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業界研究

【外銀】業界研究「金融基礎知識編 外銀志望なら絶対知っておくべき単語」

「外銀志望」とはいっても、正直金融のことなんて何も知らないよ!! そう嘆く方は多いはず。理系の方はもちろん、経済学科、経営学科に所属していても、実務レベルの単語となると全くわからない……というのはよくある話です。 しかし、選考プロセスではそうした知識はバンバン問われます。この記事を読んで、金融基礎知識について理解しましょう。

こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部です。

「『外銀志望』とはいっても、正直金融のことなんて何も知らないよ!!」
そう嘆く方は多いはず。理系の方はもちろん、経済学科、経営学科に所属していても、実務レベルの単語となると全くわからない……というのはよくある話です。
しかし、選考プロセスではそうした知識はバンバン問われます。就活生に人気の「IBD=投資銀行部門」をはじめとして、外銀の多くの部門の選考プロセスには「ジョブ」と呼ばれる1日〜数日のケーススタディ・グループワークが行われることが多いのです。

その際には実在する企業の財務諸表を参考にしながらワークを進めることも多いのですが、実務で使われる単語を理解できないと、会話についていくこともできない……。なんてこともあります。
こうした傾向は実は高学歴の就活生にも多いそうで、ロジカルシンキングやディスカッションは得意なのに、専門用語の議論についていけず脱落……。という学生があとを経ちません。

専門用語を知らなくとも、語学に堪能であったり、ずば抜けた洞察力・考察力があったり、何か1つ卓越した能力があれば別ですが、(私をはじめとする)一般的な就活生は、こうした単語も抑えておくべきでしょう。

今回は、有名外資系金融機関に内定を獲得した複数の18卒トップ就活生からのインタビューを参考に、外銀志望なら知っておきたい単語30をリストアップしてみました。簡単な説明も加えてみたので、ぜひご覧ください!

株式・債権


◆一言で言うと?
・株式=株式会社に対する出資の証として発行される社員の権利。企業が利益を出せば保有株式数に応じて配当金が受け取れる。

・債券=貸したお金に対する借用書。一定期間たつと、貸したお金に対する利子がついて帰ってくる。

・証券=正確には有価証券。株券や債券など、財産法上の権利・義務について記載された文書の総称(小切手なども含まれる)。

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外資系金融機関を受ける上で、株式と債券の違いくらいは抑えておくべきです。株式は出資金の証明として渡していた「株券」が、債券は借金の証明としてわたしていた「債券」がもとになってできた金融商品です。

簡単に言えば「株式=ハイリスク・ハイリターン、債券=ローリスク・ローリターン」です。

株式は「出資金」であるため、返金の義務がありません。株式会社の成長に伴い価値があがり、「お礼」ともいえる配当金を受け取ることができますが、会社が倒産すれば株式はただの紙切れになってしまうのです。しかし企業の成長によっては莫大な利益を受け取ることができます。たとえば1971年に上場したヤフーは、上場初日の株価が約150万円だったのに対し、2015年には380億円になっています。

一方債券は「借金」であるため、返金の義務があります。有名なのは国家が発行する国債です。借金であるため利子の%が決まっており、その額面にしたがって利息を受け取ることができます(例えば2017年9月14日現在、日本国債の年利回りは0.22%であるため、1万円分の国債を購入した場合には利息が22円ついてくることになります 。ただし、必ずしも債券が安定かというと、そうでもありません。債券発行元の財務状況が破綻するなどして支払いができなくなってしまった場合には、お金が戻ってきません。

例えば、過去にはアルゼンチンやロシアにて国債の債務不履行(様々な要因によって元本の返還が難しくなること)が発生しており、「債券=安定」というわけではないことは抑えておくべきです。

証券会社・銀行


◆一言で言うと?
・証券会社:資金を運用したい投資家と、証券(株式・債券など)の発行により資金を調達したい企業の間に入って、証券の売買仲介を行う企業。
・銀行:預金者から預かったお金を企業に融資する企業。

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よく「証券会社と銀行の違いって?」という疑問を浮かべる方が多いですが、大きな違いは2つあります。

①責任の所在

証券会社は、証券の売買取引の仲介役を担います。

資金調達をしたい企業と、資金を運用したい投資家(単に投資家、と呼ぶ場合、個人・法人いずれも含むので注意)の間に入るのです。あくまで「仲介」ですから、会社が倒産したりして、証券(株式や債券)の価値がなくなっても、責任は取りません。出資した当事者に責任があるとされます。この仕組みを直接金融と呼びます。

一方銀行は、お金の貸し借りを行います。

預金者から預かったお金を、「融資」という形で企業に貸し出します。銀行がリスクを負うことになるので、融資先の企業が倒産するなどした場合は、銀行が責任を持ちます。この仕組みを関接金融と呼びます。

②収益源

証券会社は、証券を企業から投資家に動かす際の、仲介手数料をもらうことで儲けを得ています。投資家と企業のマッチングを行って価値を創出しているのです。

銀行は低金利でお金を預かり(預金)、高金利で融資を行なっています。みなさんが銀行に預金する際の利息は年利で0.01~0.015%程度ですが(2017年現在 https://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/tento/te170913.pdf を参照)、銀行が企業に融資する際の利子は、だいたい1%程度です。

