博報堂の入社はOB訪問が決め手になる。上手にOBを活用する方法

博報堂の内定はOB活用が効果的

博報堂は大手の広告代理店で、多くの人は会社名を聞いたことがあるでしょう。仕事はハードなことで知られていますが、やりがいを口にする人が多いです。記事では博報堂に働くために大切なことと、OBを活用した就職のための戦略を紹介しています。
博報堂のような大手の広告代理店は入社が難しいですが、OBを活用することで少しは可能性が広がります。博報堂への就職を考えている人は、記事を参考に就職活動をしてください。

企業概要

博報堂は日本の広告代理店ですが、博報堂DYホールディングスの傘下にあります。大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズも、傘下の企業です。
1895年10月に瀬木博尚氏によって創業しましたが、1924年2月11日に法人に改組しています。1955年4月には株式会社博報堂に商号変更しました。博報堂は無借金経営でも知られていて。自社ビルは所有していません。多くの関連会社は、豊洲に集結しています。

事業内容

博報堂の企業内容をみていきます。博報堂は広告代理店ですが、専門部署を設けることによって、スピーディーに業務を進める体制をとっています。

マーケティング事業部
博報堂のマーケティング事業部では、、クライアントのマーケティング・パートナーとして、マーケティング・マネジメントの実現を手伝っています。事業部の中でも部署が分かれていますが、詳しくみていきます。
マーケティング・マネジメント部では、マーケティングを進化させるソリューションやナレッジで、マーケティング・マネジメントの実践の手伝いをしています。
生活者データ・ドリブン マーケティング部では、独自に蓄積してきた生活者データと、クライアントが所有するデータを組み合わせて、最適解のエグゼキューションを高速かつ継続的に提供しています。
イノベーション部では社内の多彩なエキスパートが、企業の新しいマーケティングの入り口を見つける方法を提供しています。
グローバル生活者マーケティング部では、「生活者発想」をベースにしたインサイト分析などで、クライアントのニーズに応えています。
マーケティング事業部に関連するセミナーには、Consulactionと博報堂マーケティングスクールがあり、マーケティングに関する知識を、深めることができる機会を提供しています。

クリエイティブ事業部
クリエイティブ事業部では、広告という商品を具体的に製作しています。製作した広告は、国内で多くの受賞歴がありますが、一部をみていきます。

• 株式会社アキタ 「きよらグルメ仕立て」きよらのたまご
• 中外製薬株式会社 企業広告「創造で、想像を超える」

「第64回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2017」では、 金賞1、銀賞4、銅賞11（計16個）のメダルを獲得しましたが、博報堂のクリエイティブ事業部が製作する作品は、海外でも認められています。

プロモーション／アクティベーション事業部
プロモーション・アクティベーション事業部では、来店前のエンゲージメントから購買に結び付く施策と購買後のファン化までの施策を提供しています。関連するシンクタンクには、下記のものがあります。

• 博報堂買物研究所
• 博報堂行動デザイン研究所

メディア＆コンテンツ事業部
メディア＆コンテンツ事業部では、プランニング、プロデュース、バイイング、ナレッジ、トラフィックをキーワードに、新しい市場に進出して利益を上げています。
市場にはプロ野球、マラソン、箱根駅伝、ゴルフトーナメント、世界柔道選手権、フィギュアスケート、スポーツクライミングなどがあります。
また文化面では子会社である博報堂ＤＹミュージック＆ピクチャーズが、映画、アニメ、音楽、イベント、SNSゲームなどの幅広い領域で、コンテンツビジネスを行っています。
最近の映画作品には、「君の膵臓をたべたい」「不能犯」、アニメでは「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」「ガールズ＆パンツァー 最終章」「さよならの朝に約束の花をかざろう」などがあります。

リサーチ事業部
リサーチ事業部では生活者との対話や相互触発の中から、商品や広告プロモーションのアイデアを発想するための、リサーチと分析を行っています。リサーチと分析の結果は、整理した後に多くの企業に提供していきます。関連会社には東京サーベイ・リサーチがありますが、定量調査・定性調査などを手がけています。

過去6年間の売上/利益推移

博報堂の過去6年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しました。

参考：博報堂
博報堂は電通の次に大きな広告代理店だけあって、売上額は膨大です。年度による売上の大きなバラツキがないのは、安定した得意先があるのが大きな要因ではないでしょうか。博報堂が製作する広告は庶民的で、誰もが共感しやすいので、固定ファンが付きやすいです。

次年度の戦略

博報堂は2019年度に向けて、下記の目標を掲げています。

• 生活者データ・ドリブン マーケティング対応力の強化
• アジアを中心とした新興国での体制強化
• 専門性と先進性の継続的な取り込み

掲げている目標は抽象的ですが、公式ホームページでは具体的な戦略も示しています。広告業界は具体的な目標が立てにくい産業ですが、博報堂に限れば目標も戦略も具体的です。
参考：博報堂の次年度の目標と戦略

