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OB/OGが語る

メガバンクSummit ~若手社員が語る「メガバンクの若手成長環境」~

2021年11月に、ビズリーチ・キャンパス特別イベント『メガバンクSummit』を開催いたしました。 みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、三菱UFJ銀行という、日本を代表とするメガバンクが一堂に会する当イベント。若手社員と採用リーダーが登壇し、各行の成長環境や入社後のキャリアについてアツいトークを展開します。 メガバンクで働くことの醍醐味を知ることはもちろん、各行を比較・検討できる貴重なイベントとなりました。当記事では、若手社員3名が登壇した前半部分「メガバンクの若手成長環境」の様子をレポートします。

【登壇者プロフィール】

北田 みや(株式会社みずほフィナンシャルグループ)
入社6年目。3年目までは法人営業として水産関連をメインとする中小企業約40社を担当。4年目から約1年間、アメリカNYの米州審査部でトレーニーとして海外審査に従事。6年目からはシンジケーション部にて、空運・海運セクター大企業向けにシンジケートローンの組成を担当。

龍 雅也(株式会社三井住友銀行)
入社6年目。3年目まで法人営業部で上場企業や中堅企業約20社を担当。4年目から約2年間、タイのバンコクで海外トレーニーとして日系企業の進出支援から企画業務まで幅広く経験。現在は企業戦略営業部スポンサーファイナンスグループで、M&Aファイナンスに従事。

眞﨑 護(株式会社三菱UFJ銀行)
入社6年目。3年目までは法人営業として建設・メーカーなど中堅・中小企業を担当。4年目から2年間、経済産業省資源エネルギー庁に出向し、政策企画に携わる。現在ではその経験を活かし、サステナブルビジネス部にてサステナビリティ分野における社会課題解決とビジネス推進を担う。

若手社員が語る「メガバンクの若手成長環境」

皆様は就活中に金融を中心にみられてきたそうですが、最初のご質問「金融業界を選んだ理由」について教えてください。

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北田(みずほ):
私は就活中に様々な業界を見ていく中で、どこの業界もそれぞれの魅力を感じ、最終的に「ここだ」と業界を絞ることができませんでした。そのため、逆の発想で、絞り切れないなら携われる業界が多岐にわたる金融が良いのではと思うようになりました。そのような想いから金融業界を選び、ご縁あってみずほへの入社が決まったという流れになります。

龍(三井住友銀行):
私は就活中、興味のある業界や企業を軸に考えるのではなく、「自分が将来どういう人間になりたいか」という軸で就活を進めておりました。幼い頃に海外で悔しい想いをした原体験があるので、分野を問わず世界どこに行っても戦える人材になりたいと考えていたんです。そこで、商品がなく全てのビジネスに通ずる「お金」を扱う金融業界であればより自分を成長させることができるという考えに至り、この業界を選びました。

眞﨑(三菱UFJ銀行):
私の就活の軸は「働いていて楽しい」ということと「社会に与える影響が大きく責任が重い仕事がしたい」でした。そうした中、学生時代にリーマンショックが起こり、金融業界は社会に対しての影響や役割が大きく重いものであることを感じました。就職活動を通して、三菱UFJ銀行へのインターンシップへも参加し、自身の就活軸とも合っていたことから、金融業界を志望し、ご縁あって三菱UFJ銀行に入社となりました。

幅広い業界に携われたり、グローバルな人材を目指せたり、社会的な影響力の強い業界であることに魅力を感じられたのですね。一方で、「多くの金融機関がある中でなぜ銀行か、またその中でもなぜ今の会社を選ばれたのか」という点はいかがでしょうか?