この差額分で儲けているのが銀行というわけです。

上場・非上場


◆一言で言うと?
・上場=証券取引所で株式や債券の取引が可能になる状態のこと。

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「上場企業」や「一部上場」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

「上場しました!」というベンチャー企業経営者のブログや、「上場が目標です」という企業があることから、なんとなく「上場=すごい・かっこいい」というイメージがあるかもしれませんね。

上場とは、株式・債券の取引を「証券取引所」という施設で行えるようにすることです。

株式や債券は「出資や貸し出しの証明書」という役割でしたから、はるか昔には投資家が個人的にやりとりをしていました。

しかし、投資家はより良い投資先をみつけだし、資金を効率的に運用したいと考えていますし、出資・借用を受ける企業はより良い資金調達先を探しています。

証券取引所はその両者をマッチングするための組織です。

アメリカのニューヨーク証券取引所や、日本の東京証券取引所は、ニュースで映像を見たことのある人が多いかもしれませんね。上場すること、つまり証券取引所で自社の株式や債券が取引されることは、資金調達が円滑に進み、社会的信用と知名度が上がることを意味しています。

個人投資家は証券取引所で直接、証券を売買することはできません。国から認可を受けた証券会社のみが証券取引所での証券の売買が許されているため、個人投資家は証券会社を介して売買を行うことになります。

投資ファンド(投資信託)


画像 ◆一言で言うと?
・投資ファンド=複数の投資家から集めたお金をまとめて運用(株式や債券に投資すること)しリターンを分配する仕組みのこと。

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よくファンドファンドと言われることのある金融商品の総称です。

就活生が外銀を受ける上で押さえておきたいのは、①投資信託、②プライベート・エクイティ・ファンド、の2種類です(こうした金融投資の他にも、事業型ファンドといって、共同で事業投資を行うファンドも存在します)。

複数の投資家が合同で出資するメリットは2つあります。1つは、単独で投資する場合よりも運用金額が大きくなる(ひとりでは手が出せない金融商品も買うことができる)こと。2つ目は、プロの運用者(後述するファンド・マネージャー)が運用してくれるため安全性が高いといったメリットが存在します。現在では複数で出資するといっても、投資家同士が顔見知りであることはまずなく、投資信託の販売会社等を通じてファンドを購入します。

このファンドを取り仕切るのがいわゆる「ファンド・マネージャー」で、投資家から預かったお金をどこに投資するかを判断し、実際の投資を行なっています。

プライベート・エクイティ・ファンド(=PEファンド)


◆一言で言うと?
・プライベート・エクイティ・ファンド=投資ファンドのうち、金融商品に投資し、かつその投資先が非上場企業であるもの。またそのファンドを運用する運用会社のこと。

***

投資信託はそのまま「ファンド」と呼ばれることもありますが、プライベート・エクイティ・ファンド(=PEファンド)は明確に分けられます。

「PEファンド」というと、金融商品としての「ファンド」と、それを運用する企業としての「ファンド」という2つの意味を持ちます。

1, 金融商品としてのPEファンド


一般的なファンド・投資信託は、上場企業の企業の株式・債券に対して投資を行うものです。一方、PEファンドはベンチャー企業など、まだ株式が公開されていない=非上場、の企業に対して投資を行い、企業経営にも深く関わることで、企業価値を高めたあとで株式を売却、大きな利益を得ることを目的としています。

もちろん、非上場企業に対して投資をするわけですから、株式の流動性が低い(証券取引所で取引がされていないので、売買できるタイミングが限られる、という意味です)、倒産した際のリスクが大きい、などのマイナスもありますが、その分大きなリターンを目的として運用を行います。

2, 運用会社としてのPEファンド


金融商品としてのPEファンドを運用する会社のことです。
よく聞く「VC=ベンチャー・キャピタル」などがそれにあたります。投資する非上場企業の成長段階によって種類がわかれ、事業期の事業・企業に投資する「ベンチャー・キャピタル」、成熟期以降の会社や事業に投資する「バイアウト投資」などがあります。
一般的に非常に高いリターンが得られること、経営にガッツリ入り込んでいってやりがいのある仕事ができることから、外資系投資銀行マンの転職先として人気です。

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金融基礎知識はこの辺で終了です。
金融業界の人柄や社風には詳しくても、業務内容はさっぱり……では話になりません。こちらの記事を参考に、ぜひ金融業界の内定を獲得してください。

一次情報を得て、自分の未来を見つけに行こう

採用ホームページやニュースなどのメディアを読んで、業界・企業研究に励むことはとても大事なことです。 しかし、それらの多くは二次情報に過ぎません。何かしらのバイアスがかかっており、正しい情報であるかどうかは自身で選択していかなければなりません。

情報収集で重要なことは、「どれだけ新鮮な一次情報」を得られるか、ということ。 そしてその一次情報を得る手段としては、「とにかく人と出会う」ことが重要になります。

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