知っておきたい!面接での話し方の基本
面接で緊張してしまうのはみんな同じです。まず大切なのは、「何を話すか」よりも「どう話すか」。基本的な話し方のマナーを押さえるだけで、相手に安心感や誠実さを伝えることができます。
一人称は必ず「わたし」「わたくし」
面接で使う一人称は、男女問わず「わたし」または丁寧に言うなら「わたくし」が基本です。
「僕」「自分」はカジュアルすぎたり、砕けた印象を与えてしまい、ビジネスの場にはふさわしくありません。特に面接では、第一印象がそのまま評価につながることも多いため、言葉遣い一つで損をしないよう注意が必要です。普段の癖で「僕は〜」「自分は〜」と言ってしまわないよう、日頃から「わたし」と話す練習をしておくと安心でしょう。
企業は「御社」という
面接で企業を指すときは、「御社(おんしゃ)」と話すのがマナーです。一方で、エントリーシートや履歴書などの書類では「貴社(きしゃ)」が正しい使い方になります。
このように、話し言葉と書き言葉では使う表現が異なるため、うっかり混同しないよう注意が必要です。例えば、面接中に「貴社の強みに魅力を感じました」と言ってしまうと、少し不自然に聞こえてしまいます。日頃から「御社」と口に出す練習をしておくことで、本番でもスムーズに話せるようになります。
面接で好印象を与える話し方のコツ7選
面接では、伝え方のちょっとした違いが相手の印象を左右します。落ち着いた声のトーンや、聞き取りやすい話し方は、それだけで信頼感につながるもの。
「面接で好印象を与える話し方のコツ7選」について解説します。
①大きな声でハキハキと
面接では、緊張のあまり声が小さくなってしまうこともありますが、相手に聞き取りづらい話し方は、それだけで自信がない印象を与えてしまいかねません。特に初対面の場では、話の内容以上に「声の出し方」から受ける印象が強く残ります。
大きな声でハキハキと話すことは、明るさや前向きさ、誠実さを伝える上でも重要な要素。声のボリュームが適切で、語尾まではっきり聞こえる話し方は、それだけで「この人と一緒に働いてみたい」と思わせる力があります。自分では大きな声を出しているつもりでも、面接官にとっては聞こえにくいこともあるため、模擬面接などで客観的なフィードバックをもらうこともおすすめです。
②ゆっくり話す
緊張すると、つい早口になってしまう人は多いものです。しかし、面接では「ゆっくり話す」ことが想像以上に大切なのです。
話すスピードが速すぎると、面接官が内容を正確に聞き取れなかったり、焦っている印象を与えてしまうことがあります。一方で、落ち着いて丁寧に話すことで、聞き手に安心感を与え、自分自身も呼吸が整い、自然な笑顔やアイコンタクトがしやすくなります。話す内容に自信がある人ほど、あえて間を取って伝えることで、言葉の重みや説得力が増すものです。
練習の際は、録音して自分の話すスピードを客観的に確認したり、1文ごとに「、」や「。」でしっかり区切る意識を持つと、実践でもゆとりのある話し方ができるようになるでしょう。
③抑揚をつける
淡々と話し続けてしまうと、どんなに良いエピソードでも印象に残りにくくなります。そこで大切なのが、「声に抑揚をつける」こと。強調したい部分では声を少し大きく、説明的な部分では落ち着いたトーンにするなど、話に緩急をつけることで、聞き手にメリハリを与えられます。
また、声の抑揚は内容の理解を助けるだけでなく、「この人は話し慣れている」「伝える意識がある」といった好印象にもつながります。とはいえ、無理に演技する必要はありません。伝えたい気持ちを込めるだけで、自然と声に表情が出てくるものです。
面接の練習では、録音した自分の声を聞き返してみると、単調になっていないかを客観的に確認できます。
