諸手当とは
諸手当とは、基本給とは別に、従業員の働き方や生活状況、担当業務など“条件に応じて上乗せされる賃金”の総称です。
給与体系では、毎月の賃金の土台となる基本給に対し、諸手当は通勤・住宅・資格・役職などを通じて、負担の補填や役割・能力の評価を行う位置づけになります。残業代のように法律に基づき支給が必要なものもあれば、会社が任意で設けるものもあり、支給条件や金額は企業ごとに差が出ます。
なお、手当には「毎月定額で出るもの」と「条件次第で増減するもの」があり、ボーナス算定に含まれるかどうかも会社によって異なります。求人票では“月給=基本給+手当”の内訳と条件を必ず確認しましょう。「基本給」「定額的に支給される手当」「条件つき手当」を切り分けて見るのがコツです。
諸手当の主な種類
諸手当は、おおよそ次の2種類に分類できます。
・法定手当:残業・休日・深夜など、法律に基づき支給が必要な手当
・任意手当:通勤・住宅・資格など、会社が方針で設ける手当(条件・金額は企業差あり)
詳しくみていきましょう。
法律で定められた手当
法律で定められた手当の代表が、労働基準法にもとづく割増賃金(時間外・休日・深夜)です。
法定労働時間(原則1日8時間・週40時間)を超えて働いた分は時間外手当(25%以上)、会社が定める「法定休日」に働いた分は休日手当(35%以上)、22時〜5時の勤務は深夜手当(25%以上)が必要になります。さらに、月60時間を超える時間外労働には50%以上の割増率が適用され、深夜と重なれば「時間外+深夜」のように上乗せ計算されます。
求人票や入社後の給与明細では、「何が法定の割増対象か」「法定休日がいつか」を確認しておくと、条件の見落としを防ぎやすくなります。また、導入企業も少なくない”見込み残業手当”は、見込みの残業時間がどのくらいできちんと基本給に対する割増率が合っているかなど、しっかり確認するようにしましょう。
※引用・参考:
https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
https://www.mhlw.go.jp/content/000930914.pdf
https://jsite.mhlw.go.jp/fukuoka-roudoukyoku/var/rev0/0119/7559/4.pdf
会社が任意で支給する手当
会社が任意で支給する手当は、法律で一律に決まるものではなく、企業が「どんな負担を補い、どんな行動・役割を評価したいか」を考えて設計しています。
求人票で月給が高く見えても、手当込みの場合は条件が変わると支給額が動くこともあるため、支給条件(対象者・上限・いつまで出るか)まで確認するのが大切です。相場感を持つ上では、厚労省の就労条件総合調査(令和6年11月分)にある「支給された人の平均額」が参考になります。
※ここでの平均額は「その手当が支給された人」の平均で、対象月は令和6年11月分です。
※引用・参考:厚生労働省「令和7(2025)年 就労条件総合調査の概況」「第18表:諸手当の種類別 支給された労働者1人平均支給額(令和6年11月分)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/25/dl/gaikyou.pdf
初任給・ボーナスと諸手当の関係
初任給、賞与、手取り額における諸手当の影響は、次のとおりです。
・初任給:月給は「基本給+諸手当」で構成されることが多く、手当込みだと条件次第で実態が変わります。
・ボーナス:算定は会社ルール次第。手当が賞与算定に入るかは就業規則・求人票の注記で確認を。
・手取り:社会保険料は基本給だけでなく各種手当も含めて計算され、通勤手当は非課税枠を超えると課税対象になる点も注意。
初任給における諸手当
初任給は、求人票に「月給○万円」と書かれていても、内訳を見ると『基本給+諸手当(+固定残業代など)』の合計になっていることが一般的です。
例えば、「月給23万円」の内訳が、
・基本給20万円
・住宅手当1.5万円
・通勤手当0.8万円
・資格手当0.7万円
という形です。
計算はシンプルで、
『月給=基本給(a)+定額的に支払われる手当(b)+固定残業代(c)(※ある場合)』
で読み解きます。
求人票ではまず「基本給(a)」を確認し、次に「定額的手当(b)」が“全員に毎月固定で出る手当か”をチェック。家族手当など個人条件で変わるものは、特記事項に書かれることもあります。固定残業代がある場合は「何時間分か」「超えた分は別途か」までセットで見ましょう。
ボーナスと諸手当の関係
ボーナス(賞与)は、法律で一律に計算式が決まっているわけではなく、会社が就業規則や賃金規程で「何を基準に・どう算定するか」を定めるのが基本です。そのため多くの企業では、毎月の給与の中でもブレにくい基本給を“土台”にして賞与額を決めます。諸手当が算定に入らないことが多いのは、通勤・扶養・住宅などが個人条件や勤務地で変動しやすく、評価や成果と直結しにくい性質だからです(入れると、働き方以外の要因で賞与が上下しやすくなります)。
一般的なイメージとしては、例えば、
賞与=基本給×支給月数×評価係数
(例:基本給25万円×2.0か月×1.1=55万円)
のように設計されます。
ただし会社によっては、役職手当など一部を算定に含めるケースもあるため、最終的には就業規則・募集要項の注記で確認するのが確実です。
ユニークな諸手当の事例

就活で「手当=通勤や住宅」だけを想像しがちですが、企業によっては“働きやすさ”や“行動変容”を後押しするために、かなり個性的な手当を用意していることもあります。
企業独自の「ユニーク手当(制度)」は、金額の大小だけでなく会社が何を大事にしているか(健康・成長・家族・恋愛・働き方など)が見えやすいのがポイントです。
就活では「月給が高い」だけで判断せず、
①誰が対象か(全員?条件あり?)
②いつまで出るか(入社時だけ?毎月?)
③給与・賞与計算に含まれるか
までセットで確認すると、入社後のギャップを減らせます。
特に制度名がユニークな会社ほど、注記や条件に“らしさ”が出るので、面接での質問材料にもなります。
※引用・参考:
https://www.ssu.co.jp/corporate/32rule/
https://dym.bz/culture/
https://www.kayac.com/vision/dice
https://recruit.group.gmo/welfare/
https://www.cyberagent.co.jp/careers/about/
https://note.makers-corp.jp/n/n090fda1a7f1f
https://www.sakura.ad.jp/corporate/corp/work-environment/
まとめ
諸手当は、基本給とは別に支給される賃金で、法律で義務付けられた割増賃金(時間外・休日・深夜)と、会社が任意で設ける扶養・通勤・住宅・資格・役職などに大別できます。
初任給の「月給○万円」は基本給だけでなく手当を含むことも多く、内訳次第で手取りや将来の昇給イメージが変わります。さらに賞与は算定ルールが会社ごとに異なり、諸手当が含まれないケースもあるため、「基本給がいくらか」「手当は固定か条件付きか」「賞与算定に入るか」をセットで確認するのが安心でしょう。
求人票では総額だけで判断せず、条件と根拠を押さえて納得感のある企業選びにつなげましょう。
よくある質問
「諸手当」の読み方は?
「諸手当」は「しょてあて」と読みます。求人票では、基本給とは別に支給される通勤手当・住宅手当・資格手当などをまとめた呼び方として使われるのが一般的です。
基本給と諸手当の違いは何ですか?
基本給は、毎月の給与の“土台”となる固定部分で、職務・能力などを基準に決まります。一方の諸手当は、通勤・住宅・扶養・資格など条件に応じて上乗せされる賃金です。月給の内訳や賞与算定の基準にも関わるため、求人票では両者を分けて確認しましょう。
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