企業紹介
日本経済の大動脈である東京~名古屋~大阪間の輸送を担う東海道新幹線や、名古屋・静岡を中心とした地域社会を支える12線区の在来線を運営するJR東海。鉄道事業のほかにも、流通・不動産・サービスなど、鉄道との相乗効果が高い分野を中心にした関連事業も展開する。超電導リニアによる中央新幹線計画や高速鉄道システムの海外展開など、ビックプロジェクトも進行中。社員一人ひとりが、日本の未来を支えるという誇りと使命を持って、今日も業務に取り組んでいる。
人物紹介
東海旅客鉄道株式会社
人事部 人事課
小池 奏里
日本の大動脈を支えて世の中に貢献するという、JR東海の持つ唯一無二の使命に惹かれ、総合職の事務系統として2016年に入社。新幹線や在来線の車掌、駅係員の現場研修を経て、関西支社総務課では対外的な窓口となり、法務・渉外の業務を経験。2019年1月より人事部配属となりインターンなどの採用戦略の策定や広報活動に携わる。
<ランキング>
社員の人柄/雰囲気がいいという声多数。レベルの高い参加者と過ごす熱量の大きいインターンシップ。
▼参加者の声
・社員の方々の雰囲気が群を抜いて良かった
・グループワークも業務のやりがいや難しさを十分に感じられる内容だった
・参加者のレベルも高く刺激となった
・社員の方の雰囲気、熱意が伝わるセミナー、座談会だった
【編集の声】
社員様の雰囲気に対する好意的なコメントが非常に多く寄せられた。
日本の大動脈を支えながら、新たな価値を生み出していく――そんな熱意と大きな使命が伝わってくるそうだ。その事業領域の広さや、圧倒的なスケール感に驚く学生も多い。
こんな状況だからこそ、直接対面することにこだわる
―――御社のインターンシップがオフライン部門で2位となりました。いかがですか。
とても有難いですね。私たちは、“人の移動を支え、日本の発展に貢献してきた会社“ということもあり、学生と対面で会うということに強いこだわりを持っています。もちろん、このコロナ禍で採用活動をオンラインに切り替える企業が増えていることも知っています。それでもやはり、人と人とが会うことによって生まれるアイディアや面白さ、そこでしか生み出せないもの、直接でしか感じられないもの、が必ずある。それをぜひ学生の皆さんにも体感してもらえる場にしたいと思っています。時期を考慮したり十分な感染対策を取ったりと、どうすれば対面でインターンシップを実施できるか、議論を重ねてきたので、学生の皆さんにも喜んでいただけてとても嬉しいです。
―――インターンシップはどのような内容で実施されているのでしょうか。
JR東海は、5つの系統に分かれています。事務系統、運輸系統、車両・機械系統、施設系統、電気・システム系統で、各系統がそれぞれに計画を立ててインターンシップを実施しています。たとえば夏のインターンシップでは、事務系統は2日間、運輸系統は4日間といったように期間も内容もそれぞれです。学生にどのようなインターンシップが良いかを聞いていると、やはりインプット(情報収集)とアウトプット(グループワーク等)のバランスのとれたコンテンツが良いという声が多くあるんですよね。私たちとしても、有益な情報を得て帰ってほしいし、得た情報を踏まえて実践的に考える就業体験もしてほしい。また、対面ならではの価値も体感してほしい。そうした学生の声や視点を考慮しながら、プログラムを組むよう心がけています。
―――オフラインだからこそできる体験について、具体的にどのようなものがありますか。
グループワークで仲間と議論する楽しさを味わってもらえることはもちろん、インターンシップでしか見られない現場に行くことができるのも魅力の一つです。運輸系統では実際に運転士がいる現場に行って、出発前の点呼をする場面を見学したりもしています。参加した学生からは、話しているときは気さくで楽しい方々だったのに、現場で見る社員はガラッと雰囲気が変わって緊張感があった、という声もありましたね。直接見なければわからない空気を感じてもらえたのかな、と思います。事務系統でも、昨年の冬のインターンシップでは、リニアの走行試験を見に、山梨へ行きました。時速500kmで走るリニアを目の当たりにするのは未体験の迫力。完成したら日本が変わることを肌で感じてもらえるはずです。みんなの目がキラキラしているのを見ると、私たちも嬉しくなりますね。実際の現場や設備を見ることを通して、事業のスケールの大きさや、リアルな業務のイメージを掴んでもらえるのかな、と思っています。
少しでも有意義な時間となるインターンシップを
―――インターン参加者からは、社員の人柄や雰囲気が良いという声がたくさん寄せられていますね。
JRと聞くと、お堅い会社なんじゃないかというイメージを持たれてしまいがちですが、インターンシップではそれを打ち破るチャンスでもあると思っています。各事業の第一線で活躍する、若手~中堅層の社員に多く参加してもらい、少人数で話ができる座談会など、リアルな雰囲気を感じてもらうプログラムも取り入れています。「こんなに近い距離で社員と話せるとは思っていなかった」とか、「社員全員が強い使命感を持っていることが感じられてよかった」と言ってもらえることも多いですね。 コロナ禍では“社員と直接会ったことがないまま最終面接を迎える”といった学生の声を聞くことも増えました。もちろんこの情勢下では仕方ないですが、学生にとっては人生の大きな決断。入社後、何年も働くことになる会社だからこそ、事業内容だけでなく、一緒に働く社員がどんなマインドを持っているのか、どんな社風なのか、といった点も大事なのでは、と思います。オフラインだからこそ、社員に気軽に声をかけることもできるし、じっくり質問をぶつけることもできる。ぜひ、自分の目で、耳で、頭で、JR東海という会社を捉えてほしい、と思っています。
―――今後のインターンシップについて教えてください。
就活生のみなさんにとって少しでも糧になるものを提供していきたい想いでインターンシップを実施しています。今後もグループワークのテーマを変えていきながら、より充実したものになるように知恵を絞っていきたいですし、状況を見極めつつ、なるべくオフラインでの開催ができれば、と思っています。オンラインでの開催が増えている今だからこそ、オフラインで実施するJR東海のインターンシップが、学生同士のネットワークをつくる場としても使ってもらえたら。有難いことに、毎年たくさんの応募をいただくのですが、参加人数が限られてしまうことも課題です。もっとたくさんの方に来てもらえるように、回数を増やしていくことも検討しています。
―――最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。
就職活動をしていると、内定獲得ばかりに意識が向きがちになると思います。でも、自分は人生で何を成し遂げたいのか、どんな価値を世の中に提供していきたいのか、何を大事にして生きていきたいのか、ということを、とことん考えてほしいです。もちろん最後には1社に決めるわけですが、それまでの間は、自分の可能性を否定することなく、たくさんの企業に飛び込んで、様々な人と出会って、いろいろな価値観や考え方に触れていってほしい。そのうえで、自分の考えを深堀りし、悔いのないように自分の道を決断してほしい。そう願っています。 その中で、私たちのインターンシップが1つのきっかけになれば、こんなに嬉しいことはないと思います。