④語尾までしっかりと話す
面接中に「〜だと思いま...す」や「〜しまし...た」と語尾が聞き取りづらくなる話し方は、思った以上に印象を下げてしまいます。特に語尾が曖昧だと、自信がなさそうに見えたり、話が締まらない印象を与えてしまうことがあります。語尾まできちんと発音することは、話の内容に説得力を持たせるだけでなく、丁寧さや誠実さも伝える大事なポイントなのです。
また、語尾が弱いと相手に聞き返されやすくなり、やりとりに無駄な時間が生まれることも。語尾をはっきり言い切るクセをつけるには、音読練習や録音確認が効果的です。話すスピードが速すぎると語尾が潰れやすくなるので、「ゆっくり話す」こともあわせて意識すると自然に改善されていくでしょう。
⑤結論から話す
面接では限られた時間のなかで、いかに簡潔に要点を伝えるかがカギになります。そこで大切なのが、「結論から話す」こと。
例えば、「強みは協調性です」と最初に伝えておくと、その後に続くエピソードも面接官が理解しやすくなります。逆に、経緯からだらだら話し始めると、結局何が言いたいのかが伝わらず、印象に残りにくくなってしまいます。
ビジネスの現場でも「結論ファースト」は基本とされており、面接を通してそうした論理的な伝え方ができるかどうかも見られています。ポイントは、「結論→理由→具体例→まとめ」の順で話すこと。伝えたい内容がブレず、聞き手の理解もスムーズになります。
⑥要点を簡潔にして話す
面接では時間が限られているため、要点を簡潔に伝える力が問われます。話が長くなりすぎると、結局何を言いたかったのかが伝わらず、面接官にとっても印象がぼやけてしまう原因に。特に自己PRや志望動機では、自分が伝えたいことを1〜2文で要約できるかが大きなポイントです。「何を話すか」よりも「何を省くか」を意識することで、話がぐっと整理されます。
また、簡潔に話すことで、論理的な思考や相手への配慮も伝わり、好印象につながります。内容を削るのが難しいと感じるときは、最初に結論を述べてから、補足情報を加える話し方を意識すると、自然と要点がまとまってきます。
⑦面接官の目を見て話す
話す内容がしっかりしていても、目線が定まらないと自信や誠意が伝わりづらくなってしまいます。面接では、相手の目を見て話すことで「この人は誠実に向き合ってくれている」と感じてもらえる大切な要素になります。視線が泳いでいたり、下を向いたままだと、どうしても消極的な印象を与えてしまいがちです。
ただし、じっと見続ける必要はなく、話の合間に軽く目を合わせる程度で十分。複数人の面接官がいる場合は、主に話しかけている相手を中心に、全員にバランスよく目を配ると好印象です。
自然なアイコンタクトは、信頼感やコミュニケーション力を伝える上でも非常に効果的です。鏡や模擬面接で意識して練習することで、自信をもって目を合わせられるようになります。
気付かずにやってない?面接で印象が悪い話し方
自分では丁寧に話しているつもりでも、面接官に「印象が悪い」と受け取られてしまう話し方があります。内容以前に話し方でマイナス評価をされてしまうのはもったいないことです。
面接で悪印象を与えてしまう話し方を知っておきましょう。
話を遮って話し始める
面接官が話している最中に、相手の言葉を遮って話し始めてしまうのは、非常に印象を悪くする行為です。たとえ悪気がなかったとしても、「人の話を最後まで聞かない人」「自己中心的」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
緊張や早く答えなきゃという焦りから、つい相手の言葉を待たずに話し始めてしまう就活生も少なくありませんが、面接では“相手の話を聞く姿勢”も重要な評価ポイントです。話し始めるタイミングは、面接官が言い終えたのをしっかり確認してから。相づちやうなずきを挟みながら丁寧に話を聞くことで、落ち着きや対人マナーも伝わります。
