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選考対策

グループディスカッション(GD)対策をしよう!コツや練習法、落ちる原因を解説

就活生なら一度は耳にする「グループディスカッション(GD)」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。「グループディスカッション」とは、文字通り何人かで指定されたお題に対して討論する選考のことを言います。

目次

就活生なら一度は耳にする「グループディスカッション(GD)」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。「グループディスカッション」とは、文字通り何人かで指定されたお題に対して討論する選考のことを言います。皆さんの中には、グループディスカッションの経験がない方もいれば、何度か経験する中で苦手意識がある方もいることでしょう。この記事では、グループディスカッション初心者の就活生に向けて、基本的な流れや評価のポイント、役割、上達のコツなどを解説していきます。

グループディスカッション(GD)とは?

グループディスカッション(GD)とは、決められた時間内に与えられたお題についてグループで議論する選考方法です。一般的にはESやWEBテストなどの一次選考後に行われることが多く、グループディスカッションを実施するかどうかは企業により異なります。

グループディスカッションの時間は企業によりさまざまですが、25分程度が一般的です。グループの構成人数は4〜7人程度です。

グループディスカッション(GD)のコツ①:
何を評価されているのか知ろう

論理的思考力

グループディスカッションで主に見られているポイントの1つ目が論理的思考です。グループディスカッションは、難しいお題に対して、論理的に仮説を立てたり、考えたりすることができるかを評価してります。
つまり、議論する中で「誰もが納得できるように議論を進められているかどうか」を見られています。自分の考えを主張しながら発言に根拠があることが求められます。また、結論ファーストで、簡潔に意見を述べることも大切です。

例えば「少子化問題を解決するためには、国が子育て世帯の住環境を整備すべき」という主張があるとします。「それはなぜですか?」と聞かれた時に、「住まいが充実していれば子どもを育てるモチベーションが上がるから」と回答されてしまうと、説得力に欠けてしまい共感は得られません。

そこで、「住環境を整備すべき理由は、家賃の負担を軽減できるためです。家賃補助として、一定額を支給すれば、特に若い世代の負担が減り、子育てを前向きに考えやすくなるはずです」などのように、詳しい理由や根拠を交えて発言できると、相手が共感しやすく納得できるでしょう。

このように、相手を納得させるためには、論理的思考力に基づいて根拠の土台の上に主張や結論を組み立てることが大切です。

積極性と協調性のバランス

グループディスカッションで主に見られている2つ目のポイントが積極性と協調性のバランスです。グループの中で建設的な議論をするために、周りの様子を見て発言権を譲ったり、発言回数の少ない人に発言を促したりすることができるのか、などの協調性を見られています。

例えば、グループの中で誰よりも発言回数が多く、自分の意見をしっかり伝えるなどの積極性を見せたとします。しかし、他のメンバーの意見を否定してばかりでは、「チームに貢献している」とは言えないでしょう。

反対に、他の人の意見に対して肯定的な反応を示していても、同調してばかりで発言をしない場合も積極性がない人として評価されてしまいます。

グループディスカッションで大切なのは、積極性を持ちながら同時に協調性を持って発言することです。片方だけが優れていても高い評価は得られません。

このように、「論理的思考力」と「積極性と協調性のバランス」の2つを意識できる人がグループディスカッションで評価されやすいでしょう。

グループディスカッション(GD)のコツ②:
役割を知ろう

前述した通り、グループディスカッションは4〜7人ほどのグループで行いますが、より建設的な議論をするにあたってグループのメンバーで分担すべき役割が存在します。 代表的な役割として、ファシリテーター、書記、タイムキーパー、発表者があります。

ここでの注意事項としては、必ずしもこれらの役割を担わなければいけないというわけではないということです。役割についていなくても、グループディスカッションの評価のポイントをしっかりと押さえてチームに貢献できていれば、先行を通過することは可能です。また、例えばファシリテーターやタイムキーパーなどは、誰か1人を明確に置かなくてもグループメンバー全員で意識をすることで代替可能です。

