り力と調整力を活かし、御社に貢献したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
部活やサークルについて触れる就活生は多いので、具体性がなければほかに埋もれかねません。例文のように、クラブやサークル内でのポジションや役割があれば伝え、どういった点を意識して活動していたかなどを具体的に説明するとよいでしょう。
サークル活動を通してどのようなスキルを得たのか、軽く触れることで第一印象に絡めることができます。
例文4.部活・サークルにからめた自己紹介
○○大学○○学部で○○について学んでいる○○と申します。本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
大学では、幼少期から続けている剣道を極めたいと剣道部に所属し、心技体の鍛錬を目指してひたすら打ち込んできました。技術力だけでなく、劣勢に陥っても揺るがない精神力が鍛えられたと感じています。
タフな精神力を活かし、御社で営業として活躍したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文では長年剣道を続けていることを述べていて、真面目な人柄が伝わります。剣道のイメージから、礼節が身に付いており、忍耐力があることも想像できますね。タフな精神力も、企業では評価されるポイントです。
「自分がどのようなキャラクターなのか」を第一に伝えることで、面接官としても以降の話を理解しやすくなります。上記では「タフな精神力がある就活生」といった印象が伝わり、面接官も「精神力の強い就活生」を前提として、以降の自己アピールなどの背景を考えやすくなるのです。
例文5.部活・サークルにからめた自己紹介
○○大学○○学部の○○です。本日は、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます。
私は大学では音楽サークルに所属し、3年からはグループのリーダーを務めてきました。リーダーとしてメンバーに積極的に声をかけたり、楽しく練習できる方法を提案したりして、サークルへの参加率を高めてきました。一人ひとりの意見を尊重しながら成果を出す方法を模索することが得意です。
本日の面接では、私がどういう人間かについてうまくお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
所属する音楽サークルで、グループリーダーとしてどのような役割を果たしてきたかを説明している内容です。得意なことも明確に述べていて、どのような人物かつかみやすくなっています。
また、単純にサークル活動に言及するだけではなく「得意としていること」にも自然に触れることが重要です。「成果を出す方法を模索すること」に抵抗がないことを伝えられれば、ビジネスパーソンとしての信頼や期待につながるでしょう。
例文6.アルバイトにからめた自己紹介
○○大学○○学部○○学科の○○です。
私は大学1年のときから3年間、スポーツジムで受付のアルバイトをしてきました。ジムにこられるお客様は「鍛えたい」「痩せたい」「楽しく運動したい」などさまざまなニーズをもっている方です。毎日さまざまなお客様と接するなかで、相手のニーズを読み取り臨機応変に対応する力を身に付けました。
御社入社後は、この経験を活かし、来店されたお客様の満足度の向上に貢献したいと思います。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
例文では、3年間ジムでアルバイトし、対応力を磨いたことが述べられています。数字を入れることで具体性が増し、説得力が生まれています。3年間ひとつの場所で働き続けた経験も、評価の対象です。
アルバイトにおいては、「お金を稼ぐこと」以外にも、目的ややりがいを見つけることが重要です。収入以外の働く理由を明確にすることで、ビジネスパーソンとしての伸びしろも評価してもらえるでしょう。
例文7.アルバイトにからめた自己紹介
○○大学○○学部からまいりました、○○と申します。
私は、2年間スーパーでアルバイトを続けています。レジ業務や商品整理の作業に入る際は、効率的におこなうにはどうしたらよいかを考えて実践してきました。アルバイトの同僚同士で、ミスを減らすための意見交換会をしたこともあります。
御社でも、常に業務効率化を意識して働き、貢献できればと考えております。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。なにとぞよろしくお願いいたします。
アルバイトで、ただ指示に従って働くだけでなく、業務効率化の方法を意識し意見交換会をおこなったことなどが書かれています。課題を見つけて自ら動ける人間であることが伝わる内容です。
上記では、アルバイトを何年継続しているのか、業務のなかで陥りがちな課題をどう対処しているのか、などをまとめています。とくに、「意見交換会」といった、周りを巻き込んで対処した経験があれば、自己紹介にまとめると印象が良くなるでしょう。
