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OB/OGが語る

【凸版印刷】独自のデジタル技術とノウハウで、人々の生活を豊かで便利にするDX事業

印刷事業のイメージが強い凸版印刷が今、力を入れているのがDX領域だ。デジタル技術を活用してビジネスや人々の生活により良い変革をおこすDXデザイン事業部から、行政DXを推進する担当社員と、デジタルメディアを担当する若手社員のお二人に話を聞いた。

企業紹介
創業1900年。印刷事業からはじまった凸版印刷は、時代とともに新分野への事業拡大に取り組んでいる。現在の事業分野は、情報の価値を最大化し円滑なコミュニケーションを提供する、セキュア・マーケティング・コンテンツからなる「情報コミュニケーション」。生活者の衣食住に直結する分野、パッケージ・建装材・高機能エネルギー関連からなる「生活・産業」。印刷テクノロジーをベースにしたディスプレイ関連製品・半導体関連製品を取り扱う「エレクトロニクス」の3つ。そしてこれまで培ってきた凸版印刷の強みを生かしながら、デジタル技術を活用してビジネスや生活に大きな変革をもたらすDX領域に力を入れている。

人物紹介
凸版印刷株式会社 DXデザイン事業部
ビジネスアーキテクトセンター プロセッシングビジネス本部
デジタルBPO戦略部 企画推進チーム
課長
木村 栄太郎(写真:右)
2006年入社。金融証券事業本部に配属され、カード、ダイレクトメール、オンデマンド印刷、BPO事務局等のBPO事業全般に関して、生産管理、設計、販促という一連の工程を経験する。2018年からは戦略部門配属となり、戦略立案、アライアンス、管理会計、組織マネジメント等を担当。2021年より、現職にてデジタル商材とオペレーションを組み合わせたハイブリット型BPOの提供による地方自治体のDX化支援に関する企画、販売推進を担当する。

凸版印刷株式会社 DXデザイン事業部
ビジネスアーキテクトセンター
コンシューマー事業推進部 アカウント1チーム
成田 沙紀(写真:左)
2020年入社。電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を中心としたデジタルメディア事業の企画営業に配属。2021年より、首都圏の小売・流通を中心にした店舗販促施策のDX化支援に加え、既存のメディア素材を活用して簡単・安価・スピーディーに動画を制作できる動画コミュニケーションサービス「movring(モブリン)」の販売推進にも携わっている。

やりたいことが必ず見つかる、凸版印刷の幅広い事業領域

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―――どのような就職活動をされてきたのかまずはお聞きしたいのですが、木村さまはいかがでしたか?

木村:就職活動では、凸版印刷以外にも商社や広告代理店を中心に見ていましたが、当時はやりたいことが明確に定まっていませんでした。大学ではデバイスの回路設計を学んでいたこともあり、凸版印刷がICタグやクレジットカードの発行、その周辺の全体サービスを手がけている会社というのは知っていました。かなり幅広い事業を展開しているので、ここだったらやりたいことが見つかるかもという思いはありましたね。

―――入社後はどのようなキャリアを歩まれてこられたのでしょうか。

木村:入社の際には早く自分の力で仕事をハンドリングできるようになりたいということを伝えていましたが、学生時代の経歴からICタグに関する知見があったためか、金融証券事業本部配属になったのがキャリアのはじまりです。個人情報を扱うような分野を社内ではBPOと呼んでいるのですが、カードやダイレクトメール、オンデマンド印刷、申請受付事務局など一連のBPO事業に12年間ほど携わりました。その後戦略部門に異動となり、BPOビジネスの事業戦略を経て、デジタルビジネス全体の戦略を考える部署に。そこで会社として大きな変革があり、DXに力を入れていくぞというタイミングで新設されたDXデザイン事業部のビジネスアーキテクトセンターに配属となりました。

―――ありがとうございます。成田さまの就職活動はいかがでしたか?