特にファシリテーターについては、特定の1人に決めることで他の人が発言をしにくくなる状況が生まれる可能性もあるため、グループによってはファシリテーターを置かずにディスカッションを進める場合も多いです。以下では、それぞれの役職の特徴とそのコツについて詳しく見ていきましょう。

ファシリテーター

ファシリテーターとは、ディスカッションを円滑に進めるために全体の舵を取る「司会者」のことです。
就活用語では、「ファシリ」と呼ばれることが多いです。グループメンバー全員の意見を引き出しながら、話し合いを前へと進める役割を担います。
ファシリテーターのコツとしては、2つあります。1つ目が、いかに他のメンバーが発言しやすい環境を作れるかということです。自分1人だけが目立とうとするのではなく、グループ全体を見た時に全員がしっかりと意見を言えているか気を配りましょう。この時の発言例として、良い例と悪い例を紹介します。

〈良い例〉
「〜〜という点について、私は○○だと思うのですが、△△さんはいかがですか?」
〈悪い例〉
「△△さんは何か意見ありますか?」

上の良い例のポイントとしては、「〜という点について」と議題を明示した上で、「私は○○だと思うのですが」と自分の意見も添えたことです。
議題が明示されることで、振られた側は何について話したら良いのかが明確になります。また、それに対するファシリテーター自身の意見も添えられているため、もし別の意見が思いついていなかったとしても、その意見に賛同する形で発言ができるでしょう。
これに対し、下の悪い例では「何か意見がありますか?」と、ファシリテーターの発言がやや投げやりに感じてしまいます。名指しされた側は、何に対する意見を求められているか一瞬戸惑うことになり、新しい意見が思い浮かんでいない場合は焦ることになるでしょう。このように、相手への思いやりがない発言はファシリテーターとしては行うべきではないです。

ファシリテーターのコツ2つ目は、全体感をしっかりと把握することです。
議論を前に進めるためには、基本のグループディスカッションの流れをしっかりと頭に入れた上で、次に何を話すべきなのかを把握する必要があります。もちろん1人で考える必要はありませんが、ファシリテーターをやる以上は、今何の議論をしているのか迷子になることは避けたいところです。最終的なゴールまでに残りの時間で何を話す必要があるのか、常に頭のどこかで考えておきましょう。

書記

グループディスカッションにおける書記とは、議論の内容をリアルタイムでドキュメント上にまとめることで、グループメンバー全員が議論の流れを追うのを助ける役割があります。 オンラインのグループディスカッションであれば、一般的にGoogleドキュメントやWordを用いてメモを取り、それを画面共有で画面上に映すことで全員がメモを見られるようにします。対面型のグループディスカッションであれば、企業の指示にもよりますがホワイトボードや紙に手書きでメモを取るパターンや、オンライン型グループディスカッションと同じくPC上でメモを取るパターンなどがあるようです。

書記の難しいところとしては、メモを取りながら発言も同時に行わなければならない点です。そのため、タイピングなどが苦手な人は避けることが無難でしょう。
一方で、書記をすることのメリットとしては、「全体の流れを追いやすい」ということがあります。
メンバー全員の発言を拾って議事録を取るため、最初の前提定義から最後の結論までどのような流れを辿ってきたのかを覚えておきやすいと思います。

そのため、書記をする人はグループの議論が本筋から曲がってしまった時や矛盾があった時に、しっかりと指摘をできると良いでしょう。

書記のコツは3つあります。1つ目が、箇条書き機能を使うことです。

「箇条書き機能」というのは、上の画像のように文章を箇条書き形式でメモすることができる機能のことです。「インデント」とも呼ばれます。

GoogleドキュメントやWordであれば、右上の方にあるボタンから使用できます。
この箇条書き機能を使うことのメリットとしては、「構造化」されたメモが簡単に書けることでしょう。
特に、ショートカットキーを使うことで素早くインデントを用いた構造的なメモが書けるようになります。

[ショートカットキー]

-「Tab」→インデントを増やす(右にずらす)
-「Tab + Shift」→インデントを減らす(左にずらす)