例文8.留学にからめた自己紹介
○○大学○○学部の○○です。
私は2年生の夏休みにカナダに短期留学しました。留学の目的は語学力の向上と異文化理解を深めることでした。留学中は積極的にカナダ人学生や現地の人に話しかけ、生きた語学を学びました。ほかの国からの留学生に声をかけ、各自が自国の文化を紹介する会を企画・開催したこともあります。
この行動力と語学力を生かし、御社の海外事業で活躍できたらと考え志望しました。本日は貴重な時間をありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
留学について説明するときは、目的や活動の内容、経験によって得たものなどを説明すると他者との差別化が図れます。例文からは、外国であっても積極的に行動できる様子が伝わります。
留学の経験は、外国語を使うことの多い企業としては注目されやすい部分です。自己紹介の中で適切に触れつつ、自分の語学力の高さや、海外への渡航に抵抗がないことを伝えられるとよいでしょう。
例文9.インターンシップにからめた自己紹介
○○大学○○学部の○○です。
学業以外では、デザイン事務所の長期インターンに参加しております。契約書の作成や顧客管理、来客対応など、営業のサポートとして幅広い事務作業を担当しています。インターンシップを通し、臨機応変に対応する力が養われたと自負しております。
本日の面接ではこの対応力を活かし、私という人間を知っていただけるアピールをしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
長期インターンシップに参加している学生は、成長意欲が高い傾向にあり、必要なビジネスマナーが身に付いていることも期待できます。企業から評価されやすい経験なので、長期インターンシップの経験がある人は、例文のように積極的にアピールしましょう。
上記はインターンシップで培った対応力を、面接で活かしたいといった前向きな姿勢も見られる例文でもあります。面接担当者としても、面接中の態度や発言などに気を配りやすくなるため、対応力に自信がある方にはおすすめの自己紹介です。
例文10.インターンシップにからめた自己紹介
○○大学○○学部の○○です。プロダクトデザインについて学んでおり、人に役立つ商品の開発にかかわりたいと考えております。
業務理解を深めるため、大学3年の夏に貴社のインターンシップに2週間参加し、商品の企画から試作品の作成までおこないました。ターゲットに刺さるデザインを徹底して考え、何度も試作品を作り、顧客ニーズにあった商品開発の楽しさと難しさを痛感しました。
この経験を活かし、貴社では誰もが使いやすく役に立つ商品開発をおこないたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
短期インターンの経験を述べるときは、参加した目的や結果まで述べると、差別化が図りやすくなります。
例文では、一貫して商品開発にかかわりたいことが説明されています。理解を深めることを目的としてインターンに参加しており、仕事に対する志望意欲の高さが伝わる内容です。
例文11.趣味にからめた自己紹介
○○大学○○学部の○○です。
私の趣味はジムでのトレーニングです。長期的な視点で考えて適切なメニューを組み、食生活についても厳しく管理しています。毎日記録を付けながら食事管理と筋トレをおこなった結果、1年間で体重を〇kg増やせました。体力と目標達成に向けての継続力が私の強みです。
貴社でも強みを活かして貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
就活の自己紹介で趣味を挙げる場合は、経験を通して得た強みが伝わる内容にしましょう。趣味を楽しんでいることを伝えるだけでは、面接官の心には響きません。
例文ではトレーニングを続ける内容を述べ、成果も説明しているため、計画性や継続力があることが伝わります。
例文12.資格取得にからめた自己紹介
〇〇大学環境学部の○○と申します。大学では都市計画について学んでいます。
専門に対する理解を深めたいと考え、これまで、宅地建物取引士やFP2級などの関連資格を取得してきました。大学での授業との両立は大変でしたが、目標を立てて必要なステップを考え、計画を立ててコツコツ進めることで取得できました。その過程で計画力が磨かれたと考えております。
資格取得の過程で得た知識と計画力を活かし、貴社で活躍したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
就活の自己紹介で資格取得について述べるときは、取得の過程やその経験から得たものを説明しましょう。例文では、計画力が磨かれたことが述べられており、目標に向かってコツコツ努力できる人間性が伝わる内容になっています。
資格の有無は、面接官の印象に大きく関わる部分です。とくに強調したい取得資格にフォーカスして紹介し、他の資格は自己PRで改めて触れることで、自己紹介の内容を端的にまとめやすくなります。
【新卒の面接】自己紹介のNG例は?
