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OB/OGが語る

大きな変革期を迎える自動車業界で、電気自動車の心臓部を手がけるプロジェクトを推進

専門商社をわかりやすく紹介する「3分でわかる専門商社の魅力」シリーズ。今回は、化学品専門商社の三井物産プラスチック。モビリティ事業本部で注力している電気自動車分野で、主要部品であるバッテリーユニットのプロジェクトを推進する営業担当のお二人に話を聞いた。

企業紹介
2008年に三井物産プラスチックス株式会社、三井物産プラスチックス関西株式会社、日本トレーディング株式会社の3社が合併し、三井物産プラスチックトレード株式会社として発足。2013年、三井物産プラスチック株式会社に社名変更。合成樹脂(プラスチック)や化学品、機械などの販売・物流事業をグローバルに展開。多様化するニーズの中で、新たに自動車、5G、物流ネットワーク、農業、環境を注力領域として、事業拡大を目指している。

人物紹介
三井物産プラスチック株式会社
モビリティ事業本部
モビリティ素材ユニット
宮地 秀明(写真:左)
2007年4月、三井物産プラスチックス関西(株)に入社。2008年の合併後、現・三井物産プラスチック(株)に転籍。入社以来、主に自動車領域でプラスチック材料を販売する営業として従事する。

三井物産プラスチック株式会社
モビリティ事業本部
モビリティ素材ユニット
吉増 亜久里(写真:右)
広く浅く経験するよりも、何かに特化した人材になりたいという想いで、総合ではなく専門商社を志望。文系でありながら化学品業界で働けることに魅力を感じ、2020年4月入社。

※内容は、2021年9月取材時点のものになります。

エンドユーザーの求めるものを実現する、コーディネーターとしての役割

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―――現在の仕事内容について聞かせてください。

宮地:吉増と一緒に担当しているのは、電気自動車の心臓部であるバッテリーユニットに関するプロジェクトです。自動車メーカーに部品を供給する部品メーカーおよび材料メーカーと、自動車メーカーを繋ぎ合わせて、新規提案の取組みを進めています。我々はプラスチックの材料を加工メーカーに販売することが仕事ですが、いわゆるコーディネーターとしての役割が非常に大きいです。開発に伴っては自動車メーカーの設計や技術の方と直接やり取りをしながら打ち合わせを重ね、そこで上がってきた形状や仕様に基づいて、我々のパートナーである加工メーカーに話をつなぎます。自動車メーカーの作りたいものを実現するため、どんな材料で、どんな工法でモノづくりをするかといった提案をしながら加工メーカーで部品をつくり、それを自動車メーカーに納めていただく流れですね。私は今、このプロジェクトでリーダーをやらせていただいており、吉増も一緒にチームの一員として参加しています。

吉増:私たちの所属するチームだけで、主な販売先となる加工メーカーのお客様は100社を超えます。私自身、まだまだいろんな経験をしながら基礎知識を学んでいる段階ですが、今年で2年目になり、営業として目標数字をもって販売活動もはじめています。

宮地:このプロジェクトの最終的なゴールは、新しいバッテリーユニットおよびその周辺部品への材料が採用になること。5年後ぐらいを見据えて、量産化につなげられる取り組みをしています。

―――自動車業界、特に電気自動車が注力分野というわけですね。

宮地:様々なメディアでも取り上げられていますが、自動車業界は今、100年に1度の変革期。ガソリン車からハイブリット車へ、ハイブリットから電気(EV)、水素へ。自動車の構造自体が大きく変わる中で、部品や使われる材料も劇的に変わろうとしています。モビリティ事業本部の中核である自動車業界の中でも、電気自動車は注力している分野です。心臓部であるバッテリーユニットとその周辺部品は金属の塊のようなもので、もっとも構造が大きく変わる部分。たとえばここを樹脂化することで軽量化できると、燃費性能が上がって航続可能距離が伸びる。さらに部品のモジュール化が実現すれば組み立てる工程を削減できるのでコストダウンにも貢献できる。いろんな切り口で提案ができる幅広さがあります。

吉増:私は今、宮地さんと一緒にやっているバッテリーユニットのほかに、自動車内装材のプロジェクトにも参加しています。車のインパネやドアトリムの表皮、あれも全部樹脂なんです。また、樹脂以外にも様々な特性を持たせる改質材などの添加剤も重要な商材です。プロジェクトチームでは樹脂+αの何か、特に“難燃性”というテーマを軸に日々模索しています。今は自動車がメインですが、モビリティ事業本部と名の付く通り、移動手段であれば車に限定せず、鉄道や船、電動キックボードのような乗り物も今後は発達していくと思いますので、そうした領域にも販売先を広げていけたらと思っています。

―――これまでのご経験の中で、最もやりがいを感じた瞬間はどんな時ですか?

