就活で悩むのは当然のこと
就活中に不安や悩みを感じるのは、ごく自然なことです。実際にある調査では、就活生の8割以上が「不安を感じている」と回答しているとのことです。
「内定が出ない」「面接が怖い」「自分に向いている仕事がわからない」など、その悩みの内容は人それぞれ。でも、悩んでいるのはあなただけではありません。誰もが同じように不安を感じながら、一歩ずつ前に進んでいるのです。
「自分だけが出遅れている」「このままで大丈夫かな」と焦る必要はありません。悩むこと自体が成長の証と捉えて、”自分のペースで進めていく”と強く思うとよいでしょう。
就活の悩みが生まれる原因
就活で悩みを抱えるのは、単なる気持ちの弱さではありません。実は、就活ならではの環境や情報の多さが、不安を生む原因になっていることが多いのです。
・情報過多による混乱
・周囲との比較意識
・自己理解の不足
これらの、就活生が悩みやすい背景を、3つに分けて整理してみましょう。
情報過多による混乱
現代の就活は、情報が多すぎることが悩みの原因になりやすいといわれています。
ネット記事やSNS、就活支援サービスなど、あらゆる情報が手軽に手に入る反面、「何が正しいのか」「何を信じればいいのか」と迷ってしまう人は少なくありません。企業選びや面接対策に関する情報も、人によって言っていることが違う場合があり、振り回されてしまうことも。だからこそ、大切なのは“自分に必要な情報だけを選ぶ力”です。全ての情報を鵜呑みにせず、自分の価値観や目指す方向に合った情報を見極める意識を持ちましょう。
情報に流されず、自分軸で判断することが不安を減らす第一歩です。
周囲との比較意識
就活では、どうしても周囲と自分を比べてしまうものです。友人が先に内定をもらった話や、SNSで選考の進捗を報告している投稿を見ると、「自分は出遅れているのでは?」と焦りや不安を感じやすくなります。
これは、他人の成果ばかりが目に入り、自分のペースを見失ってしまう心理によるものです。大切なのは、人それぞれ就活のペースもタイミングも違うと理解すること。目に見えない部分に目を向け、自分の行動や成長に意識を向けましょう。他人の状況はあくまで参考程度に留め、「昨日の自分と比べてどうか」という視点で、自分自身の歩みを大切にしていくことが不安解消につながります。
自己理解の不足
「自分に合う仕事がわからない」「何を軸に企業を選べばいいかわからない」と悩む就活生は多いですが、その原因は自己理解の不足にあります。自己分析が浅いまま就活を始めると、企業選びも志望動機も曖昧になり、不安や迷いが大きくなってしまうのです。
そんなときは、まず過去の経験を振り返り、「楽しかったこと」「頑張れた理由」「嫌だったこと」を具体的に書き出してみましょう。友人や家族に自分の印象を聞くのも、新たな気づきにつながります。大切なのは、“完璧な答え”を探そうとしないこと。少しずつでも自分の価値観や大切にしたいことを言葉にしていくことで、自己理解は自然と深まっていきます。
就活生によくある悩み
就職活動中は、誰もが少なからず悩みを抱えるものです。他の就活生は、具体的にどんな悩みを感じることが多いのか気になるでしょう。
多くの就活生が感じがちな「就活生によくある悩み」をみていきましょう。
自分に合う業界選び
「自分に合う業界がわからない」という悩みは、多くの就活生がぶつかる壁です。業界の数が多すぎることに加え、自分の強みや価値観が曖昧なままだと、選ぶ基準が見えずに迷ってしまいます。また、「有名だから」「安定していそうだから」といった表面的な理由だけで選ぶと、就活が進むほど違和感を感じてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、まず「自分が大切にしたいこと」を言葉にすることから始めましょう。例えば、「人と関わる仕事がしたい」「地域の役に立ちたい」など、ざっくりで構いません。その上で、企業説明会やインターンを通じて実際に業界の雰囲気を体感してみることが大切です。最初から完璧な業界選びを目指す必要はありません。経験を重ねながら、自分に合う方向性を少しずつ見つけていくことが成功への近道です。