北田(みずほ):
まず、なぜメガバンクかという点では、海外で活躍できるフィールドが広いためです。私は学生時代から海外で働くことに興味があったので、そのチャンスが多いメガバンクを志望しました。次に、なぜみずほだったのかというと、働いている社員の方が魅力的だったためです。就活生時代に出会ったみずほの先輩は、まだ社会のことを何も知らない学生である私の目線に合わせて、難しい話をかみ砕いて説明してくれました。中には、紙とペンを取り出して図を書きながら説明してくださる方もいて、きっとお客さまに対しても同じように接しているんだなと感じました。自分がどういう大人になりたいか考えたときに、そのように相手のことを考えて話せる人間になりたいと思い、みずほへの入社を決意しました。

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龍(三井住友銀行):
金融業界を目指してメガバンクを選んだ理由は、フィナンシャルグループならではの幅広さが決め手でした。すべての業界のお客さまと関わることに加え、証券や信託にリースなど、同じグループ内で異なる金融分野とも連携していることから、自分が目指している将来像の実現のためメガバンクの業務の幅広さに魅力に感じたんです。その中でもなぜSMBCかというと、「人材への投資を惜しまない社風」と「業務量の多さ」という、成長環境に身を置ける2つの要因があったためです。例えば、多忙な中でもお会いしてくださるOBOGの方がいるなど、私という一学生に対して時間もお金もかけてリクルーティングしてくださったことから、入社してからも同様に私という人材に投資してくれそうだなと感じました。また、他行と比べ行員数が少ないので、当然一人当たりの業務量も多くなり、若いうちからしっかりと経験を積むことができると考えました。以上の2つの理由から、自分が成長するためにぴったりの環境だと思ったのでSMBCに入社しました。

眞﨑(三菱UFJ銀行):
メガバンクの魅力で申し上げますとお二方と共通ですが、業務の幅広さと国内外問わずの規模の大きさですね。特に海外での活躍を視野に入れている人にはその点は特に魅力的ではないでしょうか。その中でなぜ私が三菱UFJ銀行を選んだのかというと、感覚的な話で恐縮ですが、先輩行員に一番アツさを感じたためです。OB・OG訪問をして多くの社会人の方にお会いしましたが、MUFGの先輩方はいわゆるオラオラ系のアツさではなく、静かなる闘志のような、落ち着いていてでも決してブレないパッションを強く感じたんです。その熱意に触れたとき、「24時間何かに熱中している社会人の熱意とはこういうものなんだ」と感じました。その点が決め手となり、MUFGへの入社を志望しました。

ご自身がめざす成長にマッチした環境や、価値観に則した「人」の魅力など、それぞれ入社された理由があるのですね。では、「入社したからこそ分かるバンカーの魅力とは」という質問については、いかがでしょうか。

龍(三井住友銀行):
成長できる環境であることはまず間違いないですね。魅力的な面で言うと、新聞に載る大きな案件や社会貢献性が高い案件に携われる部分も大きいと思いますが、私が感じる一番のバンカーの魅力は「多くの人の期待や信頼に応えていくこと」だと思っています。会社の血液と言われるお金を扱う業種なので、取引先からの期待や信頼はとても大きなものです。取引先の社長や従業員はもちろん、その家族など含めると本当に多くの人の期待や信頼があり、そこに対してしっかり応えて結果を出していくことは大きなやりがいですね。場合によっては苦しい提案をしなければいけない場合もありますが、そういうところを全てひっくるめて、期待や信頼にいかに応えていくかはバンカーならではのやりがいであり魅力だと思います。

北田(みずほ):
私は今まで3部署を経験していて、それぞれに違った魅力がありますが、様々なことを経験させてもらえること、それ自体がバンカーの魅力だと思います。私は入社6年目なので、実質5年半くらいの期間しか勤務しておりませんが、これほどまでに色々な経験を積ませてもらえるとは思っていませんでした。新しい部署に移れば、基礎的な知識は流用できますが、基本的にはゼロからの学び直しになりますので、学び続ける必要がありますが、わずか約5年半の期間で3部署も経験させていただけたことで、自分の人材としての幅や深みがとても広がったと思っています。このような仕事への関わり方ができる点は、バンカーの大きな魅力だと私は思います。

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眞﨑(三菱UFJ銀行):
幅広く様々な業務に携われるところは魅力ですね。自分の仕事のバリエーションを広げていけることはとても良いと感じています。もちろん大変さもありますが、大変であればあるほど自分の力になるので。そのような挑戦的な環境を作りやすいのが銀行ではないでしょうか。若手の頃から裁量を与えていただき、会社の代表として仕事をするのでプレッシャーもありますが、何かあれば必ず上司や先輩方がフォローしてくれるので思い切りよく裁量を持って進めることができます。そこがまた成長につながっていくので、成長の好循環が回りやすい環境であることはバンカーの仕事の魅力だと思っています。

様々な魅力を感じながら日々の仕事と向き合われてらっしゃるのですね。その中で、ご自身の成長やスキルの習得を感じたりすることも日々あると思いますが、振り返ってみてとくに印象的な出来事やエピソードはありますか?

