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OB/OGが語る

人生の先輩たちが紡ぐ、「未来とのダイアログ」

働き方改革、AI活用、高齢化、SDGsなど....昨今ビジネスを中心に様々な変化が目まぐるしく起こり始めており、皆さんが働く頃には、さらに大きな変化が到来すると予測されます。そんな時代変化の中、業界トップを走り続ける企業の”経営者”と直接対話ができるイベントを実施しました。その名も「未来とのダイアログ」。経済同友会主催のイベント内容をご紹介いたします。

モデレーター: 法政大学 キャリアデザイン学部 教授 田中 研之輔

-----------------登壇者紹介----------------- 秋池玲子(あきいけ・れいこ) ボストン・コンサルティング・グループ シニア・パートナー&マネージング・ディレクター 群馬県生まれ。1990年、早稲田大学理工学大学院修士課程修了。キリンビール、マッキンゼー・アンド・カンパニー、産業再生機構を経て現職。産業再生機構では、全国初となる路線バス会社再生の実務に当たる。米国MIT経営学修士。

志岐隆史(しき・たかし) 全日本空輸株式会社 取締役副社長 執行役員 長崎県生まれ。1980年慶應義塾大学経済学部卒業後、全日本空輸に入社。主に営業部門・人事部門の業務に従事し、人事部長・営業センター長・ANAセールス社長を経て、2017年から現職。

島﨑 豊(しまざき・ゆたか) 丸紅株式会社 執行役員 秘書部長 広報部長 東京都生まれ。1982年慶應義塾大学経済学部卒業後、丸紅に入社。海外インフラビジネスに従事し中東、アジアに駐在。会長秘書、環境インフラプロジェクト部副部長、広報部副部長等を経て16年から現職。慶應義塾大学リーディング大学院特任教授、筑波大学客員教授、日本秘書協会理事。

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モデレーター: この距離感で経営者の方々とお話できる機会はなかなかないと思います。今日は人生の先輩から徹底的に学びを得て帰ってくださいね。 では早速。自己紹介を兼ねて、学生時代の思い出を秋池さんからお願いいたします。

秋池氏: 皆さんこんばんは。 学生時代の思い出ですね。私がみなさんと同じ大学1、2年の時は、男女雇用機会均等法がありませんでした。学部3年生頃に法律が制定され、修士課程を修了して社会に出る時には運用されていました。均等法施行前は女性が「就職」を考えるという意識はそう強くなかった。女子大生は就職しない人も多かったです。

志岐氏: 私は学生を5年間やっています。最初の2年間はクラブ活動を一生懸命にやりました。最後の1年間は解体現場でのアルバイトもやったりして。そこでは人との接し方など、様々なことを学びましたね。

島﨑氏: 大学の時は体育会のホッケー部でグラウンドを走り回っていました。 就職活動では、海外で仕事をしたいという理由から総合商社を選びました。社会人生活の3分の2が海外の営業、3分の1が広報と秘書。いわゆる経営を支える、情報を発信するということをやっています。

大きな失敗の山を築いて、今、ここにいる。

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モデレーター: 皆さんありがとうございます。 さて、本題に入っていきたいと思いますが、大学時代から今のキャリアは思い描いていましたか?それとも全く違うところにいるのか…。率直にお伺いしてもよろしいでしょうか。

秋池氏: 正直…。皆さんくらいの年齢の時は全くわかりませんでした。ですが振り返ってみると、あの時の自分に、今の要素はわずかながらあったなという風には思っています。 私は理系の学生だったのですが、どこかで「技術の経営」みたいなものが必要なのではないかと様々な先輩の話を聞いて思っていました。 普通は「このまま研究者になって、どこかの研究所に入る」というキャリアパスを描くのかもしれませんが、「広く社会の役に立ちたい」という気持ちがあって。結果的に、その思いが今に繋がっているのかなと思います。

志岐氏: 当時から今をイメージできていたかというと、私は全くイメージできませんでした。航空会社でかっこいい仕事ができると思って入社したら、配属先が肉体労働中心でイメージと違ったり。ただ、社内に仕事はいっぱいあるので、どれに就くかで全然違うんですよね。 カッコ良いことができたらいいなと漠然と思っていたのですが、会社に入ったら失敗の連続です。でもその中で気がつくことはたくさんありました。「たんこぶの数だけ人は成長する」というのが私のモットーです。全て順調にきたわけではなく、失敗の山を築いてここまできているんですね。

