こんにちは!ビズリーチキャンパス編集部です。
本連載ではプレゼン力に焦点を当てて、社会人になっても使えるプレゼンのテクニックを紹介していきます。前回の記事では、そもそもプレゼンとはどういうものなのかということを紹介しました。
第二回である今回は、話し方・振る舞いのコツをレクチャーします!
意外と意識していない人が多いですが、プレゼンをする際には、内容やスライドの綺麗さに関わらず、話し方や振る舞いによって聞き手の受け取る印象は大きく左右されます。
せっかく良いプレゼンを作り上げても、話すところで損してしまっては勿体無いので、今からコツを身に着け磨いていきましょう。
ポイントを6つに大別してご紹介します。
①アイコンタクトを意識する
視線を相手に配り、視線と視線を合わせることを「アイコンタクト」と呼びます。「目は心の窓」ということわざがあるように、目には言葉を発さずとも気持ちやメッセージを伝える力があります。
ただしポジティブな情報を即座に伝えることができる反面、自信のなさや緊張などネガティブな情報も伝わってしまいます。
皆さんはプレゼンのとき、スライドばかり見てしまったり、手元を見てしまったりしていないでしょうか。話すことに集中するあまり、自分の世界に入ってしまっていませんか?
上手いアイコンタクトの仕方には、いくつかセオリーがあります。
まず、 全体を見るばかりでなく、一人一人とアイコンタクトを取ること 。人数が多い場合は全員を見ることは難しいかもしれませんが、一人一人と目を合わせた分だけ聴衆をプレゼンに引き込んでいくことができます。
目線の配り方は 「ジグザグ法」 が有効です。後方左→前方右→前方左→後方右→・・・という風に目線を移していくと、全体を見渡しているように見え、プレゼンに余裕があるように見せることができます。
参考:http://president.jp/articles/-/19029 (アイコンタクトで心をつかむ「32秒」の法則-プレジデントオンライン)
参考:http://amzn.to/2lQnpa0 (心理学的に正しいプレゼン)
参考:http://pharm-kusuri.com/presentation/mesen.html (ビジネス思考への転換-人前でプレゼンする時の「目線の動き」を学ぶ)
②ジェスチャーで表現する
聴衆をプレゼンに引き込むには、ジェスチャーも大切です。演台に閉じこもり、直立不動で話すだけでは、十分に感情を伝えきることができません。
世界中あらゆる分野の最先端の人物が集いプレゼンを行う世界最大級のプレゼンカンファレンス「TED」はご存知でしょうか。YouTubeなどでも気軽に過去に行われたプレゼンの様子を視聴することができますが、そのトッププレゼンターのほとんどが、自由に歩き回ったり、身振り手振りのジェスチャーを織り交ぜて話をしています。効果的なジェスチャーをすれば、聴衆を自分のプレゼンに引き込むことができます。
具体的にはまず、自然にゆったりと、意味のある動きをすることが大切です。ありがちなのが、無意識に手を振ったり動かしてしまうジェスチャーですが、これは返って逆効果で、聞き手の注意を逸らせてしまいます。
効果的なジェスチャー例としては、
- 数字は指で示す
- 大小や時間軸を手の幅で表現する
- 傾向や変動を手の動きで表現する
- キーワードを手で強調する(お も て な しetc.)
などが挙げられます。意味の繋がったジェスチャーを心がけましょう。
参考:http://life-and-mind.com/presentation-method-704 (簡単にプレゼン力を高めるコツと話し方7つの方法-Life&Mind+)
③普段よりもゆっくり話す
話すスピードは、普段話すよりも少しゆっくりくらいのスピードを意識しましょう。プレゼンをする際、緊張と早く終わりたいという気持ちから、どうしても早口になりがちです。しかし聞き手にとって、初めて聞く内容は案外理解に時間がかかります。極力ゆっくり話すことを心がけましょう。
早口にならないためのコツは、「間」をしっかり入れながら話すこと。句読点(。、)のところで、「1〜2秒の間」を入れながら話すと、話のスピードが上がりにくくなります。
参考:https://www.voice-produce.com/blog/4713 (プレゼンで失敗しない声の出し方・話し方のコツ【保存版】-VOICE PRODUCE)
④抑揚をつける
プレゼンはゆっくり話すことが基本ですが、抑揚をつけることが効果的です。抑揚をつけると、こちらの熱量が伝わりやすくなります。始めはゆっくりと小さく、落ち着いたトーンで淡々と。それがプレゼンが進むにつれて若干早口になり、時折声を強く発声して、重要なメッセージを印象づけましょう。
ソフトバンクの孫社長はよく「圧倒的ナンバーワン」という言葉を使います。これは、「(アッ)倒的」という言葉の“あ”にアクセントが置きやすく、そこに力を込めて発言することができるからだそうです。
このように、プレゼンを一つの曲のようにとらえて演出してみましょう。
参考:『孫正義 奇跡のプレゼン』(三木雄信)
⑤遠くの人に話すようなイメージで声を出す
自分の声は、自分が感じている以上に相手に聞こえていないことが多いと言われています。プレゼンでは、聞き手が耳をすまさずとも声がはっきり聞こえるように発声しなくてはなりません。
声の出し方としては、実際の聞き手までの距離よりも少し遠くに聞かせるようなイメージを持って話すと、自然に大きな声を出すことができます。
また、トーンは普段よりも少し高く、響き渡るような声で話しましょう。プレゼン前に、大きく口を開き口パクで「あいうえお」と動かすと、声が出しやすくなりますよ。
参考:https://www.voice-produce.com/blog/4713 (プレゼンで失敗しない声の出し方・話し方のコツ【保存版】-VOICE PRODUCE)
⑥練習する
ここまでテクニックを紹介してきましたが、練習なしで完璧なプレゼンができるという人はほとんどいないでしょう。グロービス経営大学院でプレゼンテーションの講義を行う伊藤羊一氏は自身の講義の中で、年に数回あるかないかの大事なプレゼンは、300回練習をしろと話しています。
さすがに300回練習する時間を取ることは難しいかもしれませんが、議論や資料作りに時間を使いすぎてしまい、発表の練習をする時間がほとんどとれなかったというのは本当に勿体無いことです。
繰り返しになりますが、いい内容でもそれが相手に伝わらなければ何の意味もありません。練習する時間は最低でも一時間はとったほうがよいでしょう。練習こそ、自信の裏付けになります。しっかり練習をして、自信を持ってプレゼンに望みましょう。
今回は話し方・振る舞いにフォーカスしてコツを紹介していきました。みなさんも次にプレゼンをする機会があったら、是非実践してみて下さい!
次回は論理構成について。メッセージをわかりやすく伝えるためには、工夫が必要です。一緒に勉強していきましょう!
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