こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部です。
読者の皆さんの中には、就活に対して不安を抱いていたり「何をすればいいのかわからない」という方が多いのではないでしょうか?
本連載では全2回に渡り、外国人へのインタビューをもとに日本の就活を客観的な視点から見ることで、「日本の就活」について考えていきます。
読者のみなさんには、自分のキャリアに合わせて日本の就活で成功するためにはどうしたらよいのか改めて考えていただきたいと思います。
インタビューのお相手は、日本の大学に4年間通い、大手日系コンサルティング会社に就職された社会人1年目の韓国籍の男性・Cさんです。
第1回は海外の就活事情について、日本と比べながら見ていきます。
海外と日本では就活事情にどのような違いがあるのでしょうか?そして、Cさんはなぜ日本の大学に進学し、日本で就職したのでしょうか?
留学生から海外の就活について知ろう:韓国編
日本から地理的に近く、様々な面での交流も盛んな韓国。
そんな韓国の就活ってどのようなものなのでしょう?
そして、韓国の学生たちはどのように取り組んでいるのでしょうか?
韓国の就活のシステムや実態って?
Q.韓国に就職活動のスタイルやシステムについて教えてください。
*国内外の複数の学校が用意するプログラムを修了することで、複数の学位を得られるもの
韓国の就活では新卒採用で資格やスキルをかなり高いレベルで求められ、即戦力として活躍できることが期待されるようです。
韓国の学生は自己分析をしない?
Q,韓国の就活はなかなか大変そうな印象ですが、就活に取りくむ学生はどのようなことをしているのでしょうか?
「韓国の学生は自分のスキルを上げたり、資格を取得しなきゃいけない。だから、 敢えて 大学を4年間で卒業しないで、 休学して国内外を問わずインターンする 学生も多いし、男性だと兵役に行ったりするよ。」
しかし、韓国では半年~1年間休学して週5日で働くことの方が一般的だそうです。
また、特に今就活をしている学生たちは 「団塊世代の子供にあたるから、上の世代がまだ退職しないこともあって採用人数は少ないし、景気も悪くてとても厳しい状況」 なんだとか。
「多くの 韓国の学生はとにかく就職することが目的 になっていて、自分がやりたいことや将来のキャリアパスについては重視できてない人が多いような気がする。だから、日本の就活生がよくしている自己分析をする人はほとんどいない印象があるよ。」
「その点で、売り手市場の日本の就活はとても恵まれた環境にあるんじゃないかな。自分がどのような職業に就きたいか、どのようなキャリアを歩みたいかを実現しやすいと思う。そして、内定をもらえるかどうかにかかわらず、 自己分析をすることが勧められているから自分について考えるとても良い機会になった と、自分の就活を振り返っても思うよ。」
兵役について
韓国籍男性には満19~29歳の間に2年間の兵役の義務が課されています。
Cさんは大学1年終了時に休学し、兵役を経験されました。
Q,兵役は日本の若者は経験しないことですが、日本の大学に通っていたCさんはどう思ったのでしょうか?
「損をしているとは思わなかったけど、時間がもったいないという感覚があったよ。特に個人的には、兵役を終えた頃には昔の大学の同期の友人たちは内定が決まっていたから焦ったよね。だから、大学に復学してからは自分が挑戦したいことをしなくちゃと考えて、実際にいろいろなことに取り組んだよ。」
なぜ日本を選んだのか?
韓国の若い世代の人たちがどのような就活事情を経験しているかが分かってきました。
では、そもそもCさんはなぜ日本の大学への進学を選んだのでしょうか?
Q,なぜ、日本の大学への進学を選んだのですか?
「きっかけは韓国の大学に進学した姉で、良い大学に入っても留学などで海外に行ったりしていないと就職が大変なことを知ったんだ。どのみち海外に行くのなら、海外の大学に進学しちゃおうって考えたんだよね。」
「日本を選んだのは、先進国として発展してきた国で教育環境として整っていると考えたからかな。そして、 韓国と日本の人口構造は似ていて、日本が10年先を行く構造になっている というのもその理由の一つだよ。人口構造が似てるなら、日本で起きたことは韓国でも起きるんじゃないかと思ったんだ。」
Q, 大学で日本に進学しても、就職は韓国でするという手もあったと思います。大学進学後、なぜ日本で就職したのでしょうか?
「日本で就職しようと考えたのは大学に入ってからなんだけど、昔からグローバルに働きたい、世界に出てみたいと思っていたんだよね。だから最初は外資系企業に就職したいと考えていたんだ。」
「韓国と日本を比べると、日本の方が世界的な市場規模が大きい。例えば、日本は日本だけで本部が置かれてるような世界的な企業でも、韓国だとアジアの本部内の韓国という位置づけになる。つまり、日本なら自分がやりたいことをよりやりやすい環境になるし、今後については特に決まってないけど、海外に行くとしても日本でキャリアパスを始めるのが良いと思ったんだ。」
日本の大学への進学と、日本での就職にはそれぞれ異なる理由があったんですね。
日本と韓国では似ているようでそうでない部分がたくさんあるようです。
いかがだったでしょうか。
韓国の就活やキャリア事情、そしてそれらと日本との違いについて知ることができたかと思います。
第2回ではいよいよ日本の就活にフォーカスしていきます。Cさんが日本で就活して考えたこと、そして大手日系コンサルティング会社に就職したCさんが考える日本の就活で成功するためにすべきことについてお伝えします。
第2回はこちら
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