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OB/OGが語る

大広のリアルなOBOG訪問を取材! 「OBOG訪問を上手く活用する方法」

時代の変化に応じて柔軟な対応が求められる広告会社。ビジネスだけでなく採用面でも、変化に対応できる体制づくりをしているのが、株式会社 大広/株式会社大広WEDO(以下、大広)です。大広ではOBOG訪問も誰でも自由に活用して欲しいと推奨。「採る」ではなく「向き合う」、「面接」ではなく「対話」を掲げています。ただ、OBOG訪問でどんなことを聞けばいいのか、どのように進めればいいのかわからない就活生が多いのも事実。今日は、人事、現場社員、就活生の3名に集まってもらい、実際のOBOG訪問を取材しました。これを読んでOBOG訪問をぜひ有効活用してください。

<先輩社員>
株式会社 大広
コーポレートプランニング本部 人事局
ディレクター
高山 翼(写真中央)
2011年入社
新卒入社後、営業を8年間経験し幅広いクライアントを担当。2019年より人事局で新卒採用を担当している。

株式会社 大広
東京第1ブランドアクティベーションプロデュース本部 第1プロデュース局
下平沙樹(写真右)
2013年入社
入社以来プロデュース局に所属し、メディア担当、ブランド担当を務める。現在はダイレクトビジネスをメインに担当している。

<就活生>
堀尾隆人(写真左)
早稲田大学 創造理工学部 4年生
4月から海外留学を予定していたが、コロナになり中止に。1年卒業を延ばし、大学を5年で卒業することに決め、就活に励んでいる。

<企業紹介>
ミッションは企業のブランド活動全体を活性化すること。顧客が賛同する本質的な意味の「顧客価値」を見極め、得意先のビジネスを「顧客を主語」にし、得意先とその顧客とが共創する事業をサポート。大広/大広WEDOの2社一体で、クリエイティビティでその価値を体感できる「ブランド体験」を創り出し、ブランド活動全体を活性化し、得意先企業の事業成長に貢献していく。

取材日時:2020年10月

自分とって、ベストなアドバイスを得るために

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高山翼(以下、高山):大広で人事をしている高山です。実際の就活なら人事にOBOG訪問をすることは少ないと思いますが「OBOG訪問を上手く活用する方法」のナビゲーター役として同席させてもらいました。随時コメントやアドバイスができればと思っていますので、よろしくお願いします。

下平沙樹(以下、下平):プロデュース局の下平です。2013年に入社して以降、プロデュース局というプロジェクト全体の進行をまとめる役割の部署にいます。直近ではダイレクトビジネスの広告を中心に、健康食品や美容系のクライアントを担当しています。

堀尾隆人(以下、堀尾):早稲田大学4年生の堀尾です。本日はよろしくお願いします。広告というとテレビCMのイメージが強いのですが、大広さんには実際にどのようなお仕事があるのかを知りたいと思って来ました。下平さんはプロデュース局ということですが、会社にはどんな部門があって、それぞれどういう役割を担っているのでしょうか。

下平:大きく分けるとプロデュース局が真ん中にあってプロジェクトを進行していくのですが、そこにはクリエイティブ、マーケティング、プロモーションなど様々な専門領域があります。その中がさらに細分化されて、より専門的な役割をする人もいますし事業開発をする部署が新しく発足するなど、組織として日々変革しています。

堀尾:想像していたよりも、色々な部署があるのですね。新卒で入社して希望した部署に入れるのでしょうか。

下平:希望は出せますが、プロの人事から見た適性と自分の希望が100%合わないこともあります。私も最初はクリエイティブなど別の部署を希望していました。でも、それから8年の経験を振り返ると、人事が選んでくれたキャリアはとてもよかったと思えています。

堀尾:ちゃんと適性を見てもらえるということですね。広告会社はいくつかありますが、大広さんの特徴はどのようなことですか?