北田(みずほ):
直近の事例では、1,000億円規模のサステナブルファイナンス(※注①)案件の組成です。本件組成に関しては本当に苦労しましたが、その分大きな成長を実感できました。私が現在所属するシンジケーション部は複数の金融機関と協力してお客さまへの融資を行うのですが、とにかく関係者の数が多いです。私はプロジェクトマネージャーのような立ち位置で、最初のスケジュール作成から進捗管理、社内外の関係者との調整を行い、約4か月かけてクロージングしました。この、一人では絶対に成し遂げられない大きな案件を通じ、調整力や推進力などが非常に鍛えられたと実感しています。また、6年目で1,000億円規模のプロジェクトに携われる経験はなかなかないのではないでしょうか。そういうチャンスがあることもみずほの魅力の一つです。
※環境・社会事業を資金使途とするファイナンス、ESGやSDGsへの対応について考慮・評価、または、条件とするなどESG/SDGs対応を支援・促進するファイナンス

眞﨑(三菱UFJ銀行):
個人として成長を感じたのは法人営業担当者として配属された最初の1年ですね。私はホテルや飛行機など大きな案件を経験したのですが、そもそものファイナンスについての知見をはじめ、お客さまとの交渉の仕方など様々な面で成長しました。業務の幅、モノの見え方の捉え方という部分で考えると、一番成長したのは経済産業省に出向したときですね。2年間ではありましたが出向という形で銀行の外の世界を経験できたことはいい経験になりました。政府から多くのことを求められるので、当時はむちゃくちゃ勉強をして知見を深めました。当時は大変でしたがいい経験ができたと考えています。就活生や学生から「バンカーをめざす場合に学生時代からファイナンスの知識は必要か」ということをたまに聞かれますが、結論、答えはノーです。仕事を通じてOJTやトライ&エラーで知見を深めていけるので、知識の習得は入社してからでも問題ないと思ってください。

龍(三井住友銀行):
「この案件で成長しました」みたいなことはありすぎて挙げられないですね。なぜなら、学生時代の私は普通預金と当座預金の違いも分からなかったからです(笑)そんな私がキャリアを歩む中で考える銀行員に求められるスキルは「物事を俯瞰し、全体を進めていく調整力」です。案件全体のスケジュールや期限など進捗状況を調整し、関係各位の折衝管理もしながら案件を進めていく推進力が求められます。自分自身が当事者意識を持って案件を進めながら、チーム・組織でやっていくことが重要なのですが、国内外における様々な経験を通じて、自分もこの6年間で身に付いたなと感じています。

多くの仕事を通じて様々な経験を積み、銀行員に求められるスキルを伸ばしてこられたということですね。皆様それぞれご自身の経験を振り返ってみて、どんなことが若手に求められていると感じますか?

北田(みずほ):
求められる若手像でいうと、自分で考えて挑戦できる主体的な姿勢を持った方ですね。私自身、今まで仕えてきた上司は「自身で考えて行動しなさい」という方が多かったので、自由に考え行動する機会に恵まれてきたと思っています。もちろん上司は私に仕事を丸投げするのではなく、しっかり指導してくれますし、困った時はサポートしてくれます。若手でも裁量が与えられて、しっかりサポートしてもらえる環境が整っているからこそ、若手は失敗しても良いので自分で考え挑戦していく姿勢が求められているように思います。

ちなみに、自分で考え行動するからこそ、若手が上司に相談する際に意見がぶつかる瞬間などはあるのでしょうか?