2018年の博報堂に関するトピックス

博報堂は自らもマスコミに登場しますが、マスコミに取り上げられることもあります。インターネット上の、博報堂に関するニュースをみていきます。

博報堂が戦略的提携

博報堂はBitStaと提携して、協業していくことを発表しました。BitStarは、インフルエンサーと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」を運営していて、かたや博報堂は多様なメディアを活用しながら、クライアントのマーケティングコミュニケーションをサポートしています。
二つの企業が協業することで、新しいマーケティングコミュニケーション手法の開発が期待できます。現代の起業家は勘に頼る経営ではなく、マーケティングを使った科学的な分析を好む人が増えてきました。
二つの企業が共同で生み出す新しいマーケティングコミュニケーション手法は、今後はネット販売に活かされることが多いのではないでしょうか。

博報堂がNTTデータが新しい技術を構築

博報堂DYホールディングスとNTTデータは8月6日に協業を開始しましたが、分散型台帳技術の活用を推進するのが目的です。分散型台帳技術は、ブロックチェーンのデータベースが基本になるとのことです。
ブロックチェーンはデータが連続的に増加するリストを持つのが特徴ですが、ビットコインの中核技術と言われています。従来のデーターベースはリレーショナル型のデーターベースで、連続的に増加するリスト機能はありませんでしたが、ブロックチェーンはそれらの欠点を補うと期待されます。
連続的に増加するリスト機能があれば、より多くの情報を関連付けることが可能になります。このデーターベースを利用すれば、広告を製作するときに、多くの情報を一度にみることができます。
新しいデータベースの技術は、博報堂DYグループ独自のマーケティングデータ基盤「生活者DMP」上に構築される計画ですが、このデータベースの特徴を活かせば、広告製作のスピード化が期待できます。

博報堂が中国で広告配信最適化ソリューションの提供を開始

博報堂とNetEaseは、詳細なターゲット分析と機械学習に基づいた広告配信手法を開発しました。NetEaseは中国で大手ポータルサイトを運営していますが、新しい広告配信手法は両企業の強みを活かしたものではないでしょうか。
インターネットの世界は多くの広告が掲載されていますが、若者を中心とした多くの購買者を誘導しています。そのような広告が最適化されたら、ますます多くの購買予定者を誘導することが、可能になってくるでしょう。
インターネットと広告は親和性がありますが、今後はインターネットの進化に伴い、広告表示技術も進化していくと予想されます。

広告業界の動向

これからは広告業界全体の動向をみていきますが、データは下記を参照しました。

• 電通
• 博報堂
• アサツー ディ・ケイ

広告業界の業績推移

データを集めた広告会社が大きいせいもありますが、売上はかなり多いです。

定期的に開催される大きなイベントは収益の柱

博報堂もそうですが、広告業界は年度によって極端な売上の差はありません。理由として考えられることは、長期的にスポーツ大会などの大きなイベントを、手がけていることが考えられます。博報堂が参入しているスポーツビジネスはいずれも有名で、安定した収益を上げているのではないでしょうか。

博報堂へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

これからは博報堂のOB訪問に行く前に、準備すべきことをみていきます。

多くのOBを見つける

博報堂はOB経由で入社する応募者が多いです。しかし一人だけのOBを訪問しただけでは、大きなアドバンテージにはなりません。一人のOBを見つけるのも大変ですが、博報堂に就職したいのであれば、できるだけ多くのOBを見つけて訪問することが大切です。
数人以上のOBを見つけて訪問しようと思えば、訪問の日程管理も大切になってきます。スムーズに多くのOBを訪問するためには、早めのスタートが必要です。
博報堂のOBを見つける方法としては、大学のキャリアセンターがありますが、プライバシーの関係で教えてくれないケースがあるので注意が必要です。大学のキャリアセンター以外でOBを見つける方法としては、博報堂の採用ページや、大学のゼミの先輩を当たる方法があります。

博報堂の哲学を知る

博報堂の広告には庶民的な作品が多いですが、その理由として考えられることは、博報堂の哲学があります。公式ページには、生活者発想とパートナー主義のことが掲載されています。
「生活者発想」とは、人を、単に消費者として捉えるのではなく、多様化した社会の中で主体性を持って生きる生活者として全方位的に捉え、深く洞察することから新しい価値を創造していこうという考え方のことです。
「パートナー主義」とは、責任あるパートナーとしてクライアントと共に語りあい、行動し、創造することです。
博報堂は大きな組織なので、全社員で共通意識を持つようにしています。社員も多くおりますので、バラバラの方向に進みやすいことはいなめません。そのために博報堂は、公式ページで企業の哲学を掲載しているのです。詳しく知りたい方は公式ホームページをご覧になってください。

