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OB/OGが語る

【参加してよかったインターンランキングで入賞】NTTデータは「リアリティの追求」により学生の成長を促進

本シリーズは、昨年度と同様、20卒学生に実施したアンケートの結果ランキング上位に入った企業から人気の秘密を探ります。今回は、「参加して良かったインターン」で入賞したNTTデータにインタビューしました。

<企業紹介>
1988年に日本電信電話(株)から分社(※当時は「NTTデータ通信(株)」、1998年に社名変更)して以来、中央省庁向けの公共システムをはじめ、金融、製造、流通などの法人向けシステムまで、さまざまな分野の情報システムを開発・提供している。国内のIT産業の先導的役割を果たしながら、情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献していく。

<取材対象者>
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(略称 NTTデータ)
人事本部 人事統括部 採用担当 部長
髭直樹
2000年入社
新卒で入社後、金融の銀行向けプロジェクトに参画。10年ほどシステムエンジニアとして経験を重ねた後、プロジェクトマネージャーとして5年。その後、人事へ異動となり、人材育成を担当。内定層から部長層の研修プログラムを担当後、現職である採用責任者に就任。

■ランキング表

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より現場に即したプログラムに刷新

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――――「参加して良かったインターンシップランキング」で上位に入賞されていましたが、採用活動において、どのようなことを大切にされていますか。

採用というのは、明示的なマニュアルや成功基準があるわけではありません。10年後のNTTデータの姿をイメージして、それを支えられる人を採用するのがミッションとなります。そのためには、抽象的な経営戦略を具体に落とし込んで考えなくてはなりません。学生時代から人材を育て、マインドセットを形成していくことを大切にしています。

――――昨年、インターンシッププログラムを大きく変えたそうですね。その背景を教えてください。

ありがたいことに、NTTデータは学生からの人気も高く、今までは「待ち」の採用でやってこられました。ところが、学生から見て売り手市場の昨今は、求める人材に来てもらうために、より「攻めの採用」をしていく必要があると考えました。

弊社のインターンは、プロジェクト型とワークショップ型の2種類を用意しています。プロジェクト型は、営業や開発、リサーチといった実際のプロジェクトに入って社員と共に体験してもらいます。昨年から大きく変えたのは、ワークショップ型の方です。それ以前は、4日間で新しいアイデアを考えるビジネスコンテストのような要素が強かったのですが、もっと実際の仕事に近い形にしたいと考えました。お客様や上司、技術者など、さまざまなステークホルダーと共に仕事を進めるという、リアルを追求したものになっています。

――――プログラムの内容は、具体的にどのようなものでしょうか。

期間は同じ4日間で、リアルなビジネスシーンの題材をテーマに設定します。例えば、地方銀行のプロジェクトに配属された社員として、銀行の経営課題を与えられ、改善策を提案するといったもの。現場の社員がお客様役、上司役、技術者役などを担当し、学生自らお客様にヒアリングしたり、技術者に質問したりしないとプロジェクトが進みません。

そういった進め方は実際のビジネスに即しています。数年前までは、お客様自身に「やりたいこと」がはっきりとある場合が多かった。ところが、今は「AIを使って何かをしたいが、どこから手を付けていいかわからない」と、漠然としたニーズが多い。そこから一緒に考えて、価値を創造していかなくてはなりません。そんな中で「ヒアリングした内容では情報不足」と上司から指摘されたり、「そのアイデアは実現が難しい」と技術者にアドバイスされたりします。そんなシーンが普通に社内で繰り広げられているので、そういうことが感じられるインターンに変更しました。

視野を広く、自分の可能性を信じて

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――――どんな学生に来てもらいたい、という想いはありますか。

どんな勉強をしていても、NTTデータで活躍できる素養は持っていると思います。あえて言うなら、向上心や成長したい気持ちがある、チームで成し遂げるのが好き、といった人にはぜひ応募してもらいたいです。逆に、「ITがよくわからない」「自分は文系だから」という理由で、応募を躊躇しないでほしい。理系の方も文系の方も、どんどん応募してほしいですね。

――――インターンに参加する学生には、どんなことを期待していますか?

プログラムの中で最低限の会社紹介などはしますが、参加したからといって「NTTデータに来てほしい」という気持ちを前面に出しているわけではありません。コンセプトは、「社会に出て10年色あせない能力を身に着けてほしい」というもの。これまでの学生生活で身に着けた力をインターンにぶつけてみて、社会で必要となる能力に気づき、今後につながるようなレベルアップをしてほしいと考えています。

また、特に鍛えてほしい能力は「インプット」「プロセス」「アウトプット」の3つになります。この3つは、社会人として最も重要な3つのスキルだと考えています。 「インプット」は、アンテナ高く様々な方面から情報収集をして分析する力。「プロセス」は思考力や発想力、論理的にストーリーを構築し、問いを設定して自分なりのアイデアを出していく力。「アウトプット」は、文章や口頭で考えたことを表現し、伝えていく力。これらを高いレベルに磨き上げていける人が、社会で求められていると思っています。 この3つの重要性に学生のうちに気づいてもらえれば、社会人になってからの成長スピードが格段に違います。これらのスキルの重要性は、弊社の新人たちにも伝えているほど。それだけ大事なスキルなので、ぜひとも学生の皆さんにその片鱗だけでも持ち帰ってほしいですね。

――――インターンシップではどんな点が好評でしたか。また、次回から変更する予定はありますか?

「厳しくやってくれてよかった」「自分たちの成長を考えてくれた」「お客様扱いせず、社員と同様に見てくれた」という意見が多く、その点を高く評価してもらえたようです。

プログラムを変更する予定はありませんが、フィードバックをより手厚くしたい。去年は、チームに対するフィードバックはしっかりと実施しており、学生同士のフィードバックも成長に対して有効でした。今年は、もっと気づきを得てほしいという思いから、個人に対するフィードバックを増やしていきたいと考えています。

また、プロジェクト型、ワークショップ型ともに、昨年の1.5倍の人数にしようと思っており、社内の各部署との交渉に勤しんでいます(笑)。

――――最後に、学生へのメッセージをお願いします。

端的に言えば、視野を広く持ってほしいです。特に、ITを志す人は、IT以外の業界も見た方がいいと思います。フィンテックなら金融、ヘルステックなら医療と、ITは他業界と結びついてこそ価値を発揮します。だから、IT業界に進むとしても、他業界の知識がとても役立つのです。

加えて、自分の可能性を信じてほしいですね。これまでの自分がダメだったからこの先もダメだろう、ではなく、就職活動が自分の殻を破って成長するチャンスだと捉えて、リミッターを掛けずに取り組んでもらいたい。可能性に気づいた時に、これから先の未来は切り開けると思います。

―――――本日は、お忙しい中誠にありがとうございました!