コンサルタントに求められるのは、様々な案件に携わり、 業界や企業経営のプロとなる ことで、悩みを抱えた会社に対し有益な提案を行えるようになることです。そのため、キャリアの進み方も他業界とは大きく異なります。 コンサル会社に入社すると、一般企業では数十年の職務を経て直面するような経営課題に、入社数年の段階から携わることになります。早い段階から様々な案件に関わり、専門性の高い知見やノウハウを蓄積することで、顧客企業に合った提案をするためのトレーニングを積んでいきます。
そのため、コンサルタントに向いている人はズバリ、 企業経営を内部からでなく外部から支えていきたいという思いのある人 だと言えます。一般企業に勤続すれば、その会社のプロとしてのキャリアを歩んでいくこととなります。しかし、コンサルの場合はその枠を超えた、業界・経営のプロとなっていきます。それ故、ビジネスを自身の手で動かしていきたいという思いの強い人より、数多くの企業の案件に外部から関わり、 各企業の枠組みを超えた専門性を身に着けたいという思いを持つ人 がコンサルに向いています。 また、 個人の力を大いに発揮してみたいと考えている人 もコンサル向きだと言えます。もちろんコンサルも数名から十数名のプロジェクトをベースに業務にあたりますが、大企業のような数百名規模の組織に比べるとずっと小規模なうえ、会社自体の資本も人が中心であるため、成果の出どころが明確なことが特徴です。よって、 個人の裁量の大きさを望む人 もコンサルに適性があると言えるでしょう。