成田:私は自分が何をしたいのかわからないまま就活を始めてしまい、かなり迷っていた時期があります。学生時代に学んでいたのは、図書館情報学というかなりニッチな学問。この経験を活かせる仕事は何だろうと考えたとき、人々の生活を豊かにできるような本の世界への興味が強くなり、司書や編集ではなく、本を世に出す印刷業界に目をつけました。活字離れが叫ばれるような時代ですが、そんな活字文化に深く携わっていきたいという想いで就職活動をしていました。

―――最終的に貴社へ入社を決めたポイントはどこだったのでしょうか。

成田:凸版印刷のインターンシップに参加して、社員さんと直接接する機会があったんです。自分の性格は、新しいもの好きで行動型の人。そういう部分が、会社の風土に近いなと感じられたことが大きな決め手でした。社員同士の仲も良く、明るい雰囲気があり、自分に合っているなと感じられました。

行政手続きや個人の消費行動など、DXで社会を支える

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―――お二人の現在の仕事内容について教えてください。

木村:私の所属するデジタルBPO戦略部でのミッションは、行政DXの推進です。自治体で工数がかかっている事務手続きの業務をいかに効率的にするか、またそれを支援していくことを目指しています。これまでにも、コロナワクチン接種事務局や給付金関連など、突発的な国家施策を支援させていただいた実績はありましたが、自治体の基盤になる部分についてのDXは、会社として力を入れていくのは初めてのこと。東京であれば市役所や区役所、地方であれば政令指定都市から人口10万人ぐらいの小さな市町村まで、全国の自治体がターゲットになります。

―――具体的に取り組まれているデジタル支援の例などがあれば教えてください。

木村:たとえば、2年前から始まった幼児教育・保育の無償化。急遽立ち上げられた施策のため、どこの自治体でもスキームを構築するのにかなり苦慮されたようです。制度自体は喜ばれるものなのに、全員に行き届けようとすると各自治体それぞれで独自のルールが出来上がっていてうまく進んでいない。そこでDXを取り入れて全体を最適化し、効率化を図ろうと取り組んでいます。制度を利用する側も、手続きをする側も、どちらにとっても使いやすい仕組みを実現することがDXの目指す社会です。

―――行政DXの推進で、課題となるのはどういうものでしょうか?

木村:この領域は、自治体向けに特化したシステムベンダーと自治体のオペレーションに特化した人材会社、2つの大きな市場があります。すでに出来上がっているこの市場で、どう働きかけていくのか。凸版印刷の特徴は、その両方ができること。2つが分かれているために部分最適に陥りがちなこの領域を、両方一貫して支援することで、全体最適によるさらなる効率化を目指す。凸版印刷の培ってきたデジタル技術とオペレーションノウハウで、DXを進めていこうと動いています。すでに宮城県や埼玉県の自治体でデジタル支援の導入がはじまっていますが、実績はまだまだこれから。今後はどうやって増やしていくかというアプローチに注力していきます。

―――成田さまは、当初印刷事業に興味があって入社されたとのことですが、今はどんな仕事をしているのでしょうか?

成田:はじめは印刷系の仕事をイメージして入社しましたが、今担当しているのは、電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」です。大学時代から実際によく使っていたメディアだったので、自分の興味のあるサービスに携われています。「Shufoo!」は、各地域のスーパーやドラックストア、ホームセンター、外食デリバリー、ファッション、自治体など幅広い情報が無料で見られるアプリ。現在私は、このサービスにチラシ広告を出稿していただく企業様への販売活動を行っています。最初はUI/UXに携われたらと思っていたのですが、実際に仕事をしてみて意識が変わりました。提案して、販売して、導入された企業様に喜んでもらえるのはすごくやりがいを感じますし、自分に合っているなと思います。

―――「Shufoo!」以外にも、他に担当されているサービスはありますか?

成田:「movring(モブリン)」ですね。こちらは2020年12月に出たばかりの、動画コミュニケーションサービスです。もともと凸版印刷は印刷事業で、企業様のパンフやチラシ、ポスターなどいろいろな印刷物を取り扱っていたのですが、それらのデータを使って簡単に動画を制作できますよ、というサービスです。いま、TVCMよりもYoutubeなどのWEB広告を出す企業様が増加。このサービスを使うことで0からTVCMを制作するよりも安価でスピーディにショート動画を制作できます。さらに配信から効果検証までサポートしているという点も特徴的です。私の役割としては、「Shufoo!」と「movring」、だいたい50:50ぐらいの比重で担当しています。

―――2年目になって、やりがいはいかがですか?

成田:新しいもの好きとしては、動画という身近な商材を新しいサービスとして展開できることは楽しいですし、また20年以上の歴史があり大きなクライアント様とのお付き合いがある「Shufoo!」に携われることもやりがいがあります。凸版印刷に入社して最初に感じたのは、こんなにたくさんの企業に関われるのかということ。クライアントの数も多く、それだけ自分の視点も増えていきます。いろんな企業に提案ができることは、私にとって大きな経験です。

―――ほかに、凸版印刷のDX領域の取り組みで紹介したいことはありますか?