箇条書き機能を使わずに、文字をベタ打ちでメモを取っている、箇条書きする際の黒点を手打ちで打っているという人は、ぜひこの機能を使ってみてください。

書記のコツ2つ目が、ハイライト機能を使うことです。

ハイライト機能は、Googleドキュメント・Wordともに、文字色選択の隣にあるペンマークのボタンから使うことができます。
「蛍光ペン」とも呼ばれ、打った文字に対して色とりどりのマーカーを引くことで、文字を目立たせる機能です。

このハイライト機能を使うメリットとしては、より見やすいメモに仕上がるということです。特に、複数あがった選択肢の中で絞り込みを行う際に役立ちます。

最終的にどの選択肢が選ばれたかが一目で分かるようになるため、発表者が発表する際の手助けにもなるでしょう。

書記のコツ3つ目が、共同編集できるようにドキュメントのリンクを共有しておくことです。

これにより、1人の人が書記を担当しメモを取るのではなく、メンバー全員でメモを取れるようになります。

注意点として、企業によってはチャットを使うことが許可されていない場合もあるため、チャットなどでのリンク共有が可能かどうかは確かめておきましょう。
また、共同編集に関しては、Wordでも行えるのですが手順がやや面倒なため、Googleドキュメントを活用することをおすすめしています。

Googleドキュメントにおける共同編集の手順は以下の通りです。

まず、右上の「共有」ボタンを押します。
すると、画像のような画面が出てくるため、権限を「リンクを知っている全員」が「編集者」になるように変更します。
最後に、リンクをコピーしてチャットなどで共有することで、グループメンバーに共同編集権限を与えた状態でドキュメントを共有することができます。

この機能を使うことのメリットとしては、議事録が追いつかない時に他メンバーに助けてもらえることです。
書記の難しいところとして、「メモを取りながら同時に発言をする点」と前述しました。しかし、共同編集を行えるように設定すれば、自身が発言をしている間のメモが追いつかない時、他の人がメモを代わりに行なってくれることでしょう。

タイムキーパー

タイムキーパーとは、グループディスカッション全体の時間を管理し、メンバーに残り時間などを伝える役割を担います。
グループディスカッションにおいて時間管理は非常に大切であるため、決して時間の計測ミスは起こらないようにしましょう。タイムキーパーのコツとしては、単に時間を伝えるだけに留まらないということです。「残り○分です」とメンバーに残り時間を伝えるだけでは、高評価の対象には入りません。
例えば、時間がギリギリになってしまった時には、「時間の再配分」を行うなどして差別化を行いましょう。

[時間の再配分の例]
「分析時間残り○分ですが、現状詰めきれていないので施策の時間を○分減らし、分析の時間を○分にしましょう」

発表者

グループディスカッションにおける発表者とは、議論の結果や結論を、グループを代表して他の参加者・審査員に伝える役割のことです。 普段グループディスカッションの対策をする時から発表の練習を行っておくと良いでしょう。
発表のポイントとしては2つあります。

1つ目が、結論ファーストで発表することです。
今回の例題のように「カラオケ店の売り上げを向上させる施策を考えよ」というお題であれば、「私たちが考えた売り上げ向上施策としては、〜〜〜です。」という結論から話し出すべきです。他にも「小学生にスマートフォンを持たせるべきか否か」というお題であれば、「私たちは、小学生にスマートフォンは持たせるべきではないという結論に至りました。」という1文目から始めましょう。

2つ目のポイントとして、話す内容を取捨選択するということがあります。
25分間のディスカッションであれば、その中で多くのことを話したことでしょう。その1つ1つ順を追って話していては、本当に伝えないことが相手にうまく伝わらない可能性があります。1文目で結論を話した後は、前提定義を簡潔に共有し、その後の議論については結論と強い関係性があるところとそうでないところの濃淡をしっかりと見極め取捨選択して話しましょう。