宮地:お客様や仕入れ先と一緒にみんなで苦労して、ゼロから立ち上げた経験は忘れられないですね。それは産業機器の半導体実装機の中に搭載される樹脂プラスチック部品だったのですが、材料を納めて、作った部品を買い上げ、それをさらに二次加工して、できた部品をエンドユーザーに納めるという大きな案件でした。寸法精度の高いレベㇽが求められる部品で、試作や測定を何度も繰り返して結果を検証したり、検定試験の納期まで時間がない中で毎日夜遅くまで対応したり。3年かけてようやく実現し、量産化の採用が決まったときの喜びは言葉では表現できないものがありました。初流品を納品する際、梱包された部品がトラックに積まれて出発するのを見送ったときには、恥ずかしながら涙がこみ上げました。すごく小さな部品なんですが、今でもペンケースの中に入れて持ち歩くほどです(笑)。

大きな責任と、大きな安心感の中で働く

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―――まるでドラマのような熱い世界ですね!そのほかに貴社で働く魅力は、どういうところでしょうか?

吉増:私の場合、入社直後からコロナの影響で完全在宅勤務だったんです。コミュニケーションも取りにくい中、先輩の業務を引き継ぐことになり、すごく追い込まれてしまって。その時、直属の上司が電話をくれたんです。自分が入社した時のことや、仕事に対する姿勢、メリハリのつけ方。何かあれば責任を取るから、という話を1時間ぐらいしてくれて、その電話がすごくうれしかったんですよね。嘘偽りなく、良いことも悪いことも話してくれますし、面倒見がよくて信頼できる先輩ばかりです。

宮地:人の魅力は本当にあると思いますね。社内にはいろんな経験を積んだ先輩方がいるので、実体験に基づいた的確なアドバイスがもらえることがすごくありがたいです。困ったときや行き詰まったときには悩みを聞いてもらえますし、成功体験や失敗体験を聞きながら、よし自分も乗り越えようという気持ちにさせてくれる。腹を割って話してくださる方が多いのは、すごく魅力的です。

吉増:「三井物産」の看板もすごく大きいなと思います。お客様から信頼をいただけていることもあり、話も円滑に進む。ただ、その分責任も大きい。背負っているものの大きさを考えると何事も疎かにできないぞという緊張感がありますが、一方で大きな看板の安心感の中で働くこともできる。とても仕事がしやすく、恵まれた環境だなと感じています。

―――最後に、就活生へのアドバイスをいただけますでしょうか。

吉増:就職活動では面接が一番、心が折れると思うんです。当時私が失敗したときに感じていたのが、無機質で冷たい大きな何かに対峙しにいくような感覚でした。面接の会場に向かうまでも、エレベータを上がってどうぞと通されるまでの空間も、ずっと嫌だなって感じていたんです。でも実際は「会社」対「人」じゃなくて、「人」対「人」なんですよね。お互いに相手を知るために会話をしにいくだけ。そういう心持ちでいられたら、もっと余裕をもって素が出せたんじゃないかなと。メモを書いて丸暗記しても飛んじゃうので、最低限話したいことを覚えていれば、あとは素直にコミュニケーションをとるだけで大丈夫。リラックスして自分が出せるように、頑張ってほしいと思います。

宮地:失敗を恐れず、強い気持ちで、当たって砕けるぐらいの気持ちで挑んでほしいです。私も、就職活動時には失敗したくないという気持ちが先行して、自分の想いがストレートに出せなかったことがあります。内容が間違っているんじゃないかとか、正しいことを言わないといけないとか、そういうことは気にしない方がいい。自分の思ったことや考えていることをしっかり相手に伝える練習はたくさんしてください。それは面接を乗り超えるというだけでなく、その後の社会人人生においても必要になりますから。とにかくたくさん、経験を積んでください。

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―――お話を聞いて、三井物産プラスチック様の人の魅力、お二人からも感じられたような気がします!本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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