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OB/OGが語る

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの若手社員に聞く、OB/OG訪問の活用法

「入社を決めたきっかけはOB/OG訪問だった」と語る、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの若手社員のお二人にインタビュー。自身の就職活動体験や学生に伝えたいアドバイスなど、詳しく話をお聞きしました。

企業紹介
博報堂:
高いクリエイティビティを持つプロフェッショナルがチームを編成し、広告領域のみならず、経営・事業から社会イシューまで、あらゆる領域でクライアントの皆様の国内外における課題解決をお手伝いしています。今後、更にクリエイティビティの力で生活や社会、事業構造の変革に寄与するような新たな価値を提供していきます。

博報堂DYメディアパートナーズ:
博報堂DYメディアパートナーズは、博報堂、大広、読売広告社の3つの広告会社のメディア機能を統合して設立された「総合メディア事業会社」です。
メディアビジネス、コンテンツビジネス、その他デジタル領域などのプラニング、プロデュース、バイイング、トラフィック、ナレッジを主要な機能とし、広告主、媒体社、コンテンツホルダーに対し、最適な課題解決力を提供します。メディアを広義に捉え、「メディア効果をデザインする」メディア・コンテンツビジネスを目指しています。

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは合同で採用活動を行っています。

人物紹介
株式会社 博報堂
小島 麻衣(写真:右)
2020年入社/商学部卒
ビジネスプロデュース職
初任でビジネスデザイン局に配属。自動車メーカーの担当としてメディア領域中心に業務をスタート。現在は制作領域において、国内/海外広告制作、海外ブランド戦略など幅広く業務を担当する。

株式会社 博報堂
猪沢 真一(写真:左)
2021年入社/商学部卒
ビジネスプロデュース職
初任でビジネスデザイン局に配属され、金融会社の担当として制作・メディアの2つの領域に携わる。

「こういう人と働きたい」という直感が得られる、OB/OG訪問

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―――まずは、ご自身の就職活動についてお聞かせください。

小島:学生時代は消費者行動論のゼミに所属していたこともあり、生活者の暮らしや価値観に直接影響を与える仕事がしたいと思っていました。最初に見ていたのは、消費財系のメーカー。就活を進める中で、広告業界も生活者の心理を捉える仕事だと知り、興味を持つようになりました。最終的には、メーカーと広告会社の2軸で就職活動をしていました。

猪沢:僕は大学のゼミでマーケティングを勉強していました。内容は、飲料メーカーさんや文房具メーカーさんなどの企業と組んで、企画を考え、実際に提案するというもの。それが本当に面白くて、仕事にできたらいいなと考えたのがはじまりです。メーカーに入ってマーケティングを担うよりも、幅広い業界に携わりながら、自分で考えたものを提案する広告会社の仕事に惹かれて、志望しました。

―――博報堂に決めたポイントはどんなところだったのでしょうか。

小島:メーカーでは、自社商品に愛着を持って働けることがやりがいにつながると考えていたのですが、私飽きっぽい性格なので・・・(笑)。幅広くいろんなことにチャレンジできる方が自分に合っているなと思い、広告業界に絞りました。OB/OG訪問を通じていろんな方と話をするうちに、博報堂の社員と話しているときが一番楽しいなと感じて。仕事をする上でどんな環境が自分に合うかを考えたとき、一緒にいて楽しいと思った人と働きたいと思い、博報堂を選びました。

猪沢:博報堂に決めた理由は2つあります。一つは、博報堂が出している「正解より別解」というメッセージに、強く共感できたから。学生なりに企業提案をしていた経験から、「こうあるべきだ」というものを提案するよりも、自分たちにしかない視座と視点でアイディアを出し、形にすることが大事だと感じていたので、そのメッセージが強烈に響きました。もう一つは、素直に「こういう人たちと働きたい」と思えたこと。OB/OG訪問で出会った社員がすごくイキイキと仕事の話をしているのが印象的で、惹かれたのを覚えています。

―――お二人とも入社の決め手がOB/OG訪問だったということですが、どのように利用していましたか?その時の御社の印象も具体的に教えてください。

小島:OB/OG訪問では様々な業界で働く10名ぐらいの方にお会いして、博報堂は2~3名の社員と話をすることができました。すごく楽しく仕事をしていることが伝わっただけでなく、休日の過ごし方などプライベートも充実しているのが印象的でしたね。広告業界は忙しいイメージがあったので、そんな中でも休日を全力で楽しんでいる人たちが多いことに驚きました。映画を年間何十本も観に行くという人や、会社の人とバーベキューをするという人、1日でも友達と旅行に出かけるという人も。私もそういう休日を過ごす社会人になりたい、人生が楽しくなりそうだなと感じられました。