グループディスカッション(GD)のコツ③:
基本的な進め方・時間配分を知ろう

グループディスカッションの基本の進め方は画像の通りになっています。以下で詳しく解説していきます。

出題

グループディスカッションの開始前には、企業側からお題の発表があります。お題の細かな内容や時間といった条件を聞き漏らすことがないようにしましょう。
許可がある場合にはメモを取るのもよいでしょう。今回は、例題として「カラオケ店の売り上げを向上させる施策を考えよ」というお題に取り組んでみたいと思います。

役割分担/時間配分

グループディスカッションの開始後すぐにやることとして、グループ内の役割と議論の時間配分の決定があります。役割分担については、必須ではありませんが司会・書記・タイムキーパー・発表者などを決めましょう。各役職の特徴についてはこの後解説していきます。
時間配分については、そのお題に合わせて議論全体の進め方やそれに伴う細かな時間配分を決めていきます。この2つを合わせて2分ほどで終わらせられると、順調な滑り出しと言えるでしょう。

前提定義

役割分担をした後は、議論をする上での前提を定義します。前提を定義する目的は2つあり、1つがグループ内で認識のズレなくスムーズに議論を進められるようにするため、2つ目がより具体的で説得力のある議論をするためです。
1点目の目的の認識のズレを揃えることについて補足していきます。もし前提確認をしないとどうなるのでしょうか。
例えば、ある人はカラオケ店全体の売り上げを考えている一方で別の人はカラオケ店1店舗の売り上げを考えてしまい、議論中にお互いの意見が理解できないといったトラブルが発生する可能性があります。

2点目についても補足していきます。
例えば、「とあるラーメン屋さんの売り上げを上げる施策を考える」といったお題の際に、そのまま「とあるラーメン屋さん」のまま進めていくと、課題をうまく掘り下げられず浅い議論となってしまいます。仮に「とあるラーメン屋さん」を「新宿駅のルミネのレストラン街にあるラーメン屋さん」と置くと、詳細に課題を掘り下げることができ、より具体的で納得感のある議論をすることができますよね。

以上の2点から、前提定義の大切さが分かってもらえたと思います。
では、どんなことを話し合う必要があるのかというと、上記の「言葉の確認」に加えて、よく使われるフレームワークとして5W(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」)があります。

おすすめの方法としては、最初に5Wを思い浮かべて、その中から与えられたグループディスカッションのお題で定義すべきことを何かを決めると、前提確認が比較的うまく行くでしょう。

今回の「カラオケ店の売り上げを向上させる施策を考えよ」というお題の場合、前提定義としては以下のように考えます。

-When=(売り上げ向上の)期間:1年間
-Where=(店舗の)場所:1店舗、新宿西口店とする
-Who=主語(話している立場):コンサルタント
-What=依頼主:『カラオケ〇〇』の社長
-Why=背景:近くに競合が多く、売り上げが減少したため

特に抽象系のお題(「良い会社とは何か」など)の場合は、前提確認が非常に重要になってくるのでしっかりと意識しましょう。

議論

今回の例題のように問題解決系のお題の場合、グループディスカッションの核となる議論は以下のステップで進めることが多いです。
①現状分析
②課題特定
③施策立案
④施策決定
それぞれについて解説していきます。

まず、①の現状分析についてです。
最終的なゴールとしては、売り上げを向上させるための施策を提示することです。しかし、施策を打つにあたっては必ず解決すべき課題を特定し、そこに対してのアプローチを考える必要があります。
課題を掘り下げ特定していくために、その前段階でまずは現状分析を行います。例えば今回は「カラオケ店の売り上げを向上させるためには」というお題なので、カラオケ店の売り上げについての現状分析を行います。「売り上げ=客数×客単価」と置いた上で、カラオケ店の現状がどのような状況なのかをさまざまな角度から分析していきます。新宿西口店のカラオケに来る客層はどのようなものなのか?朝昼夜での稼働状況は?競合としては何が考えられる?人々がカラオケに来るシチュエーションはどのような時?カラオケルームの長所と短所は何?…絶対的に話し合うべきことは存在しませんが、前提定義で定義した内容に沿って、課題特定のために必要なことを話し合いましょう。