下平:ひとつは、ダイレクトビジネスに強いことです。ダイレクトビジネスでは広告の評価が数字でわかるので、結果を分析しながら効果をさらに高めていくのですが、そうした領域の知見が深く、事業としても割合が大きいことが特徴です。サプリメントや限定グッズなど、通販でしか買えないものは数多くありますし、テレビショッピングも通販のひとつ。ダイレクトビジネスの領域は、実は身の回りにたくさんあります。

堀尾:テレビショッピングにも広告会社が関わっているとは知りませんでした。売り方を考えて、プロデュースしているのですか?

下平:そうですね。プロとして商品やサービスを魅力的に伝えることが広告会社の仕事なので、その場がテレビショッピングになることもあります。ダイレクトビジネス=通販ということではなくて、消費者がお店を介さずにメーカーからダイレクトに買うことを総じてダイレクトビジネスと言っています。

堀尾:なるほど、だから直接的な効果がわかるということですね。間接的だと、例えばCMの効果がどれくらいかわかりにくいけど、ダイレクトなら効果がわかるということですね。

下平:その通りです。結果が数字で返ってくるので、「何がよかったのか」いう答えがわかりやすいです。

高山:堀尾さんは、すごく勘所がいいですね。いろいろなことを考えて質問してくれているのも伝わってきます。でも今のままだと、堀尾さんが何をしたい人かわからなくて、下平も適切なアドバイスをできているかわからないまま時間が過ぎてしまうかもしれません。「自分はこういうことがしたいのだけど、どんな仕事ですか?」や「こういうことがしたくて業界に興味があるのだけど、それはできますか?」など、自分自身の気持ちや背景も伝えてくれると、より身になるアドバイスをもらえると思います。

今の気持ちや背景を、しっかり伝える

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堀尾:アドバイスありがとうございます。では、僕のことをお話しますが、実はまだやりたいことが固まっていません。ただ今すごく興味があるのは、自分でいいと思えるものをつくったり考えたりして、それを人に届けて喜んでもらえる仕事です。飲食業の経営者である父の影響から経営に興味があり、最初はコンサルティング会社や総合商社を検討していて、サマーインターンはコンサルティング業界を中心に参加しました。でも経営というのは僕の中で漠然としていて、迷いもあったんです。父がいつも「いいものをつくって、使ってもらって、場所を利用してもらって、それで喜んでもらって社会に貢献する」と言っていたのですが、その感覚を持てる仕事が自分のやりたいことに近いと思っています。そういう意味では、下平さんのお仕事はとても魅力的だし、僕の希望に近いように思います。

下平:なるほど、背景がよくわかったし、気持ちの温度感も伝わってきました。私たちの仕事は堀尾さんがおっしゃったように、誰かが一生懸命つくった商品やサービスを魅力的に発信することです。コンサルや経営に関わる仕事は、もしかしたら消費者までは届かないかもしれません。会社のことだけでなく、その先にいる消費者に対して、どう伝えるのか?どんな言葉がいいのか?どういう風に思われたいか?そのための戦略は?というところまでを一気通貫するのが広告。まさにクライアントがつくったものを受け取って、気持ちを持って届けることがこの仕事の魅力だと思います。

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堀尾:お客様に届けるところまでを手掛け、かつその効果が見えるのは、とてもやりがいが大きそうに感じます。今戦略とおっしゃいましたが、僕のイメージだと広告業界はクリエイティブな、いわゆる右脳のイメージがあったのですが、戦略を考える左脳的なことも大切ですか?

下平:そうですね、理詰めだけではいいアイデアは生まれないし、逆に右脳だけでは戦略が出てきません。だからこそ、それぞれの得意分野を持った人達をプロデューサーがまとめてチームをつくり、ひとつのプロジェクトを推進していきます。

堀尾:そう考えるとプロデュース局って指揮者や司令塔みたいな立ち位置になるのですか?