島﨑氏: 私は、学生時代から海外で仕事をしたいと思っていました。先輩の話を聞く中で、総合商社は面白いのかなと思い、幸い就職することができました。 「こういうことをやりたい」。その思いの積み重ね一つ一つが、目指している夢につながります。もちろん、夢は変わっていきますから、その時は柔軟に変えても良いのかなと思っています。

企業を通して、社会やお客様に貢献する。

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モデレーター: 本日は、経営者と直接対話できるイベントなので、学生の皆さんから質問を受け付けたいと思います。

早稲田大学 理系学部 2年生 Q.私は、理系学部の学生なのですが、経営者として技術者に求めていることは何ですか?

秋池氏: 経営者が求めるのは、企業を成長させる技術をつくって欲しいということ。それはもしかしたら、ご自身がやりたい研究とは違う場合もあるかもしれないんですね。特に若い頃は、自分がやりたい研究と企業・経営者が求めるものとは、ぴったりと重ならないことがあるかもしれない。 でもやっぱり、企業を通してお客様や社会に貢献することや、企業が果たさなければならない社会的責任に対して貢献できるということが、特に若い方には求められているのではないかなと思います。 そこで成果を出すと、だんだんと自分で計画できる機会が増えるはずです。最初は自分のやりたいこととぴったり重ならなかったとしても、その研究の先にあるお客様や社会に対して貢献しているという喜びを感じられればいいのかなと思います。 自分のやりたい研究テーマじゃないからと言って辞めてしまうのは、あまりにももったいないと思います。

モデレーター: ありがとうございます。研究者も、流行りの言葉で言うと「研究者2.0」のようなキャリアモデルを作っていくのがひとつポイントなのかなと思います。従来型の研究者の関わり方、仕事との関わり方とは違うところにまた可能性もあると思いますね。

学生時代にやっていれば良かったこと、やっていて良かったこと

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東京理科大学 文系 2年生 Q.大学時代にやっておけば良かったことはありますか?

島﨑氏: 勉強です。具体的に言えば、英語と歴史はもっとやっておけばよかったなと。短期でも留学しておけばよかったと思います。若い学生時代の感性で海外の学生と交流ができれば、おそらく会社に入ってからとは違うものが得られたのではないかと思いますね。

志岐氏: 会社に入ってからはできないこと、ですかね。例えば芸術に対する深い理解とか。もっと奥深いところの感動など、そういう体験をたくさんしておくと、感性が豊かになり、いろんなことも発想できるんじゃないかなと思います。

慶應義塾大学 文系 女性 Q.逆に学生時代にやっておいて良かったと思うことはありますか?

秋池: 美術館に行くことや、読書をたくさんする、お芝居をたくさん見るといった文化的なことをたくさんできたのは良かったですね。社会人になってからものすごく忙しくなって、1年に1回しか音楽会に行けなくても、当時の経験の上に今も自分なりに楽しめるのは素晴らしいことですよね。

島﨑氏: とにかく徹底して体を鍛えたこと。チームスポーツであるホッケーでは、戦略・戦術を組み立てて試合に臨みますが、基本的な体力・技術がないと全て成り立たないんですよ。 それから、スポーツで負けた時の挫折とか悔しさ。その時は本当に嫌でしたけどね笑。それが次の頑張りへのバネになった。経験できたことはとても良かったです。 あとは学生時代に一生の友達を得たことですかね。今でも付き合いがあり、大きな財産です。

本当に辛い時は、グッと足元を見る。暗い中でも必ず夜明けは来る。

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立教大学 文系 男性 Q.人生で一番辛い時を皆さんはどう乗り越えましたか?

志岐氏: 本当に辛い時はあまり遠くを見ません。グッと視点を足元に向けて。今困ってるのってなんでなんだろうということだけを考える。あんまり先のことを考えすぎるとどんどん気持ちが暗くなるので、徹底的に足元を見るというのが私のやり方ですね。

島﨑氏: 真っ暗な夜でも、必ず朝はくる。ただ、自ら動かないとやっぱり次に進まないんですよね。 また、相談しつつ動くようにしますね。その問題の専門家に正直に全部話す。自分一人で抱え込んでも乗り越えられないことも多いので、そういう時ってなるべくいろんな関係者を巻き込むということが、問題解決の道筋になる気がしますね。

モデレーター: 経験に裏打ちされた先輩の言葉は響くものがありますね。 本日は、皆さん本当にありがとうございました。