自己PRのネタ不足
「自己PRで話せることが思いつかない」と悩む就活生はとても多いですが、特別な経験がないからではありません。自分の経験をうまく“強み”として言語化できていないだけのことがほとんどです。
例えば、サークル活動でメンバーの意見調整をした経験や、アルバイトで後輩指導に取り組んだ経験など、一見当たり前に思えることでも、視点を変えれば十分アピール材料になります。ポイントは、「なぜそれを頑張れたのか」「どんな工夫をしたのか」を自分なりに深掘りして考えること。また、家族や友人に「自分の長所は何か」「どんな時に頼りになると思ったか」を聞いてみるのも有効です。
自分では気づいていない“当たり前”の中に、意外な強みが隠れている場合が多いのです。自信がなくても、まずは小さな経験から掘り下げてみましょう。
ES・履歴書の書き方
エントリーシート(ES)や履歴書を書くとき、「何を書けばいいのかわからない」「うまくまとめられない」と悩む就活生は多いでしょう。特に、自己PRや志望動機の欄で手が止まってしまうケースがよくあります。
採用担当者は、一人ひとりの「考え方」や「価値観」を知りたいと思っています。例えば、自己PRなら、単に「リーダーシップがあります」と書くだけではなく、「サークル活動で全体の意見調整役を担当し、月1回の話し合いを提案した結果、参加率が改善した」といった具体的なエピソードを交えて伝えるのが効果的。数字や結果があると、説得力も増すのです。
また、志望動機では「なぜその業界・企業を選んだのか」に自分の経験や価値観を絡めて書くと、より目を引く内容になります。難しく考えすぎず、“自分の言葉で書く”ことを意識してみましょう。
面接での緊張
面接で緊張してしまうのは、多くの就活生が抱える悩みです。そもそも「評価される場」だと意識しすぎてしまうことが、緊張の大きな原因です。失敗したらどうしよう、変なことを言ったらどうしよう…と考えれば考えるほど、体はこわばり、本来の自分を出せなくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、“面接は会話”と意識すること。質問に完璧な回答を返すのではなく、相手との会話を楽しむ気持ちを持つと、自然と気持ちは軽くなります。また、当日は姿勢を正してゆっくり呼吸するだけでも、緊張は和らぎます。あらかじめ話す内容を「要点」だけ押さえておくのも有効です。
面接は完璧を求める場ではなく、「あなたの人柄を知る場」だと捉えることで、必要以上の緊張を手放せるはずです。
不採用続きの自信喪失
不採用が続くと、「自分は社会に必要とされていないのでは」と感じ、自信を失ってしまうことがあります。特に頑張って準備した選考で落ちてしまうと、心のダメージは大きくなりがちです。
しかし、採用はあくまで企業側の“相性”の判断であり、あなたの人格や価値そのものが否定されたわけではありません。落ち込んだときは、「自分に合わなかっただけ」と受け止め、気持ちを切り替えることが大切です。また、選考を受けた企業から学んだことや反省点を書き出してみるのもおすすめです。自分が成長している証を実感できるでしょう。
そのほか、不安なときこそ友人やキャリアセンターなど第三者に相談し、視点を変えてもらいましょう。前を向くきっかけが必ず見つかります。
就活中の精神面で悩み・不安への対処法
就活が長引くと、気づかないうちに心が疲れてしまうこともあります。不安や焦りを感じたら、無理をせず心のケアを意識することが大切です。
・リフレッシュ時間の確保
・仲間との情報共有
・小さな成功体験の積み重ね
上記のような、「精神面の負担を軽くするために実践したい3つの対処法」を紹介します。
リフレッシュ時間の確保
就活中は「休んではいけない」と思い詰めてしまいがちですが、意識的にリフレッシュ時間を確保することが心の余裕を保つカギです。ずっと就活のことばかり考えていると、不安や焦りが膨らみ、悪循環に陥りやすくなります。