面接は“会話”であることを意識し、双方向のコミュニケーションを心がけましょう。
語尾を伸ばして話す
「〜だと思います〜」「やりました〜」といった語尾を伸ばす話し方は、面接の場ではあまり良い印象を与えません。本人に悪気はなくても、だらしない印象や、自信のなさ、軽さを感じさせてしまうことがあります。
面接はビジネスの第一歩でもあり、言葉の一つひとつがその人の印象をつくる材料になります。語尾をしっかりと言い切ることで、伝える内容に締まりが出て、聞き手に安心感や信頼感を与えられます。特に語尾を伸ばすクセは無意識に出やすいため、録音して自分の話し方を確認したり、模擬面接でフィードバックを受けるのがおすすめです。
丁寧に話そうと意識することが、話し方の質を大きく高めてくれます。
若者言葉を使って話す
面接では「〜っすね」「マジで」「めっちゃ」などの若者言葉や略語を使わないよう注意が必要です。普段の会話では自然に使っていても、ビジネスの場では軽率・未熟と受け取られてしまう恐れがあります。
例えば「御社の雰囲気、めっちゃ良いと思いました」と言ってしまうと、社会人としての基本的な言葉遣いが身についていない印象を与えかねません。面接は“社会人としての第一歩”を見られる場。丁寧で落ち着いた話し方を意識することが、信頼感につながります。自分では無意識に使っていることもあるため、模擬面接や録音で確認してみるのもおすすめです。
面接では、伝える内容と同じくらい「言葉選び」が大切だと心得ましょう。
有名インフルエンサーの話し方を真似る
話し慣れて見せたい一心で、インフルエンサーやユーチューバーのような話し方を真似てしまう人がいますが、面接では逆効果です。語尾を強調しすぎたり、過度なジェスチャーや表情を使うと、軽薄な印象を与えかねません。ビジネスの場では、落ち着いたトーンと誠実な話し方が信頼につながります。あくまで「面接官と向き合う一対一の会話」であることを意識し、自分の言葉で自然に話す姿勢を大切にしましょう。
Web面接での話し方のポイント
対面の面接と違い、Web面接では話し方ひとつで印象が大きく変わります。声のトーンや間の取り方、カメラ越しの視線など、画面越しでも誠実さや聞きやすさを伝える工夫が必要になるのです。
Web面接で好印象を与える話し方のポイントについてみていきましょう。。
相手が話して少し間をおいて話す
Web面接では、相手の話が終わった直後にすぐ返答してしまうと、通信のタイムラグによって会話が被ってしまうことがあります。対面では相手の呼吸や表情で自然とタイミングが取れますが、画面越しではそれが難しく、話の食い違いや“かぶり”が起きやすいのです。
そこで意識したいのが「相手の話が完全に終わったのを確認して、1秒ほど間をおいてから話し始める」こと。この“間”があるだけで、相手にとっても聞き取りやすく、落ち着いた印象を与えることができます。また、自分の話が途中で遮られることも減り、会話のテンポもスムーズになります。
慣れないうちは少しもどかしく感じるかもしれませんが、Web面接では“待つ姿勢”が思いやりあるコミュニケーションにつながるのです。
普段よりも大きな声で話す
Web面接では、対面のように“声の空気感”が伝わりにくく、声量が少ないと聞き取りづらくなることがあります。マイクの性能や通信状況によって声がこもったり、語尾が途切れるケースも少なくありません。そのため、普段より少し大きめの声で、はっきりと話すよう意識することが必要になります。
