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OB/OGが語る

「海外で活躍したい」その想いの強さで、やりたいことを実現する

専門商社をわかりやすく紹介する「専門商社の魅力とは!?」シリーズ。今回は、繊維・化学品・機械専門商社の蝶理。海外トレーニーを経験し、グローバルに活躍する営業部の社員に話を聞いた。

企業紹介
1861年、京都西陣の生糸問屋として創業。以来、時代とともに変化する社会ニーズに対応し、積極的に事業を展開。「繊維」「化学品」「機械」の3つの事業領域において、高機能・高専門性を誇る複合型専門商社として成長する。中国およびASEANを中心に海外で計30拠点超のネットワークを構築。進化、変化を続けながら、さらなるグローバル化を目指す。

人物紹介
蝶理株式会社
パフォーマンスケミカル部
高澤 健
2015年入社。初配属で人事の採用担当を2年間経験し、3年目で営業部へ異動。ウレタン原料の販売に従事する。5年目で海外トレーニーとしてインドネシアに1年間赴任。現在も日本で現地と直接コミュニケーションを取りながら、グローバルに活躍中。


自分にとって、フィットする規模感の会社で働く

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―――学生時代にはどんな就職活動をされていたのでしょうか。


高澤:理工学部の応用化学科出身で、まわりは大学院に進む人や技術関係の仕事に就く人が多かったのですが、私にはあまり面白みが感じられませんでした。4年生になって就活をはじめる頃には、新しいことにチャレンジしたいと思うようになっていました。新しいことといえば海外、海外に行きやすいのは商社だという発想で志望業界を決め、その中でも自分のバックグラウンドを生かせる化学品の専門商社に絞って就活をしていました。

―――蝶理さまに興味を持ったきっかけは何ですか?


専門商社の中には他にも大手企業がありますが、私にとっては蝶理の“規模感”が一番フィットしていたんですよね。会社説明会やOB/OG訪問で話を聞いていく中で、蝶理の社員の方々は自分が主体となって仕事をしていることが感じられました。一つの歯車としてではなく、メインでいろんなものを動かしていく働き方に魅力を感じて、興味を持ったのがきっかけです。

―――最終的に決め手となったポイントは。


最終的には人の魅力が大きかったです。私の要望を聞いていただき、選考の途中で海外経験のある社員さんと話をさせてもらうことができたのですが、すごくパッションのある人でした。何も知らない学生の自分には、すごく魅力的でした。また、若手のうちから海外に行く人もいると聞き、海外で働きたいという自分の目標が早く実現できる環境だと感じました。

―――入社後はどんな仕事をされていたのでしょうか。


実は、入社後は人事で2年間採用担当をしていました。「海外に行きたい」と言い続けていたので、拍子抜けな部分もありましたが、その後、営業部へ異動になったという経歴です。

―――希望がかなって、営業部へ異動になったんですね。


私の場合、特殊だったのかもしれません。ひょんなことから同じ大学出身の当時営業部の課長と話をする機会があり、「何がやりたいのか」と聞かれたので、熱い想いを伝えたところ、真剣に話を聞いてくれました。「情熱があっていい。想いがないと何も動かせないし、やりたいことを口にしていくことが大事だ。そういう人と働きたい。ぜひうちの部署に来ないか」と言ってもらえて、そこから話が進んでいったかたちです。採用シーズンが終わったタイミングで、営業部に異動になりました。こうした巡り合わせも、この“規模感”の会社ならではかもしれません。

最大の消費地、インドネシアで海外トレーニーを経験

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―――営業部での仕事内容について聞かせていただけますか?


パフォーマンスケミカル部で担当している商材は、主にウレタン原料です。自動車のカーシートやマットレスなどの寝具に使われる柔らかい素材の原料を海外のお客様に販売する商売をしています。異動してからは約2年間、先輩の下で貿易実務の勉強と営業をOJTで学ぶ日々。営業3年目で、トレーニーとして1年間インドネシアに赴任することになりました。インドネシアは、東南アジアの中でもウレタン原料の最大の消費地なんですよ。

―――海外ではどんな仕事をされてこられたのでしょうか。


すでに大きな取引があった市場なので、まずはその販売量を維持して安定した商売をすること。そして、添加剤などを加え、商材の幅を広げることで、基盤を固めていくことがミッションでした。それまで6年間インドネシアにいた先輩から引き継ぐポジションになり、来たばかりの新参者が相手にされるだろうかと不安もありました。しかし、現地の方からすれば年次は関係なく、要求に応えられるかどうかはすべて自分次第だと実感しましたね。至らない部分は経験豊富な方々に教えてもらいながら、現地で新しい商売もつくることができました。

―――新しい商売とは、具体的にどんな内容でしょうか?


東南アジアでは今、低反発メモリーフォームなどの価格帯が高い高機能素材の需要が少しずつ伸びてきているんです。これらの新しい商材を販売するため、現地の工場に入って研究開発部門の方と技術的な話をしながら、一緒になって開発を行い、一部のお客様とは実績が付くまでになりました。そのお客様とは今でも取引が続いているので、成果を残せたかなと思っています。ただ、まだまだ需要は伸び続ける可能性があり、今後も力を入れていきたいと思っています。

―――一番学びになったことはどんなことでしょうか?