おすすめは、散歩やカフェでの読書、音楽を聴くなど、「自分がリラックスできる時間」を1日の中に少しでも作ること。短時間でも「就活から一度離れる」ことで、気持ちをリセットできます。休日は丸1日就活を忘れる日を作るのも効果的です。
頑張るためにも“休むこと”は必要な行動。メリハリのある過ごし方が、結果的に就活の質を高めてくれます。
仲間との情報共有
就活は孤独になりやすいものですが、同じ立場の仲間と情報を共有することは、不安解消にとても効果的です。「自分だけが悩んでいるわけじゃない」と実感できるだけでも、心が軽くなるはずです。雑談ベースでもよいので、友人たちと選考状況や企業の雰囲気などを話し合えば有益な情報交換にもつながります。
ポイントは、競争相手ではなく“就活仲間”として関係を築くこと。SNSの就活アカウントや大学のキャリアイベントなどで気軽に声をかけてみましょう。「お互い頑張ろう」と励まし合える相手がいるだけで、就活の心細さはぐっと和らぎます。困った時は1人で抱え込まず、仲間との会話をリフレッシュのきっかけにしてみてください。
小さな成功体験の積み重ね
就活中は「内定がゴール」と思い込みがちですが、それだけを目標にすると失敗が続いた時に自信を失いやすくなります。そこで大切なのが、「小さな成功体験」を積み重ねることです。
例えば「今日はエントリーシートを1社提出できた」「初めての業界説明会に参加できた」など、一つひとつの行動を“できた”と意識して自分を認めてあげましょう。小さな達成感を積み重ねることで自己肯定感が育ち、不安や焦りが和らぎます。行動目標を小さく区切ることも効果的です。「今日は企業研究を30分だけする」といった無理のない目標設定で、自分の前進を日々実感していくことが、就活を前向きに続けるコツです。
就活中の自己分析に関する悩みの解決策
自己分析は就活の土台とも言える重要なステップですが、「何から始めればいいかわからない」と悩む人が多いのも事実です。
・強み発見の具体的手法
・周囲からの客観的評価
・適性検査ツールの活用
これらの方法を活用することで、自分らしさを見つけるヒントを得ることができるでしょう。
強み発見の具体的手法
「自分の強みがわからない」と悩む就活生は多いですが、特別なスキルや経験が必要なわけではありません。自分の強みは、これまでの身近な経験の中に隠れています。
まずおすすめなのは、「過去に頑張ったこと」や「達成感を感じたこと」を紙に書き出してみること。その中で「なぜ頑張れたのか」「どんな工夫をしたか」に注目すると、あなたらしい行動パターンや価値観が見えてきます。さらに、その経験を「誰に」「どんな場面で」活かせそうか考えると、強みとして言語化しやすくなります。
例えば「人と話すことが好き」という強みなら、「初対面でも緊張せず相手の話を引き出せる力」と具体的に伝えることで、面接やエントリーシートでも魅力的にアピールできるようになります。
周囲からの客観的評価
自己分析で行き詰まったときは、友人や家族など身近な人から客観的な意見をもらうのも効果的です。自分では当たり前だと思っている行動や考え方が、他人にとっては「あなたらしさ」や「強み」として映っていることが多いからです。
具体的な方法としては、「私の長所ってどんなところ?」「一緒にいて助かると思ったことはある?」とシンプルに質問してみるのがおすすめ。できれば複数の人に聞くことで、共通点や傾向が見えてきます。そのフィードバックをもとに、「自分はどんな場面で評価されやすいのか」「どんな役割を自然に果たしているのか」と考えると、自分の強みが客観的に整理できるはずです。
他者からの声は、新たな自己理解への大きなヒントになるでしょう。
適性検査ツールの活用
自己分析に悩んだときは、適性検査ツールを活用するのもおすすめです。近年では、Web上で手軽に受けられる無料の適性診断ツールが多数あり、性格診断や仕事適性診断、価値観診断など種類もさまざまです。
これらのツールは、自分の性格傾向や働き方のスタイルを客観的に知るためのヒントになります。診断結果を見て「自分は論理的思考型」「協調性が高いタイプ」といった特徴を知ることで、自覚していなかった自分の一面に気づけることもあるでしょう。