ただし、叫ぶような大声ではなく、「ハキハキと張りのある声」を意識するのがポイント。これにより、自信や明るさが伝わりやすくなり、面接官もストレスなく内容を理解できます。また、声量を意識すると自然と姿勢も良くなり、画面越しでも好印象につながります。緊張すると声が小さくなりがちなので、事前に音声チェックを行い、自分の声がしっかり届いているか確認しておくと安心でしょう。
カメラ目線で話す
Web面接では、相手の顔が画面に映っていても“目を合わせている”とは限りません。画面を見ると、実際にはカメラから視線が外れてしまい、相手からは伏し目がちに見えることがあります。これに対して、カメラを見て話すことで、対面のようにアイコンタクトが取れている印象になり、誠実さや自信をより伝えることができるでしょう。
カメラ目線に慣れないうちは、カメラのそばに付箋で「ここを見る」と目印をつけておくこともおすすめ。Web面接では、目線ひとつで印象に差が出てくるのです。
話し方以外でも意識したいポイント
面接では話す内容や話し方だけでなく、ちょっとした動作や表情、姿勢の変化までもが見られています。言葉でどれだけ丁寧に伝えても、視覚的な印象で評価が下がってしまうことも。
話し方とあわせて押さえておきたい“見え方”のポイントを覚えておきましょう。
姿勢が崩れないよう気を付ける
面接では、話す内容や声のトーンだけでなく、「どんな姿勢で話しているか」も見られています。猫背になっていたり、イスにふんぞり返るような姿勢は、それだけでだらしない印象を与えかねません。逆に、背筋を伸ばして座るだけで、清潔感や礼儀正しさ、前向きな印象を自然と伝えることができます。
特にWeb面接では、画面に映る範囲が限られているぶん、姿勢の良し悪しが強調されやすくなります。イスには深くもたれすぎず、背筋をスッと伸ばし、両足は床にそろえて。視線もカメラの高さに合わせることで、自然と顔も引き締まり、表情にも自信が出てきます。
話し方に気を取られがちですが、「見え方」も含めて面接は評価される場。第一印象を損なわないためにも、姿勢の意識は欠かせません。
相槌は適度に
面接では、相手の話をきちんと聞いていることを示す上で、うなずきや「はい」といった相槌が有効です。ただし、あまりに頻繁だったり大げさすぎると、落ち着きのない印象を与えてしまうことも。大切なのは、“自然なタイミングで適度に”というバランスです。
対面・Web問わず、面接官の話にしっかり耳を傾けていることが伝わる相槌を心がけましょう。
明るい表情を保つ
面接では、表情もまた相手に伝わる大事なメッセージの一つです。真剣な場だからといって無表情になってしまうと、緊張や自信のなさ、さらにはコミュニケーションに不安がある印象を与えてしまうこともあります。特にWeb面接では、カメラ越しだと感情が伝わりにくいため、対面以上に意識的に表情を明るく保つことが大切です。
常に笑顔でいる必要はありませんが、質問に答えるときや相手の話を聞くときに、口角を軽く上げるだけでも印象は大きく変わります。練習の際は鏡や録画を活用して、自分の表情がどう見えているか客観的に確認しておくと安心でしょう。
身振り手振りを使う
言葉だけで伝えるよりも、身振り手振りを交えることで、話に説得力や熱意が加わります。
面接では声や内容だけでなく、全体の雰囲気から受ける印象も大切。特に自分の強みや志望動機を語る場面では、手の動きを添えることで、伝えたい気持ちがより相手に届きやすくなります。ただし、動きが大きすぎたり頻繁すぎると落ち着きがない印象になるため注意が必要です。あくまで自然に、言葉を補足する程度の動きがベスト。Web面接では画面に映る範囲が限られるため、顔の近くや胸元あたりの動きが効果的です。
緊張して固まりやすい人ほど、軽いジェスチャーで表情もやわらぎ、会話がぐっとなめらかになります。