やはり、商慣習の違いでしょうか。インドネシアはムスリムの国で華僑の方々もさほどお酒を飲まないため、会食も日中が基本。また、現地企業の社長さんは代替わりをするタイミングであり、30代半ばぐらいの若い方も多く、一緒にゴルフをしたりバスケをしたり、土日の時間を一緒に過ごすようなこともありました。ビジネスで関係を構築するための時間の使い方は、日本との違いを感じました。日本には日本の、インドネシアにはインドネシアのやり方があるんだということは、改めて気づかされた部分です。

―――目標としていた海外で働く経験をしてみて、いかがでしたか。


かなり充実していました。アルファベットを使用するインドネシア語は比較的とっつきやすい言語かなと感じます。現地のお客様方は英語を流暢に喋る方も多いんですが、中にはインドネシア語しかできない方もいます。これまで開拓できていなかったお客様にもアプローチしていきたいと思い、必死に勉強しました。今では、アポ取りや商談もインドネシア語でできるまでになりました。形に残すため、インドネシア語検定の資格も取得したんですよ。プライベートでも日本人駐在員のコミュニティでバスケをしたりと平日のみならず休日も充実した1年だったと思います。

―――今でもインドネシア語を使って仕事をすることはありますか?


お客様によってですが、多少ありますね。私が帰国したのが2020年4月で、ちょうど新型コロナが流行りはじめたタイミングだったんです。このような状況下で代わりに誰かがインドネシアに行くこともできなかったため、私がそのまま案件を日本に持ち帰り、現地のお客様とやり取りをしています。丸2年ほど海外出張に行けない状況が続きましたが、今年に入ってから徐々にもとに戻りつつあります。今年に入りインドネシア2回、タイ、ベトナム、フィリピンはそれぞれ1回ずつと少しずつではありますが海外出張の頻度が増えてきています。


語学力や経験よりも、何がしたいかという想いの強さが大事

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―――今後の目標を聞かせてください。


叶えたい直近の目標としては、海外駐在です。2年ぶりに出張に行って思ったのは、やっぱり直接顔を合わせるからこそ聞ける情報や、話してもらえる相談事がかなり多いということでした。輸出商売を担当している私からすると現地で聞ける生の情報が非常に大事になってきます。行先はどこでもいいのですが、東南アジアの活気あふれる感じは自分に合っているのかなと感じています。人口増加、平均賃金も上昇していて、高価なものの購買意欲が上昇していく可能性が高く、今までなかった高機能なものの需要がより一層出てくるだろうと思っています。これまでの経験を生かしてビジネスを広げられるチャンスのある場所に居られれば幸せだと思っています。

―――やはり、商社で働くには語学力が必要でしょうか。


最近入社される方はTOEIC900点台とか、留学経験があるという方も多いので、当時私がしていたような心配をしている方は少ないかもしれないのですが、私は入社当時TOEICも300点台と同期でも下位。今思うとそれでよく入社出来たなと思います。やらなくてはいけない環境に居れば、人はやれます。もし不安を感じている方がいれば心配ないですよとお伝えしたいです。将来どうなりたいのかという想いさえ持っていれば、おのずとやるべきことが見えてきて、お客様とのコミュニケーションを取る中で語学力が向上していた、そんな感じです。

―――御社で働く魅力を教えてください。


やっぱり、会社の規模感ですかね。私もそうだったのですが、学生時代にはどうしても売上や従業員数が大きい企業を選びがちです。でも、お互いに人となりがわかる環境で築ける関係性や、そこから得られる情報の多さなど、当社の規模感だからこその良い部分もたくさんあります。蝶理は今単体で400人ほどの会社ですが、顔を見ればどこへ駐在に行っていた人か、部署や名前まですぐにわかる。だからこそ、相談できる相手が多いということにもつながります。こうした環境が、蝶理の良いところですね。

―――人の雰囲気はいかがですか?


部署によって異なる部分もありますが、私の部署でいうとポジティブで明るくて情熱的、何に対しても好奇心を持って仕事に取り組んでいる方が多いです。最近では社内で飲み会こそ多くありませんが、コロナ前にはよく開催されていました。そこでは仕事の悩みを共有できたり、気さくにアドバイスが聞ける雰囲気があってとても好きですね。仕事でもプライベートでも、一緒に過ごしていて楽しいと思う方が多いですよ。

―――育休を取得されているとお聞きしました。


そうなんです。昨年9月に子どもが生まれました。5日間という短い期間だったのですが、家族の事を考えるよい1週間になりました。社内でも取得する方が増えてきて良い流れだと思います。若手のうちは夜遅くまで働くこともありましたが、自分も年次が上がってきて仕事のコントロールもできるようになりましたし、育児を任せきりにすることのないよう協力し合っていきたいです。

―――最後に、就活生にアドバイスをいただけますか?


軸を持って就職活動をすることは大事ですが、早いうちから決めてしまうのはもったいないという気持ちもあります。私自身は自分のバックグラウンドから、化学品の専門商社と絞っていましたが、もっと他の業界も見ておけばよかったと思うこともあるんですよね。会社に入ると、他の会社を知る機会はなかなかありません。就活では選り好みせずに、幅広い業界の会社説明会に参加して、どんな仕事をしているのか、どんな人がいるのか、時間が許す限り見てみてほしいと思います。

―――自分の想いを実現したいと考える人にとって、人の心が通い合う規模感の環境で働くことも大きな魅力がありますね!本日はありがとうございました。