自分ではうまくできたつもりでも、面接官からは良い評価が得られない自己紹介もあります。とくに多いのが、以下の2点です。
・まとまりがない
・アピールにつながっていない
そこで、ここでは上記ケースのNG例文を紹介します。どのような点が悪いのかを考えながら読んでみてください。
内容にまとまりがない
私は○○大学○○学部○○学科の○○と申します。大学では、○○を専攻し学んでいます。
大学では写真サークルに所属し、休日は史跡や名所を訪れて撮影にいそしんでいます。○○大会では2年連続で入賞しています。旅行が趣味なので、旅した先でもよく写真を撮影しています。学業とサークルの合間をぬって○○のアルバイトもしており、現在はバイトリーダーを務めています。
本日は貴重なお時間をありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
例文は、サークルや趣味、アルバイトについて述べており、内容にまとまりがありません。事実を述べているだけのため、人柄や人間性があまり伝わらない内容です。どれか1つを取り上げ、エピソードを整理して述べるようにしましょう。
アピールにつながっていない
○○大学○○学部○○学科の○○と申します。
私は「とにかく明るく元気に過ごす」をモットーとしております。大学の仲間からは、何かのイベントがあるたびに場の盛り上げ役として呼ばれます。サークルやアルバイト、遊びと忙しく充実した毎日を明るく楽しく過ごしています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
新卒面接での自己紹介は、志望する企業に人間性を伝えるためにあります。仲間と仲良くなるための自己紹介とは違うため、その点を十分に意識する必要があります。
例文では、志望企業が採用するメリットがあまり伝わってきません。大学時代に力を入れて取り組んだことを説明するなど、採用したらがんばって働いてくれそうだと思われる内容にしましょう。
【新卒の面接】自己紹介の対策方法
新卒の選考では、第一印象が決まる自己紹介はとても重要です。事前に入念に対策し、面接官の興味を引く内容を考える必要があります。
そこで、ここでは魅力的な自己紹介を考えるためにするべき対策を2つ紹介します。参考にして、面接官の心に響く内容を作成してください。
自己分析をおこなう
内容のある自己紹介をするためには、自分自身のことをよく知っておく必要があります。そのために不可欠なのが自己分析です。自己分析とは、自分と向き合って価値観や考え方、強み弱みなどを把握し、それを言語化する作業を指します。
自己分析によって自分の価値観や強みなどを把握することで、自分に合った仕事がわかったり、志望動機やガクチカの作成に活かせたりします。新卒就活の成功には欠かせない作業なので、しっかりおこないましょう。
自己分析にはさまざまな方法があります。無料で使える自己分析ツールを公開しているサイトもあるので、活用するのがおすすめです。
第三者からフィードバックをもらう
自己紹介の内容が作成できたら、エントリーシートや面接で使う前に第三者に見せてチェックしてもらいましょう。第三者に見てもらうことで、わかりやすさや不備の有無などがチェックできます。
見てもらう相手は以下がおすすめです。
・大学のキャリアセンターや就職課の職員
・就活エージェントのキャリアアドバイザー
・親や兄・姉など社会人の家族
・働いている先輩
見てもらったらフィードバックをもらい、内容をブラッシュアップしましょう。
まとめ
新卒の採用面接では、自己紹介を求められることが一般的です。面接官は、自己紹介を通して就活生の人柄や対応力、志望意欲、話す力があるかどうかなどについて知ろうとしています。
そのため、自己紹介では大学や学部、氏名などの基本的な情報を述べたあとは、人柄や人間性が伝わるようなパーソナルな情報を入れましょう。最後に意気込みや意欲が伝わる内容で締めると流れが整います。
自己紹介は、選考での第一印象を決める大切なパートです。入念に準備し、しっかり話せるよう練習しておきましょう。
人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!
ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
・誰もが知る人気大手企業から、特別座談会・選考免除・特別選考ルートなどのスカウトが届く
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・人気大手企業による各業界特化型の限定イベント
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ぜひビズリーチ・キャンパスご活用し皆様にとって最適なキャリア選択を実現してください。