猪沢:僕自身は、OB/OGのコネクションがあまりなくて。たまたま博報堂の社員と細いつながりがあり、そこから紹介をいただく流れで5人ぐらいの社員に会いました。博報堂への志望度が高かったので、博報堂の社員としか会っていません。本当に、仕事が好きな人が多いんだなという印象です。会話が仕事の話になると、表情が一変するんですよ。それまでは柔らかい雰囲気だったのに、途端にマシンガントークになる人もいて、驚きましたね。さらに、学生としてではなく一人の人間として向き合ってくれたことが嬉しくて、そんな人たちと一緒に働きたいという想いが強くなりました。

なりたい自分を叶える、博報堂の幅広いフィールド

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―――現在の仕事内容を教えていただけますか?

小島:1年目からずっと、自動車メーカーのクライアントを担当しています。1・2年目はテレビとデジタルで広告を流すメディアチームに、3年目からは広告をつくる制作チームの所属です。海外で展開する広告制作のほか、ブランド戦略も含めて幅広い業務を任せてもらえるようになりました。もともと海外に住んでいた経験があり、そうしたバックグラウンドを活かしながら仕事がしたいと思っていたので、まさしく希望が叶った環境でもあります。

猪沢:僕も制作営業として、金融会社のクライアントを担当しています。テレビCMやWebCM、店頭に貼るポスターなど、クライアントの広告制作物全般をつくるのが仕事です。ちょうど先日、初めて制作に携わったテレビCMが公開されました。こんなに世の中に反響が出るのかという驚きもありつつ、すごく嬉しかったです。

―――実際に入社をされて、ギャップを感じたことなどはありますか?

小島:正直、ギャップはほとんど感じていません。OB/OG訪問を通じていろんな人と話をする中で、社会人として、博報堂で働くとはこういうことだというのをイメージできていたからだと思います。時期によっては繁忙や閑散があることも正直に教えてもらいましたし、忙しくても自分自身が楽しければ気にならないタイプなんですよ。休日は充実した過ごし方ができるよう、いろんなことに挑戦しているところです。たとえば、チェロ。はじめてはみたものの、握力が足りなくて弦をおさえられず、そのまま断念しました(笑)。コロナ禍で旅行にも行きにくくなってしまいましたが、近所を散歩したり、友達と美味しいお店に行ったりして、今は大満足の休日を過ごしています。

猪沢:先ほど携わったテレビCMが公開された話をしましたが、それまでの過程は思っていた以上に大変でした。広告表現に法律上の規制がありますし、制作途中でクライアントの経営環境変化や担当者変更などの動きがあると、その都度対応していく必要があります。特に、こうしたインナーワークが非常に難しいなと感じますね。でもその過程があるからこそ、公開できたことが何よりも嬉しい。その苦労を乗り越えること自体がすごく楽しいですし、一番のやりがいを感じます。

―――お二人の今後のキャリア目標を聞かせてください。

小島:今はまだこの職種がやりたいという強いこだわりは持っておらず、模索中です。ただ、面接時から言い続けていることは、将来はDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)関連に取り組みたいと思っています。性別に区切りがあることによって生きづらさを感じる人が暮らしやすい世の中になるための課題解決に挑戦したい。その目標に向かって、広告だけでなくイベント企画運営やブランド戦略などのいろんな経験を積み、領域を広げていきながらスキルを身に着けていきたいと思っています。

猪沢:この会社に入社したからには、営業だけでなくいろんな職種を経験したいですね。広告をプランニングするメディアプラナーや、マーケティング分析を活用して戦略提案するストラテジックプラナーにも興味がありますし、メタバースやDXなどの新しい領域でのビジネスにもチャレンジしたい。こうした幅広い経験ができるチャンスがあるのも、博報堂の魅力だなと思います。

OB/OG訪問を有意義な機会にするために

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―――お二人とも、今では採用活動に携わることも多いと思います。学生からどんなことを聞かれることが多いですか?

