<企業紹介>
1879年の創業以来、リーディングカンパニーとして、世界中のリスクに挑み続けてきた「東京海上日動火災保険株式会社」。ミッションは、リスクのプロフェッショナルとして、国や企業、人々が「挑戦」できる仕組みを提供すること。「企業の海外進出」など、難易度の高い数々のプロジェクトを成功に導く。「世のため人のために存在する」というGood Companyの精神で、世界中の「使命」に応え続けていくこと。そして、「世界トップクラスのグローバル保険グループ」になることをビジョンとしている。
<取材対象者>
東京海上日動火災保険株式会社
人事企画部 人材開発室
採用チーム
山城 真
2004年入社
パーソナル営業部門・コマーシャル営業部門(石油業界担当)を経て、2013年より海外駐在員としてベトナム・ハノイに赴任。2018年に帰任し人事企画部に異動。2020年より現職。
東京海上日動火災保険株式会社
人事企画部 人材開発室
採用チーム
蜂須賀 美緒
2010年入社
新卒入社で資産運用の部署に配属。4年半従事した後、違う部門を経験したいという希望から、現在の人事企画部に異動。3児の母。
転居をともなう異動なしで、専門性を高められるコース
— 本日はお忙しい中、ありがとうございます。昨年から、新しい募集コースをスタートさせているとお聞きしました。どのようなコースですか。
山城:もともと東京海上日動の募集コースは、グローバルコースとエリアコースの二つにわかれています。前者は全国転勤があり、後者は転居をともなう異動がないコースです。
— 明確にわかれているのは良いですね。
山城:そのうえでグローバルコースはさらに、専門職であるSPECエントリーがあります。SPECエントリーは、アクチュアリー、資産運用、IT戦略、イノベーションの4つのコースがあります。簡単にいえば、専門性が活かせるコースです。
— 一方、新しく誕生したコースはどのようなコースなのでしょうか。
山城:昨年までエリアコースにはSPECエントリーがなかったんですね。新しく設けたことで、エリアを限定しながら、自分の専門性を追求できるようになりました。
— なるほど。新設にいたった背景や狙いを伺えますか。
山城:リスクのプロフェッショナルとして世界中のリスクと向き合ってきた私たちですが、自然災害やテクノロジーの進化、高齢化社会、クルマなどのモノを所有しなくなっている潮流など、マーケットの変化によって、リスクとの向き合い方が変わってきました。そうした中、特定の領域で専門性を高められる人材を多様に採用することが大切との考えから設けたコースです。
— 従来のコースだけでは、これからの事業をリードする人材との出会いが難しいということですか。
山城:そのとおりです。たとえば保険会社に専門知識を身に付け特定の部門でキャリアを積む仕事があるイメージや、そこで成長できるイメージはなかなかないと思うんです。 たとえば、数理素養を活かした仕事に興味のある理数系の方、統計分析などを学び分析能力を活かした仕事に興味のある方、IT・システム分野での業務に興味をお持ちの方と出会う確率をあげるために、その素養を活かし専門性を身に付けて成長できるフィールドがあることを明確に伝えたいと思っています。
— 蜂須賀さんはどのような経緯で入社されたのでしょうか。
蜂須賀:私の場合、自分の専攻を活かすつもりがなかったといえば語弊がありますが、誰と働くかを最も重視していました。この会社は採用する側、される側という立場を超えて、学生さんと誠実に向き合っている印象があり、きっと職場の雰囲気やクライアントとの関係性も良いだろうと考え、入社を決めました。
— そうなんですね。職種は決めていたんですか?
蜂須賀:就職活動のタイミングでは、保険の会社に専門性を身に付けキャリアを積む仕事があるイメージはなかったので、営業職を志望していました。
— 実際の配属はどちらに?