面接での話し方のOK例とNG例
前日の通り、面接は話し方や伝え方ひとつで、その印象は大きく変わります。
特に差が出やすい「自己紹介」と「志望動機」について、話し方のOK例・NG例を具体的にみていきましょう。
【自己紹介】OK例
【例文】
『〇〇大学経済学部の田中太郎と申します。現在は、地域マーケティングをテーマにしたゼミに所属しており、地元企業との共同プロジェクトにも参加しています。本日はお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。』
【ポイント】
氏名・所属・専攻内容・取り組んでいることを簡潔に伝える構成が好印象です。
自己PRやアピール要素を入れすぎず、自然なトーンで自分の現在地を伝えることがポイントです。面接冒頭では、「私はこういう学生です」と端的に伝えることで、その後の質問が広がりやすくなります。長くなりすぎず、30秒〜1分程度を目安にすると良いでしょう。
【自己紹介】NG例
【例文】
『えっと、〇〇大学の田中太郎と申します。普段は友人とバスケをしたり、アルバイトとかしたりしていて…あ、ゼミは特に決まっていないんですけど、興味がある分野を少しずつ調べているって感じです。えーと…そんな感じです。よろしくお願いします。』
【ポイント】
このように話がまとまっておらず、結論が見えにくい自己紹介は、面接官に「準備不足」や「社会人としての基礎ができていない」という印象を与えてしまいます。日常会話の延長のような話し方や、「えっと」「あの」などの口癖が多いのもマイナス要素です。
また、内容に一貫性がなく、大学での取り組みや学びが伝わらないと、印象がぼやけてしまいます。自己紹介は“自分をどう見せたいか”を整理して臨むことが大切です。あらかじめ話す内容を30秒程度にまとめ、落ち着いて言い切る練習をしておくと、自信をもって話せるようになるでしょう。
【志望動機】OK例
【例文】
『私は大学で消費者行動について学ぶ中で、御社のマーケティング施策に興味を持ちました。中でも地域ごとのニーズを捉えた商品展開に強みがある点に魅力を感じ、実際に店舗調査も行いました。お客様の声を商品や企画に活かせる環境で、自分の学びを活かしたいと考え、志望しております。』
【ポイント】
この例文では、志望理由が企業の特徴と自身の経験・関心と結びついており、「なぜこの会社なのか」が明確に伝わります。特に、「興味を持った理由→具体的に調べた行動→自分が貢献したい方向性」という流れがスムーズで、説得力があります。
また、内容を詰め込みすぎず、要点を簡潔に伝えている点も好印象。話す際には語尾をしっかり言い切り、明るくハキハキと伝えることがポイントです。志望動機は“熱意+具体性”のバランスがカギになります。
【志望動機】NG例
【例文】
『御社の安定した経営基盤と福利厚生の手厚さに魅力を感じ、志望いたしました。社員インタビュー記事を読んで、残業が少なく働きやすそうに感じた部分にも魅力を感じています。業界自体伸びている領域ですし、御社は知名度が高く、多くの人に信頼されている点にも惹かれています。』
【ポイント】
一見丁寧な話し方に聞こえますが、「安定性」や「福利厚生」などの条件面だけを理由にする志望動機は、企業側にとって“どこでも言える内容”に映ります。また、「知名度」や「安心感」など抽象的な表現に終始してしまうと、企業理解が浅く、自分の言葉で語れていない印象を与えてしまいます。
採用担当者が知りたいのは、「なぜ数ある企業の中からうちなのか」「この人が入社後どう活躍できそうか」です。表面的な情報ではなく、事業内容や社風、自分の価値観との接点を具体的に語ることが大切なのです。
面接で上手く話せない人の特徴は?