成田:工場の製造現場をデジタル化して作業の効率化を支援するDXのサービスですかね。製造情報管理や在庫管理だけでなく、入力の手間をなくしたり、生産装置の制御や作業指示といったものの自動化をする機能もあり、DXってこういうことか!となりました。自社で大きな工場を持っているからこその視点とノウハウを活かして、今では製造DX支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」としてサービス展開をしています。

キャリアが選べる、広がる、チャレンジングジョブ制度

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―――今後の目標を聞かせてください。

木村:デジタルの要素を組み込むことで、市民目線、職員目線、どちらからもよくなったなと思ってもらえる行政手続きができる社会を目指しています。実績を積んで、凸版印刷に任せたらここまでやってもらえるのかという行政DXのひとつのカタチをこの1~2年で築きたいと思っています。

成田:今、新聞の購読率が下がっていて、紙のチラシの接触率が若者世代で低くなっています。電子チラシサービスもただ特売情報を載せるのではなく、ハッシュタグや動画を活用して“なぜその商品がおすすめなのか”という価格以外の魅力も訴求する「未来のチラシ」サービスが新たに開発される動きもあります。今後もユーザーの目線に立って、新しい時代に沿ったサービスを提供していきたいです。

―――貴社で働く魅力ややりがいを紹介するとしたら、何を伝えたいですか?

木村:成田さんの話にもありましたが、お付き合いさせていただくお客様の多さ、特にその領域の広さが特徴ですね。どの業界とも何らかのコネクションを持っていますし、一つの企業の中でも複数の部署とつながりがあります。異なった部署をまたいだり、別のクライアントを巻き込んで仕事をしていくようなビジネスの大きさが魅力です。これだけ広ければ、具体的にやりたいことが見つからない人でも何かしら見つけられる。私自身はいろんなことを経験したいタイプなので、すごく働きやすいです。部署異動もいろいろ経験していますが、やっぱり刺激がありますし、経験を重ねるほどに面白みが深まっていく感覚があります。

成田:本当にそうですね。社内でも転職するレベルでまったく違う業務をやるという話をよく聞きます。私はまだ異動経験はないんですが、同期と話をしていても、「こんな仕事もしてるの?そんな仕事もあるの?」と知らないことばかり。2年目ぐらいになると、この仕事をやってみたいという異動希望が出せる、チャレンジングジョブ制度があります。今はまだ考えていませんが、今後いろんなことに挑戦できそうなので楽しみです。

木村:我々が今所属しているDXデザイン事業部も、昨年新設されたときには「DX系の仕事をやりたい人!」という公募が大々的にありました。たとえば印刷しか経験のない人でも、やってみたいという気持ちがあればチャレンジできるというのは会社の風土ですね。

―――最後に、就活生にアドバイスをいただけますでしょうか。

成田:私は、その会社の社員さんに会って直接話を聞くということが大事だと思っています。HPだけでは知りえない情報がたくさんあるので、そういう機会を積極的につくってほしいです。いろんな人の話を聞いて、自分の軸を固めていく就活をすると、自分が何をしたいのかも必然と見えてくるもの。OBOG訪問で一番心に響いたのは、自分が楽しいと思える仕事の方が絶対にいいよ、ということでした。直感的にでもいいからワクワクすることや楽しいと思えるような仕事に就いた方が、自分の経験値も能力も上がるという話をされたときに、すごく納得感があって。私にとって凸版印刷は、雰囲気も良く、事業も幅広いため、どこかで必ず自分がワクワクできるだろうという選択肢が多かったのが魅力でした。

木村:新卒での就職活動は一生に一度しかありません。今思えば、私自身が全然できなかったなという反省もあります。社会に出てからたくさんの業界を知り、こんな会社があるのかと知らないことばかり。当時、もっといろんな業界、企業を見てまわっていたら世界観が変わっていたんじゃないかなと。誰しも好きな業界が決まっていることが多いですが、そこに限定することなく、もっと広い目で見ると新たな気づきがあることを伝えたいですね。

―――お話をお聞きして、DXによって変わる便利な社会がさらに楽しみになりました。本日はお忙しい中、ありがとうございました!