下平:そうですね。でもプロデューサーにもそれぞれ個性があって、リーダーシップを持って引っ張る人もいれば、縁の下の力持ち的な人もいます。

何のために、OBOG訪問をするのか

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高山:大広や広告業界のこと以外でも、OBOG訪問のことで何か聞きたい事はありますか?

堀尾:OBOG訪問で「この学生は会社のことがよく分かっているな」とか、プラスの印象を与えるのはどんな学生でしょうか?

高山:まずOBOG訪問を受け付ける目的は会社によって様々で、いい学生がいたら選考につなげる会社もあるかもしれないけど、弊社はそうではなくて、何よりも会社を知ってもらう機会の提供を目的にしています。学生が大広の細かい情報まで知っていたら、よく調べてくれているなとは思うけど、それが採用においてプラスになるかというと別の話。それで頭でっかちになって本質的でないことを聞かれたら、逆にもったいない時間になってしまいます。自分が本当に知りたいことを聞いて、有意義に時間を使うことが最も大切だと思います。

下平:1対1で話しているからこそ聞けることを聞いてもらえると「あっ、実はね」という風に、こちらも親身な気持ちになっていきますよね。

堀尾:自分の目的をしっかり持って、1対1だからこその話を聞くことが大事なのですね。では、下平さんが個人的にやりがいを感じた仕事を教えて欲しいです。

下平:先日、美容商材の雑誌広告を出稿したのですが、クライアントが起用しているタレントと美容家が対談をするタイアップ広告で、原稿を二次利用してエンドユーザー向けにも展開できる企画を実現できました。近年は雑誌の購読が減り、さらにコロナ禍で部数が落ちている中でしたが、クライアント、雑誌を発行している媒体社、大広の3社がお互いの力を持ち寄りゼロからつくり上げることができて、大きなやりがいがありました。

堀尾:僕のイメージですと、例えば雑誌をつくる会社にもこだわりがあるなど、折り合いをつける難しさもあるように思います。そういう困難な点や、それを乗り越えて感じられるやりがいがあれば教えていただきたいです。

下平:鋭い指摘ですね。今回の雑誌はファッション誌だったので、そこに唐突に美容商材が出てくると違和感があるという問題がありました。そこで「美容にも気を遣うことが、おしゃれを楽しむためのコツだよね」という話をして、コロナ禍ということで家での美容を取り上げながら、ファッションと美容のつながりを自然な流れにしていきました。媒体社やタレントと何度も擦り合わせながら、壁を取り除いていけたことは達成感が大きかったです。

堀尾:難しさがあるからこそ、やりがいも大きくなるということですか?

下平:そうですね。もちろんビジネスなので利害関係もありつつ、そこを越えてお互いにとって「よかったね」という企画になることがベストで、今回も最初は調整や超えるべきハードルがたくさんありましたが、最終的には媒体社、タレント、クライアント、私たちそれぞれの想いを反映できる企画になりました。こういったことから信頼関係ができて、次の仕事につながったり、より深い関係性が築かれて、また違う楽しみが生まれてきたりします。

堀尾:なるほど、よくわかりました。ありがとうございます。

高山:では時間も迫ってきたので最後に人事の立場から1つだけアドバイスをさせていただくと、就活をしている自分の現状を、遠慮なくオープンに見せた方がいいと思います。他社のものでもいいので、エントリーシートとか履歴書を見せて欲しいくらいです。それでどういう人なのかがわかれば、こちらも適切なアドバイスをしやすくなるので。遠慮せずになんでも聞いてくれれば、大広社員は答えてくれると思いますよ。

下平:私は仕事選びにおいて「楽しい」と思えることがすごく大事だと思っています。私自身、8年間プロデューサーを続けてきて「この仕事好きだな」「楽しいな」「お客さんの笑顔が見たいな」と思えたから頑張ることができました。仕事選びには色々な要素がありますが、楽しそうだと思えることを大切にして欲しいです。

――――本日はお忙しい中ありがとうございました。大変参考になりました!

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https://br-campus.jp/companies/339/obs