次に②の課題特定についてです。
しっかりと課題を深堀りし、具体的な施策を提案するために課題は1つに絞りましょう。売り上げを向上させるにあたってボトルネックになっている部分はどこなのでしょうか?今回のカラオケ店の場合には、「午前中の客数が伸びないこと」や「数多くのカラオケ店の中でこれといって目立った特徴がなく、店舗選択率が悪いこと」などさまざまなことが課題の候補としてあがります。その中で、どの課題を「解決すべき最大の課題」と置くかは、各グループの判断に委ねられます。もちろん正解や不正解はないので、論理立ててその理由を説明できれば何を課題と特定しても問題ありません。

続いて、③の施策立案です。
施策は基本的に課題に合わせたアイデアベースで立案します。売り上げ向上施策などの問題解決系や何か「案」を出すタイプのお題では、この施策立案において複数案を出すことが多いです。

最後に、④の施策決定です。
③であげた複数の中から施策を絞る際には評価軸を設け、どの施策が最も良い提案なのか精査していきます。評価軸は、効果(売り上げへのインパクト)と実現可能性(時間とコスト)の2軸が多く用いられます。最終的に決まった1案を、そのグループの結論として発表します。

まとめ

グループディスカッションの最後に時間に余裕がある際には、まとめを行います。 時間がない中で焦ったり議論に白熱したりすると、どのような前提定義をし、どのように課題を特定したのかついつい忘れてしまいます。だからこそ最後に全体の流れをなぞることで、全員が思考を整理し納得した上でグループディスカッションを終えることができます。さらに、このまとめの時間は、発表者の手助けにもなります。

発表

企業によっては評価者である社員に対する発表の時間が設けられていることがあります。時間としては大体1分〜3分ほど。 発表者はグループディスカッション中またはグループディスカッション終了後に決めることが多く、大抵の場合は立候補制です。そのため、発表するのが得意な方や、面接官に積極性をアピールしたい方は是非立候補しましょう。

グループディスカッション(GD)で落ちてしまう原因

グループディスカッションで落ちてしまう原因は以下が考えられます。

・企業が求める人物像・評価ポイントを理解していない
・議論の流れを遮っている
・事前準備が足りていない

まず、社風や職種の特性上、グループディスカッションでの協調性やコミュニケーションスキルを重要視している場合があります。企業が求める人材とは違う動きをしたり、協調性がないと判断されたりすれば、選考通過は難しいでしょう。

そして、グループディスカッションの流れを理解しておらず、事前準備が不足している場合も、選考で落ちる原因です。ダラダラと自分の意見を述べる、他のメンバーの話の腰を折るなどはマイナス評価になります。

グループディスカッションで落ちてしまわないためにも、事前準備をしっかりと行い、企業が求める人物像を理解しておきましょう。

グループディスカッション(GD)でのトラブルの対処法

議論がまとまらない時の対処法

グループディスカッションは、決められた時間の中で議論をまとめなければなりません。しかし、グループディスカッションで議論が白熱し、さまざまな意見が飛び交うと、議論がまとまらないこともあるでしょう。そのような時は、当初の目的を思い出してみましょう。

まずは、「議論の前提は何か?」を明確にします。例えば、「プロジェクトリーダーの役割とは?」というテーマでディスカッションをする場合、「そもそも、プロジェクトリーダーはどのような人物がふさわしいのか?」という認識合わせをメンバー全員で行います。

メンバー同士の認識を合わせることで、思い違いによる意見のずれを補正できるでしょう。

また、グループディスカッションの場では、付箋や模造紙、ホワイトボードなどのアイテムを与えられることがあります。議論がまとまらない時は、まずは情報の整理を行いましょう。それぞれの意見をグループ分けすれば、視覚的にも整理でき、議論の流れを把握しやすくなります。

クラッシャーが現れた時の対処法

協調性を持って建設的な議論が必要になるグループディスカッションにおいて、注意したいのが「クラッシャー」の存在です。グループディスカッションにおける「クラッシャー」とは、自己中心的にふるまって場を乱す人のことです。