眞﨑(三菱UFJ銀行):
ありますね(笑)若手だから上司の意見に100%従うのではなく、時には自分の意見をぶつけることも必要になると思います。振り返って、違った際には調整していけば良いので。若手でトライ&エラーが許されるうちはそういう部分も含めて主体的に挑戦して良いと思います、若手はそれでいい、、、それでいいと思っているの私だけかもしれませんが、、、(笑)

龍(三井住友銀行):
SMBCのカルチャーなのかもしれませんが、若手だから特別にこれを期待するとか、これを求めるみたいなことはあまりないような気がしています。上司も年次や経験が浅いからという部分で判断することはなく、2~3年目であっても一銀行員としてフラットに見てくれます。フラットな関係性の中で、経験を積み実力がつくにつれて任される案件の規模が大きくなったり、チームを組んでマネジメント的な裁量も与えられたりはしますが、基本的なスタンスとしては北田さんのおっしゃるように主体的な姿勢のある若手は活躍できると思います。

若手だからこその特権を活かして、時には上司とぶつかる場合があってもトライ&エラーを繰り返していく主体性が求められているということですね。若手だから意見が言えないということもなく、フラットな関係性が許容される環境であると。そのような環境の中で皆様は年次を重ねてこられたと存じますが、今後どのようにキャリアを積んでいきたいとお考えでしょうか。

北田(みずほ):
私は改めて海外に挑戦したいと考えています。過去に1年間NYでの勤務を経験しましたが、その時は今と比較してまだまだ知識も経験も不足していたので、悔しさを実感する場面が多くありました。現在、幸いにも私は様々なことを学べる部署にいます。ここでしっかり実務を通じて成長し、再度海外に挑戦することで、あの時感じた悔しさを払拭したいと思っています。

龍(三井住友銀行):
私も北田さんと同じで、改めて海外に挑戦したいと思っています。その挑戦に向け、まずは今いる部署でファイナンスの知見やスキルをしっかり身に付けて行くつもりです。古くから銀行が作り展開してきたファイナンスというビジネスは、今後もなくなることは絶対にないでしょう。そのような、銀行の中核ビジネスをきちんと勉強し実務を重ねつつ、もう一度海外に挑戦したいと考えています。

眞﨑(三菱UFJ銀行):
少々観念的な表現になってしまいますが、世に埋もれている価値を掘り出し、共感を支える仕事をしたいと思っています。例えば、自分が担当したお客さまの優れた技術やサービスが、世に出ず埋もれてしまっていることの悔しさを感じることがあります。良い技術やサービスなのに、世の中に認知されず広まっていない、そこに対して銀行はもっと関わり、発信していくべきだと思います。そのような、ある種インフルエンサー的な役割を銀行は担っていますし、今よりもっとその力を発揮できるようになると思います。そのような仕事に携わっていきたいですね。

ありがとうございます。それでは最後になりますが、皆様一人ずつ学生さんに向けてメッセージをいただけますでしょうか。

北田(みずほ):
学生の皆さんはこの時期、就活で本当に悩んでらっしゃると思います。私も学生時代を振り返ると、この時期はとにかく悩んでいました。ただ、自分の人生についてこれだけ悩める時期というのはめったにないと思うので、悔いのないようにたくさん悩み、良い就活になるようにしてください。時には失敗することもあると思いますが、小さなことは気にし過ぎず、自分らしく頑張ってください。

龍(三井住友銀行):
私の考えとしては、就活は今ご自身が興味のある業界や企業で考えるより、将来自分がどういう人間になりたいかという考えを軸にすると良いと思います。往々にして、時間が経ったり会社に入ったりすると、自分のやりたいことや興味のあることは変化するものです。そういう場合でも、20年以上の人生で築いてきた自分の軸は変わりにくいので、ご自身の軸に沿った就活をできれば大きくブレることもないでしょう。自分の軸を信じつつ、そういう視点を持って就活を進めてみてください。

眞﨑(三菱UFJ銀行):
世の中的な状況もあり、就活は大変だと思いますがぜひ頑張ってください。今の日本の状況を見ていても人材は本当に大切で、今まで以上に優秀な人が必要な社会になっていくと思います。そのような中でも、銀行員は楽しくやりがいのある仕事だと思うので、皆さんが今後の人生を考える際の選択肢の一つとなれば私も嬉しいです。これからも身体に気を付けて頑張ってください。

ありがとうございました!

後半「採用リーダー編」に続きます!

https://br-campus.jp/articles/report/1047