面接になると頭が真っ白になってしまう、自分でも何を言っているのかわからなくなる…。そんな悩みには、実は共通する原因があります。話し方のテクニック以前に、準備や心構えで差がついていることもあるのです。
自己分析が十分にできていない
面接でうまく話せない原因としてよく見られるのが、自己分析が浅いことです。自分の強みや価値観が整理できていないと、どんな質問にも答えがぼんやりしてしまいがち。「何を伝えたいのか」が自分でも定まっていないため、話に自信が持てず、内容もブレやすくなります。まずは経験を振り返り、自分の軸を言語化することが第一歩なのです。
※記事リンク設置
上手く話そうとしすぎ
面接で緊張してしまう人ほど、「完璧に話さなきゃ」と構えてしまいがちです。しかし、それが逆に不自然さや棒読みにつながり、伝えたいことが伝わらなくなる原因にもなります。
大切なのは、言葉を飾ることより、自分の言葉で誠実に話すこと。多少言い間違えても、想いがこもっていれば面接官にはきちんと伝わります。まずは自然体を意識してみましょう。
回答を丸暗記しようとしてる
面接対策で回答を一言一句暗記してしまうと、実際の場面で少しでも想定外の質問や順番のズレがあると、頭が真っ白になるリスクがあります。棒読みになったり、言葉に感情が乗らなくなるのもNGポイント。面接では“伝え方”だけでなく“伝わり方”も大切です。話す内容は大まかな流れだけ覚えておき、自分の言葉で自然に話せるようにしておきましょう。
面接で上手く話す練習方法3つ
面接で上手く話せなくても、実はちょっとした練習を積むだけで話し方は驚くほど変わります。おすすめの練習方法をご紹介します。
①録画をして話し方を見直す
自分の話し方を客観的に知る最も効果的な方法が「録画」です。
スマートフォンやパソコンで、自己紹介や志望動機などを実際に話して録画してみましょう。再生してみると、話すスピードや声のトーン、語尾の弱さ、クセのある表現など、話しているときには気づけなかった課題がはっきり見えてきます。また、表情や姿勢、目線のズレなども映像で確認できるため、Web面接の対策にもなります。
最初は気恥ずかしいかもしれませんが、「どう見えているか」を知ることは、面接力を上げるための大きな一歩です。改善点が見つかったら、録り直して練習を重ねましょう。繰り返すことで、自分でも驚くほど話し方が洗練されていくでしょう。
②模擬面接をする
実際の面接に近い環境で練習する「模擬面接」は、本番への自信をつけるために非常に効果的です。一人で練習していると気づかない“話のくせ”や“言い回しの違和感”を、他者からのフィードバックによって客観的に把握できます。
キャリアセンターの面接練習や、就活仲間とのロールプレイングなど、形式にこだわらず体験を積むことが大切です。実際の面接のように時間を区切って質問を投げてもらうことで、緊張感への耐性も養われます。うまく話せなかった部分は見直して、次の練習に活かすサイクルを回しましょう。
「慣れてきた」と感じるまで繰り返すことで、自分の言葉で自然に話せる力が身につきます。
③企業との面接経験を積む
話し方のスキルを高める最も実践的な方法は、実際に企業の面接を受けてみることです。模擬面接では得られない“本番特有の緊張感”や、“想定外の質問にどう対応するか”という経験値が、自信につながります。
第一志望の企業ばかりに絞らず、選考が早い企業やインターン経由の面談なども活用すると、自然と話し慣れていきます。面接後は、うまく話せなかった部分や予想外の質問をメモに残し、振り返りと対策を積み重ねていくことが大切です。数をこなすうちに、受け答えの型や自分なりのペースがつかめるようになります。
就活は「準備」だけでなく「場数」も大事。実戦を通じて磨かれる力も多いのです。
まとめ
面接で好印象を与えるために必要なのは、特別な話術ではなく、「伝え方の基本」を丁寧に意識することです。ハキハキと話す、語尾を言い切る、結論から話すといったちょっとした工夫で、面接官に与える印象は大きく変わります。また、事前の練習や振り返りによって、話し方は確実に上達します。
不安を自信に変えるためにも、今回ご紹介したコツや練習法をぜひ一つずつ実践してみてください。
よくある質問
面接で「なるほど」はNGワードですか?
「なるほど」は相手の話に理解を示す表現ですが、面接では上から目線に聞こえることもあるため注意が必要です。使うなら控えめなトーンで。
「ありがとうございます」「勉強になります」などの言い換えが無難です。
面接での回答は暗記してもいい?
回答を丸暗記すると、少し順番がズレただけで焦ってしまったり、棒読みになってしまうリスクがあります。大切なのは、話す内容の“流れ”を理解し、自分の言葉で自然に話せるようにしておくことです。
人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!
ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
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ぜひビズリーチ・キャンパスご活用し皆様にとって最適なキャリア選択を実現してください。