蜂須賀:それがまったく想定外の財務部門への配属で、大学で学んだ知識と素養をベースに資産運用を行う仕事だったんです。配属後すぐに任された仕事は、積立保険商品の運用管理でした。刻一刻と変化する金利状況を予測して様々な条件をパラメータとしてシミュレーションをおこない、数百億円規模の投資方針を決めるための分析をする仕事でした。経営へのインパクトも大きいため、役員へ直接報告や相談することもありました。最初は、想像していた仕事とは異なったので業務内容やそのスケールの大きさに戸惑いましたが、もともとロジカルに物事と向き合うことが好きでしたから、自分なりの強みが活かせたと感じています。
— ご自身の専攻を活かせるポジションが、実はあったというわけですね。逆に言えば、入社するまでは、そのような仕事の存在を知らなかったということなのでしょうか。
蜂須賀:そうなんです。ですから、新しいコースが誕生したときには、とても良いことだと感じました。ポジションがあることや会社からの期待を明確に打ち出したほうが、具体的な仕事内容やキャリアパスも、イメージした上で応募いただけると思うので。
— コースの新設は「IT戦略や商品企画など専門性を身に付け活躍できるステージがある」という看板を掲げることにも通じるのかもしれませんね。
山城:そうなんです。みなさんが思っている以上にやりがいのあるステージだと思っていますので、ぜひ応募していただきたいと思っています。
東京・丸の内本店で専門性を身に付け活躍してほしい
— SPECエリアコースでは、具体的にどのような仕事がありますか。
山城:商品企画や財務、システムなど、数理や情報学、統計学などの知見が活かせる仕事があります。コーポレート部門配属なので、勤務地は東京、その多くが丸の内になります。
— 蜂須賀さんはエリアコースでいらっしゃいますよね。ご結婚されて、お子さんが三人。どのコースでも、ライフイベントとの両立ははかれるのでしょうか。
蜂須賀:はい。職種やコースに関わらず、ライフイベントとの両立をされている先輩がたくさんいらっしゃるので、両立していくことへの不安はなかったです。もちろん生活リズム等変わりますのでそういう意味での不安はありましたが、産休・育休から復帰することを歓迎する風土があります。時短勤務にも理解がありますよ。職場の理解があるという恵まれた環境に感謝しつつ、いい意味で甘えないで全力で働くことを意識しています。
山城:実は、20年くらい前は、産休・育休を取得する人そのものが少なかったんです。子どもができたら退職するのが一般的だったんです。それが、ここ10-15年ほどで変わり、育休後に復帰する人も増えました。会社としても歓迎していて、働く時間が限定されている方が体現されている効率の良い仕事の進め方を、みんなで見習おうという雰囲気があります。
蜂須賀:テレワークも、全社的に浸透してきましたよね。私も大いに活用していますが、家で仕事できるのは本当にありがたいと感じています。外出するとなれば身支度が必要だったり、通勤時間が発生したり、仕事以外にも時間をとられてしまいますが、そうした手間を省けます。それとオフィスほど電話が鳴らないので集中しやすく、仕事がはかどるんです。子育て中の方に限らず、みんな自分のペースで活用しています。
— 素晴らしいですね。ちなみにエリアコースは、エリアの変更などはできるのでしょうか。最初に決めたエリアに働き方が限定されるとなると、制約となってしまう可能性もあると感じます。
山城:おっしゃるとおりです。たとえば配偶者の転勤にあわせてエリアを変更したいといったケースや、親御さんの介護をするために実家の近くに移りたいといったケースに対応できるようにしています。
— それは安心ですね。
蜂須賀:そうなんです。実は、私の夫も当社に勤めているのですが、グローバルコースの主人が転勤することになったら、子どもが小さいうちはエリアコースの私がエリア変更を申請し、家族で移り住む予定でいます。キャリアも家庭も大切にしていくうえで、自分の価値観やビジョンに合わせて様々な選択肢があるのがありがたいなと思っています。
— なるほど。安心してキャリアを重ねていけますね。それでは最後の質問になりますが、あらためてSPECエリアコースはどのような方にあっていると思いますか。就活生の皆さんに向けて、メッセージをお願いできたらと思います。
蜂須賀:SPECエリアコースは自分の強みを活かしながら働けるコースです。専門性を活かしつつも、選択肢を広げたい方や、可能性を限定したくない方、いろいろな仕事をしてみたいと思う方には、とても良いコースだと感じていますので、ライフイベントとの両立も視野に入れながら選択肢のひとつとして検討いただけたらと思います。
— 自分らしく働くうえで可能性が広がりますよね。今日はお忙しい中、ありがとうございました。
※本記事の内容は、取材当時の内容です。