クラッシャーには「主張型」と「否定型」の2つのパターンが存在します。

主張型は、自分の意見を主張し続けて他のメンバーの発言の機会を奪ったり、担当ではないのに議論の進行をしたりする人などを指します。主張型の対処法は、まずは発言を受け入れることです。「いいアイデアだね。でも今回のテーマと話が逸れてしまうから、他の案についても議論してみよう」「なるほど、そういう見方もあるね。〇〇さんはどう考える?」のように、クラッシャーの発言を否定しないことが大切です。

否定型は、理由なくメンバーの発言に否定的な発言ばかりする人や、否定するものの代案を出すことをしない人を指します。否定型の対処法も、まずはクラッシャーの否定意見を受け止めることが大切です。「なるほど。〇〇さんの意見も一理あるね。ちなみにそんなときどう対応したらいいと思う?」「意見ありがとう。今はまだ、発散のフェーズだから他の意見も聞いてみて、〇〇さんの意見も検討していこう。」のように対応してみましょう。

テーマに対する知識がない時の対処法

グループディスカッションで与えられるテーマは、その業界でよくある話題もしくは一般的に誰もが応えやすい話題などがテーマになりやすいです。そのため、事前に準備していれば、ある程度対応できる場合がほとんどです。

そもそも、難しいテーマや専門性の高いテーマにすると、ディスカッションが成り立たない可能性もあります。難しいテーマの場合は、企業側からテーマを事前に共有されることもあるようです。

もし、テーマに対する知識がない時は次のことに注意しましょう。まず、テーマに知識がない時は、どうしても発言の機会が少なくなります。そうした時は、進行役に周り、メンバーの反応や発言から、テーマの内容を理解する時間を作りましょう。その上で、自分の意見を述べると知識がないことをカバーできます。

どうしてもテーマが理解できない時には、素直にメンバーに質問をして理解を深めその上で自分の意見を述べます。仕事をする上で、知識が足りず回答できない場面は今後必ず発生します。その時に、きちんと対応できる人という印象を与えるためにも、曖昧な回答で濁さないことが大切です。

グループディスカッション(GD)のテーマにはどのようなものがあるの?

まずは、グループディスカッションのテーマについてですが、大きくは3つの種類に分けることができます。
1つ目が、問題解決系です。いわゆる「売り上げ向上系」のケース面接的なお題や、「交通事故を減らすには」といった身の回りにある課題を解決するようなお題があります。
2点目が選択系のお題です。「○○をするべきか否か」といったような二者択一のお題がこれにあたります。
3点目が、抽象定義系です。「良い○○とは」といった抽象的な事柄を定義するお題であり、難易度が高いです。
ここで注意してほしいのが、グループディスカッションのお題には絶対的な正解はないということです。企業側は解答のみではなく、議論の流れや学生の振る舞いを見て評価しているので、それを理解した上で選考に取り組みましょう。

グループディスカッション(GD)の練習方法

グループディスカッション選考の通過率を上げるためには、実戦経験を重ねる必要があります。その際、闇雲にグループディスカッションに臨むのではなく、しっかりとそのグループディスカッションにおいて達成したい目標を置いてからグループディスカッションを経験しましょう。

そして、グループディスカッション後には設定した目標の振り返りを行う必要があります。その際、自分の発言に論理のずれはなかったか、協調性や積極性は大丈夫であったかなども合わせて確認しましょう。

このようなトライアンドエラーを重ねていくことで、だんだんとグループディスカッションの形式や雰囲気に慣れ、自分の得意な立ち回りが分かっていきます。

まとめ

グループディスカッションは就活における他の選考と比較しても、対策の量が上達スピードに大きく関わってくる選考です。 この記事を読んでいる皆さんの中で、「まだ経験したことがない…」という方は、まずは一度経験してみてください。

最初は戸惑うかもしれませんが、評価のポイントを押さえた上でPDCAを回していくことで、通過率は徐々に上がっていくと思います。
インターン選考および本選考において、グループディスカッションに対して自信を持って臨めるよう頑張っていきましょう!

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