小島:「なぜこの会社を選んだのか」、「会社の魅力」、「仕事のやりがい」や「入社後のギャップ」についてはよく聞かれますね。ほかには「この会社はどんな人が多いですか」という質問も多いです。博報堂では人材の考え方として「粒ぞろいより粒ちがい」という言葉がよく使われるのですが、いろんな人がいるよということをどう伝えればいいかはすごく悩みます。私の所感ですが、人と関わるのが好きな人が多いな、と。飲み会が好きな人、人と話すのが好きな人、自分の好きなものを人に伝えるのが好きな人、人を観察するのが好きな人、幅広い意味で「人好きが多い」ということを伝えていますね。

猪沢:一番聞かれるのは、シンプルに「博報堂はどんな仕事をしているのか」ですね。広告会社がどんな仕事をしているのか、僕自身も学生時代によくわかっていなくて。特に博報堂は事業の幅が広すぎて、結局何をやっているのか学生からは見えにくいんだと思います。昨年は自分が1年目だったこともあり、ちゃんと答えられなかったのではという反省もあるので、しっかり伝えられるようにしたいですね。あとは「働いていて楽しいですか?」という質問も。缶詰になって働かされているんじゃないかって思っているようで(笑)。仕事を楽しんでいる人も多いですし、働き方も自由です。時間がかかることもあるけど、楽しく仕事をしてるよって、正直に答えています。

小島:確かに忙しい時期もありますが、チームでうまく休みを取りながらやっていますね。私の所属するチームは子育て中のパパが多いんですが、育休を積極的に取得されている方がほとんどです。「夜の何時以降は子育てタイムなので対応できません」と宣言されている方もいっぱいいます。時間の使い方が上手な人が多いですよ。

―――就職活動でOB/OG訪問をうまく活用するために、心がけたほうがいいポイントがあれば聞かせてください。

小島:よくある決まった質問も、参考にするためには有効だと思うんですが・・・。私自身がやってよかったことは、自分が見る学生視点での社会人と、リアルな社会人生活のギャップを埋める作業です。実際にどんな働き方をしていて、どんな休み方をしているのか、興味がなくても聞いてみてほしいですね。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業を選ぶ上でもポイントになってくるのかなと。「忙しいって本音は言えないだろうから、聞いたら申し訳ないかな」とか思わずに、何でも聞いちゃってください。

猪沢:僕は、OB/OG訪問に臨むスタンスの話になりますが、学生にそこまでかしこまってほしくないなと思っています。身構えすぎて、緊張してしまう人が多いんですよ。もっと楽に、軽い気持ちで声をかけてほしいですね。一対一の個人として向き合ったOB/OG訪問の方が、絶対に身になると思います。また、「こういう質問をするべき」みたいな考え方は取っ払って、素で聞きたいことを聞いてほしい。実際に自分の時もそんな感じでした。「こういう企画書を書いたんですが、どうですか?」と、プロの人たちに聞いたりもしました。そうした使い方もいいのかなと思います。

小島:最近はオンラインが主流ですが、自分のポートフォリオをスライドでつくりこんで発表してくれる学生も増えました。きっとどこかから流れている情報に影響されているのかもしれないですが、そこまでしっかり準備してくれなくても大丈夫なのになって正直思います。もちろん、それはそれでありがたいんですが、すごく申し訳ない気持ちになってしまって。聞きたいことを手元にメモするぐらいで、全く問題ないですよ。

猪沢:本当にそう思います。OB/OG訪問は面接ではありませんから。お茶するぐらいの感覚で普通に話したいですね。

―――最後に、就活生の皆さんに向けてアドバイスをいただけたらと思います。

小島:いろんな方のESを拝見する機会が多いんですが、もっと自分の言葉を大事にしてほしいなと思うことがあります。今は情報が簡単に手に入るので、そういうものを見すぎると似たような文章になってしまっている気がします。エピソードが似てしまうのは仕方がありません。でもそれを誰かに伝えるときに、自分の言葉でどう説明するのか、どういう印象を相手に持ってほしいのか、考えながら表現にこだわりを持って文章をつくってみてほしいです。その人のオリジナリティが出たほうが、相手にも伝わります。

猪沢:考えることも大事ですが、行動するのもそれと同じぐらい大事です。就活をはじめると、とりあえず自己分析をしますよね。自分が何をやりたいのか、考え続けることも重要ですが、いろんな人に話を聞いてみたり、インターンや説明会に行ったり、とにかく動くことも大切。僕自身はコロナ禍での就職活動だったこともあり、行動制限の中で考える時間がありすぎて、迷走してしまう時期がありました。本当にこれでいいのかなと悩んでも、正しい答えが自分では出せない。僕にとって解決のきっかけになったのが、OB/OG訪問でした。一人で悩むより、たくさんの人に会うことをおすすめします。

―――ご自身の就活体験や、社会人の先輩としての生の声、とても参考になったと思います。本日はありがとうございました!

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズのOB/OG一覧はこちら

https://br-campus.jp/companies/43/obs