博報堂主催のセミナーの内容を知っておく

博報堂では定期的に広告や、マーケティングに役立つセミナーを開催しています。セミナーの参加費は安くはないので、実際に参加することは難しいかもしれませんが、セミナーの大まかな内容は、事前にインターネットなどで告知されています。
博報堂が主催しているセミナーの内容を知ることによって、博報堂の基本的な考えが分かりやすくなります。セミナーの内容は博報堂の公式ホームページで、レポートとして発表されています。レポートの内容は会話形式なので分かりにくい面もありますが、博報堂の仕事の進め方にも触れることができるので、読んでおくことは大切です。
公式ホームページのレポートには、社員の写真とプロフィールも掲載されているので、そこでOBを見つける可能性もあります。

OB/OGへの質問を準備

これからはOBやOGと出会った時への質問例をみていきます。

入社前に役立つ質問

- 入社前に読んでおく本などを質問する。
- 研修前に準備しておくことを質問する。

博報堂の仕事は多くの知識が必要とされますが、入社後にすべてを覚えようとすれば、頭が混乱するおそれがあります。そのようなことを回避するために、OBやOGが勧める本を読むことは大切です。かりにOBやOGが、その場で推薦する本が思いあたらなかった場合は、採用されてから必要となった本のタイトルを聞いてもよいでしょう。入社する前から必要な知識を得ておくことは、面接などの時にも役にたちます。 できたらOBやOGを訪問する前に、あらかじめメールでお勧めの本を聞くのもよいです。メールであればOBやOGは思い出す時間ができて、スムーズに本のタイトルを伝えることができます。
博報堂では新入社員のための研修を実施していますが、前もって研修内容を知っておくといろいろと準備ができます。博報堂は広告業界という専門的な業界なので、素人である応募者は研修で使われる用語や状況が、分からない可能性があります。先輩から、研修で苦労した経験団を聞くことで研修の内容も、感触としてつかむことが出来ます。
またOBに頼んで、過去の研修内容の資料を見せてもらいましょう。少なくても資料を読むことで、専門用語についての勉強はすることができます。

自分に合っているのかを知る質問

- 最初の頃は研修以外で、先輩からの指導が受けれるか質問する。
- 他部署との連携について質問する。

博報堂の社員はやることが多くて、新人をサポートする余裕がない可能性があります。そのような不安を感じているのであれば、一番目の質問で博報堂の新人に対するサポート体制を聞くのがよいです。こんなことを聞いたら、頼りない奴だと思われてしまうだろうとの心配はいりません。
人にはそれぞれの性格があります。心配性も一つの性格です。不安を抱えたまま就職活動しても、上手くいかないことが多いです。不安は早めに払拭しましょう。
応募者によっては、他部署の人とも仕事をしたいと思っている人はいるでしょう。しかし博報堂のような大きな企業では、部署間で垣根ができる可能性があります。博報堂がそうであるかは、公式ホームページや企業のパンフレットからは知ることができません。
そういう意味で二番目の質問をすることによって、自分の希望がかなうかどうかを、確かめるのは意味があることです。

キャリアアップに役立つ質問

- キャリアパスについて質問する。
- 役に立つ資格について質問する。

応募者によっては博報堂で、キャリアアップしたい人もいるでしょう。そのような人は一番目の質問をすることで、自分の人生設計の参考にすることができます。
キャリアパスを聞くときは、できるだけ多くのモデルを聞いたほうがよいです。多くのキャリアパスを知っておくことで、さまざまな人生設計のプランを立てることが可能になります。博報堂は広告代理店なので、さまざまな職務内容があります。その中には資格が必要なものもあるでしょう。博報堂のホームページでは資格については触れていませんが、キャリアアップを考えている人にとっては、資格の有無は非常に大切になってきます。
OBによっては、自分の部署に関連する資格の情報しか知らない可能性がありますが、OBを通じて他の先輩に聞くことも可能です。OBから先輩を紹介してもらうときは、勤続年数が長い先輩を紹介してもらう方がよいでしょう。勤続年数が長ければ、いろいろな部署の人と関わってきた可能性があります。その過程で、いろいろな資格の種類にも出会っています。

OBを活用して内定を目指そう

博報堂のような有名で大きな広告代理店は、希望していても入社できない人はいます。それでも博報堂は新たらな人材の採用に関して、積極的な企業です。博報堂に入社する王道はありませんが、記事を参考にして就職活動をすれば、内定の可能性は少しは広がるでしょう。
内定してからも覚えることは山ほどありますが、まずは内定をもらってスタートラインに立つことが大切です。それからは意欲的に働くことによって、存分に博報堂で活躍することができるのではないでしょうか。

博報堂のOB訪問なら、ビズリーチ・キャンパス

ビズリーチ・キャンパスには様々な企業の社員が登録しており、皆様の訪問依頼を歓迎します。

ご協力いただいている社員たちは、様々なバックグランドを持ち、自身のストーリーを歩んでいます。
もしかしたら、あなたのバックグラウンドを理解し、あなたのキャリア形成に寄り添ってくれる先輩がいるかもしれません。
まずは行動をしてみましょう。社会人は皆さん学生の味方です。