こうした結果は“参考資料”と捉え、自分の経験や価値観と照らし合わせながら分析していくことが大切です。興味のある職種や業界が示された場合は、それをヒントに企業研究を始めてみるのも良いでしょう。適性検査は、自己分析の出発点として活用できる便利なツールです。
就活の悩みを乗り越えた先輩たちの成功事例
就活の悩みは誰にでもあるものですが、多くの先輩たちも同じように壁にぶつかりながら乗り越えています。
ここでは、実際に悩みを抱えた先輩たちの成功事例を紹介します。
【悩み①「自分に合った業界選びが分からない…」】
1つ目は、「業界選び」で悩んでいた先輩の話です。
もともと特定の業界に興味がなかったため、どこを受ければいいのかわからず迷走していたそうです。しかし、自分がアルバイトで「人と接する仕事が楽しい」と感じていたことに気づき、サービス業界を中心に説明会へ参加することに。その結果、実際に人と関わることを大切にしている企業と出会い、最終的には自分らしく働ける会社から内定を獲得しました。
自分の経験を振り返ることが、進むべき道を見つけるヒントになると学べる例です。
【悩み②「とにかく面接で緊張してしまう…」】
2つ目は、「面接で緊張して話せなくなる」という悩みを持っていた先輩の事例。
面接本番で頭が真っ白になり失敗が続いたことで、「自分には向いていない」と落ち込んでいたそうです。そこで先輩は「面接は会話」と考え方を変え、緊張しないよう事前に質問の答えを丸暗記するのではなく、話すポイントだけメモにまとめておくように工夫したとのこと。さらに、友人と面接練習を繰り返したことで自信をつけ、本番でも落ち着いて話せるようになり、結果的に志望企業から内定を獲得できたそうです。
完璧な回答を目指さず“素直に話す姿勢”が評価された成功事例です。
【悩み③「どこからも選ばれず、自分は価値がない人間なのではと思う…」】
3つ目は、「不採用続きで自信をなくした」先輩の話。
何社も落ちたことで「自分は社会に必要とされていない」と思い込んでしまい、就活そのものをやめようかと悩んでいたそうです。しかし、大学のキャリアセンターで相談したことをきっかけに、「評価されなかったのは自分の全てではなく、企業との相性だった」と考え直せるようになったそうです。小さな行動目標を立てて一歩ずつ進めた結果、自信を取り戻し、希望していた業界で内定を得ました。
これらの成功事例からわかるのは、「悩みは自分だけではない」ということ、そして“考え方を少し変えること”や“行動を一歩踏み出すこと”が突破口になるということです。
あなたも自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。どんな悩みも、乗り越えた先には必ず成長があります。
まとめ
就職活動では、誰もが不安や悩みを感じるものです。情報に振り回されたり、周囲と比べて焦ったりするのは決してあなただけではありません。大切なのは、悩む自分を責めずに「今の自分にできること」に目を向けること。小さな行動や成功体験の積み重ねが、自信や前向きな気持ちにつながります。
焦らず自分らしいペースで進んでいけば、必ず良い結果につながっていきます。不安を感じても諦めず、できることから1つずつ積み上げていきましょう。
よくある質問
就活中に多い悩みのランキングは?
就活中の悩みで多いのは「自己PRが思いつかない」「自分に合う業界・企業がわからない」「面接で緊張して話せない」などです。他にも「不採用が続いて自信をなくす」といった声も多く聞かれます。情報過多や周囲との比較が悩みの原因になりやすい傾向です。
就活で鬱になる理由は?
就活で鬱のような状態になる主な原因は、不採用が続くことによる自己否定感や、周囲と比較して焦る気持ち、将来が見えないことへの不安です。情報過多や親からのプレッシャーも影響しやすく、自分を責め続けることで心が疲れてしまうケースが多く見られます。
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